そんなんですが第二話、どうぞ
拝啓
狂った姉妹の父と母へ
正常なお二人はいかがお過ごしでしょうか?
私は転生したと思ったらごみ捨て場にいて、さらに小さい子供に殺されそうになりましたが私は元気です
今、私は・・・・
「待ちなさい!!」
痴女に追われ、いや、絶賛殺されそうになっています!!助けて!
時は四日か五日ぐらい前って言うか、あの後の話をしたほうが早いか
「ここどこだ?」
確か、斧持った少女に殺されそうになって気絶して・・・
ん?あの時、感じていた体の痛みがないし、切れていた服も直ってる
・・・もしかして誰かに助けられたのか?
でも、助けられたなら普通、秘密基地とか家のベットに寝かれてそうだが・・・。現実はそんなに甘くはないか
しかし、あのゴミ捨て場から脱出できたのはいいが今度は森か
確か、何かで川さえ見つけることができれば簡単に出られるって見た気がする。となれば早く行動しないと
教えてクロワール!
注意!『現実で山又は森で遭難して川を探し、川沿いを歩くと雨などの些細なことで川が増水し、一緒に流されてしまう可能性があるから遭難したら、川を探さず、頂上に向かうのが正解だぜ』
詳細は自分で調べてくれ。
ちょっと待て、今なんか誰かに川沿いに行くなって言われた気がする
ていうか、近くで声も聞こえたぞ
「当たり前だろ。ていうか、さっきから呼び掛けてるってのに無視すんじゃねえよ」
声に驚いて後ろを振り向くと、A5判サイズの本に乗っかっている小人サイズ(小人は一度も見たことはないが)の少女がいた
「やっと気づいたか、まったく自力で封印を解いた割には鈍すぎだろ。封印されてたから頭も鈍ったんじゃないだろうな?」
「封印?その前にお前は誰だ?」
まったく見に覚えのないことを言っているのもそうだが、正体不明な少女すらわからない。当たり前だが
「はぁ?・・・まさか、記憶も消去されたのかよ!前代女神達の奴ら、封印が解かれた後も考えるとか用意周到すぎるぜ」
頭を抱えながら言っているが、記憶消去?女神?本当に何の話をしているんだ?
「まぁ、いいか。そこら辺は後で考えればいいしな。そういや、俺が「誰だ?」だったか?」
「俺はクロワール。おもしれー歴史を記録する役割を持ち、そしてクロム。お前が生み出した天才で優秀な使い魔だ」
ちょっと待て、最後話を盛ったろ
「お前が復活するって予感がしてな。急いで向かったんだが女神に殺されそうになってたから、ちょっとお前の能力を勝手に使わせてもらったぜ」
能力?まさか、あそこから脱出できたのはこいつと能力のおかげだったのか。それを聞いて安心した
助けてもらったのなら礼も言わなくては
「そうなのか。だとするなら君に感謝しなければならないな」
軽く礼を言ったのに対し、クロは驚いた顔をしていた
「どうした?」
「ああ、記憶がないとはいえ、お前に礼を言われたのは初めてでな」
「もしかしたらお前の記憶がないってのも、ある意味おもしれー事が起こる前兆かもしれねーな」
うんうんとクロは頷いているが、そんなことより自分が、いや、体の持ち主の前科が知りたい
封印されていたと聞いて、かなり嫌な、ヤバい考えしか思い付かないんだが
「そんな事はどうでもいいんだが。その・・・記憶を失う前の私は一体、何者だったんだ?」
「ん?そうだな、一言でいうなら『魔王』だな」
あっさりと言ったその言葉を聞いた瞬間、頭を抱えて言うしかなかった
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クロムが目覚めてから三日後、ある国では『女神を倒した人物について』を話していた
円卓には、倒された者の他にその者たちを補佐する者たちもいた
円卓を上から見て、右側には『重厚なる黒の大地ラステイション』を守護する女神ブラックハートことノワール、女神の候補生ことユニ、ラステイションの教祖であるケイ
上側には『夢見る白の大地ルウィー』を守護する女神ホワイトハートことブラン、候補生であり姉妹ことロムとラム、教祖のミナ
下側には『雄大なる緑の大地リーンボックス』を守護するグリーンハートことベール、候補生はいない、教祖のチカ
左側にはこの場所『革新する紫の大地プラネテューヌ』を守護するパープルハートことネプテューヌ、候補生ことネプギア、教祖のイストワール、諜報員アイエフ、看護師コンパ
それぞれ、といっても女神と候補生、アイエフ、コンパだけだが、いまだにクロムの能力によって負った傷が癒えてない状況でこの会議を受けている
