きららファンタジア 魔法工学教師は八賢者   作:伝説の超三毛猫

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どうも、モンスト×るーみっくわーるどコラボ記念に『ラムのラブソング』を聞いた結果「あぁ男の人って何人好きな人が欲しいの?」という歌詞がローリエに刺さりまくるなぁと思った三毛猫でございます。

あるしーぶ「どうなんだ、ローリエ?」
そら「何人欲しいのかしら?」
ろーりえ「おい、お前ら笑いながらスゴむな怖いぞ。ちゃんと答えるから待てって。えーと……………4、5、6…」
じんじゃー「数えんな!」
はっか「制裁!」
ろーりえ「ウボァーーーー!?!?」

突然ですが、ハッカちゃんVSきららちゃんはキング☆クリムゾンします。
すまんのハッカちゃん。今章のガチバトルは57号戦で打ち止めじゃ。





“頬を染めながら古風を装う彼女の言葉が、この時俺を和らげてくれたのだろう。例えるならば、潰れそうなほどの重荷たちの中の一つをようやく下ろせたかのような、そんな気持ちだ。”
 …ローリエ・ベルベット著 自伝『月、空、太陽』
  第8章より抜粋


第78話:夢から醒めて

 

 

 

「………口惜し。明朝には、邪魔者を一掃できたものを。」

 

 アルシーヴ様から下された召喚士完全排除のため、作り出された夢幻の世界。

 入った者が永住を望むような幸福な日常が過ごせる世界――情報処理部のクリエメイトと学園生活を送る世界――を作り……『遠足』に出発した時、クリエメイトともども、完全な眠りに堕として夢の世界に封印する……という筋書。

 

 しかし、その筋書はあと一歩の所で、きららとランプに見破られた。

 

 

「このハッカ、究極の夢幻魔法が見破られてはやむを得ぬ。

 斯くなる上はこの手で、永遠の眠りに誘わん。」

 

「っ、きららさん―――」

 

「大丈夫。ランプ、私から離れないで!」

 

 

 その後は、召喚士との戦いになり。

 そして。

 

 

秘術『夢幻開闢(むげんかいびゃく)』―――!!!

 

「行きなさい、あや!」

「先輩! いっけええええ!」

分かったけど黒歴史(さっきの)は忘れろォォォォォォォォ!!!!

 

 

 

「うあああああああああーーーーっ!?!?!?」

 

 

 激突の末………敗れ去ってしまった。

 

 

 私の敗北。それは、召喚士とクリエメイトを閉じ込める夢幻の世界が破られ、現実に戻ることを意味する。

 アルシーヴ様の命に応えることができなかった。

 ソラ様を救うために必要な、クリエメイトの確保も叶わず。

 私を現実世界で待っている者たちにも示しがつかぬ。

 

 無念の情を抱いたまま、崩れゆく夢幻の世界から追い出された。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 ―――目が覚めたら、そこから見知らぬ天井が見えた。

 

 気だるき体を無理やり起こせば、不安そうなアリサと目が合う。

 

 

「ハッカさん!」

 

「アリサ……?」

 

 

 そこで周りを見渡せば、夢幻魔法を行使した時にいた部屋とは全く違う、屋根のみがついている住居跡地であった。周囲にいるのはアリサのみで、ローリエの姿が見えない。おそらく、私をアリサが運んだのだろうが………

 

 

「…何があった? 説明求む。」

 

「実は―――」

 

 アリサが語ったものは、いささか信じられぬ程、衝撃的であった。

 私が夢幻魔法で眠っている最中に、刺客が現れ私の命を狙おうとしたことに始まり。

 ローリエとアリサが意識不明の私を守りながらここまで運んでくれたということ。

 そして、その過程で一般人――私がチェックインした宿の女将――が刺客の刃にかかってしまったこと。

 また、ローリエがその刺客と戦っていることが告げられた。

 

 アリサからこの話を聞いた私は愕然とした。

 アルシーヴ様から賜った使命を果たせなかった私と違い、ローリエが私を守りきったというのか?

 

 

「ローリエは何処(いずこ)!?」

 

「え!? えっと、向こうです!!」

 

 

 アリサが質問に答えるなり、私は走り出した。

 ローリエが刺客と戦っている。もしもの事はないか?

