きららファンタジア 魔法工学教師は八賢者   作:伝説の超三毛猫

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“今日も一日がんばるぞい!”
 …デデデ大王 涼風青葉


エピソード3:続きから▷港町~八神コウ&りんの結婚式を邪魔するな編~
第15話:百合の潮風


 アルシーヴちゃんに『盗賊は蹴散らしたけど口封じされた』事と『盗賊のバックに誰かがいる』事を報告してから数日。俺は、いつも通りの教師の仕事をしつつ、教材研究のために図書館に籠もる、そして森の中の射撃場に通うといった、教室と図書館と射撃場を行き来する日々に追われていた。

 

 ……ここでの『追われていた』は過去形である。

 

 実は先程、とんでもない光景を見てしまったからだ。

 

 別に某高校生探偵のように麻薬取引現場を見たとかじゃない。ただ、図書館の扉を開けただけなんだ。

 

 

 

「も、申し訳ございません、アルシーヴ様!!」

 

「問題ない。フェンネルこそ、大丈夫か?」

 

「な、な、何ともありません!!」

 

 

 そこに広がっていたのは、散らばった本の真ん中で、アルシーヴちゃんを押し倒していたフェンネルだった。

 アルシーヴちゃんは押し倒されたにも関わらず、平気な顔を……いや、慈母のような笑みさえ浮かべてフェンネルの肩に手を乗せた。それとは対照的に、フェンネルは恋する乙女のように完全に赤面しており、慌てふためいている様子であることが図書館の入り口からチラッと見ただけで分かった。

 

 俺はすぐさま扉を閉めた。

 まさか、アルシーヴちゃんとフェンネルがそこまで親密だったとはな。二人の表情と言動からしてアルシーヴちゃんが攻め、フェンネルが受けだろう。……意外だ。俺は相手がソラちゃんにしろ俺自身にしろ受けのアルシーヴちゃんしか見たことがなかった。あんな余裕綽々な攻めアルシーヴちゃんも悪くない。

 更にアルシーヴちゃんには、ソラちゃんという親友(恋人)がいる。それなのにフェンネルに手を出すとはな。アイツもなかなかのスケコマシじゃあないか。

 

 ……後で盛大に祝ってやろう。

 

 その後、「アルシーヴちゃんとはどこまで進んだ?」とフェンネルに聞いた所、顔を真っ赤にしながらレイピアを振り回した彼女に追いかけ回されたのはご愛嬌である。

 

 

 

 

 そういったことは置いといて。

 この前のコリアンダーには肝を冷やされた。ソラちゃんの襲撃犯の写真を見られたのはかなりマズかった。幸いアルシーヴちゃんの部屋での写真は渡してない……というか撮ってなかったから良いものの、危ない所まで踏み込まれ、尋問された。もしバレたらアルシーヴちゃんから何をされるか分かったもんじゃない。

 写真の解析をコリアンダーに頼んだのは失敗だったのかもしれないと、ため息を一つ。

 

 

「……ローリエ?」

 

「あぁ、アルシーヴちゃん。コリアンダーの件は口裏合わせてくれてありがとよ。」

 

「別に構わないんだが……せめて事前に一言欲しかった」

 

「ソルトにボコられててそれどころじゃあなかったの」

 

 

 ソラちゃんの部屋にて、アルシーヴちゃんと二人きりの俺は、本来なら指令の通達を受けるだけだったのだが、先日のコリアンダーの件で意外と長く話し込んでしまっていたようだ。

 

 

「それで、今回の指令は何だい?」

 

「港町にてオーダーを行う。クリエメイトの捕獲はセサミが担当する。ローリエにはセサミの補助と“例の件”の情報収集を頼みたい。」

 

 “例の件”とは、言わずもがな、ソラちゃん襲撃犯の件である。シュガーの時に殆ど情報を得られなかったので、引き続き全ての事情を知る俺が捜査役に選ばれたのだ。ハッカちゃんは原作通り、夢幻魔法という危険な魔法を使える以上、むやみに神殿の外へ出せないようだ。