「それで?あの砂が何だったのかわかったの?」
ブランが本題に入るため話を切り出す。昨日、ネプギアから連絡が来たときは砂の正体がわかったのだと確信したのは私だけではないはずだ
「はい。三日前、ブランさんが回収したこの砂の正体は『次元砂』と呼ばれるものです」
砂の正体を語ったのはイストワール、彼女は現女神が生まれてくる前から歴史を記録している人物であり、今の世界には存在しない物質も知っている。しかし、調べるのに二日か三日ぐらい時間がかかるのがデメリットがある
「次元砂?聞いたこともありませんわね」
「もしかして、別世界の物質なの?」
次元砂という聞いたことのないワードに食い入るベールとノワール
「いえ、次元砂は絶滅した素材でして。これは超次元に他次元の狭間が発生した際、周囲に高エネルギーを発生させるのですが、一定の条件がそろうとその高エネルギーが凝縮され、『次元砂』と呼ばれるものになるのです」
「一時期はこれを使って産業の発展を狙った人達がいましたが、一粒一粒に高エネルギーが凝縮されている反面、あまりにもデリケートな素材でしたので、これを扱って成功した人はいませんでした」
「あの・・・デリケートってどれぐらいデリケートなんですか?」
質問するネプギア。確かにデリケートといっても彼女はそれを実際に扱い、全員に傷を負わせたのだから今の技術なら軽いものだと、すぐに思ったがそれはイストワールの一言で打ち砕かれた
「・・・僅かな衝撃、振動を受けるとそのエネルギーが砂から消えてしまうのです」
「・・・・は(え)?」
全員耳を疑った。そんなはずはない、だったら彼女の体から出た瞬間、そのエネルギーは消えて、ただの砂に変わるはずだ
なのに、女神の姿に変わるとはどういう事なのだろうか?
「ブランさんからこの砂が女神に変わったと聞かされた時は半信半疑でしたが、次元砂だと知ったときは私が知ってる中で、一人の人物・・・いえ、女神しか思いつきませんでした」
「女神?」
「はい。その女神の名前は『クロニクルハート』。全ての次元のゲイムギョウ界を観測、記録し、最後には自らを犯罪神と名乗り、世界を消滅させようとした女神です」
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「アイスオルガ」
そう言って一枚の札、というよりタロットカードを近くの木に向かって投げ、カードが当たった瞬間、その木と後ろにあった二つの木もまとめて氷漬けになった
「おお、すげーすげー!もう中級魔法まで扱えるようになったのかよ。意外と飲み込みはえーな」
それを見て我が身のように喜ぶ、クロワール
自分が何者なのかと聞いたあの後、自分がクロワールが知ってるクロムではないと正直に話した。もちろん、自分自身の事も
それを聞いて、彼女はめんどくさい顔をしていた。おそらく内心は「ご主人じゃないなら、関わりたくない」とでも思ったのだろう
しかし、使い魔としての契約は消えるわけではないので仕方なく一緒にいることになった
今は、この世界で生きていくために、クロワールから魔法や武器の使い方を教えてもらっている
歴史を記録しているというだけあって、魔法や武術も記録していたようだ。彼女に教わりながら、彼女と模擬戦をするのが今の日課だ
魔法はともかく、武器を使うときは勝てるだろうと思っていたが小さい体な分、当たりづらいので一回も勝てていない
以前、魔法は無詠唱でも使用できると教わったのでもう一回、同じ氷魔法を無詠唱で使おうとした瞬間
「しっ!」
クロワールが右手で魔法を撃つのやめるよう指示を出した
すぐに撃つのをやめ、刀の柄を握る
この刀は前のクロムが使っていた刀で、ある力に対抗するために、次元砂?とシェアクリスタル?と呼ばれる結晶を混ぜ合わせた物を試行錯誤のすえ、完成させた世界に一つしかない逸品
名は付けてなかったそうなので勝手に『
「目撃情報があったので急いで来ましたが・・・どうやら当たりだったようですわね」
槍を持って空中に浮いている女性に殺意剝き出しでそんな事を言われるとは
どうやらそんな願いは天の神や刀にさえ、聞き入れてはもらえなかったようです
お気に入り数が三件増えているのを見て、「ヤッター!!、ウェィイイイイイ!」と心の中で叫んでいました
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