九校戦8日目、新人戦最終日。
達也さんたちモノリスコード第一高校交代メンバーは八高、二高を破り、決勝トーナメントに。
決勝トーナメントは九高と初戦を戦う。
渓谷ステージでの戦いは古式使いである“ミキ”の真骨頂が発揮された。
『僕の名前は幹比古だ!』
吉田くん、活躍したからとおっても、カメラをガシッと掴んで自分の名前をを声高に叫ぶのは変人だよ。なかなかできることじゃないよ。
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その後、第三高校のクリムゾン・プリンスとカーディナル・ジョージを擁するモノリスコードチームと我らが第一高校モノリスコードチームがぶつかり、達也さんの戦闘技術、詰将棋のような吉田くんの古式魔法、西城くんの頑丈さに救われた。
その大健闘には観客席や応援ブースから大きな拍手で迎えられた。
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九校戦9日目、本戦4日目。
深雪のミラージの日だ。
優勝は深雪。小早川先輩やもう1人の選手は予選落ちだった。
え?小早川先輩はどうしたのかって?もちろんCADの電子金蚕のことを風間少佐経由で軍人が見張っていたCADチェックで発見した。
でも、電子金蚕を見れる人がいなくて、エレクトロン・ソーサリスが出てきたと聞いた。
十文字会頭たちのモノリスコードは、うん。圧倒的だったよ。
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九校戦、10日目、最終日。
十文字会頭たちはモノリスコードを圧倒的な戦いで優勝して、総合優勝に花を添えた。
そして、夕方から表彰、ダンスパーティー、祝勝会という順でイベント目白押しだ。
それぞれ各競技で入賞した人を表彰会の司会が紹介して、それぞれ拍手が送られる。
1年生の中では、私、ほのか、スバル、深雪、エイミィの5人が司会の大会委員に呼ばれた。
『―各競技の入賞者は以上です。お互いの健闘をたたえて、全ての選手に大きな拍手を。』
私とほのかは一高生の集まるエリアの壁際で手をぎゅっと繋いで肩を寄せあった。
『それでは続いて、総合優勝及び新人戦優勝の表彰です。総合優勝及び新人戦優勝、第一高校。代表者4名は前へ。』
総合優勝と新人戦優勝で2人づつだ。
総合優勝の方には七草会長と十文字会頭。
新人戦優勝の方は私とほのかが。
総合優勝は生徒会長と部活連会頭と、新人戦優勝は新人戦での得点数でと七草会長が話していた。
『優勝トロフィーとメダルの授与は九島烈閣下です。』
「第一高校の諸君、優勝おめでとう。特に、新人戦女子の工夫はとても面白かった。」
「恐縮です。」
私がそう返すと、老師はニヤリと笑った。
『第一高校に大きな拍手を!』
このおじいさんの顔を私は死ぬまで忘れないと思う。
私はまだそれを知らなかった。
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ダンスパーティーではなんと生演奏でのダンスパーティーとあってこれは是非踊りたいと思っていた。
「エイミィ、僕と踊っていただけますか?」
「もちろん!」
おっぱいの付いたイケメンと赤毛の少女が中央で踊り始めた。
「雫、私たちも踊ろう?」
「うん。」
ほのかは私に手を伸ばし、私は手を重ねる。
ほのかの方が女の子らしくてかわいらしいけど、身長の関係でほのかが男性役だ。
公式設定では私は158cmあるそうだけど、嘘だよね。ほのかが162cmなのは知ってるけど、私は154cmしかないよ。エイミィと同じかエイミィの方が高い。てか公式設定とエイミィの絵って比例してないよね。私の見立てだとエイミィも154くらいだし。
ま、身長同じくらいでも私の方が胸あるけどね!
あ、ホールの真ん中の方から睨まれてる。最近“ミキ”といいエイミィといい心の中を読み過ぎじゃない?
「僕の名前は幹比古だ!」
あ、ホールでボーイをしてるんだ。後で飲み物お願い。
踊っていると、ほのかの胸が当たる。凹凸って意味では1年生最高だと思うけど…イヤミか。
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一高関係者だけになった祝勝会には、途中参戦した西城くんと吉田くんの姿も二科生の制服だが、そこにあった。
「それじゃあみんな、グラスは持ちましたか?」
『おお!』と会長の問いに答える“信者”たち。
みんなあの小悪魔を信仰するなんて…愚かしいね。
「では、新人戦・総合の両優勝及び総合優勝3連覇と選手及びスタッフ一同みんなの健闘に!」
「「「「「カンパイ!」」」」」
50を超えるグラスが掲げられた。
そこには怪我を負ったものの九校戦期間中に魔法治療で完治させた渡辺委員長の姿はあるが、森崎以外の元々の新人戦モノリスコードメンバーの姿は無い。森崎は定率減速を反射的に発動させた上に立会人の荷重軽減魔法も合わさり全治2週間で過度な運動をしなければ問題ない状態になってはいるが、ほか2人は立会人の魔法だけで全治1ヶ月の重傷だ。未だに病院のベッドから起きれていない。
色んなところでバカ騒ぎと言ってはアレだけど、それこそ入学してからすぐの勧誘週間並みにバカ騒ぎをしては渡辺委員長が軽く諌める。とは言え本当に軽くで、ほぼ無礼講状態。
「けーいー!」
「花音!?なんか出来上がってない!?」
「けい、うるさいよー!」
と言いつつ自分の唇で五十里先輩の唇を塞ぐ。
はたまた七草会長はまた服部副会長をいじって遊んでいる。
市原先輩も達也さんと魔法談議に花を咲かせていて、その横には深雪が嬉しそうに微笑んでいる。
「ほのか、来年も絶対にここに来よう。」
「もちろん!次も四十九院さんに勝つんだから!」
と言うほのかに、私はいきなりほのかの唇を塞ぐ。
「こういう時に他の女の子の話はしないで。」
「ごめんごめん。」
「私はほのかしか見てないから。」
「私も雫の事が大好きだよ。」
夏は熱い恋の季節だとかつて誰かが言っていたけど少なくとも私にとってはほのかの隣ならいつでも恋の季節だと、そう思いながら私は祝勝会の喧騒をほのかの指の感触を確認しながら眺めているのだった。
九校戦編、完