ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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ついに…ついにルビィちゃんの問題完結です。ルビィちゃんは一体、どうなるのか、試合の行方は、ほかのメンバー達は…

始まります





第2章 38話 「音ノ木坂戦 "目覚める力"」

 

 

 

ルビィ「過去って……もう解決「してない」

 

 

ルビィの言葉を遮る善子。私達は誤魔化せない、という目でルビィに問う

 

 

善子「ルビィ、中学でダイヤ達が卒業した後、何かあったでしょ??」

 

ルビィ「…!!!!」

 

梨子「ダイヤさん達がサッカーをやめたことは、ルビィちゃんがサッカーを全力でやらなくなった理由にはならない…」

 

ルビィ「…そ、それは……」

 

花丸「ルビィちゃん、まだ、マル達のこと信じられーー 「違うよ!!!!」

 

花丸「!!?」

 

 

ルビィが大きな声で花丸の言葉をかき消す。ほかのメンバーも驚いた様子で、ルビィを見る

 

 

ルビィ「違う……ルビィは信じてる…みんなと…全力で、楽しみたい…でも、」

 

 

 

 

――――――――――――――――――

―――――――――――

―――――

 

 

 

 

ー ダイヤ達が部活を引退して数ヵ月後 ー

 

 

 

中1ルビィ「ハァハァ…もう一度」

 

 

ルビィは、お姉ちゃん達が部活を引退してから、練習量を増やして、毎日ボールを蹴り続けました

 

 

ルビィ「…あと少し…かな」

 

 

お姉ちゃん達とは、中学では大会優勝ができなくて、正直、とても悔しかった。だから、目標を決めたんです

 

 

ルビィ「必ず完成してみせる…」

 

 

ルビィが高校生になって、またお姉ちゃん達とサッカーができるようになった時に、今度は優勝できるように、誰にも負けない、全てを凌駕する"究極の技"を考えていたんです

 

 

ルビィ「ピギィ!?」ドサッ!

 

 

特訓はかなりつらかったです。でも、足や手が傷だらけになっても、練習が終わったあとの日も、offの日も毎日…毎日、立ち上がりました

 

 

 

 

そして、春休み中についに…完成したんです

 

 

ルビィ「………よし、できた」

 

 

この技があれば、誰にも負けない。お姉ちゃん達ともっと上へいける…今はこの技を磨いて、高校生になる頃には完全に使いこなせるようにしよう。そう考えていました

 

 

 

 

でもーーーー

 

 

 

 

ーーールビィは間違っていたんです

 

 

 

 

 

 

 

ルビィ「……みんな、どうしたの?」

 

「「…………」」

 

 

同級生と先輩のサッカー部員が、ルビィに話があると、部室に呼び出したんです。最初は新入生への部活紹介の相談かな?と思ってたんだけど、シーン…とする部室を見て、これは違うな。と一瞬で察しました

 

 

先輩1「…ルビィ、毎日残って自主練してるよね」

 

ルビィ「は、はい」

 

先輩2「ただでさえ上手いのに、あの練習量は凄いよ」

 

同級生1「1年からレギュラーで、前回の大会の静岡得点女王…だもんね」

 

ルビィ「……」

 

 

ルビィにもわかる。みんな何かを隠している。ルビィに言いたいことがあるから呼び出して、こうして話す機会を作ったんだけど、言い出せない。そんなに言いずらいことなのだろうか…あの時は、その程度の感覚だった

 

 

ルビィ「何か、ルビィに相談?それとも…他に言いたいことが…ある、のかな?」

 

「「………」」

 

 

そして、また部室が静かになって一言。先輩が言ったんです

 

 

 

 

 

先輩1「つまらないのさ」

 

ルビィ「……つまらない?」

 

先輩1「ルビィとサッカーをするのがさ」

 

ルビィ「…え……」

 

先輩1「最近の試合、ボールに触っているのは、ほぼほぼルビィだけだよね」

 

先輩2「先輩達がいた頃は、先輩達のレベルも高かったから、そんなには気にしていなかったんだけど…」

 

同級生1「こうしてダイヤさん達がいなくなってからも、ルビィ中心の試合をするとさ、どうしても…私達はボールをルビィに渡すだけになって」

 

同級生1「私、何してるんだっけ…って思っちゃうんだよね」

 

ルビィ「」

 