 

 それにしても、セサミと二人きりか……

 よし抱こう。

 セサミとは図書館で(事故とはいえ)ロケットボインをゲットしてしまった日からあまり会話出来ていない。俺の鍛え上げたコミュ(りょく)マスタリーで口説き落とし、ヨリを戻して、二人で熱い夜を過ごそう。

 

 

「…今回は、コリアンダーも同行させる。」

 

「……え?何で?アイツ非戦闘員じゃなかったっけ?」

 

「戦闘の心得が全くないという訳ではない。コリアンダーも賢者達ほどではなくても戦えるはずだ。

 ……それに、猫に鰹節を食べられないように監視役も必要だろう?」

 

「どういう意味だ。俺がセサミに手を出すとでも思ったのか?」

 

「よく分かったな、その通りだ」

 

 

 ちくせう、と俺は心の中で頭を抱えた。モチベーションが70%低下した。

 あ、そうだ。忘れるところだった。

 

「アルシーヴちゃん、フェンネルがまた慌てた時は頭を撫でてやるんだぞ?」

 

「…? ああ、わかった……だが何故?」

 

 あ、コリャ分かってないな。アルシーヴちゃんに春が来るのは当分先だね。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 港町。

 それは、数多の船が行き着く所にして、あらゆる情報が流れる場所。地球でも、貿易を通してヨーロッパを中心に栄えていった。特にナポリは歴史的栄華の跡が伺える南イタリア最大の都市となっており、その風光明媚な景観は「ナポリを見てから死ね」とまで言われるほどだ。

 エトワリアの港町も、そのようになる可能性を持っている。住む人次第でナポリのような「死ぬ前に一度は見てみたい景観を持つ街」になるだろう。

 

 今回の俺とコリアンダーの指令とは、そんな港町にてセサミと合流し、クリエメイトとソラちゃん襲撃犯の情報を同時に集めること。まぁシュガーの時とほぼ同じだ。

 

 

「それで、何だコレは?」

 

「強盗……だと思うんだが……」

 

 

 その港町で俺達を待ち受けていたのは、地べたに寝転がる人々、並ぶ街中の一つにあるドーナツ屋を占拠?しているだらけた強盗、受付によりかかる女店主に、人質らしき僧侶姿の女性だった。

 

 

「あー……なんだ、その……金を出せぇー…じゃないと………わかるっしょ?口で説明すんのめんどいしぃ……」

 

「好きにしてください……動きたくないので……」

 

「何言ってるんですか! 駄目に決まってるでしょう!」

 

 

 どう考えても脅す気のない強盗の投げやりな要求に、好きにしろと言う女店主。そんな怠惰な状況に人質でありながら唯一声を張る僧侶姿の女性。というか一番最後の女性の姿と顔、そして優しく包みこむようなかやのんボイスに覚えがあるんだけど。

 

 

 遠山りん。

 アプリでは第2章にて登場。オーダーで呼び出されたイーグルジャンプの社員の一人にして、青葉たちのまとめ役のお姉さんだ。あとコウの恋人。つまり……彼女はクリエメイトということになる。俺達は彼女を保護しなくてはならないワケだ。

 ただ、強盗がものすごくアレなのでかなり簡単に助けられそうだけど。

 

 

「なぁ、おっさん? なんか気だるそうだからさ、強盗なんかやるよりもっと楽に食っていける場所を教えようか?」

 

「あ、ほんとぉ? なんかさ、働くのが面倒くさくなっちゃってさぁ……こんなことしてみたんだけど、やっぱり面倒でさ……で、どこなのぉ?」

 

「牢獄の中だ。あそこなら、働く必要もないだろ?」

 

「そうだねぇ……じゃあ、そうしようかなぁ……めんどくさいけど……」

 

 