 ……否、考えたくないことだ。もし、最悪の予想が当たってしまえば、私は彼に…あの時の感謝と謝罪を伝える機会を、永久に失ってしまう。

 

 やがて、ローリエの姿が見えてくる。

 

「ローリエ!!」

 

「え? ……ハッカちゃん? なんでここに!? てか、目覚めて……」

 

「…召喚士の排除は失敗。面目ない。

 目覚めてすぐに、アリサから事情を聞いた。

 ローリエが刺客と戦闘中と聞き、助太刀に参った。」

 

「……ありがと、ハッカちゃん。でも、ご覧の通りもう終わったんだ。」

 

 

 幸い、不吉な予想はまったく外れ、そこにいたのは頬を腫らしながらも(しっか)りと両の足で立っているローリエと。

 

「………その少年は?」

 

「ドリアーテの部下……だと思うんだけど、まったく口を割らなくてな。

 まったく…とんだ忠誠心だ。最期の最期まで主に忠実とは見上げた野郎だぜ」

 

 ローリエの攻撃によって致命傷を受けたのであろう、力なく倒れている赤髪の執事服の少年であった。

 そう……少年だ。見た感じの年齢は、シュガーやソルトよりもいくつか年上か程度である。このような幼さの残る子供が刺客とは……

 

 

忠…実………?

 それは、違い…ますよ

 

「「!!?」」

 

使い手の、目的を果たせないモノに……何の価値がありましょう?

 私は………忠実たりえませんよ

 

 

 子供の発する全くもって子供らしからぬ言葉に、衝撃を受ける。

 これが、今回私の寝込みを襲い、宿屋の女主人の命を奪った刺客だというのか。

 ローリエやアリサがいなかったらと思うと、背筋が凍る。

 

 

「………私が借りた宿の女主人を殺めたと聞いた。

 汝は、何ゆえに彼女を殺めた? 八賢者が目的なら、私とローリエを狙えば良い話。なのに―――」

 

………………? 貴方が私をとがめる理由は何ですか?

 ドリアーテ様の行動は全て正しい。貴方が憤る理由が分かりません。

 

「―――ッ!!?」

 

 

 女主人を殺めた理由。それに対する少年の答えは回答ですらなく、「疑問」だった。

 なんでそんなことを聞くの? という問い返しに等しい。つ…つまりこの少年は、『ドリアーテ様』とやらの言う事ならば、例え人の道をどこまで外れようとも従うと言うのか?

 私とてアルシーヴ様やソラ様にはどこまでも従う所存である。しかし、この少年は異常だ。主に従うという決定や、それ以前の言動に人としての感情が感じられない。感情表現に乏しいという段階ではない。まさに絡繰。致命傷を受けていなければ、人を極限まで模した機械と勘違いする程。

 

 

「―――成る程。生まれてすぐに外の情報を遮断して己の主を絶対的な存在と刷り込めば、世の倫理なんざ通用しない化け物の出来上がりと。これが、ドリアーテとビブリオが絡んでた『改造兵士』の正体か。

 …………ハッカちゃん。コイツに人道を説いても無駄だよ。なにせコイツには、()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだからな」

 

 

 ローリエによって少年の歪な精神構造が明らかになる。

 ビブリオやドリアーテらがエトワリアを破滅させんと暗躍していたことは知っていたが、まさか子供を洗脳し、それを兵にする事まで行うとは……既に正気の沙汰に非ず。

 

 

「肯定。となると、彼の者も哀れなり。

 ……同情など栓無き事なのやもしれぬが」

 

「……そうだな……おい少年。無駄かもしれねぇけど…言い残す事があったら、聞いてやる」

 

そう…ですね。花の、面倒を、見ることができないのが………ざん、ねん―――

 

 

 その言葉を最後に、少年は息絶えた。

 遺留品は暗殺に用いていたであろう暗器・薬品の数々がほとんどで、それ以外のものといえば、手帳だけだった。うち白紙の1ページに、少年が描いたと思われる花のスケッチが色なしの状態であり、それが妙な後味の悪さを匂わせた。

 

 

 

 

 

 人生を道具の様に使われた哀れな少年の埋葬が終わった頃には陽が沈み、満月の穏やかな光が周囲を照らしだす。

 

「………ハッカちゃん。来てくれてありがとな」

 

「礼は不要。此度の手柄はローリエにあり」

 

 

 ローリエから、言われる事のないと思っていた礼を言われた。意外な言葉に、当たり障りのない言葉を返すに留める。

 ローリエが刺客の少年を倒した事実は明白。しかも相手は、暗殺に特化していただろうとの言。召喚士とドリアーテ、二方面の相手をしている現状にて、暗殺者を一人再起不能にした功績はあるだろう。それは、ローリエ一人だけのものだ。

 

 

「私は、行かねばならぬ。召喚士たちの封印に行かねばならぬゆえ」

 

