少女が歩む道   作:霧熊童子

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誰かと争うなんて成績を比べるくらいで...♪*゚

えーー更新が遅れたのはもっと先の話を書いていたせいです、ハイ。
テスト当日を書こうと思ったんですけど思い浮かばなくて断念したのも遅れた原因です……


勝負の行方

考査Ⅰが終わり巡と勝負している『スイーツ奢り対決』の結果が少しずつ判明しようとしていた。

スイーツ奢り対決の内容は主要科目である国語・数学・英語・理科・社会の合計点数で決まる。

 

まず最初に返されるのは数学Ⅰ、結果は私が86点で巡が69点だった。

 

「よし、私が一歩リード!」

「くっそー、次の現文で巻き返すんだから!」

 

そう巡がいき込む次に返される現代文、結果は私が57点で巡が73点だった。

 

「よーし現文は勝ちね!えーと、数学と合わせて……142点か。早苗はどう?」

「私の方は……143点!ギリギリ危なかったー」

「あーー惜しいーー!」

 

まだ2つしかテストは帰ってきてないが中々の接戦である。

そして次に返される科目はコミュニティ英語。私が47点で巡が70点と巡に巻き返される。

 

「よし、早苗の点数を追い抜いた!」

「英語は苦手だから仕方ないもん!」

 

傍から聞けばただの負け惜しみだろうけど実際苦手だから仕方ない。

 

昼休みになり私達は食堂で学食を食べる。

現状巡に点数負けしてるのが悔しくて味があまり感じない。

現状勝ってる巡は味を感じるんだろうなぁ。

 

昼休みが終わり、次の授業が体育で男子は外でサッカー、女子は中でバスケで私は巡に負けてる悔しさをバスケにぶつける。

 

体育が終わり今日の最後である化学基礎のテスト返却。私が96点で巡が60点と巡が食らいつく。

 

「早苗高すぎでしょ!?」

「ふふん、理科は出来るのですよ」

 

私の中で謎のキャラが出来上がる。

 

「現時点の合計286点だけどメグの方はどう?」

「ちょっと待ってね…えーっと……あーークソーー!早苗に抜かれたーー!!」

 

どうやら化学基礎で巡の点数を追い抜いたらしい。今夜は枕を濡らさなくて済みそうだった。

 

 

 

後日のテスト返却では、古典が88点と65点、英語表現が44点と64点、世界史が61点と66点、生物基礎が83点と72点と接戦を繰り広げた。

 

 

「合計点数を紙に書いてせーので見せ合お」

 

私達は主要科目の合計を計算して紙に書く。

 

「じゃあ行くよ……せーの!!」

 

ドンッと紙に書いた点数をお互いに見せ合う。

私の紙には『562点』と書かれていて、巡の紙には『543点』と書かれていた。

 

「ぃよっしゃー!!約束通りケーキは巡の奢りだからね!!」

「マジかー……19点差とは言えショックすぎる……」

 

喜ぶ私に対して落ち込む巡。

 

「今度の土曜日で大丈夫?」

「その日はクラブ休みだから大丈夫…」

「13時電のやつで集合で」

「分かった。くれぐれも食べ過ぎないでね!!」

 

釘を刺された私は大丈夫だと巡に言う。

 

 

――――――――――

 

 

「彼女との勝負はどうだったんだい?」

 

家に帰った後、神奈子様が尋ねてくる。

 

「えへへ〜、メグとは19点差だったけど勝ったんですよー」

「良かったじゃないか」

「はい!これでケーキ食べ放題ですよ!」

 

私のケーキ食べ放題という言葉に食い意地が張ってるもう1人が反応する。

 

「ケーキ食べ放題、一緒に行きたいなー」

「諏訪子、アンタは駄目だよ。諏訪子が食べたら彼女の財布が悲鳴をあげる」

「意地でもついていアウッ!」

 

神奈子様が諏訪子様の言葉を遮るようにして強烈なデコピンを放つ。

 

「当日諏訪子は私が抑えておくから早苗は食べておいで」

「ありがとうございます神奈子様」

 

諏訪子様を抑えることが出来るのは同じ神である神奈子様しかいないので礼を言う。

 

そして当日の土曜日、私は家を出て駅へ向けて自転車で向かい、電車の中で巡と合流する。

 

「ある程度は持ってきたけどほんと食べ過ぎないでね?」

「メグはそんなに私が大食いに見えるの?」

 

巡に尋ねてみるとそうだと返ってくる。うう…酷い…

 

