ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
凛「あ、熱い……!?」
ルビィから放たれるのは覇気だけではない。激しい熱風が、近づくもの皆焼き焦がさんと吹き荒れる
海未「まだそんな力を…」
小さな身体からはありえない熱量。海未は突然のルビィの変化に驚きを隠せないでいた
ルビィ「じゃあ、いきます」ビュォン!
海未「はーーー「1人目」
凛「はやーーー「2人目」
言葉を発すことも許さないその速さは、2人を置き去りにする
絵里「!!?何よーー「3人目」
にこ「まっっーー「4人目」
真姫「だーー「5人目」
花陽「みえーー「6人目」
絵里、にこ、真姫、花陽「!!!!??」
希「え…もう6人も!??」
穂乃果「まっったく見えなかったんだけど…」
誰の目にも捉えることは出来ない。これがルビィの目指した究極。しかし、観客席からはかろうじて動きを捉えることが出来た。後に人々は言う"紅い流星"を見た。と
ルビィ「…」ゴゴゴゴゴゴ
もはや、対抗出来る希望が残っているのは…
希「瞬間移動ができるウチらしかいない!ことりちゃん、ここで食い止めるで!!」
ことり「ワンダーゾーンにさえ入ってくれれば、こっちのもの…」
ルビィ「あと2人…」ゴゴゴゴゴゴ
先に仕掛けたのは希。瞬間移動でボールを奪う「バニシングカット」でディフェンスを開始する
希「(なんや急に…近づくだけで火傷しそう)」ビュン!
希がタイミングを伺い、ルビィに接近する。そしてーーー
希「取った!!!!」ビュン!
穂乃果「希ちゃんナイス!」
絵里「ハラショー!!」
希はルビィからボールを奪い取るのに成功。いくら覚醒したところで、瞬間移動には勝てなかったようだーーーーー
ーーーから、今取るんだよ」
希「!?(瞬間移動したタイミーーー
ルビィ「返してね」ズザー
希「!!!!??」
英玲奈「もう…なんでもありだな」
月「瞬間移動には適わない。だから、わざと奪われて瞬間移動を終えた時、再びボールを奪い取った…ってこと????」
「発想が吹き飛んでるわ…」
ここまで、7人が抜かれた。残るは太陽の守護神とルーラ・オブ・スペース。ことりはすぐに「ワンダーゾーン」を展開する
ことり「絶対に通しません!」
ルビィ「ワンダーゾーン…めんどくさいなぁ…」ゴゴゴゴゴゴ
さすがのルビィも足を止める。ボールを取られるところまではいい。しかし、善子達のように身体の動きを止められたら何も出来ない
ことり「……」
ルビィ「…突破は難しい…なら、」
ルビィ「撃つ」バッ!
ことり「え!?」
穂乃果「まさか、そこから!?」
ルビィがシュートを撃とうとしているのは、ペナルティエリアの外、ゴールまではかなりの距離がある。はっきり言って無謀に近かった
ルビィ「うおあああああ!!!!」
ルビィが叫ぶと、オーラが更に膨れ上がる。かなり離れているはずの穂乃果も、熱いと感じるほどである
穂乃果「いいよ…いいよいいよ!!!凄そうじゃん!!来なよ!ルビィちゃん!最高で全力のシュートを穂乃果に撃ってみなよ!!」
穂乃果は震えていた。武者震い。いつぶりだろうか、身体が震えるのは、そんなことを考えているあいだに、ルビィのシュートが放たれようとしていた
ルビィ「これがルビィのシュート!!!!」
ルビィ「ー Awaken the Fire ー!!!!」ドガァン!!
穂乃果「うわっ、やっば!!」ビリビリ
空気が震える。先程のファイアトルネードとは比べ物にならないほどの高火力。穂乃果は確信していた。このシュートは今大会の中でも一番のシュートであると
穂乃果「ますます燃えてきたよ!」バッ
右手をかざし、「愛は太陽」の構えに入る。いくら高火力でも遠くから放ったのだ、威力も落ちるし、狙いを定める余裕もある
穂乃果「でも太陽には適わないよ!そのシュート、焼き払っちゃうからね!」
そう、余裕があった
ビュン!!!!!!!!!!
