ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで! 作:ルビィちゃんキャンディー
今回のお話はちょっと一息回として怖い話をお送りします。
ですが、ルビィちゃんキャンディーは怖い話は専門外なので、全く怖くないかもしれません。そこら辺をご理解の上、読んでいただけたら…
怖い話が苦手な方はこのお話を飛ばしてもシナリオには影響しません
前回の、輝こうサッカーで!
サウジアラビア戦が近づく中、停電のハプニングと希のワシワシにより地獄を見た日本代表。その後、果南の一言により深夜、とある会が開かれることになった……
ー 合宿所 一室 ー
「「「怖い話!?」」」
希「そ!美奈監督からも許可をもらったから、みんなで聞いたり話したり!」
果南「いやいやいやいや無理無理無理無理」
果南は部屋の隅で小さくなりながら震えていた。
果南は誰よりも怖がりなところがある。
もちろん、怖い話に耐性などない
希「大丈夫!そんな怖くない」
果南「嘘だよ!絶対に怖い!!」
月「厳しいんじゃ…果南さん」
果南は怖い話は不参加…という事にしようとしたが
希「ええの?一人で」
果南「」ピクッ
希「何か、出るんやない??一人だと」
果南「いやぁぁぁぁぁ!!!!?」ハグ
ダイヤ「ちょっ、果南さん!!」
希は果南を怖がらせ、帰そうとしなかった。
やはり希は悪魔だ…何人かはそう思っていた
聖良「しかし、もう寝る時間では?」
理亞「姉様?」
聖良が怖い話の中止を主張する。
それに、何か様子が変??
聖良「け、決して、怖いのが無理無理無理無理とか、そういうわけじゃ…」ガクガクガク
千歌「せ、聖良さんも…?」
ダイヤ「苦手なのですね…」
理亞「姉様、大丈夫。私がいるから…」ヨシヨシ
――――――――――――――――――
希「よし!準備完了!」
希は部屋の電気を消し、ロウソク1本のみで雰囲気のある部屋を作った。
全員でロウソクを囲むように座り、全ての準備はととのった
希「ほな、誰からいく?」
にこ「ここは言い出しっぺの希ね」
曜「希さんのお話は本当にヤバそう…」
希「当たり前や〜ん♪だって今から話すのは…」
希「本当にあったヤバいお話やもん」
――――――――――――――――――
去年の夏休み。
私は神社の人のお手伝いで、山奥の神社に行ったことがありました
一通りの仕事が終わり、帰ろうとしたんだけどバスが終わってて…泊まっていけば車で帰れるんだけど、次の日はサッカーの練習だったからどうしても帰らなければいけなかった
だから私は、タクシーで帰ることにしました
ー タクシー内 ー
運転手「お嬢ちゃん、こんな時間まで何を?」
希「神社のお手伝いをしていて…」
運転手「あぁ、なるほどね!」
運転手のおじさんとの話は盛り上がり、気づいたらかなりの時間が経っていました
なのに
希「あれ…?」
運転手「…」
希「この道、さっきも通りましたよね…?」
運転手「…」
運転手「お嬢ちゃん、運が悪かったね…」
希「え?」
運転手「どうやら、悪霊に目をつけられたようだ…」
バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!バン!!
希「ひゃ!?」
運転手「反応してはダメだ!」
突然、窓を強く叩く音が車内に響く。
この車は走行中だ。
普通ならありえない事が今、おきている
運転手「ここは事故や曰く付きの事件で有名な場所だ。悪霊は完全に私達を狙っている…」
希「(そんなのあり!?)」
運転手「絶対に反応してはいけないよお嬢ちゃん。それで連れて行かれた人を、私はたくさん知っている…」
希「…」コクン
私は頷き、運転手さんに了解の意を示した。
連れて行かれた…まぁ、ここまで来たら容易に想像出来ることだ
運転手「悪霊は狙った者の心に漬け込む…気をしっかり持って…」
希「…(心に漬け込む…)」
先程から恐ろしい程に静かだ。
聞こえるのは、同じ道を何度も走る車のエンジン音だけ
希「(ウチは無事に帰れるんやろか…)」
そう思っていた時だった
「希ちゃん」
希「(!!?)」
誰かが、後部座席にいる…
確か乗っているのは私と運転手さんだけだ。
とすると…
希「(悪霊…でも、この声って…)」
「穂乃果、怖いよぉ…希ちゃん、助けて…」
完全に穂乃果ちゃんの声だった。
心に漬け込むとは、このことか…
確かに、反応する人はしてしまう
「希ちゃん、穂乃果だよぉ…」
希「(騙されるもんか!!)」
私は助手席で前だけを見た。
あ、またあの看板……
これで何度目だっけ…
いったい、いつこのループから抜けられるのか
「 の ぞ み じ ゃ あ ぁ ぁ ぁ ん 」ヌゥ…
悪霊の気配が私のすぐ後ろにあった。
振り向けばぶつかるのでは…というぐらいの近さだった
希「…」ドキドキドキドキ
心臓の音が直接脳に響く。
汗が止まらない。
怖い。
体が震える
コンコンコン。
希「(今度は窓!?)」
再び窓が叩かれた。
今度は優しく、ゆっくりと、3回、音がした
「希!助けに来たわ!」
希「(えりち…)」
今度はえりちの声が窓の外から聞こえた。
もう一度言うが、車は走行中だ。
窓が叩かれるのはありえない
「聞いて!その運転手が悪霊なのよ!あなたを死へと導こうとしている!!!」
希「!!」
運転手が悪霊?
