きららファンタジア 魔法工学教師は八賢者   作:伝説の超三毛猫

37 / 131
“誰かが言った。『覚悟』とは犠牲の心じゃあないと。”
  ……ローリエ・ベルベット


第11話:禁忌(オーダー)と始まる物語

 ソラちゃんが「療養」に入ってからというもの、アルシーヴは更に忙しくなったのか、女神候補生の授業に顔を出さなくなった。代役である俺がその旨を伝えると、女神候補生たちの不安は大きくなり周りに伝播していく。中でもランプは、より一層追い込まれているような表情しか見せていない。

 

『あの、少し相談があるんですけど、いいですか?』

 

『ランプ? いいけど……この授業のあとでいいか?』

 

『ちょっとこみいった話になるので落ち着ける場所がいいんです……』

 

 授業前のそんなやりとりを思い出す。きっと、原作みたいにアルシーヴちゃんがソラちゃんを封印する瞬間を見てしまったのだろう。だとしたら彼女には悪いことをしたと反省せざるを得ない。さっき思い出したことだがアルシーヴちゃんの部屋を血で汚したのは俺だ。掃除する前に見られたとしたら、その光景はきっと彼女にはサスペンスドラマや刑事ドラマでありがちな殺人現場にしか見えなかっただろう。

 

 

「はい。じゃあね、まずはこの前の聖典学の課題を回収するから、グループ毎に集めて持ってきてー」

 

 

 後の話を頭の隅に追いやりながら、アルシーヴちゃんから託された聖典学の授業を無理やり開始した。

 といっても、新たな課題を配ってそれを見守るという自習の監督なわけだが。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 授業が終わったあと、自身の部屋に戻って新たな魔道具の製作をしていると、ノックが聞こえてきた。入室を促すと、入ってきたのは浮かない顔をしたランプだった。コリアンダーに席を外すように伝え、部屋の中心のソファにかけさせると、はぁと一息ため息をつく。コーヒーセーバーでマグカップ二つにコーヒーを注ぐと、一つをランプの目の前のテーブルに置き、もう一つをランプが座っている位置から45度のところにある席において、俺もイスに座る。

 

「先生、いいんですか?これ…」

 

「遠慮はいらない。

 あぁ、砂糖とミルクはどうする?」

 

「……両方ともお願いします。」

 

 角砂糖が入った瓶とミルクが入ったカップを冷蔵庫から取り出し、テーブルに置きながらランプの顔色をさりげなく伺う。

 ……やはり、まだ迷っている。迷いが表情にはもちろん、砂糖を入れる手にも思いっきり出ている。相談内容はきっとあの夜の件だろう。でも彼女から話し出すのは少し難しそうだ。いきなり聞くのではなく、場を温めてから話を聞く方がよさげだな。

 

 

「今日の授業……というか、課題はどうだったかな?」

 

 

 思いもよらない質問に面食らったのか、少し考え込むそぶりをしてから、ゆっくりと話し出す。

 

「イジワルな問題が多めで難しかったんですけど……アレ、途中から先生が作りました?」

 

 よし。掴みはまぁまぁといったところか。

 

 

「そうだぜ。アルシーヴちゃんの問題だけじゃあ足りなそうだったからな。追加しといた」

 

「難しすぎますよ! 誰が解けるんですかアレ!」

 

「え? ウソ………中間テストの『メタル賽銭箱とミニ賽銭箱の違い』よりも簡単に作ったつもりだったんだけど……」

 

「私以外誰も解けなかった超難問を引きあいに出さないでください!! 先生の『簡単』ってなんですか!」

 

「ぼ、ボーナス問題も加えたんだけどな……」

 

「先生のボーナス問題、ボーナスしてなかったんですけど!?」

 

 

