執事のヒーローアカデミア   作:asd

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自動保存から消えないように維持するのに疲れたので投稿しちゃいます。


第3話

投影機器が割られ、ごみ箱に放り込まれる。

 

合格していることが分かれば後は不要。個人情報保護の観点から破壊して破棄しなければならない。

 

ちなみに、百の分も叩き割ろうとしたら、大事に保管するからということで破壊は免れた。

 

 

主席合格だったが、実にどうでもいいことである。会場にいた全仮想ヴィランを開始20秒で始末したので別におかしくはないだろう。

 

それより、遅刻しない様に出勤しなければ

 

「合格おめでとう。君ならば落ちることはないと確信はしていたが」

 

「ありがとうございます。ベストジーニスト」

 

さて、とベストジーニストは仕切りなおす。

 

「合格祝いというわけではないが、こちらで雄英トップの生徒との模擬戦を用意させてもらった。さっそくで悪いが出られるか?」

 

もちろんです。と返して雄英に移動する。移動手段はタクシーだった。

 

 

雄英で待っていたのはナイトアイと呼ばれるヒーローとビッグスリーの一人・通形ミリオの二人だった。

 

「ナイトアイと通形様、お初にお目にかかります。ベストジーニストのサイドキック、トゥナイトと申します」

 

ナイトアイはともかくとして、ミリオと今宵は戦闘服である。

 

「本来ならそんな暇はないんだが、ベストジーニストが見学も含めて熱心に推してくるのでね」

 

「トゥナイトに雄英の最高レベルの実力を見せておきたくてね。受けてもらって感謝してます」

 

「よろしく!」

 

「こちらこそ」

 

ヒーロー同士、サイドキック同士、握手を交わす。

 

 

模擬戦の会場に移動してから、ルールを確認し合い両者ともに構えない構えをとる。

 

「さて、お手並み拝見といこうか」

 

眼鏡を押し上げて、ナイトアイが戦いを見守る。

 

「それでは、はじめ!!」

 

ベストジーニストの開始の合図とともに、両者が動き出す。

 

ルールは単純。殺さないレベルなら何でもあり、十分の経過か、気絶するか、降参するまで。個性に関しては今宵はミリオの個性を知っていたため、公平性の観点から今宵の個性もまた、ミリオに伝わっている。

 

今宵は後ろに下がりながら、血で形成した短剣を投擲する。ミリオは個性を使いながら、一気に近づく。

 

後ろに下がっていた今宵は不意を衝く様に前に飛び出し、掌底を叩き込む。ミリオからすればあたかも目の前に瞬間移動したかの如き速度だった。

 

しかし、ミリオも顔を透過させて避け、体を下げて上に打ち上げる様に拳を今宵の腹部へ叩き込む。そして、それは見事に直撃した。

 

「う¨」

 

顔を歪めたのはミリオだった。今宵は服の上からでは分からないが血を皮膚の上にとげとげの形でかつ、鋼鉄の強度をもって纏っていた。

 

思いっきり打ち込んだ代償として、ミリオの拳は血まみれになっていた。対して、今宵は顔を歪めてすらいない。

 

ミリオの顔が下に下がっていることから今宵は肘を顔に落とすが、ミリオはやはり透過する。

 

しかし、ミリオはやはり、顔を歪めた。

 

地面を通した血の刃が、ミリオの足を貫いていた。

 

 

ミリオは飛び跳ねる様に距離をとるが、今宵はピタリと張り付いて距離を取る事を許さない。

 

「ハンパじゃないな!!」

 

「それはどうも」

 

ミリオは地に足をつけることすら警戒して、地面をそのまま透過して潜った。

 

一人になってしまった今宵はポツンと一人でつっ立っている。

 

しかし、両手からこぼれる落ちる血が今宵の警戒具合を表していた。

 

地に落ちた血は貯まる事なく、どこかへ消えている。

 

瞬間、透過の応用での転移をし、今宵の後ろを取ったミリオは未だ無傷の左拳を叩き込もうとするが、地面からの血の刃に攻撃を中断せざるを終えない。が、

 

「ブラインド、ターッチ!!」

 

透過したまま、左を振り、今宵の視界を奪い。

 

「か~ら~の~、みぞおち!!」

 

みぞおちといいながら、胸に向かって放たれる拳。

 

ここで初めて今宵が苦悶の表情を浮かべる。

 

歓心の表情を浮かべるミリオだが、その体はそのまま地へと沈んだ。

 

 

今宵も息を整えるために、体の力を抜き膝を屈するが、ダメージの差は明らかだ。

 

「え?・・・なんで?」

 

 

立てない体を起こそうとしながら自問自答のように出る疑問

 

