ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!   作:ルビィちゃんキャンディー

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本日、2話目の投稿です。まだ18話を読んでいない方は先にそちらを

ルビィちゃんから重大な発表があります






第3章 19話 「お見舞い会議」

 

 

 

 

 

月「ルビィちゃんと、しっかり話がしたいな。って思って」

 

ルビィ「話…ですか?」

 

穂乃果「うんうん!聞きたいことたくさんあるんだ!」

 

真姫「…」

 

真姫「(渡辺月、綺羅ツバサ、黒澤ダイヤ、そして穂乃果…凄い面子ね)」

 

 

真姫は屋上の隅でルビィ達を見守っていた。

今の真姫の役目はルビィのサポート。

ルビィが無茶をしようとするならば、すぐに止めに入る気でいた

 

 

月「それで…どう?体は」

 

ルビィ「まだ、全然…です」

 

 

ルビィは屋上へ行く時に、足を引きずるようにして歩いていた。

歩けるまでには回復したのだが、右足の治りが遅い。

試合に出られないのは一目瞭然であった

 

 

穂乃果「そっか…じゃあ、次の試合も無理だね」

 

ツバサ「サウジアラビア戦で実感したわ。ルビィさんがいない今の日本は、この先、かなり厳しい戦いになるってね」

 

 

事実。

サウジアラビアにはかなり苦戦した日本。

ルビィが出場していたら、もう少し楽になっていたかもしれない

 

 

ルビィ「そんなことないです…ルビィがいなくても、今の日本は強い」

 

月「…確かに強い。でも、ルビィちゃんも分かってるんじゃない?」

 

 

 

月「今の日本じゃ、イランや韓国には勝てないって」

 

 

ルビィ「…」

 

 

イランと韓国…世界大会本戦の常連国で、今大会のアジア予選突破、最有力候補の国である

 

 

ダイヤ「わたくし達だけでは限界があります…ルビィのような圧倒的な選手が一人、いないだけでも…」

 

真姫「だからって、無理させようとするなら、私が許さないんだからね?」

 

 

真姫が会話を遮る。

復帰の強要。

口にはしていないが、遠回しに訴えているように、真姫は感じた。

念の為に警告。

無理させて、ルビィの体が最悪の事態になることは防がなければならない

 

 

穂乃果「ごめんね、ルビィちゃん。急かすつもりは…」

 

ルビィ「大丈夫です。ルビィも焦ってますから」

 

 

真姫はため息混じりに、目を離すとすぐにリハビリしたがるのよ…と愚痴を吐く。

一番焦っているのはルビィ本人。

日本が試合中の時は、うずうずが止まらなかった

 

 

月「FWのルビィちゃんとは、僕とツバサさんは戦ったことがない。でも、見るかぎりでは…」

 

ツバサ「日本代表の中ではトップクラスね。復帰したら是非、手合わせ願いたいわ」

 

ルビィ「うゆ…喜んで!」

 

 

次第に会話の内容は、ルビィの全国大会の話へと変わっていた

 

 

穂乃果「ルビィちゃんの技、凄かったなぁ…"Awaken the power"。あれには勝てないよ」

 

月「闇の力を使った穂乃果ちゃん以上の力…考えただけでも恐ろしいよ」

 

 

全国高校女子サッカー大会決勝。

闇の力を解き放った穂乃果は、無双しながらシュートを放とうとした。

しかし、ルビィの"Awaken the power"には適わず、そのシュートは完全に防がれてしまったのである

 

 

ダイヤ「ですが、前半終了時に倒れた時には、生きた心地がしませんでしたわ…」

 

ルビィ「あ、あの時は…ごめんなさい」

 

 

2年ぶりに発動した"Awaken the power"をルビィは上手くコントロール出来ていなかった。

前半終了間際で、2点差を同点にまで押し上げる果敢な攻めを魅せたが、そのひとつひとつの無茶が、今のルビィの状態を作ったと言える

 

 

ツバサ「今後の課題…かしら?コントロールは」

 

ルビィ「はい。あの時は久しぶりだったので、30%ぐらいしかコントロール出来ませんでした…」

 

 

 

月「ん?」

 

ダイヤ「…?」

 

穂乃果「30%?」

 

ツバサ「…ルビィさん?30%とは…?」

 

 

ルビィ「…あの時、ルビィは"Awaken the power"の力を30%ぐらいしか、扱えなかった。ということです」

 

 

衝撃に次ぐ衝撃だった。

あの決勝で見せた"Awaken the power"は本来の半分以下の力。

100%は今の次元の遥か先…月達は言葉を失った

 

 

ルビィ「中学生で初めて"Awaken the power"を発動した時は、だいたい50%…その時、コントロールは出来ていたので、そこまで持っていければ、充分、今後も使っていけるはずです」

 

月「驚いたよ…決勝の"Awaken the power"は、ほぼほぼ未完成だったんだね」

 

 

ますます期待が高まるルビィの代表参加。

確実に日本の力になる。

誰もがそう思っていた

 

 

ツバサ「問題としては…ルビィさんが代表に復帰する前に、私達が敗北するという事ね」

 

月「それ。一番最悪な事態だよ…」

 

穂乃果「それは困る!絶対に負けたくない!」

 

 

2回戦目は"オーストラリア"。

本戦への出場経験はないものの、かなりの強豪だと聞いている

 

 

月「例え、勝ち進んだとしても、いつかはイランや韓国と当たる」

 

ツバサ「ルビィさんがそれまでに復帰するとは限らない…わね」

 

ルビィ「…」

 

 

 

 

 

ルビィ「ルビィに考えがあるんです」

 

 

ダイヤ「考え?」

 

月「いったいどんな…?」

 

 

病院の屋上の手すりに腕を乗せ、東京の夜景を眺めるルビィ。

風で揺れるその髪はまるで赤い炎。

そんな少女から語られた考えは、誰も考えもしなかった衝撃的な内容だった

 

 

 

 

 

 

ルビィ「"Awaken the power"を…継承します」

 

 

「「「!!!!!??」」」

 

 

穂乃果「嘘でしょ…ルビィちゃん」

 

ツバサ「そんなことが出来るの?」

 

ルビィ「できます。人は限られますが、不可能ではありません」

 

ダイヤ「その人…とは??」

 

ルビィ「もう伝えてるよ」

 

 

 

 

ルビィ「頑張り屋さんで、才能あるサッカーセンス。成長スピードも、あの時は驚いたよ…絶対に習得してくれる…ルビィはそう信じている」

 

 

 

ルビィ「その人の名前は………」

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

ー 日本代表 合宿所 グラウンド ー

 

 

 

「ハァハァ…ハァ、ハァ…」

 

 

少女が一人、練習をしていた。

ルビィから言われた衝撃の言葉。

「"Awaken the power"を習得してもらいたい」

無理難題だと思ったのと同時に…

 

 

「…絶対に後悔させてやるんだから…!」

 

 

ルビィが戻ってきた時に、自分がルビィよりも"Awaken the power"を使いこなしていて、ルビィが継承したことを後悔するぐらい…強くなってやる。

使いこなしてやる!!!!

 

 

「見てなさいルビィ…私がアンタの技…」

 

 

 

 

 

 

理亞「奪ってやるんだから…!!」

 

 

 





ということで、"Awaken the power"を継承します。え?豪炎寺のラストリゾートを真似たのかって?……こっちはこの設定を去年から、オリオンの刻印の前から考えてたんですよ…(言い訳)。まあ、そんなことどうでもいいですよね!ひとまず、2回戦目はオーストラリアです。理亞ちゃんは"Awaken the power"を習得することが出来るのでしょうか…


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