先輩1「でも、私達はルビィを責めたりしないし、仲間はずれにもしない。それに、私達がルビィやダイヤさん達よりもレベルが低いのも原因だし……でも、それでも、貴重な青春のひとときの試合、こんなんじゃ…」

 

 

 

「つまらない」

 

 

 

 

 

ルビィ「」

 

 

 

 

 

部活のみんなは優しかった。ルビィの自分勝手なプレーを責めようとせずに、自分達にも原因がある。と、ルビィを悪者にしなかった。心の中では、ルビィのプレーに嫌気をさしているはずなのに…

 

 

そしてルビィは気づいたんです

 

 

ルビィは、自分のことしか考えていなかった。勝つことだけを考えて、勝つための戦い方、要するに中身を全く考えていなかった…ルビィは、こんなにも優しい仲間のサッカーを…奪っていたんだって

 

 

ルビィ「」フラフラ

 

同級生2「る、ルビィちゃん?大丈夫?」

 

ルビィ「みんな…ごめん、なさい…明日から、よく考えるから……今日は帰るね」

 

 

罪悪感で心が潰れそうでした。胸はとても苦しく、吐き気までしてきて…今は、何も考えたくないと、家のベッドに倒れ込みました

 

 

 

 

 

その後、ルビィは"究極の技"を使えなくなりました

 

 

 

ルビィ「…なんで……」

 

 

原因は分かりきっていました。罪悪感から、本気のプレーをしようとすると、反射的に身体にストップがかかるのだと。それでも、やっぱり、使えないのは悔しいし、それにーー

 

 

ルビィ「お姉ちゃん達に合わせる顔がないや…」

 

 

その頃から、ルビィのサッカーに対する想いは消えたも同然でした

 

 

 

そんな時、あの言葉をお姉ちゃんから言われたんです

 

 

 

ダイヤ「片付けて…それ、見たくない」

 

ルビィ「…」

 

 

理由は何であれ、お姉ちゃんがサッカーを避け始めた。ルビィもサッカーのやる気が無くなっていた。丁度いいや。そう、思ってーー

 

 

ルビィ「…そっか」

 

 

 

ルビィはサッカーをやめたんです

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

ダイヤ「…………」

 

鞠莉「………」

 

果南「…………」

 

ルビィ「これが、お姉ちゃん達が引退してからの出来事。そして、ルビィがサッカーを本気でやらなくなった理由」

 

花丸「…自分のサッカーが、仲間のサッカーを奪う…そう、思って…」

 

善子「だから浦の星サッカー部に入っても、全力でプレーをするのを避けていたのね…」

 

梨子「でも、そんな…」

 

ルビィ「分かってます…浦の星女学院サッカー部のみんなは、ルビィの全力を受け入れてくれたって。ルビィもそれに応えなきゃって」

 

曜「え…でも、その究極の技は…」

 

 

 

ルビィ「まだ使えないんです…」

 

曜「!!」

 

ルビィ「みんながルビィを受け入れてくれてから、ルビィは究極の技を使おうと何度も試みたんです…でも、あの時のように使えなくって」

 

鞠莉「じゃあ、さっきまでの無理なプレーは…」

 

ルビィ「…実は函館聖泉との試合で、一瞬だけ、技を発動出来たんです」

 

 

 

 

 

 

理亞『だからイライラするのよ!!あんたのプレーは!!!!』ドガァン!!

 

ルビィ『ピギッ!?……』

 

理亞『この意気地無し、自分を殺す弱虫、下手くそ』

 

ルビィ『………(何も知らないくせに)』

 

理亞『あんたは、サッカーをやる資格なんてないのよ!!!!!!』

 

 

ルビィ『』

 

 

ルビィ『(何も知らないくせに何も知らないくせに何も知らないくせに何も知らないくせに何も知らないくせに何も知らないくせに)』

 

ブチッッッッッ!!!!!!!!

 

 

 

ルビィ『』ドガァン!!!!

