オクトside in
俺は今ソロで迷宮区に来ている。目的としてはコル稼ぎと経験値稼ぎだ。
オクト「ん?なんだあの扉」
道なりに進んでいると一見普通の壁に見えるがよく見ると扉になっている場所があった。
オクト「隠し部屋か?行って見るか」
扉に近づきあたりを調べて見るも特に何もなかったので扉を押し開けた。
そこには6畳ほどの部屋があり中心には箱があった。
オクト「宝箱かもしくはトラップか。だがこの狭さで戦うのはきついから宝箱か?」
そう推理し恐る恐る箱を開けて見るとそこには紫色のオーラーを帯びた一本の剣が入っていた。
オクト「なんだこの剣は?」
剣を持ち名前、ステータスを調べてみた。
月詠ツクヨミ
スキル名・・・月蝕怨裂げっしょくおんれつ
攻撃回数・・・150固定
自身の全ステータスを140%アップ
パーティ全員にかかっているデバフの完全消去
この三つが書かれていた。
なんだよこの武器チートすぎんだろ。特になんだよ150連撃ってほとんどの敵即死するんじゃないか?
オクト「いい武器だがこれはほかのやつらにバレたらやばいな緊急の時以外使わないようにしよう」
そうして俺は武器を自分のストレージにしまい迷宮区を後にした。
帰り道の森をなんとなく歩いていると前方に白い何かが動いていた。
オクト「なんだ?あれ」
俺は腰に装備していた針を2本取り出してシングルシュートを発動させてモンスターの近くの木に放った。それにびっくりしたモンスターが飛び跳ねたところをもう一度針を投げモンスターを倒した。
オクト「お、何かドロップしてるな、どれどれ・・・何!?ラグーラビットの肉!?」
まさかS級食材だったとはな。よし、帰って食べよう!と思ったが俺料理できないんだった。仕方ないエギルにでも売るか。
オクト移動中・・・
50層アルゲード
エギル「おいおい、S級のレアアイテムじゃねぇか!俺も現物を見るのは初めてだぜ」
エギル「おい、オクト売るってお前自分で食おうと思わんのか?」
オクト「そりゃ思ったさ。だけどなそんなアイテムを料理できるほどスキル上げてねぇしそもそもそこまでスキル上げてるやつなんか・・・」
アスナ「オクト君こんにちわ!」
ユナ「ヤッホーオクト」
オクト「お、アスナにユナか。どうしたんだ?こんなとこに」
アスナ「最近ギルドが忙しくて全然あってなかったじゃない?だから会いに来たの」
ユナ「オクトも最近迷宮区に潜りっぱなしだし生存確認のためね」
オクト「フレンド登録してるし、まだパーティも解除してないんだからそれ見れば分かるだろ?お前ら二人が一緒にいると周りの目がすごくて落ち着けない」
アスナとユナはすごい有名人となった。アスナはこのSAOで最強ギルドと称されている血盟騎士団の副団長である。
ユナも血盟騎士団の団員でありこれもまた幹部の参謀長だ。
おまけに二人とも強くユナに至ってはSAOに一人しかいないヒール系スキルの持ち主だ。
アスナ「オクト君は私たちと会うのが嫌なの?」ウルウル+上目遣い
オクト「ぐっ・・・別に嫌ってわけじゃないぞ。むしろこっちから会いに行きたいぐらいだ」
アスナ「そ、そうなのね///」
ユナ「///」
男がそんな簡単に意見を曲げるなだって?仕方ないだろだってあのアスナが上目遣いで聞いていたら意見を変えるしかないだろ!?
