九校戦は今年も熱いよね
魔法言語学。
この学問は、古式魔法に使われてきた祝詞や呪文などを学ぶ学問である。
「『光あれ』をラテン語でなんて言う?」
「えーと、なんだっけ?」
「Fiat Lux!」
「That's Right.」
「光は得意範囲なのに〜!」
私の出した問題は、魔法言語学の問題集からの問題だ。
呪文は要は自己暗示のようなものなので、確固たるイメージのわく言語でないと使えないのだが…
「ラテン語はイギリスでは小さい頃から必須教養だからね。サンスクリット語とかエノク語とかはさっぱり…」
「大和言葉とか祝詞ならほのかの方が少し有利みたいなものだね。」
選択科目はいくつかのうちから2つ取らなければならない。
魔法言語学、魔法幾何学、文字型魔法学、魔法民族学、魔法道具学、そして…占い学。
ちなみに、内容は文字のままなのだが、占い学は『エイドスには未来が詰まっているのだー!』というちょっとイカれた研究者が集って出来た学問なので、取る生徒はよっぽどの変人以外いない。
閑話休題。
私は文字型魔法学と魔法幾何学、ほのかとエイミィは魔法言語学と魔法幾何学を取っていた。
正直、魔法工学で達也さんが余裕なのと、文字型魔法学で私が天下なのは同じである。
文字型魔法…基本的にはルーン文字が基本であり、北欧ルーン文字やアングロ・サクソンルーン文字やゲルマン共通ルーン文字、果てにはルーン文字の組み合わせ。それらは私が日本で1番の使い手である。“教えられる”ことなどないに等しい。まあ、別角度から見れるかもしれないという思いからこの学問を受講しているのだが。
さらに、必修の魔法工学と魔法理論。これが曲者だ。
魔法幾何学は要はコンパスやら定規やらの製図用文房具を使って魔法陣の制作をするだけだし、文字型魔法学は楽勝だし、魔法言語学は2人で頑張れ。
でも、CADのソフトなんて訳わかんないし。
理論は今のところ魔法の原理を学んでいるが、物理や化学を扱うので、これもまた難しい。
明らかに物理・化学が大学範囲まで使われている。訳分からん。
でも、やらねばならぬ。なぜなら…
「実技といえば、このテストの点数が九校戦のメンバー選抜に考慮されるんだよね。」
「そう!だから今回の試験結果は大事なんだよ…!」
そう、あの魔法のお披露目には必要なことだ。
なんと言っても、対馬で達也さんにマテリアル・バーストを使わせるわけにはいかないのだ。
この物語がシリアスにハマっていくのはあの事件『灼熱のハロウィン』が原因である。少なくとも、あれが無ければリーナが脱走兵を殺すのが少なくなるし、達也さんものちのち狙われないで済む。
あとはクラーク親子をどうにかすることを考えないと…今は四葉に消えられると達也さんたちの後ろ盾が無くなってしまう。
如何ともし難い問題である。
この世界にはクラーク親子いないとか無いかな?
☆☆☆☆☆
運命の結果発表の日。
学内ネットワークで個人用端末に配信される。
その結果は……
「来た!」
総合順位
1 司波深雪
2 北山雫
3 光井ほのか
4 十三束鋼
5 森崎駿
………
実技順位
1 司波深雪
2 北山雫
3 森崎駿
4 光井ほのか
5 十三束鋼
………
理論順位
1 司波達也
2 司波深雪
3 吉田幹比古
4 光井ほのか
5 十三束鋼
順当かな。
原作よりも魔法力は強くなってる分総合順位が上がったね。
私は何としてもアイス・ピラーズ・ブレイクを深雪と戦わなくてはならないのだから。
☆☆☆☆☆
九校戦の新人戦の女子選抜メンバーが集められた。
新人戦 女子メンバー
司波深雪
北山雫
光井ほのか
明智英美
里美スバル
滝川和美
春日菜々美
桜小路紅葉
冨安天音
栗井めい
の10名である。
……あれ?