「あそこのケーキ食べてみたかったんだ〜。メグは食べたことある?」

「私は無いよ。(めい)風音(かざね)はあそこの店美味しいって言ってたけど」

「すっごい気になるなー」

 

私達はそんな事を話しながら歩いてケーキ屋に到着する。

店に入って値段を見ると1番安いケーキで1000円を越えている。

 

「ほんとに食べ過ぎないでよね!」

「だから大丈夫だって」

 

何度も注意された私は気になったケーキを2つ手に取り巡の奢りで買って席に着く。

 

「ここのケーキ美味しい!」

「ホントに美味しいね」

 

予想以上にケーキが美味しく食の手が進み、あっという間に無くなる。そして追加でケーキをもう2つ買ってまた食べる。

 

「ケーキ…美味しそうだなー……」

 

聞こえてくるはずのない声が聞こえ思わずむせてしまう。

 

「ちょっと早苗大丈夫!?」

「ゴホッゴホッんんーんんー……ふぅ、死ぬかと思った……」

 

ジュースでケーキを流し込んでなんとか呼吸が落ち着く。

 

「ちょっとお手洗い行ってくるね」

 

巡にそう言って私は諏訪子様の手を引いてお手洗いへ駆け込む。

 

「諏訪子様なんでいるんですか!?神奈子様はどうしたのですか!?」

 

見ると諏訪子様の姿は所々に擦り傷があり服や帽子も所々破れてた。きっと2人に壮絶な戦いがあったのだろう。

 

「神奈子の隙を突いて来ちゃった。いやー手強かった」

 

諏訪子様の語尾にてへっ☆と聞こえるのはきっと私の幻聴だろう。諏訪子様がここに来たということは、じきに神奈子様も来るのだろう。

 

「諏訪子様一皿だけですからね」

 

見えない巡に変わって私が忠告すると、ケーキが食べれることに諏訪子様が喜ぶ。

 

席に戻ってケーキの1つを食べ始めた諏訪子様を横目に私はため息をつく。

 

「早苗ため息ついてどうしたのよ?」

「メグの財布が心配でね」

「早苗が食べ過ぎなければいいじゃない」

「まぁそうなんだけどね。諏訪子様が沢山食べそうで怖いんだよね…」

「諏訪子様?…ああ、先月言ってた神様だっけ」

 

巡が言ってる神様とは違うけど敢えて訂正しない。

 

「早苗ー、ケーキおかわりー」

「諏訪子様、一皿だけと言いましたよね?」

「ここのケーキが美味しいんだもん」

「確かにここのケーキは美味しいです」

「こうして聞いてると神様って存在するんだなぁ」

 

私達のやり取り――巡から見れば独り言だけど――を聞いた巡が感心する。私は席を立って諏訪子様の追加の分と、食べ損ねたケーキを今度は自腹で買う。

3人が美味しくケーキを食べてる中、私と諏訪子様にしか聞こえないげんこつ音が店内に鳴り響く。

 

「あうっっっっ!!!!!」

 

げんこつ音と同時に諏訪子様がそんな声を漏らし、テーブルに突っ伏す。

諏訪子様の方を見てみると神奈子様がハァハァと息を切らしながら立っていた。

 

「諏訪子!!あんたは金食い虫だから迷惑かけるなって言っただろ!」

「ま、まだ一皿目だよ」

「そう言って二皿目のケーキを食べてるのは誰だい?」

 

神奈子様が諏訪子様の両ほっぺをつねりまくる。諏訪子様が二皿目のケーキを食べていることは神奈子様にはバレていた。

 

「ほら、さっさと帰る!!」

「神奈子ちょっと待ってまだケーキがああぁぁぁ……」

 

神奈子様が諏訪子様の襟元を掴んでズルズル引きずって退場する。ちなみに神奈子様がげんこつを落としてから店を出るまでその間約1分半の出来事であった。




テストの点数は完全にテキトーに書いてるので主人公補正は働いてないです。二人とも赤点を取らせない程度にはテスト点数の操作はしましたけど笑
地理や物理が無いのは自分の所では2年生から習い始めたので省きました。

ホント諏訪子様弄りやすい…笑
そして神奈子様は容姿が少女ではなく女性だから大人的な立場の方が扱いやすいんですよね。

苺は中国語でメイと言うらしい。キラキラネームの度合いで表したら(めい)はかなりマシではないかなと思ってます笑

今回のこのお話は遠い未来のお話の布石となっています。前書きにも書いてあるワンフレーズです笑
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