少女が歩む道   作:霧熊童子

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なんと数字が続きました笑


I be the hero②

次の日も私は同じ物を持って諏訪子様達と出掛ける。

 

「今日もあの公園に行くのかい?」

「いえ、今日は別の場所に行こうと思っていまして」

 

昨日と同じように蛙のお面と伊達眼鏡を着けて町中を歩き、駅に到着する。

 

「駅…?早苗は何処に向かおうとしてるの?」

「諏訪市のショッピングモールです」

 

電車に乗った私はあっさりと今日の目的地を言う。

 

「もしかしたら迷子いるかもしれないじゃないですか。その迷子を使って信仰を集めるのです!」

 

目を輝かせながら諏訪子様達に話す。そんな時誰かの手が私の尻に当たる。たまたま当たったという事もあるかもしれなかったので放置してると確実に触ってくる。私一人だけに見えるから痴漢して来たのだろうけどこちらには神様が2()()()居るのだ。つまり――

 

「あだだだだだだ!」

 

後ろから男性の声が聞こえる。直接捕まえなくてもこうして諏訪子様達がやってくれる。

そしてそのまま後ろを振り返り、

 

「警察にお世話になるのと手の骨砕かれて病院にお世話になるの、どちらが良いでしょうか?」

 

声を低めにして圧をかけると神奈子様を振りほどいて逃げるようにして電車から降りる。

 

「逃げられてしまいましたね」

「すまないねえ。人間相手だとどうも力加減が難しくて」

「人間相手だから仕方ないですよ」

 

実際その通りで神奈子様が力強く腕を掴んだりしたらそのまま握り潰してしまう可能性があるのだ。

 

「さっきの人間に軽めに祟らせたから大丈夫だよ」

「軽めと言うと……」

 

人と神とでは程度が全然違うので少し不安になる。

 

「誰から見ても不運で片付けられるくらいかな」

「それならいいんですけど…」

 

電車から降りて歩いていると階段の方に人が集まっていた。輪の中心を見てみると痴漢した男性が血を流して倒れていて、その男性は救急車へと運ばれて行った。

 

「諏訪子様全然不運程度ではないじゃないですか!」

 

人の目もあるので小声で諏訪子様に話しかける。

 

「階段を駆け下りる際に足を滑らせて転落し病院に搬送。不運だねー」

「確かに不運ですけど…」

 

ハァ…とため息をつく。あの男性も痴漢の件を大事にしたくないだろうから大丈夫だろうと判断してショッピングモールへと向かう。

 

まずはショッピングモールのゲームコーナーを散策していると小学生くらいの女の子がUFOキャッチャーの前でにらめっこしていた。

 

「お姉ちゃんが取ってあげようか?」

「ほんとう?」

「ホントだよ、どれが欲しいの?」

 

女の子に尋ねると「これ」と言ってイカのキャラのぬいぐるみを指さす。

3000円以内で取れたら良いなと思いつつまずは500円分投入する。目的のぬいぐるみが少し埋まってるので500円かけて邪魔なぬいぐるみを退かす。追加で500円投入して目的のぬいぐるみに取り掛かり、9プレイ目でそのぬいぐるみを掴むが途中で落ちてしまう。

 

「あー惜しい!」

「お姉ちゃんがんばってー」

 

女の子の声援を受けながら私は集中する。

10プレイ目が終わり更に500円分を投入して12プレイ目でお目当てのぬいぐるみをゲットする。

 

「はいどうぞ」

「お姉ちゃんありがとうー!」

 

私はぬいぐるみを渡すと女の子は喜び「ママー!」と大声で叫びながら走っていった。

 

「UFOキャッチャー上手いね」

「たまたまですよ。3000円は覚悟してたけど半分以下の金額で済んで良かったですし」

「私にも何か取ってよー」

 

諏訪子様がねだるのでぬいぐるみが陳列してる所へ向かい、蛙のぬいぐるみを手にして会計を済ませる。

 

「はい諏訪子様」

「えっ…このカエルを私に?」

「ええそうですよ」

「……神奈子はこのカエルのぬいぐるみ、どう思う?」

「早苗のセンスも大概だねぇ」

 

神奈子様の言葉に諏訪子様が同意する。このギョロっとしてグエッて感じがまた可愛いのに……

 

 

――――――――――

 

 

「迷子、いないですねー」

 

しばらくショッピングモールを歩き回って見つからなかったのでフードコートで休憩をする。

 

「迷子なんてそう簡単に居るものじゃないさ」

 

神奈子様がポテトを食べながら言う。

 

「迷子居ないみたいだし今日は諦めたら?」

「いいや絶対に見つけますからね!」

 

迷子を見つけようと息巻いていると――

 

「あっ、カエルのお姉ちゃん!」

 

声のした方に振り向くとあの女の子が母親と手を繋いで私に手を振る。その子に手を振ると母親が会釈をしたので会釈をする。

 

「……今日はもう帰りましょうか」

「どういう心境の変化だい?」

「あの子の笑顔を見て満足しただけだよ」

 

そう言って私はゴミを捨てに席を立つ。後ろで神奈子様が「そうかい」と言って諏訪子様と一緒に席を立つ。

 

 

道中何事もなく家に辿り着く。私は玄関を開けて「ただいま」と言うと母が「おかえりー」と返す。自分の部屋へ戻った後、蛙のぬいぐるみをベッドの上に置いて私もベッドに横になる。

少しして巡からlinnが来る。メッセージを見てみると、考査の点数どっちが勝つか勝負しよと書かれていた。

 

「負けた方はどうしようかな…」

 

負けたらホテルの近くのケーキ屋奢りねと打ち返すと巡が了解する。

 

「よーし、巡のお金でケーキ食べてやるんだから!!」

 

巡にテストの勝負に負けないように苦手な英語から勉強をする。




元々は触られる前に、神奈子様に痴漢の手の骨を砕いて貰う予定だったけどアイ・リトル・ヒーローのお話なのでヒーローらしく。

久し振りに巡の名前を出した気がする笑

次のお話は恐らく考査回
遠足回の次に持ってくる予定だったけど予定変更してしまって笑
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