 何たることぞ。また俺が作った聖典学の問題に「難しすぎ」とジト目のランプからツッコミを貰ってしまった。

 今回の問題は、前回の反省を踏まえて「アリス・カータレットの出身地を、国・地域ともに答えよ(完答)」とか、「放課後ティータイムの曲を、発売順に並び替えよ(ただし、使わない選択肢がある)」とか、引っ掛けなしで作った。おまけに、「聖イシドロス大学の武闘派と穏健派、巡ヶ丘学院高校の学園生活部の関係とその崩壊について、できる限り供述せよ」といった、書けば点が貰える加点式の問題まで入れたというのに駄目だというのか。

 ……意外と、聖典学の問題づくりって難しい。そう思いながら、自分のマグカップのブラックコーヒーを啜る。

 

 

「もう、先生はアルシーヴ先生に問題の作り方を教わってください!」

 

「魔法工学じゃあこうはならないんだけどな……」

 

 

 本当に、何故俺が作った聖典学の問題が不評になるのか分からないが、俺に立て続けにツッコミをしたお陰か、ランプの入ってきた時の思いつめたような、迷っているような雰囲気が少し和らいだ気がした。というか和らいでないと俺のアイスブレーキングが完全に時間の無駄になってしまう。

 

 

「ところで、今朝から悩んでるように見えるけど、どうしたの?」

 

 

 そろそろいいだろうと思って投げかけた質問でランプの雰囲気に迷いが蘇る。あまり急かすのは良くないようだ。

 

「ああ、別に無理して話さなくても……」

 

「先生は、悪夢とか見ますか?」

 

 

 ゆっくり聞こうと思って予防線を張ろうとしたらランプがそんなことを聞いてきた。俺の悪夢の話なんて聞いてどうするのだろうか?

 マグカップのコーヒーを一口飲んでから答える。

 

「うーん……あるよ。なんかの踊りをし続ける夢だろ、丸い乗り物に入ったら投げられる夢だろ、その前は『俺はここにいたい』って言ったら皆から祝われる夢も見たな」

 

「聞いてる分には面白い夢なんですけど……」

 

 それは実際に見ていないから言えるんだぞ。踊りの時は拒否したら「さてはアンチだなオメー」って言われてヘルサザンクロスでボコられたし、乗り物の夢では投げられる前に筋肉モリモリのマッチョマンに潰されたし、皆から祝われる夢に至っては最初から最後まで意味が分からなかった。

 

 

「それを聞くってことは、最近なんか悪い夢を見たってこと?」

 

「………はい。

 そ、ソラ様、が……」

 

 

 マグカップを持つ手を震わせながら、ランプはゆっくりと言葉に出していく。

 

「ソラ様が、アルシーヴ先生に………

 こ、殺される、夢を……!!」

 

 いくら俺相手でも流石にソラちゃんがアルシーヴちゃんに封印された光景を見たとそのまま相談する訳にはいかないから、夢ってことにしたのか。まぁ、気持ちは分からなくもない。

 

「よく話してくれたね。それで、ソラちゃんに会わせてほしいって頼んでたわけだ。」

 

 ランプは黙って頷く。ここで気をつけるべきは、あの夜の件を絶対に話さないのはもちろん、悪夢として相談してきた以上は()()()()()()()()()()()()()()()()()ことだ。

 あの事件を未然に防げなかった以上、残された手は『ランプに日記帳を聖典に書き上げさせること』しかない。そのために必要なのは、ランプが出て行くこと。肩入れし過ぎるのは良くない………良心が超痛むけど。

 

 

「ランプ。誰かが殺される夢の暗示って知ってるかな?」

 

「……え? ………いいえ、知りません。」

 

「もし自分が誰かを殺す夢を見たら、それは『その人との関係を変えたい』って心の現れなんだ。例えば、親を殺す夢を見た場合は、親から自立したいって思っており、大人に近づいている証拠であるとも言われている」

 

「そうなんですか?」

 

「逆に自分が殺される夢は、『古い自分が死に、新しい自分が生まれる』……つまり、願いが叶ったり、新しい自分に生まれ変わる事の前触れと言われている。」

 

