吾輩は北山雫である。   作:風早 海月

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そうだ、海に行こう。1日目

夏祭りの次の日、思い切って私とほのかについてエイミィやスバルと菜々美の話してみた。

 

え?どうだったか?

 

「お互い気にしてたのは目に見えてたよね?」

「ああ、ソワソワしてお互いを見てたりね。」

「しずほのキタコレ!」

 

菜々美ぇ…ペンを走らせるなペンを。

 

 

とりあえず、そういう反応だったので私とほのかは嬉しく思いながらも感謝した。

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

帰る前、桜夜が小声で(お持ち帰りしたい…けど出来ない…)と言っていたが、そう長くもない間に本宅のメイドにロリ型3Hが加わるのは雫には何となく分かったのであった。

 

そして、その帰り道。

エイミィの一言で、桜夜が忙しくなったことは私の記憶に新しい。

 

「深雪とか司波君たちともどこか遊びに行きたいね〜。」

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

というわけでまいりました、小笠原!

 

メンバーは、私、ほのか、エイミィ、深雪、達也さん、エリカ、美月、レオ、幹比古の9人。

さらに使用人が、麻里安、黒沢さんの2人が同行する。

 

…え?3H?小笠原の別荘にもいるよ?

あそこにいるのは…

 

「―――なんだっけ?黒沢さん。」

「あそこのは過酷環境下での活動実験機である『CPRT-195sY23』ですね。」

「いや、開発試作コードで言われても分からないけど。」

「簡単に言えば『R2-D―――」

「黒沢さん、それを言ってはダメだよ。」

「それが屋外作業用にあって、他にアニメ作品とのコラボ企画で『麻衣奈95独立型』が設置してあります。」

「―――それアダルト部門関わってないよね?」

「いえ、アダルト部門だけで作り出したそうです。アニメもR-18指定のアニメらしくて…」

「ホクザングループェェ………」

 

もはやそのうち完全人工生命体とか作り出しそうで怖い。

 

「さあ、こちらです。」

 

みんなを黒沢さんの先導で部屋に誘導していく。

 

さすがに何部屋も客室がある訳では無いので、相部屋となる。

深雪と達也さん、エリカと美月、レオと幹比古の3部屋に分かれる。

ちなみにエイミィは私とほのかの部屋に来る。

 

大丈夫、大丈夫。バレないようにするから。

 

…達也さん、深雪に押し倒されないよね?

 

 

まあいっか。

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

白い砂に照りつける太陽。

 

一時は寒冷化で海水浴そのものが出来ないような状態にもなっていたが、ココ最近の海水浴客は増加傾向にある。

もちろんその手の事業もホクザングループも参入していて、大分利益を上げているとか。

 

部屋から出てサンルームから見る海岸はとても綺麗で夏らしい光景だった。

 

 

「あ、雫!水着に着替えに行くけど、雫はどうする?」

 

たまたまサンルーム前の廊下から見つけたのだろうほのかはこちらに声をかける。

 

「今行く。」

 

私は踵を返して、ほのかの隣を更衣室に歩いていく。

 

 

 

うーん、私も髪伸ばそうかな?いつかツインテとかしてみたいなぁ…

エイミィの長い赤毛を見ているとたまにそう思う。

 

「ほほう…エリカは着痩せするタイプかぁ…」

 

ここに来るまでに仲良くなっていたエイミィにエリカはブラを外した瞬間を狙って胸を揉まれた。

 

「ひっ…ちょっとエイミィ!」

 

こぉおらぁ!と結構広い更衣室の中で追いかけっこを始める上裸のエリカと全裸のエイミィ。小学生でもしないようなことを…

 

その間に私は服を脱いで1度裸になる。

日焼け止め―旧来の物とは違い、赤外線反射・紫外線カット・制汗フィルム(九校戦の行きのバスの時の七草会長の使っていたものの最新版の海水浴用試供品)を足先から顔まで全てに塗り定着させる。(このフィルムはリムーバーをつけるまで剥がれない性質がある最新版で、水着や砂と擦れても取れずらいという特徴がある。)

