デート・ア・ライブ Assassino's Bizzare Adventure 作:キミと永久にただ堕ちていく
敗者たち
もしこの世に神がいたとして、そいつがすべての運命を決めているのならば、きっとかなりのゲス野郎に違いない。
彼らはそう思っていた。
『しょおおがねーなああ~~ たかが「買い物」来んのもよォォー 楽じゃあ…なかっただろ?え?ナランチャ…… これからはもっと…… しんどくなるぜ……てめーらは……』
とある組織の中で、彼らには確かな実力と、それに見合う強い覚悟、強靭な精神を持ち合わせていた。
『せ、せっかく…… 拳をガードできたのに…… 覚悟を決めて、鏡の外に出てきたのに……!』
しかし、彼らは組織において決して恵まれた環境に置かれることはなかった。組織のボスに必要な時に利用され、成果に見合わぬ報酬しか与えられない。
『栄光は……お前に……あるぞ… やれ……やるんだ…ペッシ オレは……おまえを見守って……いるぜ…』
それに不満を抱いて反旗を翻した仲間は、無残な亡骸となって帰ってきた。
『「おちる?」 落ちるだって? 落ちて砕けるのは こいつらの方だァァァーーーッ! ウヒャハハハハハー!』
残された他のメンバーも意を決し、ボスを追い詰める手掛かりになるであろう一人の少女を手に入れるために戦いを挑んだ。
『なんだってエエエエェェェェ!』
だが、彼らの非情な覚悟は、悲壮の決意は届かず、立ちはだかった敵の前に仲間達は次々と斃れていった。
『ひとりでは…死なねえ…今度はオレが…利用する番だ、“エアロスミス”を…くらえ…!!』
とどのつまり、彼らは敗者だった。
————はずだった。
だが彼らはまだ知らない。
ホルマジオが助けると誓った、自己嫌悪が激しいとある少女のことを
イルーゾォが守ると誓った、綺麗な歌声を持つ男嫌いの少女のことを
プロシュートが救うと誓った、毒舌だが繊細で兄想いな少女のことを
ペッシが共に救うと誓った、破天荒だが仲睦まじい姉妹の少女たちのことを
メローネが助け出すと誓った、世界に絶望していた無邪気な少女のことを
ギアッチョが寄り添うと誓った、二重の人格を持つ心優しい少女のことを
リゾット・ネエロが守るべき、■■■■■■■■■■■■■■のことを
彼らの運命を大きく変える、とある少年のことを
そして、運命というものは不可解で、とても奇妙なものであるということを。
もし、貴方がこの物語のページをめくろうというのならば、どうか最後まで見届けてほしい。閉ざされたはずの彼らが切り開く、新たなる「道」を。その血に汚れた手でつなぐ、希望の「運命」を。そして、命を賭して守り抜く誇り高き「覚悟」を。
もっとも、私自身がそれを見届けられる前に死んでいなければの話だが。
知らない設定とかあったら指摘していただけたらなぁと、思います。