吾輩は北山雫である。   作:風早 海月

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劣等生は意外と凄いんだよ

入学式の後、IDカードの交付を受けてから、入試での実技で綺麗な魔法を使うと思っていた総代の子に話しかけに行こうとしていたほのかだが、周りにいる『優等生』たちと一緒になるのは…と遠巻きに見ていると、総代の子―司波深雪さんのお兄さんと待ち合わせしているらしいので、そちらに向かいぞろぞろと人垣ごと移動している。

何をそこまで追いかけたいのかな…

 

しばらくして、人垣が散っていくと、ほのかが血相を変えた。原作の通り。これって優等生の方の話だったかな?

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

『ごめんね、学校では取り乱して…』

『その人…司波達也君って言うみたい。楽しみにしてたんだもんね。』

『うん…勝手だとは分かっているんだけど、あんな魔法を編み上げる人が一科生じゃないなんてって裏切られた気持ち…ごめん、やっぱ勝手だよね。』

『でも、そんなに綺麗だったんだね。』

 

今日はお互いとりあえず家に帰って、あとは寝るだけになってから電話で話している。

 

何着てるかって?

スーパーボディ雫のスペックが1番効くのはショートパンツに七分袖のパジャマである。かわいい。特に袖口をキュッとゴムを入れることでフリルにしていてかわいい。大天使 雫ちゃんである。

 

『司波さんは圧倒的な魔法力…特に事象干渉力は凄まじいと思ったよ。多分干渉力なら雫より上。速度は入試の時は差をつけて勝ってたけどね。お兄さんのはあえて必要最小限の魔法力しか使わないっていうか…魔法式の無駄で出る、余剰サイオン光が全く出なかったの。』

『ほのか、第一高校は国際基準を入試制度に取り入れてる。だから、国際基準に評価されない項目で優れていても、評価は低いの。お兄さんの方もそうなんじゃないかな。低い魔法力を補うために無駄を削ぎ落としたとか。』

 

原作カンニングですね、すみません。

 

『そうだね…地元だと雫しかライバルがいなかったのに、雫と同格かそれ以上の司波さんには打ちのめされちゃった…雫の干渉力を超えるなんてね。お兄さんは…まだよく分からないけど、せかいはひろいよね……って聞いてる?あれっ!?』

『zzz』

『雫寝るの早いよー!』

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

ほのかはミーハーなところがある。しかも有名だとかそういうのじゃなくて、ほのか自身が気に入った人にミーハーを発動させるのである。

 

人がかわいい子を見てるとつねってくるクセに、自分はグイグイ行くから納得いかない。

 

ま、そんな所もかわいいんだけど。

 

優等生の通りにほのかと私が自己紹介し、授業を見回った。

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

「いい加減にしてください!深雪さんはお兄さんと帰るって言ってるでしょう!一緒に帰りたかったらくっついてくればいいんです!」

「昼もあまり喋れなかったし、何より二科生には分からない話もあるんだ!」

「そうよ!少し時間を貸していただくだけよ!」

「なんの権利があって2人の仲を引き裂こうとするんですか!」

 

とうとうやっちゃったねー、一科生の連中。

 

「だいたいキミたちはなんで楯突くんだ?ウィードのくせに…いいかい?この魔法科高校は実力主義なんだよ。その実力においてキミたちはブルームこ僕達に劣っている。つまり存在自体が劣っているという事だよ。身の程をわきまえたらどうだ?」

 

介入するなら今かな。ぼそっとほのかに話しかける。

 

「ほのか、行くよ。」

「えっ!?」

 

集団の後ろから無理やり対峙する間に入る。

 

「あなた、本気で言ってる?」

「どういうことだ?」

「昨日、ほのかにも話したけど、私達のこの学校は国際魔法基準…つまり魔法師ランクに乗っ取った試験やカリキュラムを組んでいる。魔法力としてカウントされるのは、魔法を発動する速度、魔法式の規模、対象物の情報を書き換える強度の3点。つまり、これ以外について魔法師としての実力はこの学校では見ていない。例えば多変数化、特定の事象に対する感受性、魔工師としての能力、戦闘魔法師なら戦闘勘、BS魔法師や先天性魔法に魔法演算領域を占有されている魔法師への評価、サイオン保有量、魔法演算領域の酷使耐久性、身体的性能と魔法の両立運用…全て込みなら多分二科生の中でもあなた達を超える魔法師はいる。例えばそこの後ろにいる男子と赤毛の女子。彼女たちなら今あなたがCADをクイックで抜いても余裕でCADを吹き飛ばせる。この距離なら身体を動かす方が早い。しかもそっちの女子…多分千葉家の門下だと思う。剣の魔法師ならこの距離は優勢じゃない?」

 

久しぶりの長ゼリフに少し息を切らせる。

 

「どうしても信じられないなら、演習室借りて模擬戦してくれば?そこの巨乳メガネ以外には勝てないと思うよ?」

「巨乳メガネってなんですか!?」

 

悪いが、私よりデカい乳を持つ者に対しては容赦せん。

 

「おっぱいメガネでも可!」

「嫌ですー!」

「それに、影で伺ってる生徒会長と風紀委員長、模擬戦の許可、貰えますよね?この学校の流儀なんですよね?」

 

木陰から出てきた生徒会長と風紀委員長。

 

「まさかバレてるとは…」

「全くだ。」

「ほのかが光を屈折させてくれたので。」

 

ほう…という顔でほのかを見る。

 

結局、その場でモブ崎…じゃなくて森崎と司波達也が模擬戦をやってグラムデモリッションを森崎に何度もぶち込んで戦闘不能にした。お兄様、マジぱねぇっす。

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