アヤ「開幕からなにぶっこんでんの!?アイドル違いもいいところよ!てか怒られるわよ!?」
一海「いいじゃねぇかこんなんSSじゃ普通だ。さてそろそろあらすじ紹介するぞ」
アヤ「なんか前回のあらすじ紹介と立場が逆転してない…?」
一海「世界初!選ばれた転生者こと俺、石動一海は転生した世界のことを知るべく情報収集のため渋谷を探索した!結果前にいた世界と対して変わらないことが分かった!がしかしここで同時に自分が一文無しのホームレスだという事実が発覚し転生一日目で人生が詰むはめに!」
アヤ「え!?いまあんたそんな状態なの!?嘘でしょ!?」
一海「しょうがないでしょ!!まさか住む家も暮らすための金ももらえるもんだと思ってたんだからさ!ボストンバックの中何回も調べたけどドライバーとゼリーしか入ってないし…」
アヤ「いや…なんか…災難だったわね」
一海「同情するなら金をくれ。と言うことで気分転換にグリスに変身しようとした俺だったがなんと本編の設定が反映されているのかドライバーから電流を浴び意識を失ってしまう!」
アヤ「そんでそれを見ていた私が慌てて意識を失った一海を抱えて自宅であるDOLLSHOUSEへ。幸い軽症ですんだ一海は私の判断で自分の寮に抱えていく」
一海「目を覚ました俺は訳も分からず困惑するがアヤの脅迫によりその日は渋々寝ることにしたのだった」
アヤ「脅迫ってそんなことした覚えないんだけど!?」
一海「いやほぼ初対面の男を部屋に連れ込んだ挙げ句寝ないとボコって警察に突きだすとか脅迫以外の何者でもないでしょ」
アヤ「あんたねぇ人の良心をなんだと思ってんのよ!なくわよあたし!?」
一海「と言うわけでどうなる!第三話!」
アヤ「本当に泣くよ!?」
早朝、俺は不自然な寝心地を感じ目を覚ました。
すると目を覚ましたばかりの視界に惑星や島のような何かが空中に浮かびその背景に青やピンクの空が何処までも広がっている、という幻想的だが訳の分からない光景が写り混んできた。
ゑ、ここは何処だ?と嫌な予感を感じながら寝そべった半身を起こす。時折吹く生暖かい風が俺の頬を撫で俺は心地よさを感じながら辺りを見回した。
そこは様々な花が咲き乱る緑豊かな幻想的な花園だった。
そんな光景を寝起きで目の当たりにした俺の意識は一気に覚醒しえまじで何処だここ!?と焦り始める。転生するときはこんなに焦らなかったのになぜ今こんなに焦っているのだろう…ふとそんな考えが脳裏に過った。
俺ってなんか不思議な性格してんなぁと何故か冷静になる。とりあえず座っててもしょうがねぇと立ち上がり俺は再度辺りを見回す。見えるのは幻想的な花園だけで自分以外に人はいないようだ。
どうやら前回と同じような状況に俺は立たされているらしいと一人呟く。違いは場所があの真っ白か空間ではなく花園というところ、記憶がしっかりと思い出せるのと死んでいないと言うところ、そして神様がいないところだろう、まぁ前のように突然現れるのかもしれないが。
なにがともあれまた死んだというのは無さそうだ。と安堵した時だった。
『物語が、始まる』
頭の中に声が響いた。突然の事で一瞬驚いたものの、度重なる異常な状況のお陰でもう慣れてしまったのか冷静に
「お前は誰だ?」
だがその声は俺の質問をまるで聞いていないのか無視すると
『もちろん、主演はアナタ。』
あーこりゃなに言っても駄目だな、と理解した俺は黙ってその声を聞くことにした。
『まずはアナタを定義します。アナタの名前を教えてください』
「その前に俺の質問に答えろ。お前は誰だ?ここは一体なんなんだ?」
返事は帰ってこない。予想通りかよ、と心の中愚痴を垂れると俺は諦めたように「石動一海」と自分の名前をその声に教えた。
すると声は聞いた通り俺の名前を何度か繰り返し言葉にすると『アナタの定義を完了します。アナタは【石動一海】となりました。おめでとうございます』と訳の分からないとこを言い始めた。俺はその声何を言ってるんだ?と首を傾げた。
声はそんな俺を無視すると言葉を続ける。
『これで準備は万端です。』