ユナ「それで、話は変わるけど、さっきまでエギルさんと何話してたの?」
オクト「ああ、そうだった。お前らどっちか料理スキル上げてるやついない?」
アスナ「ふふん!聞いて驚きなさい!二人ともつい先日コンプリートしたわ!」
オクト「何!?それを見込んでたのみがあるんだがいいか?」
オクト「これを見てくれ」
アスナ・ユナ「「ん?・・・ええええええええ!?」」
ユナ「ラグーラビット!?」
アスナ「よく見つけたわね」
オクト「もしこれを料理してくれたらお前らに一口食わせてやる」
アスナ「半分」
オクト「へ?」
アスナ「は・ん・ぶ・ん!」
アスナ「一口じゃなくて半分食べさせてくれるなら料理してあげてもいいわ」
オクト「あ、ああ」
アスナ・ユナ「「やった!」」
オクト「・・・っふ、悪いなエギル取引は中止だ」
エギル「お、俺たちダチだよな?な?俺にも味見くらい・・・」
オクト「感想文を800字以内で書いてきてやるよ」
エギル「そ、そりゃぁねぇぜ」
エギルとの話もつき店をあとにするとアスナが俺に聞いて来た
アスナ「ところで料理はどこでするの?」
オクト「そ、それは」
ユナ「どうせオクトの部屋にはろくな道具はないんでしょ。そうだアスナ、私たちのホームでやらない?」
アスナ「あ、それいいわねそうしましょう!」
オクト「何!?」
アスナ「そう言うことなのでもう大丈夫です。お疲れ様」
??「アスナ様、ユナ様こんな素性も知れぬ輩をご自宅に招くなど・・・」
アスナ「はぁ、この人の素性はともかくあなたよりはるかに強い人よクラディール」
ユナ「しかも私たちがまだ初心者だった頃にいろはを教えてくれた人だよ」
クラディール「この私がこんな奴に劣ると・・・?そうか!あのビーターの」
オクト「ああ、そうだ」
クラディール「アスナ様!ユナ様!こいつらは自分さえ良ければいい連中ですよ!こいつらといたら碌なことがないんです!」
クラディールが俺のことを悪く言うとアスナとユナの機嫌が悪くなりアスナが言い聞かせるように言った。
アスナ「兎も角!今日は本部に戻りなさい!副団長として命じます!」
そういうとアスナは俺の首根っこを掴みユナは俺の腕を抱くように掴み引っ張って言った
オクト「おいおいいいのか?」
アスナ・ユナ「「いいんです!」」
オクト・アスナ・ユナ移動中・・・
61層セルムブルグ
オクト「広くて静かで開放感があっていいな」
ユナ「だったらオクトも引っ越したら?」
オクト「金が圧倒的に足りません」
オクト「それはそうと本当に良かったのか?さっきの」
アスナ「私達はいらないって言ったんだけど幹部には護衛をつける方針になったからって」
ユナ「昔は団長が一人一人声をかけて作った小規模ギルドだったのよ。それでだんだん人が増えて最強ギルドなんて呼ばれるようになった頃からギルドはおかしくなったわ」
オクト「・・・」
アスナ「まぁ、大したことじゃないから気にしなくてよし!早く行かないと日が暮れちゃうわ」
オクト「あ、ああ」
アスナ・ユナ宅
オクト「うお!?広すぎだろ・・・一体何コルかかってるんだ?」
アスナ「ユナと二人暮らしだから大体600万コルかな」
ユナ「着替えてくるからそこで待ってて」
オクト「お、おう・・・へぇー600万6メガコルか。俺もそんぐらいは稼いでいるんだがなぁ」
そんなことをボヤいているとアスナとユナが私服姿で戻ってきた
オクト(可愛い」
アスナ「へ!?///」
ユナ「あ、ありがとオクト///」
オクト「も、もしかして声に出てたか?」
アスナ「///」コク
ユナ「バッチリ言ってたよ」
オクト「oh・・・」
アスナ「は、早く料理しましょう!」
オクト「そ、そうだな!」
キッチン
アスナ「メニューは何にする?」
オクト「お前らに任せるぜ」
ユナ「うーん・・・そうだ!シチューにしようラグーって言うくらいだからね」
アスナ「じゃあユナは付け合わせお願いね。私はシチューを作るから」
ユナ「了解」
オクト「やっぱり手際がいいな」
アスナ「SAOの料理は簡略化されすぎててつまらないわ。これで良しっと。そっちは終わった?」
ユナ「終わったよー」
アスナ「後は待つだけね」
25分後・・・
シチューの煮込みが終わりアスナが釜から取り出して蓋を開けた
アスナ「ふふん」
オクト「ゴク・・・」
オクト・アスナ・ユナ「「「はぁーー」」」
アスナ「S級食材なんて2年も経つのに初めて食べたわ。今まで生きてて本当に良かったったぁ」
ユナ「でも不思議ね、この世界で生まれて今までずっと暮らしてきたみたいな、そんな気がする」
オクト「俺も最近はあっちの世界のことを思い出さないことがある。俺たちだけじゃない、他のみんなもクリアだ、脱出だ、って騒ぐ奴も減った」
アスナ「今最前線で戦っている人は500人いないでしょう。みんな馴染んできてる、この世界に」
ユナ「でも、私は帰りたい。だって、あっちでやり残したことがいっぱいあるもの」
オクト「そうだな。俺たちが頑張らないとサポートしてくれる職人クラスの人に申し訳が立たないもんな」
アスナ「オクト君ってさギルドに入る気は無いの?」
オクト「どうしたんだいきなり」
アスナ「あのね、70層を超えたあたりからモンスターのアルゴリズムがイレギュラー性が増してきてる気がするの。最近オクト君はソロで活動してるじゃ無い?だからこれを機にギルドに入った方がいいと思って」
オクト「そうか、たしかに最前線のモンスターのAIが変わってきているな。わかった、団長さんに会いたいから今度合わせてくれないか?」
アスナ「本当に!?わかった近いうちに返事を伝えるね」
オクト「おう、よろしくな」
ユナ「話変わるんだけどさ明日さ久し振りに三人で迷宮区行かない?」
オクト「どうしたんだ?急に」
ユナ「やっぱりオクトがギルドに入ってくるとなると私たち三人で行動することが多くなると思うの。だから今のうちから昔の感覚を思い出そうと思って」
オクト「なるほどな。俺はいいぞ明日は特に何もやることないしな」
アスナ「私も仕事はないからいいわよ」
ユナ「じゃあ決定ね場所と時間は後で連絡するわ」
オクト・アスナ「「了解」」
アスナ「今日はありがとうごちそうさま」
オクト「俺の方こそありがとな。マジでうまかった。毎日食いたいくらいだぜ」
俺はそういいながら層の天井を見上げた。
オクト「今のこの状態、この世界は本当に茅場晶彦が作りたかった世界なのか?」
・・・・・・・
翌日
74層カームテッド
オクト「時間より早めにきて見たがまだきてないようだな」
女の子と一緒に出かけるときは男の方は1時間ぐらい早めについておくだよ!って小町に言われたから守ってきて見たが。早すぎる気が済んだよなぁ。
そんなことを思っていると転移門が光叫び声と同時に二人が俺の上の飛び乗ってきた。
アスナ・ユナ「きゃーーー!どいてどいてーーー!」
オクト「うお!?」
オクト「っててて、ん?なんだこの柔らかいものは?」モニュモニュ
アスナ・ユナ「きゃーーーーー!!」バチン!
