デート・ア・ライブ Assassino's Bizzare Adventure 作:キミと永久にただ堕ちていく
第一話 邂逅 一人の少女と七人の男たち
それは、あまりに奇妙な光景だった。
爆破の後だとかそんなちゃちなもんじゃあ断じてない、そう隕石でも落ちてきたとしか思えない巨大なクレーター。
空を舞う、いくつもの人影。 全てが馬鹿げている。
だけれども士道は、そんなものを冷静に見ている余裕はなかった。
———それよりも遥かに異常なものが
それは少女だった。
金属のようでもあり、布のようでもある不思議な光のドレスをまとった少女。
肩に腰に絡みつくように煙るは、濡れたような長い闇色の髪。
凛と煌めく双眸は蒼穹の彼方を見つめているのだろうか。
彼女を構成しているすべての要素は、士道から何もかもを奪っていった。
視線も、注意も、心さえも。
彼女はそれくらいに、尋常でないほどに、
暴力的なまでに美しい。
それは七人の男たちだった。
一人は、割り込みの入った坊主頭、いかにもチンピラといった風貌の男。
一人は、6つのおさげを垂れ下げる黒髪の男。
一人は、ビシィッと整えられた髪型とダークス―ツを着こなすハンサムな男。
一人は、パイナップルみたいな髪型をしており、首が太すぎるせいかあごがないように見える男。
一人は、金髪で、片目だけを出したバンドを付けた全身タイツの男。
一人は、渦巻いた髪型と眼鏡が特徴的な、ぎょろりとした目を持つ男。
一人は、すらりとした長身で白髪の、黒いロングコートを纏う男。
彼らはそれぞれ、顔も服装も非常に個性的な男たちだったが、一つだけ共通しているものがあった。
それは、彼らがその体から放つ、ピリピリとした威圧感。明らかに堅気のものとは思えない独特の佇まい。
どちらにしても、ごく普通な一人の高校生として生きてきた五河 士道にとっては全く未知の存在だった。
「あ、兄貴ッ! ど、どうして!? み、みんなも、お、俺、確かにブチャラティの奴に……ッ!!」
パイナップル頭の男が、周りをきょろきょろと見回し、上ずった声で隣にいたダークスーツの男に叫ぶように言う。混乱しているのか、何を言っているのかはよくわからない。
「ペッシ、落ち着け。お前は落ち着けばできる奴なんだ。騒ぐんじゃあない」
兄貴と呼ばれた男は、そうパイナップルの男を諫めたが、その顔からは冷や汗が垂れており、困惑している状態なのは明らかだった。
「俺にもどういう訳かは知らねーが」
しかしそれは一瞬だけで、男は刺すような視線で、目の前にいる美しい少女へと目をやる。
「あの女ならば、何かを知っているかもしれねーな」
男たちの会話に耳を傾ける余裕もなかった。
「———君、は」
気が付けば、士道は、呆然と少女に向けて声を発していた。
ゆっくりと視線を下ろし、
「……名、か」
心地の良い声音で彼女は答えた。
「————そんなものは、ない」
どこか、悲しく憂うかのように。
「——————っ」
その時。
二人の視線が交わった時———五河 士道の物語は、始まった。
これから繰り広げられる、非常に数奇な運命の物語が————。
デートの方原作を読んでいないので、描写とかが間違っていることがあります。ご指摘いただければ幸いです。