今のが準備…?と困惑するが俺はもうどんだけ考えたって訳わかんねぇしいいや、と考えるのをやめた。
『物語を開始します。』
と考えるのをやめた直後そんな単語が聞こえたのだから考えずにはいられない一海さん。俺は物語とは何なのかを思考し、そして直ぐにその答えが浮かび上がった。こんな事、もはや考えるまでもない。
「この世界での俺の物語ってか?死ぬ前の世界見たいに糞つまらねぇ第二の人生歩むんじゃねぇかと思ってたが…面白れぇ演じてやるよ。その物語とやらの主演ってやつをよォ!!」
俺はそう声に宣言すると意識を失った。
◇
ーー目覚め…なさい…
ーー目覚めなさい…
「ん…」
下から感じるゴツゴツとした感触を感じて俺はまたこれか、と地面の感触に慣れつつ気がついた。
意識はまだはっきりしないものの転生してから二回目、流石に一回経験しているのだから自分がどんな状況に置かれているのかくらいもう理解している。そして同時に目が覚めたら知らない場所なんて経験はもう慣れた。なにせ今回で
俺はもう慣れた、冷静に対処して今度は何処にワープしたのか見てやろうと余裕を見せるかのようにニヤっと笑い目を開けた。
するとどういう事でしょう、目の前には桜のような髪色をしたアホ毛がかわいいセミロングの美少女が自分の顔を覗き込むようにこちらをみているではありませか。
よし、俺焦ってよし。
「あ、えと…」
さっきまでの余裕はどこへやら俺はしどろもどろになり言葉が詰まる。一気に顔の温度が上がっていき今自分が人生史上一番(前世を含む)照れて尚且つ緊張しているのがよく分かる。なにせ美少女の顔と俺の顔との距離はまさに目と鼻の先なのだから照れない訳がない。恐らく、いや確実に今自分の顔は熟したリンゴのように真っ赤になっていることだろう。
余裕ぶっこいた瞬間すぐこれだ、マジどうなってんのこの世界。なに?この世界になんかしたのか?ねぇ!?。いやまぁ美少女と巡り会えることはこの上なく嬉しいけどやっぱり出会い方ってあるじゃん?俺なそう心の中この世界に愚痴を垂れているとセミロングの美少女があの…大丈夫ですか?と俺に手を差し伸べてきた。
「だ、大丈夫」
前回の場合は転生してすぐで混乱していたのとそこまでアヤが接近していなかったからこうはなら無かったのだろう。そんな事を考えながら彼女の手を取り立ち上がる。
少女はよかったぁと俺の無事を確認すると胸を撫で下ろして安堵する。
「いきなり倒れたからびっくりしました」
どうやらまたいきなり倒れた事になってるらしい。前回もそうだが俺は意識がない状態でいきなり歩いてきていきなり倒れているのか?この少女にその答えを聞いてみるのもいいがそうなると話がややこしくなりそうだから止めておこう。
俺は疑問の念を胸に抱きながらも適当に話を合わせることにした。
「…あぁ、なんか急に立ちくらみしちまって。心配かけて悪かったな」
「いえいえ、せっかくのライブなんだから倒れちゃったら勿体ないですよ」
彼女はにこやかに微笑みながらそう言った。
ライブ?と俺は首をかしげる。確かにDOLLSのライブチケットは持っているがどうして彼女は俺がライブに行く人間だと分かるんだろうか?はそんな疑問が頭の中に浮かぶがその答えはすぐに分かった。
「だってそのチケット、DOLLSのライブのチケットですよね?」
彼女は俺の左手に視線を移しながらそう言った。そう言えばさっきからなにか握っているような、と自分の左手に視線を移す。確か彼女の言う通りその手にはDOLLSのライブチケットが握られていた。
もう慣れたつもりだったがやはり慣れないこのよく分からない現象。俺はもういいやと考えるのを止めてもう何が来ようが彼女の話に合わせることにした。それでしばらく黙っている彼女は確認でもするように
「DOLLSの一周年ライブ、です。…あなたも、見に来たんですよね?」
「お、おう。そうだよ」
何処かぎこちないがとりあえず話を合わせ返事をする俺。だがこれは本当の事である。一体どうやって手にはいったのか知らないこのライブチケットで俺は確かにライブに行こうとしていた。昨日行って見るかってちょっと楽しみにしてたし。まぁ面白半分興味半分と言うのがライブに行く動機だったりするのはここだけの話だったり。
