俺は仮想現実で新たな本物を手に入れる   作:泉谷 晶輝

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人助け

???side in

 

?「いい加減にしてください!」

 「私はこのパーティーのメンバーなんですよ!?なんでメンバー全員にクリスタルを分配しないんですか!」

 

?「何言ってんだか。あんたはそのトカゲが回復してくれるんだからクリスタルは分配しなくてもいいでしょ?」

 

?「あなたもろくに前衛にでないくせにクリスタルが必要なんですか⁉︎」

 

?「当たり前じゃない。お子ちゃまアイドルの貴方みたいに男共が回復してくれるわけじゃないもの」

 

?「ッ!・・・もういいです!アイテムなんか要りません!貴方となんか絶対に組まない、私を欲しいって言うパーティーはまだ山ほどあるんですからね!」

 

私はそう言ってその場を去って行った。

 

オクト&キリトside in

 

俺たちは今35層にある森に来ている。キリトは大切な仲間をなくし傷心しきっていたが、つい最近元気を取り戻したようで今では、もうすっかり元どうりになった。そんな俺たちが森をさまよっているとどこからか声が聞こえた。

 

?「ピナッ!・・・ピナぁ!」

 

そこにはモンスターに襲われそうになっている女の子がいた。

まずい!早く助けねば!

 

オクト「おいキリトあっちへ回り込め!挟み撃ちにするぞ!」

 

キリト「おう!」

 

俺はキリトにそう指示しながら剣を取り出してモンスターに向かって振り下ろした。

 

パ-ン

 

ここら辺のモンスターたちは弱いのでたやすく倒せた。よし、キリトの方も大丈夫そうだな。

 

オクト「おい、大丈夫か?」

 

?「ピナ・・・ピナがぁ」ウルウル

 

オクト「こ、こんなところで泣かないでくれよま立っちまう」

 

女の子は安心しきったのかはたまた自分の相棒が死んでしまったことへの悲しみかそれともその両方からか泣き出してしまった。

 

オクト「その羽はなんだ?」

 

?「ピナです・・・私の大事な」

 

キリト「君はビーストテイマーだったのか」

 

オクト「ビーストテイマー?」

 

キリト「ああ、小型の友好モンスターを仲間にして戦う人たちのことだ。済まない君の友達を助けられなかった」

 

?「いえ、私がバカだったんです。一人で森を突破できるなんて思い上がっていたから。ありがとうございます、助けてくれて」

 

オクト「いや、別にお礼されるほどのものではない。それによくあるしな、自分を過信しすぎちまうってのは」

 

キリト「ああ、確かにな。でももうこんなことするなよ危ないからな。そうだ、その羽アイテム名とか設定されているか?」

 

オクト「?そんなこときてどうする・・・あ、あの方法を使うのか」

 

キリト「ああ、それでどうだ?」

 

?「今調べてみます」

 

ピッ

 

        ピナの心

 

?「ッ!・・・ピナ」

 

キリト「泣かないで、ピナの心が残っていればまだ蘇生ができる」

 

?「ほんとですか?」

 

オクト「ああ、できるぞ。47層の南に思い出の丘というフィールドダンジョンがある。そこのってっぺんに咲く花が使い魔蘇生用の花らしい」

 

?「47層・・・」

 

キリト「実費だけもらえれば俺たちだけで行くんだが使い魔の主人がいかないとは咲かないんだよ」

 

?「情報だけでもありがたいです!頑張ってレベル上げすればいつかは・・・」

 

キリト「蘇生できるのは死んでから3日以内だ」

 

?「ッ!・・・そんな。私のせいで、ごめんね・・・ピナ」

 

オクト「大丈夫だ。まだ3日もある」

 

?「・・・え?」

 

キリト「ああ、まだ3日もあるんだピッピッこれだけあれば5、6レベは底上げ出来るだろう。俺たちがついて行けばなんとかなる」

 

?「なんでそこまでしてくれるんですか?」

 

キリト「笑わないって約束するならいう」

 

?「笑いません」

 

キリト「君が妹に似ているから」

 

?「え?」

 

オクト「クックククク・・・」

 

キリト「おい!笑うなよ!恥ずかしいだろ!」

 

オクト「いや・・・だって」

 

オクト「妹って・・・クククまぁ妹が大切なのはわからんでもないがククまさかお前もとはなあっはははは!」

 

オクトがツボに入ってしまったようでものすごい笑っている。

こいつどうしてやろうか?

