ぬらーり ひょーん(G)な異世界旅行記   作:しゃしゃしゃ

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 作者はこのシリーズ、レティシアのゲームのところまでと、巻飛んで『撃て、星の光より速く!』のアジ=ダカーハ打倒しか読んでいません。
 ラスト・エンブリオ? 知らない子ですね。
 ラノベは売ってしまったのでアニメを元に書いています。




第一章「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」
第一話「トランプとタオルと“ごくごくごく”」


 ハァイ、調子いい?

 ぬらりひょん(仮称)でーす。現在スカイダイビングの真っ最中でーす。下には少年一人に少女一人、あと猫一匹が見えまーす。変身しておきたいし、さっと、体からカーテンを作って、自分の姿を彼らの目から隠してみまーす。で、今のうちに身体や服装を変更しておこうと思います。

 

 死ぬことはないとわかっていても怖いなぁ…。

 

 あ、それと念願の美少女見れて、心が満たされていくのを感じます。今までお預けされていたのもあって、2年後サンジ(最初期)みたいな感じな自分です。やっべまじ興奮する。強風やら何やらでよく見えないけどそれでも。

 

 あと十六夜さんイケメンだよね。………ありだな、と思う。何がって、ナニだよ。

 

 勘違いしないでよねっ! BL的な意味じゃなくて、NL的な感じなんだからねっ! 要は自分の中の女性的な部分がOKサインを出しているってわけよ。

 

 ………つってもヤるとしたらDT卒業してからにしたい。なぜというと、童貞卒業より先に処女卒業すると、精神性別が女性で固定されえそうな気がするんだよなぁ、なんとなく。

 自分は『男でもあり女でもある』。『男だと思う者には男で、女だと思う者には女』ってキャラで行きたいから固定は困るのよなー。

 

 

 てなわけで、そろそろ変身しないと。

 ………決めた。元ネタはなしで、整った容姿と、眼鏡、白衣を羽織って、さながら研究者みたいな格好に。

 水面が~が見えてきました~。

 

 はい、ざっぷ~ん!

 

 

 

………

 

………

 

「し、信じられないわ! いきなり空に放り出すなんて! 下手をすれば地面に激突して即死よ! 」

 

「ああ、まったくだ。場合によっちゃゲームオーバーコースだぜコレ」

 

 うっはー。テンプレな会話~。SSで何度見たことか。飛鳥さんと十六夜さんの会話ダー!

 

 自分はと言えば、一応の保険として湖の中に分身体を保険代わりに魚姿で放流し、3人に遅れて水中から上がったところです。

 うっは! 飛鳥さん、シャツが濡れ透けでえろっ! おっとステイステイ。息子よ、「待て、だ! 」

 待てないというのででっかくなった息子を変身能力でちっこいのにする。赤ちゃん並みの大きさ、これならフルでもポークビッツだ。安心。

 

「で、だれだよお前ら」

 

「それはこっちのセリフよ? 目つきの悪い学生くん」

 

「…一応確認しとくが、もしかしてお前らにもあの変な手紙が? 」

 

「そうだけど、その『お前』って呼び方を訂正して。

 私は久遠飛鳥よ。以後気を付けて」

「それで、そこの猫を抱きかかえているあなたは? 」

 

「春日部耀。以下同文」

 

 ………転生したんだなぁって実感が。あ、準備しておこう。

 

「そう。よろしく春日部さん。で、野蛮で凶暴そうな貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です」

「粗野で 凶悪で 快楽主義と三 拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれよ お嬢様?」

 

「………取扱説明書をくれたら考えてあげるわ」

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ」

 

 そうやって、見ていると、三人の視線がこっちに、

「それであなたは? 」

 

 ふっふっふ、遂にきましたか。まぁふつうでいいか

 

「初めまして、自分は奴良(ぬら)九朗(くろう)*1。奴袴の奴に、野良犬の良、漢数字の九に朗読の朗で、奴良九朗。まずは奴良・奴良くん・奴良っちとか気安く接してくれたら嬉しい。ちなみに年は19歳11か月でぎりぎり10代。

 よろしくー」

 

「よろしく、奴良さん」

 

 

「で、呼び出されたいいけどなんで誰もいねぇんだよ」

 

「そうね」

 

 そろそろ、黒ウサギ来るはずだけど、ちょっと待ってもらおう

 

「じゃじゃーん! 手品やりまーす! 」

 

「は? 」

 

 三人がこっちむいて、明確に草むらが動いたけど、とどまってくれたらしい。

 さぁ、ショータイムだ!  つってもやることは少ないけど。

 

「はい、ここにトランプがあります」

 手にトランプを持って見せる。今さっき作った分身体トランプだ。

 

「何の変哲もないこのトランプが~? 」

 トランプを手の平に隠し、その隠したトランプをもう片方の手でつまむ。

 

 うごうごうご

「はい! トランプがタオルになりました~! 」

 3人が驚いたような表情になる。よし!

