きららファンタジア 魔法工学教師は八賢者   作:伝説の超三毛猫

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もう完全に懐メロですね。AKB48より「恋するフォーチュンクッキー」のご用意をお願いします。


ランプ編 恋するフォーチュンクッキー

 

 きっかけは、いつのことだったんだろう。

 ドリアーテから庇って貰った時だったのか? 言ノ葉の樹の中での出来事からか? それとも、イモルト・ドーロでわたしに襲いかかったビブリオを止めてくれた時か? ……まさか、ソラ様封印の目撃を夢と偽った相談に乗ってもらう前から、とか??

 

 定かではないけど、とにかく、今は先生の事を思うと、顔がかぁぁぁってなって、どきどきするようになった。大好きだったはずの聖典を読む気にもならないし、読んでも頭の中に入ってくる気がしない。

 どうすればいいんだろう、と思いながら毎日を過ごしているうちに、きららさんに「なんか変だよ? 聖典を読む手が進んでないし」と気付かれ、あれよあれよと言う間にきららさんとその時食堂に居合わせたライネさんに話す事になり。

 

 

「ランプちゃん……そのローリエさんの事、好きになっちゃったのね?」

 

 

 そこで、初めて落ち着かない感情の正体を知る事になったのです。

 だって、ライネさんの言葉に「違います」と反論する前に、どこかにすとん、と落ちるように納得しちゃったから。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「ランプの様子がおかしい??」

 

「うん、そうなんだ。最近ひどくてね。」

 

 

 マッチからそんな相談を受ける。なんでも、ぼーっとする事が多いみたい。

 

 

「そういう日もあるんじゃないの? どこか具合が悪いとか?」

 

「聖典を読む手が進まないんだぞ?」

 

「それはおかしいね」

 

 

 ランプが聖典を読まなくなるなんておかしい。旅をしてた時も、毎日欠かさず読んでいたほどだ。あんなに聖典が大好きなのに…それが「読む手が進まなくなる」なんて………何かあったと思った方がいい。

 

 

「今日は、ランプと出かける約束してたの。だから、その時にちょっと聞いてみるね」

 

「頼むよ。僕が聞いても誤魔化されるから……ね」

 

 マッチに隠すほどの何か……? それとも、マッチには言いにくい、とか?

 どっちにせよ、何か深刻な悩みでもあるなら、抱え込んじゃう前に何とかしたいな。

 そんな会話をした翌日、ランプと都市へ出かけたんだけど……

 

 

「ねぇ、こんなのはどうかな?」

「………」

「ランプ?」

「ひゃいっ!!? え、あ、良いと思います!!」

 

「この後の聖典専門店なんだけどね、ランプ」

「………はい」

「私、その前に行きたいところがあるんだけど」

「………はい」

「……聞いてる?」

「えっ!? き、聞いてますよ!!」

「……………」

 

 

 こんな感じがずーーっと続いた。

 流石におかしいと思った私は、ライネさんのお店で思い切って聞いてみた。

 

「……ねぇ、今日のランプなんだかおかしいよ。何かあったの?」

 

「…………」

 

「悩み事があったら、私が聞くよ。聞くことしかできないかもしれないけど…」

 

「………」

 

 でも、ランプは答える気配がない。話してくれないかなぁ。マッチにも言ってくれなかったって聞いたし、私にも言いにくいことだったかな?

 

「………ごめんね。変な事聞いたよね。やっぱり、さっきの話は忘れて―――」

 

「……いえ。きららさんになら、話しても良いと考えました。これ以上考えても分からなかったので…………」

 

 !! 私に、聞いて欲しいこと?