もうこの時点で察するがもう1日たったらしい。起きた場所はアヤの布団ではなく思い切り地面だったが。とそんな事を考えていると彼女はじゃあ私はライブに行くのでと歩道を駆けて行ってしまった。
一人取り残された俺はあの子結構可愛かったなぁと去ってしまった接近していたあの汚れを知らない顔を思い出しながら俺も行くか、と彼女のあとを追うように歩きだした。
◇
俺は割りと迷うことなくライブ会場に到着することができた。ただ問題が一つ。スクラッシュドライバーがない、と言う大問題が発生した。恐らく、いや100%アヤの部屋に置いてあるだろう。
これではライブを楽しむに楽しめない。さてどうするか、と俺はこれから始まるライブに興奮し騒ぐドルオタ達の列に並びながら考える。まぁ例えばそれで悪人に渡ったとしてもあのスクラッシュドライバーには本来の設定があるためハザードレベルが4.0に達していなければ使えないから悪用される心配はない。があれは言ってしまえば今の時代の科学に一瞬で影響を与えかねない代物で、そうやすやすと手放す事は出来ない。これが原因でビルド本編でエボルトが言っていたように科学が行き着く先は破滅なんてことが起こってしまう可能性も十分あり得る。
俺はそんな事を考えなんとしてもスクラッシュドライバーを回収しなければ、と意気込み、でもやっぱりライブは楽しまないとな、と顔をにやけさせるのだった。
数分後、ライブ開始のアナウンスが辺りに鳴り響きスタッフらしき人間達が会場の扉を開け、騒いでいたドルオタ達はより一層騒ぐ。俺も俺でそのドルオタ同様に騒ぎはしないが気分が高場する。俺はまるでヒーローショーに来た子供ようにウキウキとした気持ちで会場の中へと入っていった。
「おぉ…」
会場内はもうすでに観客でほぼ一杯になっていた。並んでいるときはあまり見ていなかったが数は恐らく四桁を越えているだろう。数に思わず声が出るほどだ。
観客が全員会場に入ったのか背後の出入口がバタンと閉じる音が聞こえバッ!とスポットライトが付き、ステージに当てられた。
ステージには8人のアイドル、DOLLSの姿があった。もちろんその中には俺を何度か助けてくれたツインテールの少女、アヤもいる。それを見てホントにあの子アイドルなんだなぁとしみじみ実感する。
ま、恐らく今後もう会うことはない。いや、スクラッシュドライバーを取りに行くときに一度だけ会うかもだがそれからはもう会うことはないだろう。転生者と言っても俺は所詮一般人、プロデューサーかマネジャーにでもならなきゃ再び会うことは叶わないだろう。
ステージの上、歌いそして踊る
それにしても凄いと同時にその歌とダンスに感動を覚える。歌は美しく、踊りは鮮やかに、尚且つ一人一人の動きに一切のズレがなく、動きと声、そして心の一つ一つが洗練されてかなりの練習を積んだと言うことがよくわかる。
俺は完全にステージ上で歌い踊り輝く8人のアイドル、DOLLSに魅了されていた。
いつの間にか数時間と時が過ぎDOLLSの一周年ライブは大盛り上がりし、その幕を閉じた。人混みに押されつつもライブに大満足した俺は外に出ると軽く延びをしライブを見るために突っ立ていたことで凝り固まった身体をほぐす。カズミンほど熱狂的に、までとはいかないがドルオタになるのも悪くないかも知れないな、と思いながらあー楽しかったとライブの感想を溢した。
とここで先ほど俺を介抱してくれたセミロングのアホ毛が可愛いあの少女を発見した。少女もこちらに気づいたのかお互いに目が合い手を振る。
少女はこちらにやって来るとさっきの人ですよね?と俺はおうと返事をし
「さっきはありがとな。ちゃんとお礼言っときたくて」
「いえいえ!全然大丈夫ですから」
俺はきちんと彼女にお礼をすると彼女は大丈夫ですから!と首を横に振った。それにしてもほんとに可愛いなこの子。生前の俺はあまり、いやほとんど人との関わりがなかった。それは女子も、勿論男子もだ。ので恐らく女子の中でも可愛い部類に入る彼女をこうして改めてしっかり見てるとこう、込み上げてくるものがある。一様言っておくが込み上げてくるものは性欲とかそう言ったものではないからそこは勘違いしないでほしい。