だからこそ警戒を怠った
穂乃果「な!!?」
ルビィ「そんなヘマはしませんよ」ゴゴゴゴゴゴ
穂乃果「(なんで、ルビィちゃんが目の前にーーー
ルビィ「うおらぁ!!!!」ドガァン!!
穂乃果「ぐあ!!??」
『ゴール!!!!黒澤ルビィ、新必殺技でゴールに押し込んだぁ!!音ノ木坂の選手も驚きを隠せず、ただ立ち尽くしているだけだぁぁ!!』
穂乃果は状況の理解ができず、ボールが入っても、その場から動くことが出来なかった
穂乃果「ははは…何したの?」
ルビィ「遠くから撃ったら威力が落ちるのは当たり前。なら、ボールに追いついて、そのまま押し込んじゃおう。そう思ったんです」
穂乃果「ボールに…追いつく???」
穂乃果は人間と会話しているのか分からなくなってきていた
穂乃果「後半は負けないからね」
ルビィ「?…まだ前半は終わっていませんよ?」
穂乃果「…」
――――――――――――――――――
観客席へと続く通路を一人の少女が歩いていた。進行方向に見える光、そこへ行けば響き渡る歓声の渦に飲み込まれることになるのだが、少女は歩くスピードを早めていた
ツバサ「前半、終わっちゃったのかしら」
少女は光の中へと消えていった
月「……めちゃくちゃだね」
あんじゅ「なんなの…あの子」
その頃、会場では前半が終了しようとしていた。月達はルビィの変貌に驚愕していた
ツバサ「前半終わった?」
英玲奈「来たかツバサ」
あんじゅ「見ての通りよ」
ツバサ「?」
急いできたため、電光掲示板を確認しなかったツバサ。すぐに点差を確認する
浦の星女学院 2-2 音ノ木坂学院
ツバサ「同点…あの音ノ木坂学院に?」
月「それだけでもすごいよね。でも、得点の内容が…正直、いかれてるよ」
穂乃果「ハァ…ハァ、ハァハァ……!!」
ルビィ「同点ですね」ゴゴゴゴゴゴ
前半終了間際、ルビィが2点目を決め、そのまま前半終了。穂乃果達は何もすることができずに、ルビィの得点を2度も許してしまった
穂乃果「こんなこと……」
穂乃果は悔しさで、立ち上がることがなかなかできなかった
ー 浦の星ベンチ ー
ダイヤ「あれが、ルビィの究極の技…」
善子「このまま行けば勝てるんじゃないの?」
メンバーが話していると、2点決めたルビィが遅れて浦の星ベンチに戻ってきた
果南「ルビィ、お疲れ!」
花丸「すごいずら!まさか、あんな…」
ルビィ「……」
花丸「ルビィちゃん?」
鞠莉「ルビィ?(顔色が悪い…)」
ルビィ「」グラッ
鞠莉「まさか!!??」
ルビィ「」ドサッ
ルビィはそのまま地面に倒れ込んだ。メンバーは鞠莉に続いてルビィに駆け寄る
曜「ルビィちゃん!!?」
千歌「しっかりして!!」
ルビィ「ハァハァ…」ガクガク
ダイヤ「意識はあるようですね…」
幸い、意識はあるようで、流血もしていない。しかし、倒れたのは事実。鞠莉はルビィを睨みつけながら言う
鞠莉「ルビィ、あなた無茶したでしょ?」
ルビィ「…!」
ダイヤ「でしょうね」ハァ…
ダイヤがため息をつく。あんな強力な技、負荷が無いと言えるわけがない。ルビィはかなり無茶なことをしたのだろう
ルビィ「久しぶりに使ったから、加減が分からなくて…」ハァハァ
鞠莉「そんな危なっかしい技、ずっと使わないの!!!!」
ルビィ「ご、ごめんなさいぃ……」
ダイヤ「鞠莉さん、そのへんで…」
珍しく鞠莉が怒り、ダイヤが落ち着かせている。しかし、鞠莉が怒るのも当たり前である。もし、出場不可になれば浦の星は逆転が絶望的になっていた
梨子「ルビィちゃん、あの技は…」
全員気になっていたルビィの技。ルビィは起き上がれないため、ダイヤの膝枕の上で説明を始めた
ルビィ「あの技は"Awaken the power "。自分の力を何十倍にも引き上げる技…です」
ただでさえレベルが高いルビィの動きを、何十倍にも…確かに音ノ木坂の選手は手も足も出せていなかった…しかし、