 

 

理亞『……え、』

 

 

聖良『ウルフレジェンドが、蹴り返された…』

 

 

 

ルビィ『(今のって…)』

 

 

 

 

 

 

花丸「あの時の動きは、究極の技を…」

 

ルビィ「うん。あの時の状況から考えて、発動するために必要なのは…"怒り"だと思ったの」

 

善子「怒りで力が増すって言うのは、よく聞くけど…」

 

ルビィ「だから、さっき海未さんにボールを取られた時に、自分に怒りがこみ上げてきて…そして同時に、この状況なら使えるんじゃないか…って思った」

 

鞠莉「だからあんな強引な…」

 

ルビィ「ごめんなさい…」

 

 

千歌「ルビィちゃん」

 

 

一通りルビィの話を聞いていた千歌が口を開く

 

 

千歌「私ね、究極の技を使えるようにするのに必要なのは、怒りじゃないと思う」

 

ルビィ「…怒り、じゃない」

 

ダイヤ「わたくしもそう思いますわ」

 

ルビィ「お姉ちゃんも?」

 

ダイヤ「ルビィ。あなた、全力を出すようになったとはいえ、まだ心のどこかにあるのではないのですか?」

 

ダイヤ「自分のプレーが仲間のサッカーを奪ってしまうのだ、と」

 

ルビィ「!!」

 

ダイヤ「もしあるのなら、わたくしはそれが原因だと思います」

 

果南「怒りで強引に力を引き出したのかもしれないけど、それこそ、チームのピンチに繋がっちゃうよ?」

 

ルビィ「…そうですよね」

 

鞠莉「だから必要なのは、ルビィが私達を信じきること。そして、私達もルビィを完全に信じること!」

 

花丸「ルビィちゃん、大丈夫だよ。マル達も頑張るからね」

 

ルビィ「花丸ちゃん、みんな…」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

ピーーーーー!!!!

試合再開、2点差になったこの試合、前半の残り時間は少なくなってきていた。このまま、音ノ木坂優勢で終わると思われていた。しかし、

 

 

ダイヤ「ルビィ!」パス

 

ルビィ「!」

 

ダイヤ「わたくし達はルビィを信じています!」

 

善子「あんたがミスっても、このヨハネがいるわ!」

 

曜「私も力になるよ!どんどん頼ってね!」

 

ルビィ「みんな…」

 

 

 

海未「!浦の星の動きが変わった…」

 

にこ「ルビィ中心の攻めね。ここでエース頼り?」

 

絵里「あれは…そうとも言いきれないわよ?」

 

 

ルビィを中心に攻め上がる浦の星、誰かが誰かを支え、誰かが誰かを頼る。自然とパスが繋がり、道が開けていく

 

 

ルビィ「(凄い!パスが繋がった)」

 

 

ルビィは手加減などしていない。今の自分の力を最大限に使いながら動いたはず。それにほかのメンバーはついてきていた。こんなこと、3年前ならありえなかった

 

 

善子「決めて!ルビィ!!」

 

ダイヤ「シュートですわ!!」

 

梨子「ルビィちゃん!」

 

 

ルビィ「!!」バッ!

 

 

最初から分かっていた。きっとこのメンバーなら、ルビィを受け入れてくれるのだろうと

 

 

ルビィ「はあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

でも、ルビィは避けていた。怖かった。悲しませたくない、苦しみたくない。沢山あった。嫌な感情が。でも、今はそんなのどうでもいい

 

 

ルビィ「ー 超ファイアトルネード ー!!」ドガァン!!

 

 

みんなとやる、このサッカーが楽しい!!

 

 

 

穂乃果「…凄い威力」

 

花陽「ルビィさんの必殺シュート!?かなり強力です!!」

 

 

『黒澤ルビィのファイアトルネード!!高威力なそのシュートは、果たして音ノ木坂ゴールを破れるのか!?』

 

 

 

穂乃果「私も応えなくちゃね」

 

 

ルビィ「!!」

 

善子「何よあれ!?」

 

千歌「…あれは、まさか」

 

 

 

 

 

穂乃果「ー 愛は太陽 ー」

 

 

穂乃果は片手をボールに向け、巨大な太陽を作って、ボールを取り込んだ。ボールの威力、パワーは徐々に太陽の力により、消滅。そしてーーーー

 

 

穂乃果「いいシュートだったよ!」

 

 

穂乃果の右手に収まった

 

 

 

『止めたぁぁぁ!!!!高坂穂乃果、愛は太陽で黒澤ルビィのシュートを防ぎました!やはり、"太陽の守護神"はそう簡単には破れません!!!!』

 

 

梨子「うそ、何あの技…」

 

曜「ルビィちゃんのシュートが、簡単に…」

 

千歌「……やっぱり、凄い」

 

 

ルビィのシュートが止められたことにより、浦の星の選手達は、果たして穂乃果を破ることが出来るのか。という不安な感情が生まれ始めていた

 

 

穂乃果「絵里ちゃん!!」ブォン!