最初から私は目をつけられた?
そういえば運転手さんはさっきから喋らない
希「(嘘、嘘、嘘、嘘、嘘…)」ドキドキドキドキ
今から私はどこに連れて行かれるの?
横を見たら、運転手さんは化け物なの?
私は…ここで…
『サッカーか!私もサッカーは好きだなぁ!』
希「…」
偶然なのかどうなのかは分からないが、この極限状態の中で運転手さんとの会話が脳裏に蘇った
『お嬢ちゃんは美人さんだからなぁ…グラウンドに咲く花だ!』
『ほぅ…頼もしい仲間だね。9人揃って試合に出れるといいね!』
希「(…大丈夫)」
私は荒くなっていた息を整えた。
あんなに優しく、笑顔で話してくれた運転手さんが悪霊なわけが無い。
私は悪霊に踊らされていただけ。
もう負けない
希「(大丈夫。大丈夫や)」
運転手「(頑張ってくれ…お嬢ちゃん)」
――――――――――――――――――
希「あれ…見たことが無い道…?」
運転手「どうやら、山は越えたようだね…」
運転手さんの言葉で安心感と一緒に疲れと涙が溢れだしてきた。
空の向こうは明るくなっている。
一晩中、悪霊に狙われていたのだ
運転手「怖かったね。お嬢ちゃん、よく頑張った」
希「ごめんなさい…ウチ、運転手さんの事、一瞬悪霊かもって…」
運転手「いいんだよ。こうして切り抜けられたのは、お嬢ちゃんが私を信じてくれたおかげなんだからね」
その後、運転手さんから説明されました。
もしもの事があるといけないから、帰ったらお祓いをしてもらうといいと
希「ありがとう!運転手さん!」
運転手「お嬢ちゃんも、サッカー頑張ってね。応援しているからね」
結局、神田明神まで送ってもらって、そこで運転手さんとはお別れになりました
運転手「じゃあね」
希「はい!」
徐々に小さくなっていくタクシー。
いつかまた会えるかな…
そう思いながら私は部活に行く支度を始めました
その日の夕方。
手伝いに行っていた神社の方から電話がありました
かなり心配していたようで…何故か理由を聞いたら…
"希ちゃんはなんで呼んだタクシーに乗らなかったの?"
だって。
じゃあ、私が乗ってきたタクシーは?
あの運転手さんは?
それは私には分からない
――――――――――――――――――
希「おしまい!」
果南「」ガクガクガク
聖良「」ガクガクガク
ダイヤ「果南さ〜ん、終わりましたわよ?」
理亞「姉様、ちょっと苦しい」
震えながらダイヤと理亞に抱きつく果南と聖良。
他のメンバーは怖かったというよりも、興味津々に聞いていた
海未「希が夏休みの時に遅れてきた理由はそれが原因だったのですね…」
ことり「ちょっと怖かったけど、不思議な話」
穂乃果「私と絵里ちゃん、悪霊だったね…」
思い思いに感想を語るメンバー達。
夜はまだこれから。
怖い話大会はまだまだ続く
希「お次は誰の番かな♪」
という事で、希ちゃんのお話は終了です。
次回も怖い話大会になるのか、それともアジア予選のお話になるのか、それは今後のルビィちゃんキャンディーの気分次第…