ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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皆さん、どうも!部活を完全に引退したルビィちゃんキャンディーです。ついに…お勉強に本腰を入れる時期が近づいてまいりました…投稿ペースが落ちるのは避けられない…かもです。詳細は後日説明します

さてさて、今回のお話で試合は動くのか…




第3章 14話 「サウジアラビア戦 "駆けるファンタジスタ"」

 

 

 

 

前回の、輝こうサッカーで!

ついに始まったサウジアラビア戦。日本はサウジアラビアの選手のフィジカルに圧倒され、シュートまでの攻撃を許してしまった。シュートは穂乃果が止めるも、相手の激しいプレーは止まらない

 

 

 

 

穂乃果「ふぅ…(重いシュートだった…)」

 

アンドレアス「チッ…」

 

 

すぐにディフェンスに戻るサウジアラビアの選手達。

またあの激しいタックルを仕掛けてくるのだろうか…日本の選手達の足は自然と止まる

 

 

英玲奈「くっ…パスを回そうにも、あの激しいチャージを避けなければ…」

 

千歌「大丈夫?梨子ちゃん」

 

梨子「う、うん。なんとか…」

 

 

なかなか前線にまでボールを繋げられない日本。

そして、そのプレーはサウジアラビアの選手達を苛立たせるには十分な材料だった

 

 

ハルク「いったい、いつになったら攻撃してくるんだ日本は!」

 

ヒソカ「私達のフィジカルにビビったのでしょう…面白くない」

 

 

苛立たせれば、ディフェンスはさらに凶器になる…

日本はそう分かっていても、あのようなプレーを見た以上は…

 

 

海未『っっ!?』ドサッ!!

 

ダイヤ「っ…」パス

 

コンドル「また戻すのか…」

 

 

 

梨子『痛い…!?』ドサッ!!

 

梨子「…!」ジリ…

 

ドーガン「なんだ…来ないのか?」

 

梨子「(一歩が…踏み出せない)」

 

 

日本が恐れていた最悪の状況になっていた。

サウジアラビアがこれを日本の弱点と取るのは時間の問題であった

 

 

花陽「良くない雰囲気ですね…」

 

花丸「美奈さん!このままじゃ…」

 

美奈「……」

 

 

美奈は静かにフィールドを見ている。

その心の中は焦りでいっぱいなのか、それともまだ余裕があるのか…

ベンチのメンバーには分からなかった

 

 

真恋「…美奈」

 

美奈「…やむを得ないわね」クルッ

 

 

美奈がフィールドに背を向けた。

向かったのはベンチ。

何か指示を出すようだ

 

 

美奈「予定を早めるわ。あなたなら行ける…今の状況を変えられる。私はそう思うわ」

 

 

 

美奈「にこちゃん」

 

にこ「当たり前でしょ。私が根性叩き直してやるわよ」

 

 

日本のベンチでは早くも動きがあった。

美奈が投入するのはにこ。

果たして、にこはこの状況を変えることが出来るのか…

 

 

曜「(交代…?にこさん!?)」

 

月「(助かった…正直、そろそろ限界だっんだよね)」

 

 

ここまで恐ろしく静かだった月。

理由はしつこいマークであった。

月に対して二人が密着ディフェンス、もう一人が離れてはいるが、月のマークをしている。

事実上、1対3であった

 

 

ダイヤ「あちらも月さんをかなり警戒していますね…」

 

 

サウジアラビアのプレーに警戒して、なかなか前線にまでボールを回せないがためでもあった。

前線にまでボールが回らないということは、そこを守る選手は暇である。

そのため、月を3人がかりで抑えるのは容易なことであった。

完全なる悪循環…

 

 

千歌「てりゃ!」ズサー!