 

 私も、早く行かなければ。手柄を立て、恩を返さなければ。

 このまま帰ったのでは、アルシーヴ様やソラ様に申し訳が―――

 

「待つんだ」

 

 手を掴まれた。

 誰が、とは言うまでもなし。

 

「そんなフラフラの身体で何をする気だ」

 

「知れたこと。私の受けた命は召喚士の完全排除。

 なればその命を果たす事こそ私の為すべきこと」

 

「そうはいかない」

 

 

 ローリエの至極冷静な声に、私はローリエを突き放す………が、掴まれた手を振りほどけぬ。

 

 

「…放せ」

 

「駄目だ。夢幻魔法で消耗してるクセに、無茶すんじゃねぇ」

 

 図星を突かれる。何故…何故そのことを知っている。

 私はアルシーヴ様に秘蔵されていた身。夢幻魔法を使う事や、そもそも夢幻魔法とは何かを、ローリエが知っていたとは思わなかった。

 しかし…例え満身創痍だったとしても、私は行かねばならぬ……!

 

「放せ――っ!? きゃあ!」

 

 

 驚かせて手を緩めさせる為に放った魔法符からの火花が跳ね返り、眼前で炸裂する。

 バランスを崩して、尻餅をついてしまった。こ、これは一体………!?

 

 

「リフレクタービット。魔法を跳ね返す魔道具だ。マホカンタとかマカラカーンとかいう通称もある」

 

「小癪な……!」

 

「気付かなかったのか? 俺、君が何か放とうとするのを()()()()()()()ぞ?」

 

「!!?」

 

「消耗しきっている証拠だ。これ以上戦ったら倒れるぞ」

 

 

 そんなことは分かっている…!

 でも、今やらねばならぬのだ!

 アルシーヴ様の命を果たし、ソラ様をお救いするためには……今!戦わなければならぬのだ!!

 

 

「今、やらねば……ソラ様がいなくなってしまう!!

 私の命は…あの人達の為にある! ならば…為すべきを為さねば…!」

 

 自分でも驚く音量の震え声が出た。胸が苦しい。鼻や喉が痛い。

 でも、私は諦めたくはない。

 私に、人を信じる心を教えてくれたソラ様を救いたい。

 私に、あらゆる魔法と生き方を教えてくれたアルシーヴ様に報いたい。

 その邪魔をする者たちは…たとえ、かつての恩人でも許しはしない……!

 

 

「どうして邪魔をする……!

 よりにもよって、私を救ってくれたあなたが!!」

 

 ローリエが言葉に詰まる。だが堂々と立っている。まるで、私の心の全てを受け止めんとしているかのように。

 

「ソラ様やアルシーヴ様を助けたくはないのか!

 答えよ………ローリエ!!!」

 

 だから、私は思ったことをそのまま叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――俺は、誰も諦めるつもりはない」

 

 端正な表情を真剣そのものの表情にして、ローリエは答えた。

 膝をつき姿勢をかがめた彼の、左右で色が違う、宝石のごとき目に視線が吸い込まれる。

 

「アルシーヴちゃんも、ソラちゃんも、他の賢者達も、ランプも、アリサも…………そして君も。

 誰一人として諦めたくない。諦めるつもりもない。

 ソラちゃんの呪いを解き、アルシーヴちゃんの反動も治し、ドリアーテをぶちのめす。それら全部やってみせる。全てを救う。それが俺の覚悟だ」

 

 

 なんて我儘な覚悟だろう。

 なんて無茶な挑戦だろう。

 そう思っていても……何故だか、反論できなかった。

 

 

「だが、俺一人でできる事なんて限られてる。だから……」

 

 

 あの時の様に、ローリエは手を伸ばす。

 

「こんな俺を信じてくれるなら、手を貸してくれないか?」

 

 

 その姿が、10年前と重なる。

 私とソラ様を守るために命を懸けて、盗賊と戦った彼と。

 あの時は、手を取ることが出来なかった。己の虚弱さ故に。

 

 しかし、私は変わった。あの頃の恐怖に怯える自分ではないのだ。

 それに、ローリエからはアルシーヴ様やソラ様を本気で助けたいという気持ちを感じる。

 私は未だ、為すべき使命を果たす事こそ出来てはいないが……

 

 

「……ローリエ。あなたの覚悟は、甚だ傲慢だ」

 

「!!」

 

「一人で全てを背負おうなど、傲岸不遜と呼ぶに他なし。」

 

「うっ………」

 

「だが……それは一人なら、の話。

 ローリエはもっと人を頼るべし………私も力になるから。」

 

 

 私は、ようやくローリエの手を取って立ち上がる。

 それは…10年前の答えとは正反対のそれであった。

 

「―――ありがとう、ハッカちゃん」

 

 ふわりと外套が穏やかな風に乗り、全身がローリエに包み込まれる感覚を覚える。

 普段ならせくはらに該当するこの行為が、全く嫌ではなかった。………むしろ、非常に暖かく、心地よかった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 ―――やっと、念願がひとつ叶った。

 ついに…ついに、ハッカちゃんを抱けたんだーーーーーーーーーーッ!!!!!

