はろー。いつもニコニコ皆さんの隣に這い寄る怪物、ぬらりひょん です☆
現在ピョンピョン嬉しそうに跳ねている黒ウサギの後ろから、十六夜さん達3人と一緒について歩いているところです。
さてこれからどうする?
→①十六夜さんの誘いに乗る
②誘いに乗らず虎に会う
テンプレだとこの2つの選択肢のどちらかなわけだが…うーん。
『ぴろぱんぴんぽん♪
ぴぽぱんぴんぽん♪ 』
頭の中に鉄琴を叩いたような、学校のチャイムのような音が。
「どうしたの? 」
思わず止まってしまって、耀さんに声を掛けられた。
何でもない。と言って平静を装うものの、音はまだ続いている。
「(もしかしてこれ、神託ってやつ? )」
『転生者くんこんばっぱー! 神様だよー。
神託第一回目! 張りきっていきましょー。
だららららららららら
だららららららららら』
口でドラムロール…うざい。
『だん!
この世界での滞在は「アニメの範囲が終わるまで」でーっす。
具体的には火竜誕生祭終了と同時に転移しますのであしからずー。
ではまた次の世界でー。ちゃおちゃおー』
………終わったか。それにしても短い?のかな? 原作で言うと2巻分、アニメで言うと10話分か。インフレするような世界じゃないけど、この範囲なら命の危険もさほどなさそうだな。つっても好き勝手暴れたら白夜叉みたいなどうやっても勝てなそうな強者が殺しに来るから、どうもできないけど。
「よし。世界の果てを見に行こう」
十六夜さんが言ってくれました。さてどうする。
「別に行くなら勝手に行ってもらえるかしら?」
「私も今はいい」
「何だ、ノリ悪いな。じゃあ奴良、お前はどうだ? 」
さてどうする。
「んー。行く」
行くことにした。
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「ジン坊ちゃーん! 新しい方を連れて来ましたよー!」
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今頃、テンプレなやり取りが行われているんだろうなぁ、と思いつつ前方を走る十六夜さんに追従する。
「中々早いな! まだついてこれるか! 」
「これ以上はしんどいけどねっ! 」
割と全力で走っているのに彼にとってはまだまだ全速力ではないらしい。
逆廻十六夜という主人公はほんとうにくそちーとだなと思いました まる
そうして疲労こそないものの、精神的に疲労がたまってきたところで、滝に到達しました。
ポーズとして、ひーひー言いながら地面に這いつくばってみる。
「どうしたんだ? 疲れたのか? 」
「う、うん。もう動けない。しんどかったー」
「オイオイつまんない嘘つくなよ。あんだけ走って、お前汗一つかいてもないじゃねぇか」
「………そういう十六夜さんだって、汗かいてないじゃん」
「俺にとってはあんなの軽い運動でしかねぇよ。けどまぁ、ついてこれたのは褒めてやるよ」
ニヤリと笑って言う。
はぅぅ…イケメンにしか許されないセリフと仕草だよぅ…(ロリボイス)。お腹がきゅんきゅんするよぉ…(今はないけど)。
「それはどうも…。で、どうするの。まだ進む? 」
「そうだな―――」
「おい、小僧ども」
声と共にでかい蛇のような…いやまんま竜だな。蛇には見えん。
竜が現れ問いかけてきた。
水神とやらだろう。人型にもなれるようだが『自分』の知識の中には詳細な情報はない。
「なんだ、でかい蛇だな。世界の果てにはこんなもんまでいるのかよ」
愉快そうに、十六夜さんは言った。
「いやいや竜でしょ。首にもろにしめ縄あるし。きっと神様的なサムシングだよ。ほら滝だし、
水神は不快そうに言う。