 

「はい、タオルどうぞ。乾いてるから、水気ふき取るのに使うといいよ」

 

「おう」

「ありがとう」

「ありがとう、すごいわね。いったいどんな種があるのかしら? 」

 

「種も仕掛けもございません! なんてね。まぁちょっとした、便利な力を使ったのさ」

 なんで、タオルを貸したのかって? ふっふっふ。タオルは『自分』なんだぜ? パンツに変身! とかじゃなくても、タオルに変身すれば体を舐め回すように! 全身(タオル)で感じられるじゃないか! もっとも自分はその感触を同期しなけりゃ味わえないわけだが。

―――つーわけで。

 

「言い忘れてたけど、そのタオル1分で消えるから」

 

「ハハ! 短いなそりゃ! 」

 十六夜さんはわしゃわしゃって感じに拭いて、飛鳥さんは急ぎつつ品のある感じに…おおっ!胸いったぞ! 服越しとはいえ、しゃっ! 耀さんは…三毛猫ぉ!

 

 で、一分後、タオルはすっと消えた。まぁ、ミジンコレベルに瞬間変身してこっちに向かってきているんだがね。

 

 

「じゃあ、奴良の手品も見たことだし、さっきから出てくるタイミングを見計らってたそいつに話を聞いてみるか」

 

 びくぅ! と草むらが揺れた。

 

 

「あら、あなたも気づいてたの? 」

 

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ。そっちの二人も気づいてたんだろ? 」

 

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

「いやー、全然気づかなかったなー(棒読み)」

 

「へえ、まあいいか。ほらわかってんだろ、おとなしく出て来いよ」

 疑ってそうだけど、自分ガチで気づかなかったかんね。知ってはいたけど。

 

 あ、出てきた

「や、やだなあ~…そんな怖い顔で見られると―――」

 

「―――よーし出てこないんなら仕方がねぇ」

 

「へ? 」

 

 あ、十六夜さん飛び出した。

 あ、来た来た。早いな。じゃ、同期開始。

 

………お、おお~! うわなんだろうこれ。ぞくぞくする~。そういえば水滴吸ったりしたわけだし、「ごくごくごくごく」ってあれなのでは!? 何とも言えない達成感・背徳感。

 あ~、鼻血でそう。むしろ出したい。何がとは言わないけど。

 

 

「にゃぁ―――! 」

 「はぁはぁ」と悶えている間に、進行していたらしい。

 黒ウサギがうさ耳を掴まれて叫んでいる。

 ちっ、出遅れたか。

 

 まぁ、いいや。それにしても黒ウサギ…でかいな。ナイスゥ!

 

「――あ、あり得ないのですよ。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに間違いないのです……」

 四つん這いになって息を荒くするうさ耳美人。控えめに言ってエロスの塊ですね。

 

「いいからさっさと話せ」

「はぃ…」

 かわゆす。

 

*********************

 黒ウサギ、気を取り直したのか咳払いをして手を広げ高らかに宣言した。

 

「ようこそ、皆さま "箱庭の世界"へ! 」

 でかいな。

 

「箱庭? 」

 

「YES!  我々は貴方がたにギフトを与えられた者達だけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと思いまして、この世界にご招待いたしました!」

 くどいようだがでかい。ぴょんぴょん飛び跳ねるもんだから 揺れる。眼福だ…これだけでもう箱庭に来てよかったと思える…。

 

「『ギフトゲーム』? 」

 

「既にお気づきかもしれませんが、貴方がたは皆、普通の人間ではありません。皆様の持つその特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』とはその恩恵を駆使して、あるいは賭けて競いあうゲームのこと。この箱庭の世界はその為のステージとして造られたものなのですよ! 」

 

 飛鳥さんが手を挙げて尋ねた。

「自分の力を、賭けなければいけないの? 」

 