 

 

ダイヤ「くっ…一体どうすれば…」

 

善子「ルビィのシュートが止められたんじゃ…」

 

 

前半もまもなく終了。そう考えた時だった

 

 

 

 

果南「まだ時間あるぞおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

千歌「うわぁ!?果南ちゃん!」

 

花丸「凄い声ずら…」

 

ルビィ「!!!!!!」

 

 

 

 

中3果南『まだ時間あるぞおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』

 

 

果南「チャンスはまだあるよ!!!!」

中3果南『チャンスはまだある!!!!』

 

 

絵里「確かにチャンスはあるわ。でもね」

 

 

絵里はすでに空へと飛んでいた。再び、あの強力なシュートを放とうとしていたのである

 

 

絵里「私のシュートを止めてから言いなさい」

 

絵里「ー ホワイトハリケーン ー!!」ドガァン

 

 

巨大なハリケーンが浦の星ゴールに迫る

 

 

果南「頼んだよ。鞠莉、ダイヤ」

 

 

鞠莉「ー グラウンドスイーパー ー!!」

ダイヤ「ー ラ・フラム ー!!」

 

 

ダイヤ「決めさせませんわよ!!」

中3ダイヤ『決めさせません!!』

 

鞠莉「こんなところで終わらせない!!」

中3鞠莉『こんなところで終わらないわよ!!』

 

 

ダイヤと鞠莉のシュートブロックにより、威力が半減した絵里のシュート。そこへ、果南が渾身の力で技を放った

 

 

果南「ー 海竜の逆鱗槍 ー!!」ドガァン!!

中3果南『ー トライデント ー!!』ドガァン!

 

 

絵里「…やるわね」

 

 

『止めたあぁぁ!浦の星3年生選手達による、決死のブロック!絢瀬絵里、2点目とはなりませんでした!!』

 

 

果南「ルビィィィィィ!!!!!!」ブォン!

 

ルビィ「!!」

 

 

果南の声と一緒に、ボールがルビィの元に飛んできた

 

 

ダイヤ「さあ、行きなさい!!」

 

鞠莉「ルビィなら行けるわよ!!」

 

千歌「ルビィちゃん!」

 

善子「ルビィ!」

 

花丸「ルビィちゃん!」

 

曜「ルビィちゃん!」

 

梨子「ルビィちゃん!」

 

 

 

重なるみんなの声。あの時と同じ、毎日走って、強くなろうと、ダイヤ達とのサッカーを楽しんでいたあの頃の想いがーーー蘇る

 

 

ルビィ「…みんな」

 

 

海未「チャンスなどありませんよ」バッ!

 

凛「油断したね!ボールはもらうよ!」バッ!

 

 

ルビィは完全に海未達を見ていなかった。そのすきをつき、海未と凛がボールを奪いに行く

 

 

海未、凛「取ったぁぁぁ!!!!ーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

ルビィ「みんな……ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

海未、凛「!!?」スカッ

 

 

海未と凛の足には手応えがなかった。空ぶった?ルビィが避けた?あの状況から……??しかし、そんなことよりもーーーー

 

 

海未「!?ルビィは…」

 

凛「どこにいったの!?」

 

 

二人はルビィを見失っていた。確かに目の前にいたはずーーー

 

 

ルビィ「こっちだよ」

 

 

海未、凛「!!?」

 

 

ルビィは二人の背後にいた。いつの間に移動したのか分からなかったが、それ以上に海未達が気になったのはーーー

 

 

 

 

海未「なんですか……その姿は?」

 

 

 

 

ルビィ「…」ゴゴゴゴゴゴ

 

 

ルビィの髪は揺れ、赤い巨大なオーラを放っていた。目も赤くなっており、先程までのルビィとは明らかに様子が違う

 

 

ルビィ「これがルビィの本気。みんなのおかげで、再び行き着いた究極の力。もう、負ける気がしない」

 

 

3年という時を経て戻ってきたエースストライカー。もう、弱い自分はいない。あとは進むだけ、みんなの想いを力にルビィは覚醒する

 

 

 

 

 

 

 

 

ルビィ「ー Awaken the power ー」

 

 

 

その熱さは日本中に轟くことになる

 

 

 

 

 




果たして、ルビィちゃんの究極の技の力とは…

試合は大きく動きます

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