「えっと…あの…私の顔になにかついてますか?」
おっとつい見つめてしまった。俺は怪しまれないよう、けれどテンパりながらい、いや何でもないと言って話題でもかえるかのように
「そ、そう言えばライブさ、すごかったよな」
「はい!やっぱりDOLLSは素敵だなって」
どうやらなんとか話のベクトルを変えることができたようで、俺はそうだよなぁ俺もファンになっちまった、といいかけたときだった。
「これは……?」
見たこともない一匹の青白い蝶が彼女の隣を横切った。すると今度は一匹のみならず何処からともなく青白い蝶が現れ横切っていく。
「青白い…蝶…?」
と俺がそれを見て呟いた時、グラグラッと唐突に地面が揺れた。かなりの震度だ。建物中でならまだしも外でこれだけはっきりと感じられる地震はそうそう無い。俺の第六感がなにかヤバイと知らせ、額に汗が滲む。
そしてその第六感が当たったかのように、瞬間、そいつらは現れた。
「ギャァアアアアアーーッ!!」
そいつらは、まるで歯の模型を黒く塗りたくったような容姿で口の中に明らかに危険なエネルギーのようなもの含んでおり、とんでもない速度で浮遊してこちらに向かってきた。ざっと見て10体以上は居るだろうか。
「なんだあれ…てかこの世界って普通じゃかったのか?いやいまはそんな事どうだっていい!」
「え!?危ないですよ!?」
俺は明らかにヤバイ怪物を目の前にすると守るかのように少女の前に出た。少女は俺を止めるため静止の声を掛けるが俺は聞かない。
「悪いが
もう二度とあの時のような思いしたくはないと心のそこからそう思った。だからこそ転生の特典に
俺が死ぬ一年前の事、とある事件を切っ掛けに俺は誰とも関わらなくなった、いや絶ったと言ったほうが正しいだろう。それは後悔や恐怖、怒りと言う感情からのものだった。元々人付き合いの少ない俺は特に親しい友達もいなかったため高校を中退し、ファミレスでバイトをし働くことにした。
それからは特になにもなく、俺はただ一人で生きて、働いて、そしてある日死んだ。
神様は言った、別の世界へと転生させてくれると。俺はこの時に決意したのだ。変わって見せると、弱い人を守り、愛と平和を守る正義のヒーローになって見せようと。
「変わんだよ、俺は。もう何も守れないままなんてのは嫌なんだよ…」
俺はいつの間にかその手に握られたスクラッシュドライバーを腰に装着すると逆の手に握られたロボットスクラッシュゼリーのキャップを合わせ『スクラッシュドライバー!』という音声が鳴るドライバーに差し込んだ。『ロボットゼリー!』と言う声が響きガシャコンガシャコンとスクラップ機のような音がドライバーから流れ始める。
どうやら成功したらしい。
ハザードレベルがいくつあるかなんて知らない、精神が汚染されようが今は知ったこっちゃない。今はただ後ろの彼女を守る、それだけだ。
拳銃の構えのように指を動かすとその手をゆっくりと顔の前まで持ってくる。そして
「変身!」
ロボットゼリーがスクラップ機に潰され、中のゼリーがドライバーのビーカーへと流れて行き、ゴポゴポと音を立てながら黒い液体の入った大きなビーカーが自分の下に現れた。
『潰れる!流れる!溢れ出る!』という音声が流れると共に俺をビーカーが包み込み黄金の装甲へと変化する。頭部の装甲からゼリーが吹き出し、落ちてくるゼリー頭と胴体を覆い、次の瞬間頭と胴体を覆っていたゼリーが吹き飛んだ。
『ロボット・イン・グリスゥ!ブラァ!!』そんな荒々し音声と共に、黄金の鎧に顔、そして胴体に黒く透き通った装甲が装着され、俺は仮面ライダーグリスへとその身を変えた。
「心の火、心火だ…心火を燃やしてぶっ潰すッ!」
薄暗い装甲の中にあるグリスの赤い複眼がギラリと睨むように光り、自分を変えるため、そして後ろの彼女を守るため、俺は奴等へと一人駆け出したのだった。
主人公のキャラが安定しない…けどグリスに変身できたからいいよね!(無理やり)