そんな感じでオクトと言い合っていると少女が笑っていた

 

?「ふふ、あははははははは!すみません。あの、こんなんじゃ足りないと思うんですけど・・・」

 

キリト「いや、お金はいらないよ。俺たちがここに来た理由とも被らんでもないからな」

 

シリカ「あ、私シリカって言います」

 

キリト「俺はキリト、そしてこっちのやつはオクトだ」

 

オクト「よろしく」

 

そうして俺たちは35層のミーシェに向かった。

 

 

俺たちは森から抜け出し近くにある圏内のミーシェに来た。なんとなく道を歩いていると声がかけられた。

 

「お!シリカちゃん発見!」

 

「随分遅かったね、心配したよ」

 

シリカ「あ、あの」

 

「ねぇ、今度パーティ組もうよ!好きなとこ連れてってあげるからさ!」

 

シリカ「あ、あの。お話はありがたいんですが・・・しばらくこの人たちとパーティを組むことにしたので」

 

「「んん!?」」

 

シリカがキリトの腕に抱きつくと男二人がこちらを睨んで来た。何、どうしちゃったの?

 

シリカ「すみません・・・」

 

そう言って俺たちは男二人の元を離れて行った。

 

オクト「お前のファンか・・・」

 

シリカ「いえ、マスコットがわりに誘われてるだけですよ。きっと。それなのに、龍使いシリカなんって呼ばれていい気になって」

 

話して行くうちにだんだん涙目になって行くシリカ。はぁー、仕方ねぇな。

 

オクト「心配すんな。必ず間に合う・・・いや間に合わせる」

 

俺はシリカの頭に手を置きそんなことを言った。ったく、俺らしくねぇな。

 

キリト「オクトはロリコンなのか?」

 

オクト「は!?べっ別にロリコンじゃねぇし!お兄ちゃんスキルが働いちゃっただけだし!?」

 

キリト「じゃあオクトはシスコンなんだな」

 

オクト「そうだ!千葉県民なら当たり前のことだ!」

 

キリト「そこ因果関係ねぇよ」

 

は?千葉県民はシスコン、ブラコンでなんぼだろ。こいつまさか、千葉県民じゃないな!?

 

シリカ「ふふ、ふふ」

 

俺はキリトと妹のことについて論議しているとシリカが話を切り出して来た。

 

シリカ「キリトさんとオクトさんのホームって何処なんですか?」

 

キリト「俺たちは50層だけど面倒だしここに泊まろうかな。オクトはどうだ?」

 

オクト「俺もそれでいい」

 

シリカ「本当ですか!?ここ、チーズケーキが結構いけるんですよ?」

 

?「あぁらぁシリカじゃない」

 

どこからかそんな声が聞こえた。声がした方へ顔を向けてみるとそこには4人組のパーティがいた。

 

?「森から脱出できたんだ。よかったわねぇ」

 

キリト「どうかした?」

 

シリカ「い、いえ」

 

?「あら?そういえばあのトカゲどうしたの?もしかして?」

 

シリカ「ピナは死にました。でも絶対に蘇らせます!」

 

?「なら思い出の丘に行くってことね。でもあんたのレベルで攻略できるの?」

 

シリカ「・・・」

 

キリト「できるさ。そこまで高い難易度じゃない」

 

オクト「ああ、確かにな」

 

?「あんたたちもその子にたらし込まれた口?見た感じそこまで強そうに見えないけど」

 

オクト「おいお前らさっさと行くぞ」

 

キリト「おっおう」

 

シリカ「・・・」

 

俺たちはいきなり現れたグルームの隣を通り過ぎて行った

 