「でも、私の見た夢は……」

 

「そ。若干違うよね。今回ランプが見た夢が、『アルシーヴちゃんがソラちゃんを殺す夢』だったから、今挙げた二つを元に考えると……アルシーヴちゃんは、ソラちゃんとの関係を変えることを望む。そしてソラちゃんの願いが叶う!」

 

「ほ、本当なんですか?」

 

「ああ。殺す夢・殺される夢って物騒だけど、意外と悪い夢じゃあないんだ」

 

 

 これでいいはずだ。ランプも「そうなんですね」と入室時よりは一息つけたのか、安心したような顔で言っている。でも、完全に納得はしていないだろう。だって、彼女が見たのは紛れもなく現実なのだから。

 

 

「ローリエ先生、ありがとうございました。相談に乗ってくれて」

 

「いいんだよ。また何かあったら訪ねてくるといい」

 

 

 ……本当にこれでいいのだろうか。

 部屋から出て行ったランプが座っていた席のあまり減ってないコーヒーを、見つめながら考えていた。答えは、濁ったカフェオレのように未だに見えていない。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……とまあ、こんなことがあったとさ」

 

「何故他人ごとのように言えるのだ……」

 

「不覚。」

 

 

 数日後、女神ソラの部屋――神殿の最上階の展望ルーム―――には、そんなことを報告する俺と報告を受けるアルシーヴちゃん、そしてハッカちゃんの姿があった。報告内容は、もちろんランプが持ちかけてきた『悪夢』の相談についてだ。現在、女神の部屋は封印されて眠っているソラちゃんをハッカが見張っているため、事件関係者の俺とアルシーヴ、そしてハッカちゃん自身しか出入りできない。

 

 

「相談内容からして、ランプにソラちゃんを封印したトコを見られてた可能性がある。」

 

「心配無用。アルシーヴ様が否定すればいい。」

 

「……そうだな。」

 

 

 ハッカちゃんの堂々とした言葉に、アルシーヴちゃんが少し躊躇い気味に続ける。まぁ、アルシーヴちゃんは何だかんだ不器用だが女神候補生の教育には熱心だ。いち女神候補生の言葉と筆頭神官の言葉、どっちが信用されているかなんて頭では分かってはいるが、やはり生徒を切り捨てるのは気が引けるようだ。……当たり前の感情だ、俺でもやりたくない。

 しかも、この数週間で辺境の鉱石や地下の秘宝なんかも俺とハッカちゃん以外の賢者総出で集めたらしいが、どちらもソラちゃんの呪いを解放できなかったとのことで、気分は目に見えて落ち込んでいる。

 

 

「ハッカ、図書館の書庫内の残りの資料を全て持ってきてくれ。」

 

「いいえ、アルシーヴ様。先ほどお持ちした物で全てです。あとは禁書の類しか残っておりません。」

 

「そうか……」

 

 

 俺が二科目の授業で追われているうちに、アルシーヴちゃんは神殿内の資料をひっくり返すようにしてクリエを大量に得る方法を探していたようだ。禁書を残すまでになって調べてもまだ出てこないところもきららファンタジアで見たとおりだ。

 そんなに禁書はヤバいものなのだろうかと思い、神殿に入りたてでコリアンダーとも会う前の頃にこっそり入ったことがあるが、確かに常軌を逸したものばかりがズラリと並んでいて、精神年齢が大人な俺でもそのえげつない内容に魂消たものだ。拷問用魔術、強制的に服従させる魔法、殺しの呪いなんかは一通り揃っており、あとは永遠に若く生き続ける不老不死の秘術『不燃の魂術』や、原作に出てきた『オーダー』なんかもあった。あの時は、デトリアさんに見つかっていつもの穏やかな雰囲気からは想像もできないほどこっぴどく叱られたっけ。

 と、そんなことを考えている場合じゃないことが、アルシーヴちゃんの葛藤から伝わってきた。

 

 

「私はこのままソラを封じ続けなければならないのか……?

