ヒースクリフ「オクト君の件は私から詫びよう。護衛たちが暴走してしまい本当に申し訳なかった。それと、血盟騎士団入団おめでとう」
オクト「別に構わないさ。俺はアスナとユナを守るために磨き上げてきた技術を馬鹿にされたからキレただけでお前に対してはなにも思っちゃいない」
ヒースクリフ「そうか、ありがとう。ではこの話は終わりにして次の話の移ろう。先ほども言ったとうり君は血盟騎士団に入団し副団長となる。だが先ずは環境に慣れて貰う必要がある。よってアスナ君とユナ君には先ず補佐ではなく1ヶ月間オクト君の世話係をして貰う」
アスナユナ「「え!?」」
ヒースクリフ「何をそんなに驚くことがある。オクト君と一番接してきたのは君たちだろう?ならば世話係に適任なのは君たちしかいなかろう」
オクト「なるほどな。だからアスナとユナを抜擢したんだな。俺は別に構わんぞアスナたちが世話係をやってくれれば長い時間3人で入れるしな」
アスナユナ「「たしかに!」」
ヒースクリフ「それと君たち3人は今後騎士団では特別枠のグループとして働いて貰う。他のグループより人数は少ないが、まぁ、君たち3人なら難無くこなせるだろう。君たちの活躍を期待しているぞ?では、話は以上だ何か質問はあるか?」
アスナユナ「「いえ、ありません」」
オクト「ないぞ」
ヒースクリフ「では、解散」
俺たちは団長室を後にした。
* * *
アスナ「やっと終わった!疲れたぁー!」
ユナ「だねぇー」
オクト「おいおい、部屋に入って早々寝っ転がるなんてだらしないぞ」
アスナ「ぶーいいじゃん!それともオクト君はこんなだらけた私たちは嫌い?」
オクト「あ、いや、そんなことはないぞ!というかむしろ可愛い///」
アスナユナ「「あ、ありがとう///」
オクト「お、おう」
アスナユナオクト「「「………///」」」
ユナ「ん!んん!!それより!オクトあの戦い方は何!?」
アスナ「そうだよ!あんなの今までで一度も見たことがなかったよ!ソードスキルも使ってなかったし!」
オクト「待て待てそんなに怒るなよ。あれは俺が一人の時作り上げたソードスキル無しの剣技だ。だがソードスキルがない分命中率も低いし威力もそんなにない、実戦ではあまり使い物にはならない技だ」
ユナ「あれで使い物にならないって……オクトってソードスキル込みで戦ったらどんだけ強いのよ」
アスナ「私たちももっと強くならないとね……」
オクト「アスナもユナも十分強いだろというか俺より強いまである」
ユナ「そんなことない!私たちオクトとデュエルして勝ったこと一度もないじゃん!」
オクト「そうだったか?まぁそんなことはどうでもいいだろ?今はこれからどうするかだ」
アスナ「そうだね。私的には拠点はセルムブルグじゃなくて22層のログハウスがいいんだけどどうかな?」
ユナ「私もその意見に賛成かな?せっかくオクトが買ってくれたし、あそこで3人で静かに過ごしたいしね」
オクト「そうだな。俺もそうしたい」
アスナ「じゃあ、あとで団長に聞いてみよっか?あ、今は副団長はオクト君だからオクト君が聞いてね?」
オクト「うっ……そうだった」
ユナ「団長はオクトのこと気に入ってるし案外すんなり許可が取れるんじゃない?」
アスナ「たしかに!それはあるかも!」
オクト「俺はあいつの事は苦手だな。何か隠してそうな雰囲気を醸し出してるというか仮面被って生活してそう」
ユナ「やっぱオクトってそんなところまで分かっちゃうんだ。団長が気に入った理由もわかるよ」
アスナ「そんな事よりほら!許可もらいに行くよ!」
オクトユナ「「そうだな(うん)」」
オクト達移動中……
団長室前
コンコン
オクト「おーいヒースクリフいるか?」
ヒースクリフ「ああ、入ってきたまえ」
ガチャ
ヒースクリフ「どうしたんだい?3人揃って」
オクト「ああ、これからこの血盟騎士団で活動していくにあたって俺たちの拠点について許可をもらいにきたんだが」
ヒースクリフ「先ずは内容を言ってみたまえ」
オクト「俺たちは3人ともずっと一緒にいたいという事で拠点をセルムブルグでは無く俺が買った22層にあるログハウスにしたいんだが」
ヒースクリフ「なるほど…他の二人はオクト君の意見に賛成かな?」
アスナユナ「「はい!」」
ヒースクリフ「……わかった。許可しよう」
アスナユナ「「ありがとうございます!」」
オクト「サンキューな。それにしても意外にすんなり許可を出したな」
ヒースクリフ「私は団員をあまり束縛するつもりはないのでね。基本的には自由なのさ」
オクト「なるほどな」
ヒースクリフ「話はこれで以上かな?」