「不愉快な小僧どもだ。人間がこんなところに迷い込むとはな。ふむ、私のギフトゲームで貴様らの力、試してやろう」
えー。自分も不愉快扱いですかー。そんなー。
「ああ? なに人を試す気になってんだ? お前が俺を試す資格があるのか、まずは俺がおまえを試してやるよ! 」
止める間もなく十六夜さんは弾丸のように水神に殴り掛かっていって、戦闘が開始した。
水柱が立ち上り、行く手を阻もうとするがそれを拳一振りで振り払い、薙ぎ払い。その戦いぶりはまさに英雄のようだった。
すげーなー、と観戦モードでいると水神が殴られ水中に沈んだ。
「おー」
ぱちぱちぱち。拍手を送ると、片手をあげて応えてくれた。
きゃーすてきーだいてー()。
「―――…」
振り返ると髪をピンクに染めた黒ウサギがいた。追いつかれたらしい。
「あれ? お前黒ウサギか? どうしたんだ、その髪の色」
十六夜さんも気づいたようで不思議そうに問いかける。
「黒ウサギお疲れー。牛乳あるけど飲む―? 」
膝に手を突きうなだれている黒ウサギに自分は『自分』を変身させて作った牛乳(ビン)を渡す。
「い、頂きます」
受け取ってごくごくと飲み干していく黒ウサギ。なんか興奮する。自分が食べられている(比喩ではない)って感じ、被虐的な悦びがあるよね。
「ふぅ…ではなく! お二人とも 一体どこまで来てるんですか! 」
「世界の果てまで来てるんですよ、っと。まぁ、そう怒るなよ」
「お二人が神仏にギフトゲームを挑んだんじゃないかと思って、ひやひやしてたんですよ?! 」
瓶を回収させてもらい、同期する。
おっふ。黒ウサギの唇の感触………いいですぞぉ。
「さ、ご無事でしたら早く帰りましょ―――」
「―――挑んだぞ」
「え? 」
「神仏にギフトゲーム」
「自分はついていっただけだけどね」
「…は? 」
ごごごご、と水面が波打ち水神が姿を現した。
「まだ……まだ試練は終わってないぞ、小僧ォ!! 」
おこなの?
「水神?! って、どうやったらこんなに怒らせられるんですか! 」
「なんか、偉そうに俺を試してやるとか言ってくれたからよ
俺を試せるのか試させてもらったのさ」
「十六夜さん…」
「ちなみに自分は何もしてないよー。見てただけ」
―――って聞いてないな。
「つけあがるな人間。我がこの程度のことで、倒されるか! 」
風が! 風が!
「お二方! 下がってください! 」
いや動けないです。目が開けてらんない。
あ! 目に! 目に砂が!
「何言ってやがる。下がるのはてめぇだろうが黒ウサギ」
ホントなんで何ともないの? こっちは動けないんですが。
目玉気持ち悪い! 仕方ない。目玉溶解! 射出!
ふーきもちいー。
「これは俺が売って、奴が買ったケンカだ」
ひゅーひゅー いざさまかっこいー♪(ツバサ並感)
「心意気は買ってやる。それに免じ、この一撃をしのげば貴様の勝利を認めてやる」
「寝言は寝て言え。決闘は勝者が決まって終わるんじゃない。敗者を決めて終わるんだよ! 」
くー! 素敵台詞頂きましたー!
「その
言葉と共にでっかい水の竜巻が発生し、十六夜さんとついでに自分を狙って襲い来る。
え、自分も?
「ハッ! しゃらくせぇ! 」
拳の一振りで打ち砕いた。
「嘘っ! 」
「馬鹿なっ! 」
黒ウサギは十六夜さんに目を向けて自分の方は意識から外れているらしい。
さて目前まで迫ったわけだが…よし。
自分は逆廻十六夜に変身した。
拳を振りかぶってー。殴る!
「まあ、中々だったぜオマエ」
全力の一撃を弾かれ、愕然とする水神に十六夜さんは跳び蹴りをくらわせる。空中高く打ち上げられ、川へ落下する水神。
一方自分は竜巻に飲み込まれ水流によってずたずたに引き裂かれた。
あれー?