 いつまで続く? いつまで保つ? ……そんなことはあってはならない。何としてもソラを救わなければ………約束したのに……!」

 

「アルシーヴちゃん。」

 

 

 やはりというか、彼女は一人で背負い込もうとしている。ならば、幼馴染としてできるだけ寄り添ってやらなくては。

 

 

 

「ソラちゃんの救出、俺にも手伝わせてくれよ。」

 

「………ローリエ……

 すまない二人とも、一人にしてくれ。少し考えたい。」

 

 

 ……!

 駄目だったのだろうか。かける言葉を、タイミングを間違えたのだろうか。一人にして考えさせた結果を知っていても、変えられなきゃ意味がないと思うと、ハッカちゃんに引っ張られながら出口へ向かう足は止められそうになかった。俺にできるのはただ、「どんな手を使ってでもソラを救わなければならない」という意思を扉越しに聞く事だけだった。

 でもね、アルシーヴちゃん。その意思はちょっと危険だ。誰かが言った……『覚悟とは犠牲の心じゃあない』と。

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

「い、今……何をすると仰いましたか。もう一度、言ってください。」

 

「オーダーを行う。」

 

 

 大広間に再び神殿中の人々が集められた時、ついに来たかと思った。このあと、ランプはアルシーヴがソラを手に掛けたと言い、他の皆から大バッシングを食らう。その時きっと、俺に縋るかもしれない。「ローリエ先生なら分かってくれますよね!?」とか言って。もし、そんなことをされたら、俺は事前のアルシーヴとハッカとの打ち合わせ通り、冷たく拒まなければならない。下手に肯定したら、俺も神殿を追われる。アルシーヴちゃんを孤立させないためにもそれは避けなければならない。

 

「何のために禁忌を犯す必要があるというのですか!」

 

「既に決まったことだ。お前の意見など聞いていない。」

 

「おかしいです!そんなのソラ様が許す訳がありません!」

 

「今、神殿のトップは私だ。その私が決めたことに逆らうつもりか。」

 

「当たり前です!

 ……やっぱり、ソラ様を手に掛けたのは貴方だったんですね……!」

 

 

 ランプの異議にアルシーヴが能面のような表情で冷たくあしらうと、ついにランプの告発の時は訪れた。

 

「わたし見たんです! 血まみれの部屋で、貴方がソラ様を封印する瞬間を!!」

 

「……世迷い言を。」

 

「しかもオーダーをするなんて……貴方はこの世界をどうするつもりなんですか!

 みんな信じてください! わたしは本当に―――」

 

 

 

「ランプったら、何を言っているのかしら?」

 

 そんな誰かの言葉を皮切りに、否定、侮蔑、不信……大広間中のそういった感情が言葉としてランプに次々と刺さっていく。ソルトやセサミ、フェンネルまでアルシーヴの肩を持ち、ランプの告発を信じようとしない。この構図はイジメそのものだ。前世ボッチだった俺にとっては対象が自身じゃないと分かっていても大ダメージだ。

 

 

「どうして……なんで誰も……!!

 ローリエ先生!」

 

 

 来た。ランプが俺を見つけて助けを求めてきた。

 目を瞑ったままランプを見ないようにする。瞼の向こう側ではランプが悲痛そうな顔をしているだろう。そんなものを見てしまったら、絶対に打ち合わせ通りの言葉が言えなくなる。

 

 

「先生は、分かって―――」

 

「ランプ。」

 

 

 ランプの言葉が良心をゆさぶる。これ以上は感情を抑えられる自信がないので、言いかけたランプの言葉を遮る。

 

 

 

「それはこの前の夢の話だろ。滅多な事を言うんじゃあない。」

 

 

 