 

 

 

 

 ………はい、今ひYな妄想をした方は帰――らなくてもいいけど、しっかり反省してくださいね。

 ハッカちゃんがぶっ倒れそうになってでもきららちゃん達を止めに行きたい訳を本気で叫ばれたので、こっちも真剣な気持ちを思いきりぶつけたらこうなったってだけだぞ。

 

 冗談は兎も角として、俺は彼女のあの反応にちょっぴり救われた気がする。

 

 

『……ローリエ。あなたの覚悟は、甚だ傲慢だ。

 一人で全てを背負おうなど、傲岸不遜と呼ぶに他なし。

 だが……それは一人なら、の話。

 ローリエはもっと人を頼るべし………私も力になるから。』

 

 偶然にも10年前のような立ち位置とポーズで「力を貸してくれ」と頼んだ俺に対して、こう答えてくれたんだ。……若干、頬が赤くなっていたのは見逃してないが見なかったことにした。

 そうして……今に至る。ハッカちゃんが腕の中にいる。最高かな?最高ですね間違いない。

 

 

「…………………ローリエ」

 

「なに?」

 

「……そろそろ、離して欲しい。」

 

「えー……俺はあと30分くらいはこうしていたい。というか離したくない」

 

「離さねば痴漢せくはらと判断する」

 

「離したくないと言って痛アァァい!!!?

 

 

 ハッカちゃんとのハグを楽しみたかっただけなのに、幸せな時間は腹パンによって強制終了となった。ざ、残酷すぎる……泣きそうだ。

 

 

「…して、今後は如何にするのか?

 私が召喚士の排除に失敗してしまった以上、次の手は必至。」

 

「いやあの、それ以前に俺に対する思いやりとかないの…?」

 

「ローリエ、あなたには何か考えがあるのか?」

 

 そう言うも、俺の抗議は思い切りスルーされる。

 

 

「………はぁ、考えだっけか? 勿論ある。

 きららちゃん達に事の真相を話すんだ」

 

「…!? しかし、あの件は箝口令が敷かれていた筈。話す事はアルシーヴ様への謀反を意味する」

 

「そうだ。口頭で伝えるのはもちろん論外だ」

 

 だから、工夫する必要がある。

 そういう意味も込めて話を続ける。

 

「口頭以外…となると。

 我が夢幻魔法を応用するか?」

 

「アルシーヴちゃんはそれも想定している筈だ。

 変な真似をしたらすぐに飛んでくるだろう」

 

「ローリエは、如何様に考える?」

 

「…今から言うのは独り言だけどね。」

 

「?」

 

「俺は今回の緊急事態ね、事細かに記録してんのよ。

 いつもはその日誌は部屋に置いてあるし、何よりアレにはパスワードをつけて俺以外には見れないようにしてある。

 ………神殿に殴り込んできたきららちゃん達が、()()()()俺の部屋に入って、()()()()パスワードを解除して中身を見るなんて、不可能なんだよ」

 

「……!!」

 

 

 ちなみにパスワードだが、俺の前世の記憶を活用したものとなっている。

 聖典にも載っていないワードを選んで使ったため、当てずっぽうで解除などまず不可能。

 俺が()()()()()()()()()()()()()()()()()()が、エトワリアの人々には何が何だかだろう。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()開けるのは無理だろうな。はっはっはっは。

 

 

「………さて、アリサを待たせちゃってるな。早いところ戻ろう。」

 

「ローリエ…あなたは、ズルい人だ」

 

「え、何が? ハッカちゃん、何も聞いてないだろ?」

 

()()()()()()()()()()

 

 

 ハッカちゃんのその返事は、俺の案に賛成する事を意味していた。

 さて、最後にきららちゃん達と顔合わせでもして帰りますかね。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

「よう、きららちゃん」

 

「ローリエさん……それに、アリサさんとハッカまで…!」

 

 