新人戦 女子メンバー
司波深雪
北山雫
光井ほのか
明智英美
里美スバル
滝川和美
春日菜々美
桜小路紅葉
冨安天音
栗井めい
……桜小路紅葉さんは九校戦編に描写無かったよね。
しかもさらに2人は知らない(原作でも見てない)人だよね?
まあいっか。
「皆さんには九校戦の新人戦メンバーとして参加をオファーしたいのですが、どうですか?」
集めた側は七草会長以下生徒会だ。どちらかと言うと深雪もそちら側だ。
「何も無ければ、このまま出場種目の確認をします。よろしいですか?」
一同が軽くと、モニターに出場種目表が用意された。
スピード・シューティング
北山雫、明智英美、滝川和美
バトル・ボード
光井ほのか、桜小路紅葉、栗井めい
クラウド・ボール
里美スバル、春日菜々美、冨安天音
アイス・ピラーズ・ブレイク
司波深雪、北山雫、明智英美
ミラージ・バット
司波深雪、光井ほのか、里美スバル
なるほど、全てで1位を取りに行く配置か。
確かに、深雪、私、ほのかは分散されている。
さらにほかの2名も中々堅いメンツを揃えている。
「何か意見はありますか?」
CADオタクと言われる中条あずさ先輩が声をかける。
クラウドだけは日程の問題があったのか。とはいえ、里美さん―スバルの実力はあるし、春日さん―菜々美も原作だと何回戦かまでは残ってた気がする。
「では、このまま採用させていただきます。わざわざ放課後に集まってもらってありがとうございます。お疲れ様でした。」
☆☆☆☆☆
発足式を終えたその日の放課後。
1年A組の教室は生徒会名義で抑えていた。
「技術スタッフの司波です。CADの調整の他、訓練メニューの作成や作戦立案をサポートします。」
集められたのは、新人戦女子のスピード・シューティング、アイス・ピラーズ・ブレイク、ミラージ・バットの3種目に出場する選手。
深雪、ほのか、私、スバル、エイミィ、和美の6人だ。
「エンジニアは女の子がよかったなぁ〜。」
「私は誰でもいいよ、仕事さえちゃんとしてくれれば、ね。」
元々達也さんは新人戦をメインに担当することは決まっていたらしいが、男子は拒否したらしい。森崎もつっぱってた手前、手のひらを返すのが決まり悪いのだろう。
「ちょっと、エイミィ!スバルも失礼よ!達也さんの腕前は、プロ級なんだから!」
確かにプロ級だね。『シルバー』さん笑笑。
「うちで雇われない?」
「雫、ライセンスのない状態で雇われるつもりは無いと何度も言ってるぞ?」
何度目かのアプローチも歯牙にもかけない。
「それにしても…名前呼びか〜。もしかして彼氏とか?」
滝川和美よ、お前は吹雪の中に突っ込みたいのか!?
ま、自分の周りだけ情報強化すればいいか。
「ちがうよ!ね?雫。」
「うん、私も名前で呼んでる。」
「へぇ、雫も名前呼びなんだ…2人はお兄さんとどんなご関係で?」
「2人はお兄様のお友達よ。」
「友達?」
「お友達よ。」
「あやしぃ。」
「お友達よ。」
私達に助け舟を出したのか、釘を刺してるのか、和美やスバルの言葉に微笑みをたたえて答えていた。
「はぁ…そろそろ打ち合わせを始めたいんだが…」
女三人あつまれば姦しいと言うが、6人だと収集がつかないらしい。
…私の前世って男子高校生だけど、女の子として数えていいのかな?
主に魔法科高校の優等生をメインに作っていますが、アニメ・原作ラノベなども取り入れています。
評価、感想、お気に入り、ありがとうございます。
UAももう少しで1万越えそうですね…ありがたやー。
評価、感想、お待ちしています!