?「ふっ」

 

 

宿を見つけ一人部屋と二人部屋をとった俺たちは、シリカの部屋に集まり明日の予定を練っていた。

 

オクト「キリト、そこらへんに机と椅子を出してくれ」

 

キリト「了解」

 

キリトが机と椅子を出して机の上にあるアイテムを置いた。

 

シリカ「キリトさん、そのアイテムはなんですか?」

 

キリト「ミラージュスフィアって言うものだよ」

 

オクト「じゃあ47層の説目を始めるか。キリトよろしく」

 

キリト「俺なのかよ・・・えーっとまずは、これが47層の全体図で、ここが思い出の丘それでここの道を・・・」

 

オクト「ん?ガチャ誰だ‼︎」

 

シリカ「どうしたんですか?」

 

オクト「聞かれていたか、くそ!」

 

シリカ「ノック無しじゃ中の声は聞こえないんじゃ」

 

オクト「聞き耳スキルが高い場合は別だ。まぁ、そんなのあげてるやつなんてそうそういないがな」

 

シリカ「なんで立ち聞きなんか・・・」

 

翌日

 

シリカ「うわぁー綺麗」

 

キリト「ここはフラワーガーデンと呼ばれていてフロア全体が花だらけなんだ」

 

オクト「リア充の巣窟だな。全く忌々しいったらありゃしない」ハァ-

 

キリト「まぁそんなこと言うなよ。お前にもアスナとユナがいるだろ?」

 

オクト「なんであいつらが出てくるんだよ」

 

キリト「ああそうだシリカ!話があるからちょっとこっちへ来てくれ!」

 

シリカ「どうしたんですか?」

 

キリト「もしなんかあった時俺がここから離れろって言った時はこれを使ってどこの街でもいいから脱出してくれ」

 

シリカ「で、でも・・・」

 

キリト「約束してくれ」

 

シリカ「・・・わかりました」

 

そうして俺たちは思い出の丘に着いた。

 

シリカ「ここに蘇生の花が」

 

キリト「ああ、確か」

 

キリトが前の方を指でさす

シリカがそこへ駆け寄って行くとそこには一つ台座がありそこに一輪の花が咲いた。

 

キリト「とってごらん」

 

シリカがキリトに促されて花を取ると名前が表示された。

 

        プネウマの花

 

シリカ「これでピナが甦るんですね?」

 

キリト「ああ」

 

シリカ「よかったぁ」

 

無事花を手に入れて帰り道をたどっていると何やら気配がした。

 

オクト「ちょっと止まってくれ」

 

シリカ「オクトさん?どうしたんですか?」

 

オクト「そこにいる奴ら出てこい!」

 

?「私のハイディングを見破るなんてなかなか高い索敵スキルじゃない剣士さん?」

 

シリカ「ロ、ロザリアさん?」

 

ロザリア「その様子だと無事にプネウマの花を手に入れられたようね。おめでとう。じゃ、早速花を渡してちょうだい」

 

シリカ「何を言ってるんですか!」

 

オクト「そうはいかないなぁロザリアさん。いやオレンジギルドタイタンズハンドのリーダーといったほうがいいか」

 

シリカ「で、でもロザリアさんはグリーン」

 

オクト「簡単な手口だ、グリーンのプレイヤーが獲物を見繕いオレンジが待ち伏せているところまでおびき寄せる。昨夜俺たちの話をしていたのもあんたの仲間なんだろ?」

 

シリカ「じゃあこの二週間私たちのパーティにいたのは・・・」

 

ロザリア「そうよ?戦力を確認してお金が貯まるのを待ってたの。でも一番の獲物のあんたがパーティを抜けて残念だったけど、レアアイテムを取りに行くって言うじゃない?」

 

ロザリア「そこまでわかっていて着いて行くなんてあんた達バカ?それとも本当にたらし込まれちゃったの?」

 

オクト「いや、そのどちらでもねぇよ。俺達もあんたを探してたんだロザリアさん」

 

ロザリア「どう言うことかしら」

 