 視界が閉ざされた中、ランプの息を飲む音が聞こえた。そして、アルシーヴの「お前は不要だから去れ」という非情な宣告によりランプは神殿から出て行ってしまった。

 先生たるものが、生徒の助けを求める手を振り払ってしまった。よりにもよって、孤立しているランプの手を。

 この後の展開が分かっているとはいえ……いや、分かっているからこそ、やってしまった。

 ……教師、失格だ。

 

 だが、これで俺の立場はハッキリした。ならば八賢者として、何よりアルシーヴとソラの幼馴染として決めるべき覚悟を固めよう。

 

 その後は、ジンジャーが禁忌だとわかってるんだよな? と意味深な言い方でアルシーヴに尋ねたり、アルシーヴが八賢者には追って指令を出すと通達したりして集会は終わりを告げた。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 オーダーをするという知らせをした集会の後、私は自室にてクリエケージの精製をしながら、ローリエのあの言葉を思い出していた。

 

 

『それはこの前の夢の話だろ。滅多な事を言うんじゃあない。』

 

 

 あいつにしては頑張った方だ。いつもはどうしようもなくスケベで変態な奴だが、魔法工学の教育には熱心で、生徒思いの男だ。そんな奴がランプのあの助けを拒むなんて苦渋の決断だっただろう。

 

 

「よ! アルシーヴちゃん。」

 

「……ローリエか。」

 

 

 そんな心配していると、噂をすればなんとやら、ローリエがやってきた。元気そうなのは結構だが、せめてノックくらいはしてほしい。

 

 

「私が着替えている最中とかだったらどうする積もりだ。」

 

「ん? そりゃあ、ラッキースケベに感謝して、愛の語らいを……」

 

「またハッカにハンマー叩きつけられるぞ?」

 

 

 そう言うとうっ、とばつの悪そうな声を出してっきり黙ってしまった。中断していたクリエケージの精製を再開すると、ローリエは私の隣に座って、私の手元を見ながら見よう見まねで造りかけのクリエケージを精製しだした。

 

 

「……なんのつもりだ?」

 

「言ったよね? 手伝わせてくれって。」

 

 確かにそう言ったが、ソラに「必ず助ける」と誓ったのは私であり、そのために手段を選ばないと決めたのも私だ。全ての責任は私にある。

 

 そう言おうとしてローリエに顔を向けると、ローリエの視線が既に私を捉えていた。

 

 

「いや、違うな。『手伝わせてくれ』って言い方は適切じゃあなかった。俺の心を表しきれてなかった。

 ―――一緒に助けようぜ、ソラちゃんを。」

 

 

 そう言うローリエの目を見た私は言葉を失った。

 あの夜に見た焦りや執念のようなものは感じなかった。その代わりに感じたものは、確固たるものだった。まるで、ソラが助かるという確信を持っているかのような、必ず成し遂げる覚悟のような、そんな固い意志だった。

 

 

「ああ、そうだな。」

 

 

 気づいたら、そんな事を言っていた。筆頭神官になってから、久しく忘れていた頼もしさを、この時ほんの少しだけ思い出した。

 

 

 




キャラクター紹介&解説

ローリエ
ランプの相談に乗ったばっかりに、ランプの告発に否定せざるを得なくなった教師にして、アルシーヴを守りながらソラを救う覚悟を固めた男。こうして思考を切り替えられたのは、某ギャングスターの活躍を前世で見ていたことによる影響が大きい。


アルシーヴ
ローリエとは別の方向で、『ソラを救うこと』『それに伴う責任を一人で背負うこと』の両方を覚悟した筆頭神官。ローリエの某ギャングスターばりの決意を目の当たりにして、(ソラ襲撃事件の関係者だということもあり)ローリエに少し心を開いた。ただ、この後のギャグパートでほぼ確実に「あの時の感情を返せ」となるのでこの時点でフラグとか立ってないからね。


ランプ
皆からバッシング食らった上に信頼していた先生二人に裏切られるという折れる直前までハートフルボッコをされた可哀想な女神候補生。この後は原作通りマッチと合流。逃げてきた辺境の村にてきららと会い、彼女の「コール」の才能を発掘する。