 諦めかけたその時に、ランプの方から話してくれた。

 

 

「実は…最近、聖典を読むのも何をするのも、手がつかないんです。

 あの人……先生のことばっかり考えるようになってしまって……いつも、顔が熱くなるんです。

 こんな事、今までなかったのに………」

 

 ―――それは……あいまいな言葉だったけど、私でも分かるくらいに明確で。

 

 

「ランプちゃん……貴方、ローリエさんの事、好きになっちゃったのね?」

 

「―――はい。きっと、そういうことだと思います」

 

 ランプに好きな人ができた……恋の相談だったんだと、偶然居合わせたライネさんの言葉で確信することになった。

 

 

「ら、ランプがローリエさんを!?」

 

 

 ランプとローリエさんは生徒と先生の関係だ。まったく関与がないわけじゃあないけど、そこからそんな展開になるなんて。

 

 

「そ…それで、どこまで進んだの、ランプ?」

 

「き、きららさん!!?」

 

「あら、興味あるの、きららちゃん? こんな話に…」

 

「あ、えっと…ランプの初恋だから、私も応援したいなー、なんて……」

 

「うふふ、素敵よ、きららちゃん。

 でも焦っちゃダメ。ランプは、今気持ちを自覚したばっかりなんだから」

 

「あっ、そうか………ご、ごめんね?」

 

「大丈夫です。むしろ……ちょっと手伝ってくれると嬉しいかなって」

 

「ランプ……」

 

「だって……わたしが好きになったのは、あの先生ですから」

 

「「……あの?」」

 

「きららさん、ライネさん……『あの』ローリエ先生ですよ?

 色んな女の人を口説いちゃう、おっきな女性が大好きな、あの先生ですよ!?」

 

「「あっ…………」」

 

 

 ランプに詳しいこと……恋の状況を聞いてみれば、思った以上に厄介な事になっているのに気が付いた。

 まず、ローリエさんは色んな女の人を口説いて回る―――浮気?ナンパな?気が多い?………とにかく、そんな人だ。酷い時にはお風呂の覗きもするらしい。一回、覗かれたというアルシーヴさんやフェンネルさんと一緒にお仕置きしたことがあったっけ。まぁ、そこまでする位には女の子が大好きな人だ。誰かひとりを好きになるローリエさんの姿がまったく想像できない。

 次に、ランプとローリエさんの関係なんだけど―――

 

 

「ランプ、『おっきな女性が大好きなローリエさん』って、どういう意味?」

 

「先生はアルシーヴ先生やセサミ、カルダモンやジンジャー、ハッカにはナンパしまくるくせに、シュガーやソルトには何もしてこないんだそうです」

 

「そういえば、私やカンナはよくローリエさんと話したり口説かれたりするけれど、クレアが口説かれたって話は聞かないわねぇ」

 

「うーん、それはある意味当然なんじゃないかな…?」

 

 

 大人の人が子供に言い寄るって、ちょっと怖いし危ない雰囲気が出るから、ローリエさんもそれをわかっているのかな? ―――でも、そうなるとランプは………

 

 

「ライネさん、これって…」

 

「えぇ。ランプちゃんにとっては……」

 

 

 ―――苦い思いをするかもしれないわね。

 耳打ちしたライネさんの答えは、あまり考えたくない親友の恋の行く末の一つを、抜き身に表していた。

 

 私としては、ランプを応援してあげたいけど、ライネさんの言う事も納得してしまった。

 ローリエさんの好みは、それなりに年を取っている人。詳しくは知らないけど、私にも紳士的に接してくれることから、私よりも幼いランプやシュガー達にもそんな風に接している気がする。

 

 でも、それはそれとしてランプがどうしたいのか分からないと、何をやっても余計なお世話どころか逆効果になりかねない。まずは、ランプの気持ちを知らないと。

 

 

「ランプは…どうしたい?」

 

「きららさん……私は………」

 

 ランプが黙り込んでしまう。やっぱり、ランプから言い出した事もあって、年の問題は分かってるのかな?

 なんて励ますか、なんて言ってランプを勇気づけるか迷っていると、ライネさんがランプに近づいて話しかけた。

 

 

「ランプちゃん。…ちょっと意地悪な質問をするわね」

 

「ら、ライネさん……?」

 

「もし、ローリエさんがランプ以外の女の子と付き合いだした……ってなったとしたら、ランプはどう思う?」

 

「ライネさん!!」

 

 いきなりそんな…失恋した時を話すなんて、ひどすぎませんか―――そう言おうとする前に、ランプは答えた。

 

「そんなの嫌です!!」

 

 感情的にそう答えたランプに、ライネさんは微笑む。

 

「うふふ、ごめんなさいね。

 でも、そう思っているってことは、ローリエさんの事が好きで、付き合いたいって思ってるんじゃないのかしら?」

 