オクト「あんた、10日前にシルバーフラグスって言うギルドを襲ったな?」

 

ロザリア「あーあの貧乏な連中ね」

 

オクト「そのリーダーはな、朝早くから転移門近くで仇討ちをしてくれるやつを探していた。彼はあんたらを殺すんじゃなく牢獄に入れてくれと言ったんだ。あんたにやつの子持ちがわかるか?」

 

ロザリア「わかんないわよ」

 

ロザリア「マジになっちゃって馬鹿みたい。ここで人を殺したところで現実で死ぬ証拠なんてないし、それより自分たちの心配をしたほうがいいんじゃない?」パチン

 

ロザリアが指を鳴らすと気の陰に隠れていたオレンジプレイヤーが出てきた。

 

シリカ「オクトさん、キリトさん!人数が多すぎます!早くここから脱出しないと!」

 

キリト「オクトに任せとけば大丈夫」

 

オクト「クリスタルを用意しとけよ」

 

俺はロザリアに近ずいて行く。

 

シリカ「オクトさん!」

 

取り巻き1「オクト?黒ずくめの服に全てを見透かすような目。それにあっちは楯無の片手剣

ま、まさか剣神にと黒の剣士!?」

取り巻き1「ま、まずいですよ。こいつら前線に挑んでるビーター、攻略組だ!」

 

シリカ「攻略組!?」

 

ロザリア「攻略組がこんなとこにいるわけないじゃない。ほら!さっさと始末して身ぐるみ剥いじゃいな!」

 

取り巻き2「死ねやー!」

 

取り巻き達が襲いかかってきて剣を振り下ろしくるが全く効かない。

 

キリト「マジかよあいつさらに強くなってんな」

 

5分程度切りつけられていたがHPは微動だにしていなかった。

 

ロザリア「あんたら何やってんだ!さっさと殺しな!」

 

オクト「10秒あたり600ってところか。それがあんたらが俺に与えるダメージの総量だ」

 

取り巻き「くっ!」

 

オクト「俺のレベルは89HPは58900バトルヒーリングスキルによる回復が5秒に1000ある」

 

オクト「どれだけ俺を攻撃したって倒せねぇよ」

 

取り巻き「そんなのありかよ!」

 

オクト「ありなんだよ、たかが数字が増えただけで無茶な差がつく。それがMMORPGの理不尽さだ!」

 

オクト「これは俺たちの依頼人が全財産をはたいて買った回廊結晶だ!監獄エリアが出口に設定してあるこれでお前ら全員飛んでもらう!」

 

ロザリア「グリーンの私を傷つけたらあんたがオレンジに・・・」

 

ギュイ-ン

 

オクト「言っとくが俺はビーターだ周りから悪く言われるのはもう慣れている」

 

ロザリア「あ、あ・・・あ」

 

ロザリア達を監獄に送り俺たちは宿もどった。

 

 

シリカside in

 

キリト「ごめんなシリカ君を囮に使うようなことをしちゃって。俺のことを言ったら怖がられると思ったんだ」

 

オクト「俺からもすまない」

 

シリカ「ふふ、キリトさんとオクトさんはいい人ですから怖がったりしません」

 

シリカ「やっぱり言っちゃうんですか?」

 

キリト「ああ、5日も。前線から離れちゃったしなすぐに戻らないと」

 

シリカ「こ、攻略組なんてすごいですね!私じゃ何年たっても慣れないですよ。あ、あの私」

 

オクト「レベルなんてただの数字だこの世界の強さは単なる幻想に過ぎない。そんなものよりもっと大事なものがある」

 

キリト「次は現実世界で会おう。そしたらまた同じように友達になれるよ」

 

シリカ「はい、きっと必ず」

 

キリト「さあ早くピナを呼び戻してあげよう」

 

シリカ「はい!」

 

ピナいっぱいいっぱいお話ししてあげるからね。今日のすごい冒険の話。

 

ポチャン

 

シュイ-ン

 

たった1日のお兄ちゃん達の話を。

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