ソルト&セサミ&フェンネル&ハッカ
全面的にアルシーヴの肩を持った賢者達。ハッカは全てを知った上でアルシーヴとローリエとの打ち合わせ通りランプをディスったが、フェンネルは間違いなく素の信仰からやったと容易に想像できる。残りの二人は普通に上司として信頼していたからだろう。


メタル賽銭箱とミニ賽銭箱の違い
詳細はアニメ『ゆるキャン△』6話を参照。
しまりんが図書館にて買っちったコンパクト炭火グリルを見てニヤニヤしている所を斎藤さんに見られ、斎藤さんが言った言葉が「なにそれ?メタル賽銭箱?」。
その後、なでしこにも見つかり出た言葉が「なにそれ?ミニ賽銭箱?」。つまり、違いはほとんどなく、斎藤さんが呼んだかなでしこが呼んだかの違いしかなく、完全なひっかけ問題である。


アリス・カータレットの出身地
イギリスだというのはこの連載を読んでいる読者の皆様なら分かると思うが、公式設定ではもう少し詳しく決められており、イギリス・コッツウォルズ地方のバイブリー(行政教区)とされている。
コッツウォルズは「羊の丘」という意味がある。蛇足になるが、イギリスでは16世紀ごろ牧羊目的で第一囲い込みという排他的な耕地統合があった。同時に農民の仕事を奪っていったため、「羊が人間を喰い殺している」との批判も生まれたほど。こうして失業した農民が土地に縛られなくなった結果、産業革命の労働者の基盤になったという見方もある(諸説アリ)。


聖イシドロス大学の武闘派・穏健派・学園生活部
詳細は「がっこうぐらし!」6巻~9巻を参照。
ローリエは、それぞれの派閥がどんなものか、お互いの関係は、最終的にはどうなるのかをアバウトで書けていれば点をあげるつもりでいた。


ローリエが見た悪夢
それぞれの元ネタは「ポプテピピック」、「劇場版ドラゴンボールZ」、「新世紀エヴァンゲリオン」。ヘルサザンクロスの元ネタは「聖剣伝説3」のゼーブルファー。この聖剣伝説3のトラウマをパロディしたのがポプテピピックであり、アニメでもいともたやすく再現した。
丸い乗り物は言わずと知れたパラガスのポッド。2018年じゃない方のブロリーはパラガスをポッドごと潰す力業をやってのけるが、このシーンは後にあらゆる所でネタにされる。
皆に祝われる夢はの元ネタはエヴァンゲリオンの最終回。本来はシンジ君がアイデンティティを確立する名シーンなのだが、銀〇や勇者ヨシ〇コがパロディした結果、ネタとして扱われる事になってしまった。



△▼△▼△▼
ローリエ「俺ちゃんに最初の指令が下された!……ってシュガーちゃんの補佐!? 子供のお守りと何が違うんだよーって思ったら、アルシーヴちゃんによると他の指令も兼ねているみたいだ。それは、二人きりの秘密ってことでいいのかな?」
アルシーヴ「誤解を招く言い方はやめろ!!」

次回『ローリエとシュガーとゆのっちと』
シュガー「つぎも見ていってね!」
▲▽▲▽▲▽



あとがき
今日のエイプリルフールイベントは意外すぎた。ディーノは兎も角、タカヒロさんはマジで来てもいいんじゃよ?(チラッチラッ)ちなみに、この連載にエイプリルフールとかはありません←
さて、次はシュガー&ひだまりスケッチ編ですね。結構昔のアニメだから細かい所が間違うかもしれない……

きららファンタジアに登場する作品群の中の、次の作品の中で、最も皆様が好きな作品は?

  • きんいろモザイク
  • ステラのまほう
  • ゆゆ式
  • うらら迷路帖
  • 夢喰いメリー

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。