 神殿の転送ゲート前。

 俺は、途中で合流したアリサとハッカちゃん…それとコリアンダーを背負うクロモン達とで転送ゲート前に立ち塞がる。

 如何にも『ここから先へは行かせん!』と言わんばかりの立ち位置だが………

 

 残念と言うべきか否か、戦うためにスタンバってるんじゃあないんだよね。

 

 

「ハッカちゃんの夢幻魔法を破るか……やはり伝説の召喚士。強力だな」

 

「……私一人の力ではありません。

 ランプやマッチや…クリエメイトの皆さんと見つけた力です!」

 

 

 うん、良く知ってるよ。

 みんなを繋ぐ『コール』が、今までの困難を跳ね除けたことも。その経験が確かな力になっていることも。

 だから……その力を、ドリアーテ討伐の為に貸してくれないかな?

 

 

「フッ……まぁいい。

 全てを知りたかったら、神殿まで来ることだ。

 ――アリサ、ハッカちゃん、行くぞ」

 

 

 マントを翻し、転送ゲートに足を進める。

 その際に、()()()()()()ことには二人とも気に留めない。

 

 転送ゲートに三人が乗り……謎の浮遊感が始まる。

 馴染みの神殿に戻り……おそらく、これから最終決戦が始まるだろう。

 幸い、アリサとハッカちゃん――二人の協力者を得ることができた。

 帰ったら早速、例の作戦を実行しようではないか。

 

 

 

 

 

「…さて、ローリエさん。ハッカさんと何してたか教えていただけますか?」

「心して聞くべし、アリサ。ローリエの策は尋常に非ず、狡猾と言うべし」

「ハッカちゃん、言い方。

 えっとな、陽が落ちるまでハッカちゃんを抱き、心を通わせダナモッッ!!?

「…誤解を招く発言は厳禁。」

「えっと、あの、ちょっと何言ってるか分からないです」

 

 

 ただ、嘘は言ってないのにこの仕打ちは全くもって納得いかない。

 

 

 

 




キャラクター紹介&解説

ハッカ
 八賢者の中で唯一、きららとの戦闘シーンが殆どキング・クリムゾンされてしまった可哀想な人。しかし、全ての真相を知っているだけあって、ソラとアルシーヴを助けたいという想いは本物で、ローリエに止められて彼の決意・覚悟と作戦を聞くまではぶっ倒れてでもきらら一行を止めようとしていた。彼も自分と同じで『大切を諦めたくない』という想いを持つことに気づいた彼女は、ローリエの手を取り、過去の弱かった自分を乗り越えることを選択する。
 キング・クリムゾンの理由として、(ややネタバレ成分が含まれるが)夢幻世界での出来事がほぼ変わらなかったからという点が大きい。

ローリエ
 ハッカの本気に自身の本気で応えたイイ男。自分だけではどうしても限界がある事を知り、己のトラウマと密かに戦いながらもハッカに「力を貸してくれ」と手を差し伸べた。そして、ハッカの答えに救われる。それは、一言に集約されているといっても過言ではない。

アリサ
 目覚めたハッカに現状を伝えた八賢者助手。その後は自然とフェードアウトしており、今回の出番は控えめ。なお、ローリエの『例の作戦』は合流後に聞くことになる。

コリアンダー
 きららとの戦いの後、クロモン達によって回収、医務室まで運ばれた。



夢幻世界のキング・クリムゾン
 今回の章は、本家では夢幻魔法によって生み出された世界をメインにしてきたが、ローリエやアリサが現実世界に残った事、ハッカの夢幻魔法の性質と弱点から考えた時に、ドリアーテの刺客が夢幻魔法に囚われると考えるより寝込みを襲うと考えた方が自然であったために、本家7章と違い現実にフェードインした物語構成となった。
 それ故に、グダるのを防ぐために、夢幻魔法の世界で起きたことは丸々カットということになった。



△▼△▼△▼
ローリエ「とうとうきららちゃん達が神殿に来る…!八賢者全員が集まったところで様々な役割を命じられていく。そんな中、俺とハッカちゃん、アリサに命じられた役割は『遊撃』。」

ローリエ「……実に好都合だ。暗躍するドリアーテの野望を止めるためには一番の立ち位置だ。さて、全てを救う大作戦の始まりだ…!」

次回『集う者たち』
ローリエ「次回もまた、見てってくれよな!」
▲▽▲▽▲▽

コレで最後DA!きらファン登場作品の中で、最も好きな作品は次のうちどれ?

  • きんいろモザイク
  • 夢喰いメリー
  • ゆるキャン△
  • まちカドまぞく
  • ご注文はうさぎですか?
  • その他(コメントにて!)
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