 

ドーガン「な!?」

 

 

『ここで高海千歌がボールをスライディングでカット!コート外にボールが出たため、スローインになります!』

 

 

 

美奈「頼んだわよ!」

 

にこ「…はい!」

 

 

『おぉっと!?日本、早くも選手交代のようだ!!統堂英玲奈に変わって矢澤にこ!!我らがフリースタイルマスター、矢澤にこが投入されます!!』

 

 

英玲奈「今の状況では相手の分析は必要ない、ということだな」

 

にこ「今の日本にはそれ以上に足りないものがあるわ。にこがそれを教えてあげる」

 

英玲奈「頼んだぞ」

 

にこ「任せて」

 

 

 

『フォーメーションも少し変わるようです!桜内梨子をボランチにして、矢澤にこは高海千歌と二人でトップ下でプレーするようだ!!!』

 

 

千歌「にこさんがトップ下…」

 

にこ「私も攻撃に参加しろ。ってご所望よ」

 

月「助かったよ…にこさん」

 

にこ「任せなさい月。私がコートに入ったからには…」

 

にこ「暇なんて与えないんだから」

 

 

 

ピッ!!!

スローインで試合再開。

ボールを受け取ったコンドルはドリブルでいっきに上がっていく

 

 

コンドル「どきなさい!!」ドォン!!

 

あんじゅ「痛っ!?強引すぎ…よっ!!」ドォン!!

 

 

にこが投入された今、日本はすぐにボールを奪い取る必要があった。

コンドルの激しいタックルに負けじとあんじゅも食らいつく

 

 

コンドル「くっ…勝てると思ってるの??」

 

あんじゅ「だからって、黙って見てるわけには行かないのよーーーー

 

 

ーーーーそうでしょ?聖良」

 

 

コンドル「な!? ガキイィィィィィィン!!!!

 

 

日本「「「!!」」」

 

サウジアラビア「「「!?」」」

 

 

一瞬の出来事だった。

先程までドリブルをしていたコンドルは、今は氷漬け。

そうだ。

日本には頼りになるDF達がいるではないか

 

 

聖良「はい。あんじゅさん。私達が先陣を切らなければ」

 

 

『"スノーエンジェル"です!鹿角聖良の必殺技が決まったあぁ!!!日本、DFの連携により見事、ボールを取り返したぁ!!』

 

 

聖良「にこさん!」パス

 

にこ「ナイスよ。二人とも」

 

 

ベッカ「…来るぞ」

 

ヒソカ「ふん…どうせあの子も潰されて、戦意が無くなるだけ…」

 

 

にこがこの試合、初めてのドリブルを開始した。

しかし、サウジアラビアのDFは強引なプレーをする選手がほとんど。

千歌達はにこに警告する

 

 

千歌「にこさん!気をつけてください!」

 

梨子「ドリブルをするとすぐに囲まれて…」

 

 

梨子の脳裏に浮かぶのは、先程、自分が受けた衝撃。

どうしてもドリブルに躊躇いが生じる…

しかし、にこの足は止まらない

 

 

にこ「さあ、行くわよ!」バッ

 

 

ガダル「!?ドリブルで来たぞ…」

 

ガラ「へぇ…小さい割に度胸はあるのね」

 

 

にこがドリブルを止めないことに驚きつつもディフェンスに入るサウジアラビア。

すぐににこを取り囲む

 

 

にこ「!(4人…)」

 

 

ガダル「度胸だけは認めるよ」

 

ハルク「だが、潰しておしまいだ」

 

シルバ「4人を相手にどこまでもつ?」

 

ガラ「おとなしくボールを渡した方がいいんじゃない?」

 

 

果南「まずい…囲まれてる!!」

 

英玲奈「4人で完全に潰しに行く気だ…」

 

 

時すでに遅しとはまさにこの事。

誰も助けには行けない。

海未の時のように、にこが崩れ落ちるのを見ているしかない…

 

 

ガダル「終わりだぁ!!」バッ

 

「「!!」」バッ

 

 

4人がいっきに、にこに近づいた。

潰される…

千歌達はすぐに助けに行こうとする…

 

 

 

 

 

 

 

凛「心配ないにゃ」

 

果南「え…?」

 

 

にこ「!」グワン

 

ガダル「!?」スカッ!

 

 

 

海未「千歌、忘れたとは言わせませんよ」

 

 

にこ「!!」クイッ!

 

ハルク、シルバ「!?」スカッ!

 

 

 

花陽「相手が何人であっても関係ないです」

 

 

にこ「遅くない?」ババッ!