「(人間が、神格を倒した…? そんなでたらめが…)」
「くそ、今日はよく濡れる日だ」
水も滴るいい男。
それはともかく気づいてー。バラバラ殺人並みにぐっちゃぐちゃですぞー。
「(いえ、だからこそ。この力があれば…! )」
気づいてー。
「………」
少し経って、十六夜さんに発見されました。じっと見られています。
「―――見てくださいっ! こんなに大きな水樹の苗が…十六夜さん? どうしたんですか? 」
「…どうしたっていうか、これ」
「はい? な、なんですかこの惨殺死体は! まさか十六夜さんが…? 」
「違ぇよ。奴良だ」
「ああ、奴良さんですか。そういえば姿が見えないと思ったら―――って! それは本当でございますか! 」
「ああ、水神の攻撃でバラバラになっちまったみたいだな」
「そ、そんな。死んでしまうだなんて…」
………そろそろかな。
「落ち着け黒ウサギ。死んじゃいねぇはずだ。おいそろそろ元に戻れよ」
「え? 」
ご指名入りましたー!
思いっきりグロく再生させてもらいます。
肉片のまま動かして脳みそを中心にくっつける。そこからは肉の塊で膨張してバイオハザードのクリーチャー的にシルエットをぐちゃぐちゃしながら立つ。
そんでもって無駄に
ボキボキ
ゴキゴキ
バキバキいわせて
さっきまでの姿に戻る。
「りょろりょろりっと。はい再生完了ー」
黒ウサギが青ざめた顔をしている。よし、掴みはばっちりだ!
「やっぱり再生できたか」
「ま ねー。気づいてたの? 」
「おびえる様子とかがなかったからな。それにバラバラになる前、俺の姿になったろ、肉体変化ができるなら、それの応用で再生もできるんじゃないかと思ってな」
さっすが十六夜さんだァー。
「だ、大丈夫なのですか?! 奴良さんあんなぐちゃぐちゃになって! 」
きゃわたん~。癒されますな~。
「大丈夫だ、問題ない」キリッ
「そうですか…びっくりさせないでください」
ホッとしたように息をつく。あー…突っ込んでほしかったんだけどなー。
ともかく。
「で? なにがどうしたって黒ウサギ? 」
「は、はい。先ほどのギフトゲームの商品として、水樹の苗をいただけたんです! これがあればもう他所のコミュニティから水を買う必要もなくなります。みんな大助かりです」
苗に頬ずりはやめておいた方が…。
「そうかいそうかい。喜びついでに一つ聞いていいかい」
「どうぞどうぞ! 」
「黒ウサギ、お前何か決定的ことをずっと隠してるよな」
「―――ッ! 」
「答えろよ。お前はどうして俺たちを呼び出す必要があったんだ? 」
「………」
~『かくかくしかじか
まるまるうまうま』~
・昔はすごかったんだけど“魔王”に目をつけられて
・名と旗印を奪われて
・今は2人しかプレイヤーがおらず、他は120人の子どもたちだけ
・崖っぷち「ノーネーム」
まとめるとこんなところ。
話を聞いて、
「いいな、それ」
「……え?」
「え じゃねえよ。協力するって言ったんだ、もっと喜べ黒ウサギ。」
「で、ですが…」
「魔王を相手に旗と誇りを取り戻す…ああ、そいつはロマンがある。
協力する理由としちゃあ上等な部類だ」
「せいぜい期待してろよ黒ウサギ。で、奴良 お前は? 」
「ん? もちろん、協力させていただきますとも。ここにいる間は、ノーネームの一員として命燃やして頑張らせていただきますよ」
「………! ありがとう ございます」
きゃわわ。学ばされるなぁ、さすがピンク、あざとい。
主人公の一人称は人格を統合するための楔です。『自分』という線引きをすることで自分ではないナニカに変わることを防いでいます。