翌日の午後の授業はビーチバレーだった。砂地で走るのは特に全身運動になり、魔法師の体力的なカバーをする…らしい。
今日は第二小体育館でビーチフラッグを行った。なんでも、砂の上で、起きて走って飛び込むという動作はビーチバレーに通じていて、最初の慣れさせるという部分に当てはまるらしい。
わざわざ水着に着替えなければならないこと以外は楽しかった。
何故かって?
隣の凶器に反対側の凶器…ほのかもだけど深雪も比較的大きい…深雪の分まで今日はほのかを抓ろう。
挙句の果てには、ビーチフラッグでうつ伏せの状態でスタートを待つので、水着越しでもほのかの物が潰れてて、自分のを見下ろしてため息をつくという行動が私を含め何人かが見ていた。大きい割に形もいいからさらに嫉妬だ。
閑話休題。
実は女子の制服はいくつか種類があって、インナーガウンの場合、形こそ決まっているものの、色や刺繍はパターン組み合わせでかなり種類がある。さらに、その中のワンピースも3パターン存在していて、深雪の着ているピッタリとしたタイプ、渡辺委員長の着ているスリットの入ったタイプ、千葉家の門下―と思っていた千葉家の娘さんだったエリカの着ている裾が腰部~臀部のあたりから少し広がっているタイプがある。
私とほのかの制服は3つ目の広がっているタイプに、ほのかは橙、雫は水色、刺繍は揃えて花にしている。べ、別にほのかとおそろいがいいって訳じゃないからね!?
それはともかく、とりあえず更衣室の陰でほのかの先っぽを摘んでおいた。
☆☆☆☆☆
「さて、2人にはこれを渡しておこう。」
放課後、渡辺委員長から小型のカメラを受け取った。
「女子制服にはポケットがジャケットの内側にしかないからな…どこでもいいが、留めておけば撮れる。スイッチはここだ。」
渡辺委員長が使い方を説明する。
「そして、お前達はSSボード・バイアスロン部に入部するんだったな?ならばバイアスロン部のデモを手伝って来い。何かあったら対応しろ。お前達は幸い未だ風紀委員として知られていないからな。潜入捜査だ。」
「了解。」
「はい!」
☆☆☆☆☆
とは言ったものの…
流石にそうポンポン起こるわけでもなく、デモのサポートをしつつ見学していた。
「なるほど…加速は瞬間のベクトルの操作だから加速で速度を上げて身体操作でボードを操作することで魔法力に余力を持たせてるのか…ほのかなら移動加速複合でも射撃魔法飛ばせそうかな、複合魔法も難なく出来ちゃうからね。」
「無理無理!マルチキャストは不得意なんだよ…その上精密照準なんて…」
「じゃあ、私みたいに2台持ちにすれば?」
「パラレルキャストなんてもっと難しいよ!?」
実は、ほのかには秘密だが、この時点で既に3台のCADのパラレルキャストは可能にしている。お兄様を超えた…!
右手に汎用型、左手に特化型、メガネに模した汎用型(ただし起動式は2つまで)で、フォノンメーザーを高出力で発揮出来る。ある意味、戦術級魔法師である。
あ、ちなみに、性能の低い競技用だと2つまでが限界でした笑笑。
「魔法なんてイメージなんだからどうとでもなるのに…」
その時、渡辺委員長から風紀委員の共通チャンネルで通信がきた。
『北山、光井、司波、今どこだ?』
『司波です、校舎3階にて喧嘩の仲裁中です。摘発する程ではないので事後報告します。』
「私…北山と光井です。小体育館裏でデモの見学中です。」
『北山と光井は第一体育館前での乱闘騒ぎに対応してくれ。鋼太郎と沢木が対応しているが、手が足りん。私も急行するが、そちらも頼む!ほかの連中は私と共に不適正使用の摘発中だ!』
「了解、全速力で。」
直ぐにほのかに囁く。
「ほのか、乱闘騒ぎの対応!急ぐよ!」
そう言ってバイアスロン部の先輩からボードを借りて全速力で飛ばす。
加速魔法で加速して身体操作で曲がる。
「昨日のあのふたりみたいに!」
今持っている左腕の内側にある入学祝いのDreamin' Twilightに加えて眼鏡型のCADをかける。眼鏡型に入れてある起動式はフォノンメーザーと衝撃砲だ。
後ろの方でほのかが安全運転しているが、置いていく。
「見つけた!」
殴り合おうとしていた手前の2人を衝撃砲―エアブリッドの振動系バージョンのパルス波で弾き飛ばす。
「ほんと、傷つけないように魔法使うのって難しいな…」
魔法で戦うのも拳や武器で戦うのも同じで、手加減をしなければ後遺症の残るような攻撃になってしまう。
「沢木さん!後ろ!」
沢木先輩に後ろから来たほのかが叫ぶ。
「はぁぁ!」
CADを操作した沢木先輩が気合を入れる。
エアアーマー。収束・移動系の複合魔法で、体表面から3~5cmの相対座標に圧縮空気の層を築く魔法 。
圧縮率や侵入角によってはハイパワーライフルと呼ばれる対魔法師用の高初速徹甲ライフルすらも弾くことの出来る攻防一体の技。
故に、後ろからのドライブリザード―二酸化炭素の昇華したドライアイス弾も弾く。
「すまない、助かった!」
「いえ!私の役割ですから!」
ほのかが閃光で目潰ししたところを、辰巳先輩がシングルアクション(単一工程)の移動魔法で吹き飛ばしていく。
私の衝撃砲で体勢を崩させて、沢木先輩がマジック・アーツで落としていく。
さらに合流した渡辺委員長が加重系で拘束していく。
魔法師の無意識的な情報強化の鎧は鎧ごと移動させたり、加重させることで無視することは可能であることを活かした―逆を返すとそれしか出来ない方法である。
だが、対人魔法師戦ならばとても効果的である。
乱闘騒ぎはわずか10数分で解決された。
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ありがとうございます。
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気分で返答しますので。笑笑
今後も楽しんでいってね!