「そうとは限りません。ゲームのチップは様々です。ギフト、金品、土地、利権、名誉、人間。賭けるチップの価値が高ければ高いほど、得られる賞品の価値も高くなるというものです。ですが当然、賞品を手に入れるためには"ホスト"の提示した条件をクリアし、ゲームに勝利しなければなりません」

 一挙手一投足がかわええ。これが愛される動きか、なるほど勉強になるなぁ。ちゃんと『観察』しておこう。

 

「はい」

 

「どうぞ」

 

「“ホスト”ってなに? 」

 

「『ギフトゲーム』を主催し、管理する人のことですね」

 

「誰でもなれるの? 」

 

「商品を用意することさえできれば。

 それこそ 修羅神仏から、商店街のご主人まで。ゲームのレベルも、凶悪かつ難解かつ命がけなものから福引き的なものまで、多種多様に揃っているのでございますよ! 」

 

 と耀さんの質問に答えた黒ウサギはこちらを見回し

「ですが、話を聞いただけではわからないことも多いでしょう、なのでここで簡単なゲームをしませんか? 」

 カードを取り出してそう言った。

 

「この世界にはコミュニティというものが存在します。

 コミュニティ・共同体・社会集団。この世界の住人は必ずどこかのコミュニティに所属しなければなりません。いえ、所属しなければ生きていくことさえ困難と言っても過言ではないのです! 」

 黒ウサギは力説してるけど、そんなことよりトランプのシャーってするやつすげぇ。『見た』からもう自分もできると思うけど、あれカッコイイな。

 

 パチン!と指を鳴らすと空からテーブルが降ってきた。結構重そう。どういう恩恵なんだよこれ。“審判なんとか”のソレなのか?

 

「みなさんを黒ウサギの所属するコミュニティに入れてさしあげても構わないのですが、ギフトゲームに勝てないような人材では困るのです。ええ、まったく本当に困るのです、むしろお荷物・邪魔者・足手まといなのです! 」

 困り顔も煽り顔もかわゆい。真似よう。

 

「俺たちを試そうってのか」

 

「ちょっと待ちなさいよ! 私たちは一言も―――」

 

「―――自信がないのであれば、断ってくださっても結構ですよ? 」

 殴りたいその笑顔。

 

(なんて言ってしまいましたが、ここで激怒されたり帰られたりしてしまっては黒ウサギ大 ピ ン チです…)

 

「随分と楽しい挑発してくれるじゃねえか」

 

「お、お気に召したようで何よりです 」

 

「ゲームのルールは? 」

 

「このトランプを使います。

 この52枚のカードの中から絵札を選んでください。

 ただし! チャンスは一回、一人につき一枚まで! 」

 

「方法はどんなことをしてもいいの? 」

 

「ルールに抵触しなければ。ちなみに黒ウサギは“審判権限(ジャッジマスター)”という特権を持っていますので、ルール違反は無理ですよ? 兎の目と耳は箱庭の中枢と繋がっているのです」

 

「チップは? お前の言う『ギフト』を賭けるのか? 」

 

「今回皆さんは箱庭に来たばかりですので、チップは免除します。強いて言うなら、あなた方の『プライド』を賭けるといったところでしょうか? 」

 

「へぇ…」

「私たちが勝った場合は? 」

 

 きた。

「そうですね…その場合は神仏の眷属であるこの黒ウサギが。なんでも一つだけ、あなた方のいうことを聞きましょう! 」

 

 

「ほう、なんでもか…」

「なんでも…ごくり」

 のっかってみる。ごくりとか口で言ってる時点で冗談だって言ってるようなものだけど。

 

「…? で、でも性的なことは駄目ですよ? 」

 

 しらー…ッとした目で見られてる。自分も。

 

「冗談だよ」

「自分もね。ごくりって口で言ってたじゃん」

 

「それで、どうする」

 

「どうもこうも」

 

「うん、やろっか」

 

「初めからそのつもりだよ」

 

 

「ゲーム成立です! 」

 そう言うと、黒ウサギの手元に羊皮紙のようなものが現れた。これがそうか。

 

「それは? 」

 

「“契約書類(ギアスロール)”です。いわばゲームに関する契約の書。ゲームのルールやクリア条件などが書かれています」

 

 見せて見せて。

 

「………OK、わかった。だがその前にカードを調べさせてもらおうか」

 

「構いませんよ? 」

 

 黒ウサギから許可が出たので、自分らは各々トランプを手に取って確認する。

 十六夜さんはそれぞれを念入りに確認し、飛鳥さんは絵札のトランプをなぞり、耀さんは連れていた三毛猫に指をなめさせ、その指でトランプを擦っていた。

 

