吾輩は北山雫である。   作:風早 海月

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入学編
初めまして、北山雫です。


吾輩は猫である、という作品を知っているだろうか。

 

『吾輩は猫である』は夏目漱石の長編小説であり、彼の処女作品である。1905年1月に『ホトトギス』に発表され、翌1906年8月まで継続していた。言わば、夏目漱石という作家を作った作品である。

「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。」という書き出しで始まり、猫である「吾輩」の視点から書かれるという珍しい書風を使っている。

 

長々と説明した挙句、何が言いたいかって言うと、それ風に言わせていただくと、

 

『吾輩は北山雫である。昔はただの男子高校生。なんで北山雫になったのかとんと見当がつかぬ。』

 

という状態である。

 

え?何?あんなシリアスな作品で生きていかないといけないの!?

 

 

確かに、いわゆる転生モノの転生の間みたいなモノで、「さて、お主はどんな来世の容姿がいいかの?」「…それほど身長は高くなくていいよ。イケメンじゃなくても良いし。」「じゃあどんな世界に行きたい?」「…近未来で、スタイリッシュな世界で。」

 

確かに!身長は高くなくて(女子の中でも低い)、(女の子なので)イケメンじゃない、近未来でスタイリッシュな世界だよ?でもねぇ!どシリアスとまでは言わないけど、しょっちゅう戦闘してるような作品だよ?準主要キャラだよ?

死ぬわ……

てかまだほのかじゃなくて良かった。え?なんでって?もちろんお兄様相手に「きゃ///」なんてやってられないわ。確かにいい男ではあると思うけどね。

………私としてはレオの方がカッコよく思えるけど。先に言っておくが、精神的BLという訳では無いからね?私はゲイじゃない!

 

という訳で、赤ちゃんから始まった『北山雫』生活、始まります!

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

原作の通りに事を進めつつ、幾星霜。

 

小学生になってから、魔法の塾(正確には家で家庭教師)を親友のほのか、弟の航と一緒に受けている。

 

主な先生はお母さん。これでもお母さん―北山紅音、旧姓鳴瀬紅音は、かつて大出力の振動系魔法で名を馳せたAランク魔法師だ。

 

そこの皆さん!ちょっと待って!と思う方も多いでしょう!

なんで航が魔法使えてるの!?

 

確かに、成長したとしても魔法科高校には入れないくらいとはいえ、魔法使えるってことは魔工師になれるってことだよ!

良かったね!航!

 

完全に姉としての自覚が……いつの間にか…

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

北山雫になって、得だと思ったことがあった。

 

ほのかとのスキンシップが当たり前だと!

 

中学に入る少し前頃から、ほのかの胸が豊かに育っていき、そのたわわに実った胸を、北山家にお泊まりに来た時のお風呂に入る前脱衣所で生で揉む、夜ベットで顔を埋めながら寝る(同じベッドで寝てます)、ふとした時に後ろからわしづかみにする。

 

『産まれてきて良かった!』

 

と心から思う瞬間である。

 

 

 

ただ、前世と比べて嫌な点もあった。

 

月のものである。

私の場合、頭痛は初日から数日、腹痛も2日目辺りはヤバい。

最初の時は死ぬかと思ったわ…

 

だが1番やばいのは、その最中は魔法の速度と干渉力がガクッと下がってしまうのだ。

もちろん、一科生で上位のレベルを崩すほどではないが、シビアな時にやらかしてしまったらそれまでである。気をつけなければならない。

 

だだ、原作と違い、私の魔法力は全力発揮時なら深雪を上回りそうな気がするのは気のせいであると思いたい。

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

という訳で!中学を卒業しました!

 

早い?

そんなこと言わんでください。何も無かったんです。

 

せいぜいほのかが原作よりもベッタリなだけなのです。モーマンタイです。だからその背中に押し付ける胸をどかしてください。凶器ですか?流石にそろそろ飽きてきました。え?自分がBしかないからってやっかむな?うるさいですよ。とにかく後ろの凶器の先っぽを夜に抓ることにします。最近イラッとして抓ると、顔を赤くして息を荒くしてるんですけど、どうにかなりませんか?

仕方ないじゃないですか!77の62.8で、なんとかBなのに!ほのかは増槽抱えるかのごとくブラサイズはD65なんですよ!?

 

虚しい。とりあえず抓っとこう。

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

「さ!雫とほのかちゃんの入学祝いだから、どれを選んでもいいわよ?」

 

私とほのかは今、CADのカタログを見ていた。

 

「私まで、いいですよ!」

「遠慮しないで。入学祝いよ。」

「すみません…じゃあ遠慮なく。」

 

ほのかは何かとお父さんからおこづかいを握らされたり、お母さんから服を買ってもらったりしている。

今更なのだが、ほのかはいつも遠慮してしまい、無理やり握らされるのである。今回もお母さんの圧力に負けた。

 

「FLTのシルバーモデルは性能はいいんだけど、汎用型はさほどじゃないんだよね…」

「うん。」

 

この世界では原作の通りに振舞っている私は、当然のごとく、口数が少ない口調である。

 

「ほのか、これいいんじゃない?」

 

ほのかにオススメしたCADはMysterious Witch Craftの腕時計型のCADで、某りんご社のタッチパネル腕時計のような形である。魔法使用は即時使用よりも確実に使えることを重視していて、日常生活にぴったりである。

モデル名はDreamin' Twilight、夢みる月夜の光。

(ちなみに、公衆の場での魔法使用は攻撃性がなければ許可されているものの、暗黙の了解で使わない。家の中や特殊な施設内、人の少ない場所に限定されている。)

 

「か、かわいい!」

 

その中でも、少女向けにデザインされたDolly ver.は、外身が薄い金属感のあるピンクで、付属のバンドも3種類(ピンク+ミント、水色、黄色)から選べその柄もまたかわいい。

 

「私、これがいいです!」

「私も。」

 

花の女子高生、おしゃれは大事。それ以上にこれは欲しい!

 

結局、CADはDreamin' Twilight Dolly ver.の、ほのかが黄色のバンド、私は水色のバンドで頼んだ。

 

…べ、別にほのかとおそろいごいい…んん!おそろいがいい訳じゃ無いんだから///

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

今日は魔法大学附属第一高校の入学式です!

 

「これは…」

「見事に分かれてるね…」

 

前と後ろ。一科生と二科生。

 

「目立たない方がいい。」

「うん、そうだね。あの辺でいいよね?」

「うん。」

 

ほのかが私の手を握って引っ張っていく。こういう時は頼りになる。

後でお菓子でも作ってあげようかな…

 

 

入学式はつつがなく終わった。生徒会長や新入生総代はかわいかった。何故かほのかに太ももをつねられた。なんでよ。

 

クラス分けはふたりともA組だった。

 

「クラス分け一緒でよかったね!」

 

尻尾があればブンブン音がしそうな程の嬉しがりように、少し周りの目を気にする。

 

同性間での赤ちゃんが出来るようになってはいるものの、魔法師能力が低くなるという俗説であまり同性カップルはよろしくないのである。まあ元々同性カップルが少ないのでその俗説もなりを潜めているが。

 

確か、四葉の現当主が、元カノに振られたとかなんとか。

 

 

閑話休題。

 

 

ともかくあまりよく思われないのではないかと少し危惧したが、入学式で感情豊かな子がはしゃいでるという見方になっているようだ。

 

なんか少し残念なのはなんでなんだろう…?

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