「つ、付き合……!?」

 

 ランプの顔が、あっという間に真っ赤になった。

 わぁ、本当にローリエさんの事が好きになっちゃったんだね。私もなにか応援できることがあればいいんだけど。

 でも、ローリエさんはランプくらいの年の子をそういう目で見ないからなぁ……直接言うんじゃなくて、違う方法は…………あ、そうだ。

 

 

「手紙を書くのはどうかな?」

 

「!!」

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 私の提案は、即座にランプとライネさんのお二人からオーケーを貰えました。

 直接言う事は憚られても、手紙で伝える分なら大丈夫。そうと決まってからは、行動は早かった。ランプはめったに使わなさそうな便箋を選んでペンを手に取り、ライネさんは書く内容や書き方にアドバイスをする。私も、少しだけど意見を出すよ!

 

 

「ねぇ、書く内容だけど…会ってくださいっていうのはどうかな?」

 

「ええぇぇーーーっ!!? む、無理ですよ!ムリムリムリ! そんなの恥ずかしくって書けません!」

 

「ランプの名前は書かなくて良いんだよ! 場所だけ決めてさ……それで、ランプがそこで待っていれば良いんだよ!」

 

「それってつまり……宛名のない手紙で会う約束を取り付けるってこと?」

 

 

 我ながら、良い作戦だと思う。

 確かにランプは、ローリエさんの好みを知っているだけに、自信を持てないのかもしれない。でも、だからって何もしないと、ローリエさんは違う誰かを口説き落とすかもしれないから。

 

 

「でも、宛名がないんじゃ怪しまれないかしら?」

 

「美女を装いましょう」

 

「きららさん?」

 

「確かに、宛名がないとなると怪しまれるかもしれません。ですが、相手はローリエさんです。文面で美女を演出できれば、興味を引く事はできると思います。」

 

 

 これにはランプもライネさんも納得いったらしく、ランプはいつも以上に字を綺麗に書くことを意識しながら手紙を書き始めました。

 

「ランプ、ここの部分は『好きになっていました』じゃなくって『心を奪われてました』って書く方がいいんじゃないかな?」

 

「わかりました!」

 

 そうしてできた手紙は、ランプの文字でも文でもなくって、まるで別人みたいでした。

 これなら、ローリエさんへ出しても、簡単に差出人を見破られることはないはずです……!

 

 

「『……そんな貴方に心を奪われてしまいました。二人きりで会ってお話がしたいです』

 ………うん。字も綺麗だし、これならいけると思うわ」

 

 ライネさんの太鼓判もいただけましたし、手紙はばっちり!

 あとはこれをローリエさんの元へこっそりお届けするだけです!

 最近、ポストが設立されて、文通のブームもあります。忍さんや由紀さんが届けてくれるはずです!

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 ―――ランプの手紙の内容は、恥ずかしくって名乗れない謎の美女Xからの「会ってくれませんか?」という誘いであった。

 きららの作戦は、この手紙に書かれている待ち合わせの場所へ行き、ローリエがいることを確認してから時間にだいぶ遅れる形で偶然を装ってローリエに近づき、行動を共にするというのが概要だ。

 きららやライネは二人の後をつける形でフォローを行う。この作戦は、手紙を書く時点で「美女を装いましょう」と言った時点できららには脳内に浮かんでいた。

 

 要するに、この作戦が成功すれば、ランプは架空の美女にドタキャンをされたローリエとデートが出来るという寸法だ。デートが自分目当てじゃない事が気になるランプだったが、直接告白した場合のリアクションが想像つくため、きららの意見に賛成したのである。

 

 ―――そして、数日後、美女Xの手紙の指定の当日。

 きらら・ランプ・ライネの三人は、集合場所に指定していた噴水前の広場の一角にあるカフェのテーブル席に座っていた。もちろん、ライネ主導の変装(イメチェン)済みである。特にランプは気合が入っており、まさしくデートコーデだ。

 やがて、手紙に指定した集合時間の15分前。とうとう、3人のお目当ての人物が現れた。

 

 

「……あれ、ローリエさんじゃない?」

 