 自分はというとクラブのキングを手に取ってちょっと仕込みをした。

 

 

「では、ゲームスタートです! 」

 あざとい。この兎あざとい。

 

「誰から行く? 」

 

「じゃ、俺から行かせてもらうぜ」

 

 …

 ………

 ……………

 

「さっきは素敵な挑発をありがとうよ」

 

「え? あ、いえいえ…」

 

「これは、お礼だ!」

 ドン!とテーブルをたたくと、トランプが舞い上がりいくらかのトランプが裏返った。

 

「な、な」

 

「じゃあ私これ」

 

「私これ」

 飛鳥さんはハートのキング、耀さんはスペードのクイーンを手に取った。自分はというと仕掛けがあるので手を伸ばしはしなかった。

 

「ちょ、ちょっと待ってください! い、今のは」

 

「何もルールには抵触してないぜ。

『テーブルの上のカードから絵札を選べ』『一人一回、一枚まで』違うか? 」

 

「そ、それはそうですが………」

 黒ウサギの素敵耳(自称)がピコピコと動く。

 

「………箱庭の中枢から、有効であるという判定が下されました…飛鳥さんと耀さんはクリアです」

 

「やった」

 美少女同士のハイタッチ、尊い。

 

「で、ですが! 十六夜さんと奴良さんがまだです! 」

 

「おいおい、俺を誰だと思ってるんだ」

 言って、十六夜さんは手の内のカードを裏返す。スペードのキング。

 かっけーなー。こういう魅せ方出来るのはイケメンだよなー。

 と思いながら、カードの順番を覚えたという種明かしを聞く。

 

「次は奴良の番だぜ」

 

「おうともさ」

 パチン! とSPEC見てから練習しまくった指パッチンをして言う。

「『生まれろ、生命よ…』 」

 G・E、リスペクトです。

 

「何? 」

 散らばったカードの一枚の下から何かが出てくる。

それはタランチュラだった。

 

「な、なぜ?! 」

 なぜというと、さっきの手品と同じでトランプの表面に目で見えないほど小さな『自分』セットしておいて待機させておいた。

 ちなみにタランチュラな理由は『♣のカテゴリーK』だから。

 

「どうもー。はい、これで自分もクリアかね? 」

 

「はい…奴良さんもクリアです…」

 

「それじゃあ」

 ちらりと十六夜さんに目配せをする。

「ああ。おい、黒ウサギ」

 

「あ、はい! 」

 

「早速だが言うことを聞いてもらうぜ」

「自分のもね」

 

「だ、だめですよ! 性的なことは!」

 

「それも魅力的じゃあるんだが、俺の訊きたいことはただ一つ」

 

「な、なんですか? 」

 

「この世界は………面白いか?」

 十六夜さんの質問に黒ウサギは満面の笑みで答えた。

 

「―――Yes。『ギフトゲーム』は人を超えた者たちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保障いたします♪」

 

「では自分からはお願いが」

 

「はい、なんですか? 」

 

「コミュニティってのに着いたら、卵焼き作ってください」

 

「え゛、卵焼きでございますか? 」

 

「ええ、黒ウサギの卵焼きが食べたいんです」

 

「えっと、他の料理じゃダメですか? 」

 

「卵焼きです。大丈夫。そんな不安そうにしなくてもその声ならきっと世界一うまい卵焼き作れますって」

 

「声? 一体何の話を…? 」

 

「じゃあよろしくお願いしますねー」

 

 そういうことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
イントネーションはポケモンのヌマクローで。ぬらくろー と読んでください





今回の世界では原作ブレイクはしないつもりです。
 理由は原作ブレイク級のことをするには、世界の戦闘力が強すぎるからです。
 広域攻撃や即死技、呪いだったり毒だったり、再生能力ではどうしようもない相手が多すぎる。
 +ヌラクローは生まれたばっかりで霊格がかなり低く、概念的・霊的干渉への防御力がほとんど0で、今の段階では飛鳥さんに『自殺しろ』と言われたら自殺してしまいます。
 反面、攻撃力はなかなか強いです。宇宙的エネルギーで攻撃していて、流れる法則が異なるために、既存の宇宙観による防御をスルー出来ます。必殺の分解怪光線は当たればどんな相手でも分解できます。ただし()()()()の話。

 結論として、防御が紙すぎて話にならない。ということです。
 ではまた明日。
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