ミリオの疑問に対して、スっと立ち上がった今宵が答えた。

 

「完璧なタイミングと力加減に形状、角度で心臓に向けて、血の打撃を入れさせていただきました。少しの間は動けないでしょう」

 

欠片もいたくなかったでしょう?と続ける今宵だが、ミリオはどこからどう打ち込まれたのか欠片も理解できなかった。

 

それも当然、目視不可能なレベルまで割いた血による、視覚からのハートブレイクショット。今宵が落としていた血は地に潜るのではなく、ホコリのように空に舞っていたのだ。

 

それによる三方向からへの心臓への衝撃。まさに神業だった。

 

「はは、こりゃまいったな」

 

そして、ミリオはそのまま意識を手放すのだった。

 

 

 

「脱帽、だな」

 

眼が指で押し上げたナイトアイが言う。彼はミリオ以上に磨かれた個性はいないものだと思っていた。

 

しかし、確かにここにいた。

 

今宵の見せた技、その全てが技術の高さを表していた。

 

「ひとまず、リカバリーガールを呼ぼう。怪我の治療も必要だ」

 

 

 

 

 

 

ベットに寝かせたミリオの様子を見てリカバリーガールが診断を下す。

 

「貫通した足とひびの入った拳以外大した怪我はないねぇ。気を失った要因の一撃については欠片も痕跡がないよ」

 

いい腕してるねぇ、と続けるリカバリーガールに恐縮です。と頭を下げる今宵。今宵も診てもらったが、特に治療の必要な怪我はなかった。

 

その後、仕事が入っていたベストジーニストと今宵はミリオが起きる前にお暇することになった。

 

「どうだった、雄英は」

 

帰り道、ふと感想が気になったベストジーニストが尋ねてきた。

 

「素晴らしい。この一言ですね、見る目のない人間は自分の圧勝と答えるかもしれませんが、正直どっちが勝ってもおかしくありませんでした」

 

だろうな、と頷くベストジーニストだが、彼にとっては今宵があそこまで苦戦するのは予想外だった。今回の戦いは個性の制御技術での差で僅かに今宵が勝ったにすぎない。今宵もミリオもベストジーニストも個性の制御技術を売りにした戦い方をするから分かってしまう。一歩間違えば、勝負は相打ちであったし、ミリオの技術がもう少し高ければ勝負は長期化していただろう。そして、ミリオがミリ単位で透過を制御できるようになっていれば、今宵には勝ち筋がなくなっていた。

 

「これならばお嬢様の成長も期待できそうです」

 

去年の雄英体育祭の時は個性を制御できていなかったのにも関わらず、ミリオはこの僅かな時間でかなりのところまで来ていた。本人の弛まぬ努力もあっただろうが、其処ら辺は自分で補えばよいと結論付ける。結果として今宵の雄英に対する評価は上方修正された。

 

 

 

 

 

「完敗だったな」

 

「完敗でした」

 

ミリオとナイトアイは焼き肉屋で反省会を開いていた。

 

「ミリオ、今回の模擬戦はどっちが勝ってもおかしくはなかった。敗因は言わなくてもわかるだろう」

 

「個性の制御不足ですよね。正直、あそこまで精密な個性制御をされたら誰だって勝てませんよ」

 

ミリオの言葉にナイトアイは同意する。しかし

 

「同時に言えば、君があれほど完璧に個性を扱える様になれば、誰にも負けなくなる、とも言えるはずだ。今後の課題だな」

 

サーは厳しいな、と思いながらも模擬戦に思いをはせる。

 

恐ろしく強い相手との闘いだった。しかし、それ以上に感じた違和感。手を抜かれていたというわけではない。何か決定的に欠けていた様な雰囲気に

 

 

 

 

 

 

 

 

目標に届かなかったので代わりにキャラ紹介

 

 

名前:血桜今宵

個性:血操万化

血液型:A

好きな言葉:必要

好きな食べ物:ショートケーキ

趣味:悪戯

天敵:エンデヴァー(個性的な)

将来の夢:XXXX

 

今宵の八百万家に対する忠誠は高い。しかし、それはあくまでも仕事だからであり、仮に首になったらすぐなくなるものである。彼の行動は基本的必要に迫られての物。必要だから強くなったし、必要だから八百万百に厳しくし、必要だから模擬戦をしたにすぎない。あらゆる能力が高いが、八百万家で求められるハードルに届いていないため、非常に苦労しており、将来過労死するのではないかと自ら危惧している。また、ハードルは今宵自身が設定したものに過ぎず、血桜パパも八百万パパも有能だと思っている。曾祖父の代まで遡ればB組の担任と血の繋がりがある。また、母方のほうで別の人間と血の繋がりがある。

 

 

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