某妖怪アプリのイベントと重なりまして、描き始めたのが3/2なのです
「昔に昌幸が信仰について話したのを覚えてる?」
諏訪子様がそう話題を切り出す。
「今の日本は神々の墓場…でしたっけ?」
思い出しながら言うと諏訪子様はそう、と答えた。
「信仰がなくなってしまうと、昌幸が予想したように私達は存在を保てなくなってしまう。だから早苗は信じることを決して忘れてはならないでね」
「私はずっとずっとお二人を信じ続けますから!」
諏訪子様の真剣なトーンに私は場所も忘れて大声で言ってしまう。当然視線が集まるわけで……
ここが図書館だと言うことを思い出して頭をペコペコ下げながらテスト勉強を再開する。
「諏訪子様が真面目なトーンで言うから思わず大声で言ってしまったじゃないですか、もーー」
今度は迷惑にならないようにひそひそ声で話す。
「突然こんな話をしてどうかしたのですか?」
気になって問いかけてみたが「何も無いよ」と返された。
なんの脈絡もなしに、突然こんな話をするという事は2人の信仰はかなり深刻なところまで来ているのかと考えてしまう。
もしそうなら、なんとかして2人に信仰を集めなければ。けどどうやって信仰を集めるか……
「手が止まってるけど難しい問題かい?」
思考の沼にハマっていて手が動いてないのに気付いた神奈子様が見当違いな事を言う。
「え、ええそうなんですよ」
私はなんとか誤魔化す。とりあえず信仰の集め方は後回しにして今はテスト勉強に集中する。
その日の夜、考え事がしたかったので今日は1人でお風呂に入る。
「慧人は受験生だから無理に付き合わせる訳にはいかないし…」
あれからずっと考えているのだが中々見つからないのだ。
うんうん唸りながら悩ませていると何故か頭の中でネイティブフェイスが再生される。
「ネイティブフェイスが脳内再生されても……」
呆れてポツリと呟く。このまま考えても出なさそうなので私は風呂から上がり、パジャマに着替えてリビングに向かう。ソファに座りテレビを観てみると丁度ライダーモノの映画のCMが流れる。
「これだ!!!」
いい信仰集めが思い浮かび思わず声をあげる。
「早苗ー、どうしたのー?」
キッチンで食器を洗っていた母に何事か聞かれる。
「忘れていてモヤモヤしてたのが解消しただけだよー」
流石に信仰集めのいい手段を思い浮かんだとは言えず、もし言ったら何か言われる可能性があるのでここは嘘をつく。それを嘘だと思わない母は「思い出せて良かったわね」と食器を洗いながら言う。
そんな母の言葉を聞き流しながら部屋に戻って紙に書いて思考を纏める。
「早苗何してるのさ」
「後で言いますから待っててください」
諏訪子様が何をしてるのか尋ねてきたけど後回しにする。
「諏訪子様、神奈子様、明日買い物に行きましょう!」
「どうしたんだい急に」
突然の提案で神奈子様は少し困惑するが諏訪子様はノリノリである。
「いえ、必要なものがあるから買いに行くだけで1人で買いに行くより皆で行った方がいいじゃないですか」
「何か作るのかい?」
「ふふふ…ヒミツです」
流石神様なだけあって勘が鋭い。目的はバレる訳にはいかないけど材料くらいならバレても問題はない。
「私は行こうかねぇ」
「秘密なのかー、じゃあ私は留守番しようかな」
それぞれが結論を出す。
「諏訪子様には何か買ってきてあげますね」
諏訪子様にそう言った後、私はベッドに潜って眠る。
――――――――――
「――私達はXXXに行こうと思ってるが早苗はどうする?」
守矢神社の境内で神奈子様が私に問いかける。
「私は神に使える身としてお供させていただきます」
「慧人やXXXに二度と会えなくてもかい?」
「はい、あの日からもう、決めてますから」
神奈子様は私の覚悟を聞いて納得する。
「そうかい。では、XXXに行こう」
神奈子様がそう言って秘術を使うと辺りが真っ白になり―――
私はそこでハッと目が覚める。
「あれ、なんの夢を見ていたんだっけ…」
私は夢の内容を思い出そうとするが全然思い出せない。とても大事な事だったような気がするけど…
外が少しだけ明るく今が何時か時計を見てみると5時半を指していた。2度寝するには微妙な時間で悩んだ結果、早起きは三文の徳という事で私は起きて身だしなみを整え、境内の掃き掃除をする。
「早苗起きるの早いね。そんなに買い物が楽しみだったの?」
箒の音に気付いたのか諏訪子様が出てきて話しかける。
「買い物が楽しみというより夢で目が覚めて……」