「! そうですね……あまり見すぎないようにしましょう。私達がランプとローリエさんのデートの仕掛け人だってバレてしまいます」

 

「…きららちゃん、気持ち声小さめね?」

 

「まだ行かないんですか?」

 

「偶然を装わないといけないから、ランプはまだ行かないでね」

 

 

 待ち合わせ場所に来た途端に別の顔見知りの女性が来たとか、デートの男性にとっては悪夢でしかない。場合によっては、すさまじく気まずくなるからだ。それに、タイミングが良すぎると逆になにか仕掛けられていることに気付かれてしまうかもしれない。

 

 ローリエは待ち合わせ場所に辿り着くと、そわそわしながら周りを見渡し始める。噴水前に着くなり歩き回ったり、しきりに時計を見たり……まるで、誰かと待ち合わせをしているようだ。この様子ではどうやら、幸いにもきらら達には気づいていないと思われる。

 

 

「きららさん、もういいんじゃないですか?」

 

「ま、まだ着いてから3分しかたってないよ? 早すぎるって…」

 

「だって、緊張でこれ以上待ちきれないんだもん…!」

 

「落ち着いて、ランプちゃん。平常心よ」

 

 

 やがて、何分か経過して誰も来ないと判断したのか、ローリエが落胆したような様子で帰ろうとした時、ランプはきららとライネに背中を押されてローリエの元に駆けつけることとなる。

 

 

「…行きましたね」

 

「あとは見守るだけね」

 

 

 ランプがローリエに話しかける様子が見える。

 きららとライネの位置からは行きかう人々の喧騒にかき消されて声が届かない。

 あまり近づきすぎるとローリエに気付かれてしまう。変装こそしているが、過信は禁物だ。

 

 

「……何を話しているのかしらね?」

 

「ランプが偶然を装ってローリエさんに話しかけて、一人で行く予定だったインテリアショップに行くって計画ですけど……」

 

 

 打ち合わせは何度もしたし、練習もした。

 きららは、自分が演技ができない事を薄々分かっていたが、だからこそランプの演技は上手いと思っていた。見破られるとは思えない、とも。

 

 やがて、何らかの話が終わったのか、ランプとローリエが同じ方向に歩き出したのが見えた。

 

 

「あっ! 一緒に動いていきます!」

 

「上手くいったのね!」

 

「行き先は………あのお店です!」

 

「ランプちゃん、すごいわ!」

 

 

 2人があらかじめ決めていたインテリアショップに入っていくのを遠巻きに眺め、ランプのお誘いが成功したことに確信を持つきららとライネ。

 暫くは店から出てこないだろう。見守り組の2人は近くにあったベンチに座り、新聞や本を読んでいるフリを始めた。

 

 

「それにしても、ランプちゃん……大丈夫かしら」

 

「そう、ですね……ローリエさんはちゃんと見てくれるでしょうか…」

 

「大人だから大丈夫かもしれないけど……でも、お店の中で知り合いの女の子に会っちゃったら……!!」

 

 ライネの心配は尤もだ。ローリエはランプの年代を恋愛対象として見ていない。それは社会倫理的に正しいことなのかもしれないが、ランプとその恋を応援する2人にとっては高い壁となる。

 つまり……ランプのおでかけ=ランプとデートと認識していないローリエが、たまたま出会った女性をナンパする可能性はあるというのだ。

 すぐさまきららが立ちあがる。

 

「や…やっぱり…私達も一緒に店内に入った方が……!」

 

「…2人がお店に入ってから結構たってるわ。店内で入れ違って見失ったり、ばったり会ったりしちゃったらそれこそ見守ることができなくなる。入口で待っていたほうが確実よ」

 

 

 ライネもきららの言う通り、店に入りたいという気持ちがある。でもそうすると予想外のトラブルに遭遇する可能性が高まる。見失ってしまうならまだ良い。でもばったり会ってしまったら、ランプのデートを台無しにしてしまう……そう分かっていたため、入り口で待つことしか出来なかったのだ。

 

 ―――どれほどの時間が経っただろう。気が遠くなると感じるくらいの時間が経過して、待つことも新聞等を読むフリも注意散漫になりかけてきた頃。

 

 

「…………!! あ、ライネさん、あそこ…!」

 

