夏祭り。
それは元々病気や災害をもたらす悪い霊を追い払うという意味のお祭りが多いらしい。
だけど、第三次世界大戦の影響や寒冷化の影響・食糧難の影響などで、地方での夏祭りという『イベント』は姿を消した。
もちろん都市の中などでは未だに行われる所はある。だけど…
「ダメだよ。」「ダメよ。」
私とほのかは恋人になって初めての夏を思いっきり遊ぼうと計画して、夏祭りを見つけた。のだが…
「2人だけで行くなんて、悪い虫が寄って来ちゃうじゃないか。」
と、お父さんが反対。
「だいたい、夏祭りは結構治安が悪くなりやすいんだから…」
と、お母さんも反対側。
「どうしてもダメ?」「小父様、お願いします!」
と、私とほのかはお父さんに上目遣い。
「うっ…分かった。それなら、私が夏祭りを作ろうじゃないか。」
この一言で、まさかあんなことになるとは私たちには分からなかった。
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「つまり、うちの別荘で夏祭りをやるの?」
「そう!それなら我が娘たちに悪い虫は寄ってこない!」
我、名案を得たり。とお父さんが嬉しそうに話す。
「それに、人がいないのが嫌なら学校の友達なら呼んでも構わないよ。」
…え?
せっかく知り合いのいないところでイチャイチャ出来るかと思ってたのに?
学校の友達に私たちが恋仲だってバレるって事だよね?
魔法師の同性婚は魔法技能の低下を招くっていう俗説のせいで忌避されることなのに…
「エイミィとかスバルとか深雪ならいいんじゃない?」
「あ、そもそもあの人たちならバレてそう…」
「それにさ、私はね、バレてもいいと思うんだ。深雪もエイミィもスバルも達也さんも西城くんもエリカちゃんもほかの人たちもさ、そんなことで態度を変える人じゃないよ。私は私たちの友達を見る目はあると思うよ。」
「…そうだね。みんな呼ぼうか。」
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「―――っていう訳なんだけど、エイミィはどう?」
「行く!」
翌日、SSボード・バイアスロン部の練習に来た私は、同じく狩猟部の練習に来ていたエイミィに聞くと、即答だった。
「菜々美と深雪と達也さんは今のところ無理って聞いてるよ。」
「じゃあ私からスバルと紅葉と和美には連絡してみるわ。」
「お願い。」
部活棟にあるシャワールームの前で話し込む。ちなみに部活棟のシャワールームは男女それぞれ15室あり、休暇中のこの時期の昼間はガラガラで私とエイミィしかいない。
「狩猟部は夏の予定ないの?」
「うん。馬の世話の当番しかないよ。まあ馬の世話には走らせることも含まれてるから結構ハードな馬術練習になるけどね…」
なるほど。それでそんなにヘトヘトな様相なのか。
狩猟部ってなんか半分馬術部みたいなところがあるよね。
シャワールームは、学校のものであるだけあり、うちのよりは小さいがそれなりに作りはしっかりしている。
セキュリティも女子の方には脱衣所のところも含めてかなり高い。
ちなみに男子の方もセキュリティは成されているが私はその内容までは知らない。
「まったく、無駄にお金かけてるよね。ウチが言うのはなんだけど。」
☆☆☆☆☆
8月16日。
東京、羽田空港。そこに集まったメンバーは、私、ほのか、エイミィ、スバル、菜々美の5人の姿に加えてC組に所属しながら私の付き人の候補である比嘉麻里安の姿とメイド長の初瀬桜夜の姿があった。
「菜々美以外ははじめまして。比嘉麻里安です。麻里安って呼んでね。雫様の付き人候補です。」
「明智英美様、里美スバル様、春日菜々美様、はじめまして。北山家でメイド長を仰せつかっております、初瀬桜夜です。」
もちろん麻里安はほのかは何も言わずに除外している。それだけの付き合いのある間柄である。
3人はメイドや付き人と聞いて、マジか…と私を見る。
「本物のメイドとか初めて見た…」
「ぼ、僕も、雫のウチがお金持ちとは聞いていたが…これ程とは…」
「あはは!信じられない!」
ああ、そのくらいで驚かないでよ。
お父さんの親バカでやらかした“
☆☆☆☆☆
“
「まさかコレを貸切とは…」
「凄い…」
「お、大きいです…」
「菜々美、ネタに走りすぎだよ!?」
「ほのかも生やす?」
「なんのこと!?」
そう、ホクザングループの傘下にある航空会社の飛行機(小型ジェットとは言え)を1機貸切で目的地付近の空港に行けるのだ。
まさか貸切にするとは思わなかったよ。なかなかできることじゃないよ。
☆☆☆☆☆
“
「なにこれ!?」
「映画の中みたい!」
「ぼ、僕の認識阻害が異物感多すぎて機能しなくなりそうだね…」
「お、小父様…」
飛行機の内装が、とても高級感のある機内で、ファーストクラスなんて屁でもない程に高級住宅のリビングのような空間が出来上がっていた。
ついでに、壁に私とほのかの幼少期からの写真が飾られていた。
そして、“
課題提出日が迫る中で更新が遅れました。
本日提出しました。
最近やること多すぎぃ
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