オクト「そうだな。じゃまた今度」
アスナユナ「「失礼します」」
ヒースクリフ「ああ」
副団長室
オクト「二人は引っ越しはいつからが良いとかあるか?」
アスナ「私は特にないかなオクト君に任せるよ」
ユナ「どうせなら今日やっちゃおうよ!こっちの引っ越しは現実と違って楽だしさ」
オクト「……そうだな。じゃ、各自私物を持ってログハウス集合な」
アスナユナ「「了解!」」
ログハウス
オクト「よし、これで全部だな」
アスナ「私も運び終わったよ」
ユナ「私も〜」
オクト「それにしてもやっぱりここは落ち着くな」
アスナ「ふふ、そうだね。現実世界じゃこういう場所は滅多に行かないからね」
オクト「あ、そうだこのゲームをクリアして現実世界に戻ったら3人でどこか自然のある場所に行かないか?」
ユナ「それ良いね!行こう行こう!」
アスナ「うん!良い案だね!もちろん行くよ」
オクト「じゃあ、早く行くためにもっと攻略頑張らないとな」
アスナユナ「「そうだね」」
オクト「じゃ、荷物も置き終わったし戻るか」
本部
ユナ「それにしても団長はオクトの世話係をしろって言ってたけど具体的にはなにすれば良いんだろ?」
アスナ「確かに。そこの所ははっきり言ってなかったから私たちの判断でいいんじゃないかな?」
ユナ「そうだね。まずはなにしよっか?」
オクト「じゃあ、俺が血盟騎士団の副団長になる事に賛成させるのを手伝ってくれないか?やっぱ俺はビーターで名が通ってるわけだしあまり良い思いをしない奴もいるだろうからな」
アスナ「やっぱそこからだよね。うちは良い人たちが多いけど少なからず過激派が居るからね。この前のクラディールがいい例ね」
ユナ「オクトの件は明日公式に発表されるから明日から行動開始ね」
オクト「そうだな」
アスナ「うん」
ユナ「じゃあ、もうやること無くなったから本部の紹介する?」
オクト「それは助かるな。よろしく頼む」
アスナ「よし!行こっか?」
移動中
正門
ユナ「まずは、ここ。正門。今もいるんだけど二人の衛兵が立ってて門番をしてるの。団員は団服が証明書だから団服を着てないと入るのに少し面倒だから気をつけてね!ここは以上だから行こう!」
移動中
運動場
アスナ「次はここ、運動場。団員は体を動かしたい時とかソードスキルの練習をしたい時にここを使ったりするんだ。最高幹部クラスになると個人の練習場が与えられるからオクト君はユニークスキルの練習をそこですると良いよ」
オクト「それはありがたい」
アスナ「じゃあ、次いきましょ」
移動中
ポーション、結晶室
ユナ「次はポーション、結晶室だよ!SAOでは怪我の治療とかはないから普段は衛兵一人がドアの前で立ってるだけで、攻略に出る時ここから必要な分のポーションや結晶を自分で買って持っていくんだ。わざわざ買いに行かなくてもいいから助かってるって皆んな言ってる」
ユナ「次で最後ね」
移動中
会議室
アスナ「ここは会議室。フィールドボスの攻略や騎士団の政策、規則とかを決める時に使うんだ。それであっちの奥の方にある大きい椅子三つは左右が副団長、参謀長で真ん中が団長の椅子だよ」
ユナ「後は団長室と副団長室だから説明はいいね?」
オクト「おう」
アスナ「じゃあ今日は戻ろっか」
オクトユナ「「そうだな(ね)」」
副団長室
オクト「今日はありがとな」
アスナ「ううん。私たちは当たり前のことをやっただけだよ」
ユナ「そうだよ。オクトは副団長なんだから」
オクト「そうか。まぁ、またわからないことがあったらお前らに聞くと思うからそん時はよろしくな」
アスナユナ「「うん!(ええ)」」
オクト「じゃあ今日は変帰るか」
アスナユナ「「了解!」」
ログハウス
ユナ「やっぱりここは落ち着くね」
アスナ「そうだね〜。ずっとここに居たいくらいだよ」
オクト「最低でもSAOがクリアされるまではここに居るんだから良いじゃねぇか」
アスナ「私は現実世界でもこういう場所に居たいの!SAOがクリアされるまでなんて短い時間じゃやだー!」
オクト「お、おうそうか」
オクト(見た目の割には子供っぽいこと言うんだな」
アスナ「子供っぽくて悪かったですね!」
オクト「く、口に出てた?」
ユナ「見た目の割にはってところからね」
オクト「全部じゃねぇか」
アスナ「ふふ」
ユナ「あはは」
オクト「な、なんだよ」
アスナユナ「「なんでもなーい!」」
オクト(はぁ、全く仲がよろしいこって。でもまぁ、こんな関係がいつまでも続いたらいいんだけどな。こいつらとも、現実世界あっちに残してきたあいつらとも)
オクトは夜空を見上げながらそんなことを思っていた……