そして、白と薄いピンクを基調としたフリルのあしらわれたガーリーな水着を着る。

ほのかがそういう時に持ってきたスク水もあったんだけど、さすがに痕とか残ってるということもあって新しく買った。

ちなみに、ほのかも色違い。あちらは白と黄色。

………体の一部が違うだけでロリータっぽいのか妖艶なのか同じ水着でもこんなに差が出るとは…これでも少し大きくなったんだけどね…

さらにおそろいのパーカーを羽織る。光を吸収しづらい白いパーカーだ。

 

「あれ?」

「深雪と美月ならとっくにビーチに出ていったよ。」

 

質問文を言う前にほのかが先回りして答える。

なるほど、これが阿吽の呼吸と言うやつか。

 

「じゃあ行こうか。」

「うん!」

 

ほぼ時を同じくして準備を終えた私とほのかはそのまま更衣室のドアを開けてビーチに出た。が!

 

「ちょっと待って!」

「あ!バカ!」

 

エイミィが私たちのあとを追って飛び出してきた。

 

「わ!」「ひゃあ!?」

 

私とほのかの間を転んだらしくすっ飛んで行った。“全裸で”。

 

「あーあ。達也さん以外に見られたら精神的に死ぬね。」

「あー、達也さんって見ても動じなそう…枯れてる?」

 

ほのかに大分酷いように言われているが、それも仕方なかろう。

 

「というか、達也さんとか十文字会頭が興奮しているところ見たくないな…イメージ崩れて。」

「確かに。」

 

急いでエリカがバスタオルを持ってエイミィに掛けてやっていた。

……ん?エリカ…上は急いで水着着たみたいだけど、下は下着じゃない?着替える前に追いかけっこ始めてたし…

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

レオと幹比古は競泳(遠泳?)に出て行って達也さんはパラソルの下で深雪を眺めていた。

達也さんの目が『眼福、眼福。』と言ってそうなのは私の思い込みだと思いたい。あの人はそんなキャラじゃないはずだ。

 

私たち女子6人は3人づつのチームに分かれて水を使ったサバゲー的なことをしていた。

・水流に当たったら退場

・3人全滅したチームが負け

・水流は自分から半径1m以内から発射

・防御に領域干渉と情報強化は使用禁止

・審判は達也さん

とこれくらいしか決まっていない穴だらけなゲームだが、遊びであるためルールの抜け穴を突く人はいない。

 

重戦車みたいな攻防力を誇る深雪、攻撃力に秀でたエイミィ、水流に複雑な軌道を描かせるほのか、すばしっこく避けつつ隙を突くエリカ、水のヴェールを纏って防御に徹する美月、溜めは大きくても一撃が重い私。

 

綺麗な水のアートが夏の日差しをプリズムに虹を映し出していた。

 

「それ!」

「おっと!」

「きゃ!?」

 

私の水流砲が相手チームだったエリカとほのかに向いたが、エリカには当たらなかった。

 

「お返し!」

「要らないよ!」

「隙あり!」

 

細く勢いはないが、反応しづらい場所に水流を打ち込んでくるエリカのを避けると、それに集中しすぎていたエリカにエイミィがエアブリットならぬ水ブリットをエリカに当てる。

 

あちらはほのかとエリカを失って深雪だけ。

こちらは無傷で私とエイミィと美月が残る。

 

「美月、少しの間でいいから防御全部任せるね。」

「ええ!?深雪さんの水流なんて止められないですよ!?」

「逸らせばいいよ!」

 

私のお願いは確かに無理そうに聞こえるが、実はそうでも無い。

 

エアアーマーのように圧縮空気で装甲を作る。美月でも一瞬だけなら耐えられるはず。その間に私とエイミィの大火力で落とす。

 

「「いっけぇ!!!!」」

 

 

 

 

 

 

そうやって、その後も色々とゲームをして夕焼けになるまで遊び倒したのだった。

 

 

 

 

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