結局、バトル・ボード予選を閃光による妨害による圧倒的な差を作るスタートダッシュでほのかは予選を突破した。
だが、あまりにも新人戦男子の成績が酷かった。
スピード・シューティングは森崎の準優勝を除き、予選突破出来ず。
バトル・ボードは予選突破が1人。
女子のスピード・シューティング1~3位独占+バトル・ボード予選突破2人という差はとても大きかった。
おかげで夕食に来ていた1年男子のグループはズーンと沈み、1年女子のグループは達也さんを囲んではしゃいでいた。
…さらに夜に私、ほのか、エイミィ、深雪、スバル、菜々美、の6人は部屋でお菓子パーティーをした。
「こんな時間に罪深いよ〜(泣)」
「あ、これおいしーい♪」
「この1口のために頑張ってるんだよ!」
「スイーツは別腹さ。」
と、それぞれほのか、エイミィ、菜々美、スバルの談。
ちなみにほのかはそれでも嬉しそうに食べてました。
マジで九校戦太るって…
☆☆☆☆☆
「菜々美、スバル。」
「「なに?(なんだい?)」」
スイーツパーティの後、私は菜々美とスバルを引き止める。
「明日のクラウド、一色愛梨に対しては、人間の限界を超えた速さで動くから気をつけて。」
「どういうことだい?」
「リーブル・エペーをプレーしている時に、人間の限界を超えた速さで動いてた。自己加速術式だけじゃなくて、多分放出系併用の知覚魔法を使ってると思う。」
「大丈夫さ。僕相手なら必ず遅くなるさ。僕の固有スキルがある限りね。」
「ううん。ボールに集中すれば、相手がとこにいようが打ってくるはずだよ。ラケットのCADは汎用型?」
「いや、特化型だよ。」
「自己加速術式?」
「そう。」
「なら…加速系障壁魔法を追加しとくといいと思うよ。菜々美は?」
「特化型で、“
「なら、加速系障壁魔法だよね?スバルのと同じ大きい障壁を入れておいたほうがいいよ。あの人の球には対応できないと思うよ。」
「わ、わかった。」「ああ。」
さて、このことがどうでるか…
菜々美もスバルも、一色さんに勝てない訳じゃない。
『魔法とは、手段であって目的ではない。』
老師はいい言葉を残したものだ。
エクレール・アイリの弱点は必ずある。原作がどうあったとしても、私は菜々美とスバルには彼女を突破してくれると信じている。
☆☆☆☆☆
アイス・ピラーズ・ブレイクは3つの予選グループに分かれていて、その予選もトーナメント。つまり負けることが許されない。
そして―――
『さあ、始まりました!アイス・ピラーズ・ブレイク、新人戦女子!第1回戦予選グループA第1試合!スピード・シューティング新人戦女子で優勝しその名を轟かせる第一高校、北山選手!事前評価を超える戦いで十七夜栞選手を破った経緯から、このアイス・ピラーズ・ブレイクでも活躍が期待できます!そして、対するは、第五高校、須永選手!事前評価はあまり良くはありませんでしたが、下馬評を覆せるのか!?負けられない戦いがそこにある!』
試合会場のボルテージが上がる。
アイス・ピラーズ・ブレイクはその競技の特性から、公序良俗に反さない服装ならなんでも許されることから、女子アイス・ピラーズ・ブレイクはファッションショー、男子アイス・ピラーズ・ブレイクは仮装大会(制服率は高いが)と言われる。
私の服装は―――
『それでは、両選手入場です!東側、第一高校、北山選手!西側、第五高校、須永選手!北山選手は魔女―メイドのコスプレでしょうか?黒と白を基調としたコーディネートです!対して須永選手は昭和風な衣装となっています!』
「第五高校は、永久に不滅です!」
いや、昭和風を気取るな。
私は東方の魔理沙のコスプレである。
なんでかって?魔女って聞くと、まず最初に彼女が出てきたからである。
閑話休題。
この試合、12対0で圧勝した。
まだ共振破壊と情報強化しか使っていない。
『あれ』と『あの魔法』を使うのは、深雪相手まで取っておかねばならない。
☆☆☆☆☆
「スバル、優勝おめでとう!深雪、雫、エイミィも、予選グループ決勝進出おめでとう!」
今日は休みだったほのかが私達を労い、賛辞を送る。
菜々美は、準決勝で一色さんと当たり、セットカウント0-2合計得点18-89で敗退。
決勝リーグでは、スバルと一色さんがそれぞれ第九高校の選手と戦い、ストレート勝ち。
ラストゲームで、スバルは先に20-17でワンセットを取り、次のセットはやはり認識阻害を無視して打ち込みはじめて8-18で一色さんが取り、ファイナルセットでは攻防激しく、スバルも加速系魔法を多用しつつ11-10でスバルがセットを取り、セットカウント2-1合計得点39-45と、駆け引きの世界のレベルで辛勝した。
「ありがとう、ほのか…とても嬉しいよ。」
と、舞台がかった言動がその凄さをにじませてるんだけどね…
「いやぁ、司波くんの組んでくれた魔法のおかげだね!」
「うん。司波くんの技術には目を見張るよ!まさか
「おいおい。自分の至らなさを技術のせいにするんじゃない。」
「そうよ、菜々美。」
「はっ!そう言えば担当してくれた先輩にすっごく失礼かも…」
だそうですよ、和泉先輩。またはいずみん。
「いずみんって言うな!」
と、どこからか聞こえてきた和泉先輩(リカちゃん)の声。
「やめろぉ…」
和泉先輩のHPが亡くなった(誤字にあらず)ところで、一高1年女子の内ここにいる8名はゾロゾロと食事会場である、懇親会の行われた大きな部屋の半分ほどの広間から出て、部屋の方に戻ろうとする時に、三高1年女子の組が揃って食事に来るところだった。
深雪と一色さんの話の後、握手とともに競技に全力を尽くすことを誓い、その場を入れ違う。
そして、それぞれの部屋に戻って行った。
私も体調を整えないとね。
明日の『Show Time』のためにね。