「悪夢でも見ておもらしでもしたのかな?」
諏訪子様がニヤニヤしながら私を弄ってくる。
私は無言で箒を回して槍の構えをとるとそのまま諏訪子様目掛けて一突き放つ。
「おわっと、早苗危ないじゃないかー!」
突きを避けた諏訪子様が抗議する。
「私を弄ろうとするからですよ諏訪子様」
構えを解いて普通に持ちながら言うと諏訪子様がうぐぐぐと呻く。
「早苗がその気なら……」
諏訪子様は懐から木製の短剣を取り出して私に振りかかる。
「えっちょっ諏訪子様!?」
あまりにも突然でパニックになりながらもどうにか初撃を避ける。体勢を低くして箒で足払いをしようとするが諏訪子様はジャンプして回避する。
諏訪子様はそのまま短剣を振り下ろすがなんとか箒で防御する。
諏訪子様が一旦距離をとる。普段使わない体力を使って息を切らしてる私に対して諏訪子様は余裕そうだった。人と神とでは根本的に違うから当たり前なのだ。
「まだまだ行くよ!」
完全に諏訪子様は楽しんでいる。そう言って距離を詰めようとすると諏訪子様の口から、ぐえ、という声が漏れる。
「へぇ、チャンバラかい。私も混ぜておくれよ」
諏訪子様の襟元を掴んでいる神奈子様が言い出す。
「もうお二人でやってください……」
「そうかい、じゃあ早苗の代わりに私が相手してやろうかねぇ」
そう言って神奈子様は何処からか木刀を取り出し、諏訪子様は短剣をもう一本取り出す。
もしかして諏訪大戦ってこんな感じだったのかな、と2人を見て場違いな事を思ってしまう。
打ち合い始めた2人を無視して私は掃き掃除を再開する。
空が明るくなり掃き掃除が終わってもまだ決着はついていなかった。
私は箒を片付けて家に戻って朝食を食べる。
祖父が朝食を食べ終わり、神社に向かおうとするので安全の為に言っておく。
「おじい様、今は行かない方が良いかも」
「どうしてだい?」
「今諏訪子様と神奈子様が外で打ち合って楽しんでるから」
そうなった経緯を言わずに伝える。母は無関心だが祖父と慧人は驚く。
「なんと!!そのような事になっておったのか」
「マジか!俺ちょっと見てくる!!」
慧人は口の中に詰め込むと母の声も聞かず大慌てで外へ出てしまった。口の中に詰め込んだものがなくなったのか微かに「諏訪子様、神奈子様頑張れー」という声が聞こえる。
慧人本人に知る由はないが、この応援によって戦いが激化したとか。
「全くあの子ったら…」
母は完全に呆れている。元凶の私はハハハ…と笑うことしか出来なかった。一方祖父はテレビを付けてニュースを観ていた。
準備が終わり買い物に行こうと外を出たがまだ終わってなかった。
「はいはい買い物に行くからそこまでだよー!」
手を口元に添えて2人にも聞こえるように大きめな声で呼びかける。すると2人は距離をとってそのまま打ち合いを止める。
「早苗疲れたー」
「甘いもの買ってきますから部屋で休んでいてください」
私がそう言うと諏訪子様は家の中に入っていった。
「神奈子様は大丈夫なんですか?」
「少し疲れたがどうってことないさ」
汗もかかずに言うあたり流石神様なんだなと思ってしまう。
「では行きましょう!」
そうして神奈子様と2人で買い物に行く。
スーパーの百均に到着するとお目当てのものを探す。
「えーっとこれと、あとは…あったあった」
「お面かい?」
材料を見て神奈子様はそう判断する。
「はい、どんなお面かは出来てからのお楽しみという事で」
材料をレジに通した後はロールケーキを買って家に帰る。
部屋に戻った私達は諏訪子様にロールケーキをあげてお面を作る。
そして、試行錯誤しながらもなんとか蛙のお面が完成し、材料が揃う。
「その蛙のお面をどうするのさ」
「ふふっ明日のお楽しみです」
蛙のお面が完成した事によって明日が楽しみになる。
ひっそりと伏線を入れてみたり…
今後の展開としてどうしても趣のハカナキヒト?たちのためにの一節が必要だったので入れこみました。まだAt least one wordの内容に1つも触れていなかったから出来る力技笑
早苗の
夜明けの打ち合いは書くつもり無かったけど他の人の小説を読んでて描きたくなりました笑
……そこ、字数稼ぎ乙とか言わない(`・д・)σ メッ
神様を信じ続けてる人はどのくらいいるのでしょうか。神様が見える巫女が祝詞を奏上したら神の御神徳が高まったという記事?ブログ?を読んで「嘘」と思ってしまった自分は所詮、神への信仰心は上辺だけの、それこそ「儚き人間」と変わりないということなんですよね…