ルビィ「弱点は一気に体力を持っていかれること…最近、ずっと走ってはいたんだけど…」
善子「だから夜走ってたのね…」
未だに起き上がれないルビィを心配するメンバー。鞠莉は後半行けるかルビィに問うと…
ルビィ「大丈夫、だよ…」フラフラ
ダイヤ「ルビィ!無理は…」
ルビィ「ピギィ!?」ヨロッ
ダイヤ「危ないですわ!」
転ぶ寸前にダイヤが受け止める。今のままでは後半出れたとしても…
鞠莉「Awaken the power の使用はやめておきなさい」
ルビィ「!」
鞠莉「いくら強力な技でも、自滅するなら使わない方がいいわ。ルビィはまだコントロールの感覚を取り戻せていない…」
ルビィ「そう、だよね」
千歌「でも、ルビィちゃんのおかげで!」
梨子「そうよ!試合を振り出しに戻した!」
果南「こっからが正念場だよ!みんな」
「「「はい!!!!!」」」
むつ「後半が始まるまでルビィちゃんは動かないでね」
ルビィ「うゆ……」
ー 音ノ木坂ベンチ ー
穂乃果「全く適わなかった…」
ことり「穂乃果ちゃん…」
ここまで絶対守護神であった穂乃果の2失点。それは、音ノ木坂のムードを一気に暗くした理由には十分すぎる内容であった
海未「試合は振り出し…ですか」
にこ「でも、このままじゃまずいわよね」
「「「…………」」」
音ノ木坂の周りを取り巻く悪い空気を生んだのは穂乃果である。しかし、その空気をはらうのもーーー
穂乃果「燃えてきたよ…」
ーー穂乃果である
穂乃果「あんなとんでもプレイをする選手、そしてルビィちゃんに引けを取らない選手達…もう考えるだけでも、最っ高だね!!」
海未「はぁ…あなたという人は…」
絵里「穂乃果らしいわね…」
美奈「……」
前半、恐ろしい程に静かだった美奈。穂乃果達を見て、いつもの口調でゆっくりと、話し始める
美奈「あれ、やってみない?」
凛「あれ?」
真姫「何よ…あれって…」
美奈「フォーメーション"音ノ木"」
「「「!!!!!!??」」」
花陽「このタイミングでですか!?」
希「このタイミングだからこそ…なんかもな」
穂乃果「……」
海未「穂乃果」
ことり「穂乃果ちゃん…」
穂乃果「やろう。私達は絶対に負けられない。この試合勝って、"音ノ木坂の奇跡"を蘇らせて…そして…」
穂乃果「みんなで、叶えるんだ!!」
ピーーーー!!
後半を始める笛がなる。選手達はポジションにつくために、グラウンドに入る
善子「ルビィ、大丈夫なの?」
ルビィ「ごめんね?善子ちゃん、心配かけちゃって…大丈夫だよ」フラフラ
善子「ヨハネよ…(いやいや、フラフラじゃないの)」
しかし、ここで浦の星に更なる試練が待ち構えていた
ダイヤ「な、なんであなたが…」
果南「こんなことってあるの??」
ダイヤ達の目の前には、いるはずのない選手が、着るはずのないユニフォームで、フィールドに入場していた
海未「おや、言っていませんでしたか?」
ことり「ふふ♪」
穂乃果「……」
海未「私達の正規ポジションは…」
海未「トリプルFWなんですよ」
後半開始3分前
浦の星女学院 2-2 音ノ木坂学院
さあ、後半は展開が大きく変わりそうですね!月ちゃんは何でも知ってるんですね…
愛は太陽
オリジナルの穂乃果の最強ゴール技です。手から太陽を作り出し、ボールを取り込んで、シュートのパワーを一気に焼き払うという、かなり無敵に近い技です。
Awaken the powe
ルビィちゃんが目指した究極の技です。自分の力を何倍にも引き上げて暴れ回ります。技の重ねがけもできます。(Awaken the powe状態でスプリントワープとか)弱点は体力を一気に消費してしまうことです。お気づきの方もいるかもしれません、そう、この技を簡単に言うとーー"界王拳"です
Awaken the Fire
Awaken the powe状態の時だけに放つことが出来る、ルビィちゃんのシュート技です。穂乃果ちゃん曰く、このシュートが今大会の現時点では最強シュートらしいです