 

ガラ「!?(なん、なんだ?その動き…)」

 

 

 

希「にこっちはどんな状況でも負けない。熱い気持ちがそのままプレーに伝わる」

 

 

にこ「相手にもならないわね」

 

「「「!?」」」

 

 

 

 

ことり「どうして?それはにこちゃんが…」

 

 

にこ「ー ファンタスティックキープ ー」

 

 

穂乃果「宇宙一のフリースタイラーだからだよ」

 

 

 

『な、なんてことだあぁぁ!!??矢澤にこ!4人の選手に囲まれながらも、新必殺技で全員を交わしてみせたぁ!!とても、人間技とは思えません!!これが、"日本のファンタジスタ"の力なのか!?』

 

 

花丸「凄い…やっぱり凄いずら!にこさん!」

 

ツバサ「にこさんの存在は、私達の想像を越えた先にある…わね」

 

 

 

サミ「嘘でしょ!?4人が抜かれた!?」

 

ファルコン「まずい…早く守りを固めなければ…」

 

 

しかし、4人でいっきにディフェンスに入ったことが裏目に出た。

残っているDFは二人。

先程、4人が抜かされたばかり。

にこを2人で抑えるのは不可能であった

 

 

ベッカ「調子に乗るな!!」ドォン!!

 

にこ「っ!?」グラッ!

 

 

しかし、ベッカがファウルぎりぎりの激しいタックルを仕掛けた。

海未はこのタックルで吹き飛ばされた。

にこもよろけ、そのまま倒れ…るはずだが、

 

 

ベッカ「!?(何故だ…)」ドォン!!

 

にこ「っ…!」グラッ!

 

ベッカ「(どうして!?)」ドォン!!

 

にこ「!!」グラッ!

 

 

ベッカ「どうして、よろけてもドリブルを続けられるんだ…??」

 

 

にこはベッカにタックルされる度によろけ、転びそうになる。

しかし、ドリブルは止まらない。

どんなに厳しい体制でも、ボールと足は止まらない

 

 

ベッカ「何故だ!!」グワーッ!

 

にこ「教えてあげるわ」バッ!

 

ベッカ「な!?(かわされた…)」スカッ

 

 

にこのボールが吸い付くようなドリブル。

まるで足とボールに磁石が埋め込まれているかのごとく。

まるで足が生きているかのごとく。

そう、

 

 

にこ「私の足は生きているのよ」

 

ベッカ「!?」

 

にこ「どんな状況でも、足はドリブルをするために、そしてボールを繋ぐために勝手に動く…もう考えなくてもできるのよ」

 

 

にこ「"無意識"よ」

 

 

これが努力を重ねた少女の答えだった

 

 

 

 

にこ「月!」

 

月「タイミングバッチリ!」

 

 

にこはボールを高く打ち上げた。

既に空中で構えに入っていた月の足元へ。

にこの熱い気持ちがつまったボールがーーー

 

 

 

月「天空ぅぅぅぅぅ!!」ドガァン!!

 

 

ーーー放たれた

 

 

月「落としいぃぃぃぃぃ!!!!」ゴオォォ!!

 

 

空を落とすシュート。

重く速いそのボールは、止められるわけがない

 

 

ファルコン「ぐあっ!?」ドガァン!

 

 

 

『ゴーール!!!!日本、強豪サウジアラビアに先制点だぁ!!!!矢澤にこの5人抜きと渡辺月の渾身のシュートは、会場のムードをいっきに盛り上げています!!』

 

 

月「にこさん最高!」

 

にこ「あんたのシュートもね!」

 

 

パン!!と2人のハイタッチの音が響く。

この2人のプレーが、試合の流れを一気に変えるものだと、誰もが確信していた

 

 

 

 

ヒソカ「どうします?アンドレアスさん…」

 

アンドレアス「まさか、あんなプレーをする選手がいたとはな…甘く見ていた」

 

 

アンドレアス「よし…本格的に、日本を潰す」

 

 

 

 

 

日本 1-0 サウジアラビア

 

 




ファンタスティックキープ
オリジナル技で、"アクロバットキープ"の進化技です。にこちゃんのプレイスキルを最大限に引き出し、まるでショーを見ているかのようなボールさばきで敵を抜き去ります。ファンタスティックは「凄い」や「幻想」を意味します


次回は別の選手も活躍する…かも?



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