オクト「ごふ!」
二人にビンタをされ吹っ飛ばされた俺はすぐ近くの柱にあたり顔を上げて二人の方を見てみると、顔を真っ赤にしながらこちらの方を睨んでいた。
オクト「ま、まさか・・・」
俺が掴んでいたのは二人の胸だったらしい。それにしても柔らかかったnゲフンゲフン
俺たちがそんなことをやっているとまた転移門が光次は白を基調とした制服に身を包んだ男が現れた。アスナとユナがそれを確認するとこちらの方に走ってきて俺の背中に隠れた。
オクト「な、なんだ?」
クラディール「はぁー、アスナ様ユナ様勝手なことをされては困ります。早く本部へ戻りましょう」
アスナ「今日は活動の日じゃないじゃない!というかなんであなた朝から私たちの家の前でずっと見張ってたのよ!」
オクト「っぶ!」
クラディール「私は貴方方の護衛ですそれには当然ご自宅の監視も」
アスナ・ユナ「「ふ、含まれないわよ!バカ!」」
クラディール「はぁー、聞き分けのないことを仰らないでください。さぁ早く戻りましょう」
クラディールがアスナとユナの手首を掴み強引に引っ張っていこうとした時俺は咄嗟にクラディールの手首を掴んだ
クラディール「ん?」
オクト「悪いな、今日はおまえさんとこの幹部様は俺の貸切なんだ。本部にはあんた一人で帰ってくれ。アスナとユナの安全は俺が全て責任を持つ」
クラディール「ふざけるな!貴様のようなザコプレイヤーにアスナ様とユナ様の護衛が務まるか!私は栄光ある血盟騎士団の───」
オクト「少なくともあんたよりはマシだろうな」
クラディール「そこまででかい口を叩くるんだったらそれを証明する覚悟があるんだろうな」
デュエルが申し込まれてます受託しますか?
対戦者:Kuradeel
対戦形式:1vs1
クラディールから対戦が申し込まれた。
オクト「いいのか?」
アスナ「うん、団長には私から伝えておく」
ユナ「安心してボコボコにしちゃっていいよ」
オクト「おまえらに俺の実力を見てもらういい機会だしなちょっと本気出してみるか」
俺は⚪︎をおしストレージから剣を出した。
クラディールも両手剣を構えた
5秒前4、3、2、1 デュエルスタート!
クラディールは両手剣スキルアバランシュを発動した。だが俺は特にスキルを発動させることもなく左に少し飛び軽々と避けた。
次に俺はクラディールの後ろに回りクラディールの腕を切り落とした。
そして試合終了のコールがなりクラディールはその場で膝を崩した。
アスナがその場所へ行き冷めた声で言い放った。
アスナ「血盟騎士団副団長として命じます。本日をもって護衛役を解任次の指示があるまで待機、以上」
クラディール「な、なんだと!?」
クラディールは悔しそうに俺の方を見てマントを翻し帰っていった。
アスナ「ごめんね、嫌なことに巻き込んじゃって」
オクト「俺は大丈夫だが、おまえらは大丈夫か?」
ユナ「うん大丈夫。今のギルドの息苦しさも私たち幹部がゲーム攻略を優先して規律ばかり押し付けてきたせいかもしれないから」
オクト「・・・それは、仕方ないんじゃないか?俺みたいなソロでチンタラやってる奴が言えたことじゃないが、おまえら二人がいなければ攻略はもっと遅れてたかもしれない。でも、少しくらい俺みたいなやつとパーティー組んで楽してもいいんじゃないかと俺は思う」
アスナ「・・・ふふ、ありがと。じゃあ今日はお言葉に甘えさせてもらってオクト君前衛よろしく!」
ユナ「よろしく〜」
オクト「え!?前衛は交代交代だろ!?」
アスナ「次は私がやってあげるから!」
オクト「そりゃねーぜ!」
一悶着あったが無事片付き俺たち三人は迷宮区へと向かった・・・