「え? ………! ローリエさんとランプちゃんが同時に出てきたわ!!」

 

 

 とうとう、ランプとローリエが店から出る場面を目撃した。

 ローリエはランプと向かい合って、顔を近づけた。

 そこで、何か言われたのだろうか。ランプは、膝をついてうずくまった。

 

 

「「!!!!!?」」

 

 

 ローリエは、そのままどこかへ去っていく。

 きららとライネは、カモフラージュ用の新聞と本すら投げ捨てて、ランプに駆け寄った。

 

 

「ランプ! 大丈夫!!」

 

「なにか嫌な事でも言われたの!?」

 

「ローリエさん……いったい何を言ったの…」

 

「……………ち、ちがう、ちがうんです…きららさん、ライネさん」

 

「「??」」

 

 

 てっきり、ローリエに酷いことを言われたのだとばっかり思っていたきららとライネは、ランプの上ずったような声に首をかしげる。よくよく見ると、ランプの俯いた顔が、茹で上がったように真っ赤な事に気付いた。

 

 

「せ、先生………『今度は手紙じゃあなくてもう少しストレートに誘え』って…ぜ、ぜんぶ、わかってたんだ………!!!」

 

「え………!?」

 

「あら…………!!」

 

 

 ローリエが別れ際にランプに告げた言葉………それは、今回のデートの相手が謎の美女Xではなくランプであると分かっているかのような発言。

 ランプは、名前なしの手紙ではない方法でデートに誘えという言葉に赤面していたのだ。何故なら、あの手紙がランプの書いたものであると分かっていたということは………そこに書かれていた、ランプのありのままの想いも、筒抜けである事を意味していたから。

 

 

「どうして、ローリエさんはあの手紙のことがわかったんでしょう…?」

 

「そっか…ローリエさんはランプちゃんの先生だったわね。課題とかで、筆跡は見慣れていたのかしら……? だから分かったとか…?」

 

 

 きららの「何故ランプが書いたと分かったのか」という疑問に、職業上筆跡で判定することに慣れていたのではとライネは推測するが……実際の所は、ローリエ本人以外に知るよしもない。

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁ………し、知られちゃった…知られちゃいました……! どうしよう、きららさん……!」

 

「ええぇぇっ!!? えーと………」

 

 

 涙目で親友に掴まれるきらら。

 しかし、ここできららは気づいた。

 

「(あれ?……ひょっとして、ローリエさんも満更でもない…のかな?)」

 

 ローリエは「今度はもっとストレートに誘ってくれ」と言った。しかし、眼中にない相手に果たしてそんな事を言うだろうか?

 もしかしたら、この恋は進展したのかもしれない。最初に考えていた、ほろ苦い未来は来ないのかもしれない。ランプにも、チャンスはあるのかもしれない……!

 

 そう思いながらも、まずは相手に想いが知られたと思って羞恥に震えるランプをどうにかして立ち直させるべく、かける言葉を選び始めるきららであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♫MUSIC:恋するフォーチュンクッキー/AKB48

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき
 よし、ランプ編終わり!取りあえず、描きたいキャラ編は全て書けて満足です!!この後はちょっとした後日談……というか私が書きたかった蛇足を書いて終了です。
 手紙がランプ筆なのにローリエが気づいたのは、ライネの予測通り筆跡からです。多少綺麗に書いたところでクセは変わりませんからね。ローリエは分かっていて噴水前に来ましたし、ランプと出かけました。彼がランプに本気になるかは彼女次第、ですね。

 そして、これまでのキャラ編ストーリーのアンケートを取りたいと思いますので、是非投票をお願いします。





キャラ特別編人気投票:一番良かったストーリーは?

  • アルシーヴ編:プライド革命
  • ソラ編:君じゃなきゃダメみたい
  • アリサ編:我ら思う、故に我ら在り
  • ハッカ編:Lonely lullaby
  • ジンジャー編:September
  • きらら編:ふわふわ時間
  • セサミ編:Ture my heart
  • フェンネル編:フィクション
  • ソルト編:ヒトリゴト
  • カルダモン編:気まぐれロマンティック
  • シュガー編:白金ディスコ
  • ランプ編:恋するフォーチュンクッキー
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