 重い足取りで立ち去っていく強盗。なんというか、オーダーの影響が強力で助かった。

 この港町でのオーダーの副作用は「大人が全員、働く意欲をなくすこと」。町中の人という人がだらけてしまい、働かなくなるのだ。そして、その怠惰性を治すためには、「その人の働く理由を思い出させる」必要がある。

 さっきの俺の強盗への誘導は、おそらく強盗が労働じゃないからああなったんだろう。きっと、あの人には別に仕事があったが、数日前あたりにリストラされた、ってところか。可哀想な人だ。

 

 

「……………あの、お怪我、ありませんか?」

 

 強盗が交番へ赴くのを見届けていると、コリアンダーが口数少なめに遠山さんに話しかける。お前、女と話すの得意じゃないのに無茶すんなや。

 

「私は大丈夫です。……おふたりは?」

 

「俺はローリエ。こっちはコリアンダーだ。」

 

「……よろしく。」

 

「良かったら、俺達の拠点へ行きがてらこの世界についてお話しましょうか?」

 

「お、おい……」

 

「あぁ、ありがとうございます。私、遠山りんと言います。」

 

 

 そして、遠山さんにエトワリアの事を色々と話しながらセサミとの合流地点である、海辺に見えるコテージへと歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 コテージの中では既に、いつも通りのあぶない恰好をしたセサミが椅子に座って待っており、奥の部屋の半開きになった扉の向こうのクリエケージの中で八神コウさんが珍しく下を脱いでない格好で眠っていた。

 

「コウちゃんっ!!」

 

 遠山さんは彼女を見つけるなりクリエケージに駆けつけて檻を掴む。セサミがクロモン達に命令して遠山さんを捕まえようとしているのが聞こえる。クロモン達が迫ると遠山さんは捕まるまいと逃げようとするが、コリアンダーもクロモン達と一緒に逃げ惑う遠山さんを追いつめる。

 

 俺は、はっきり言ってこのやり方は好きではないし、やりたくもない。理由は3つ。

 1つ、単純にきらら漫画の登場人物達にひどいことはできないから。前世からきらら系の漫画を読んでいた俺には、彼女たちへの愛着が湧いている。心境的にはランプに近い。だから彼女たちを傷つけたくない。

 2つ、クリエケージでクリエを奪った結果、クリエメイト達に起こる悪影響が予想できないから。エトワリアにおいて、クリエは命そのものと言っても過言ではない。そんな世界でクリエを生み出す者(クリエメイト)がクリエを奪われたらどうなるかが、アプリでは言及されていなかった。二度と元の世界に帰れなくなるとか、命がなくなるとかいう悪影響だったら笑えないからだ。

 3つ、この「きららファンタジア」の物語の結末を知っているから。最後は、ランプがオーダーで召喚されたクリエメイト達との交流を書き留めた日記が聖典となり、呪われたソラちゃんとクリエ枯渇寸前のアルシーヴちゃんを救う、という事を俺は知っている。ここで全員捕まえてクリエ回収を成功させるよりも優しくて、誰も不幸にならない方法だ。

 

 

「ローリエ! ぼさっとするな!遠山りんを捕まえろ!」

 

 

 そんな苦悩も知らずに、コリアンダーは俺を怒鳴る。何もしていない様に見えたのだろう。遠山りんも、息を切らしながら、かろうじてクロモン達から逃げられているが、捕まるのも時間の問題だろう。

 だが俺も、親友に発破をかけられた以上、仕事をしない訳にはいかなくなった。

 

 

 

 ――仕方なく、懐から「パイソン」を取り出し、誰もいない方向の窓に向かって威嚇射撃を放った。

 

 

 

 バァァン、という発砲音とパリン、というガラスの音がコテージ内に同時に響く。

 その音に、遠山さんは顔を青ざめ、動きを止めた。クロモン達も、コリアンダーも、セサミも皆同様に動きを止める。イーグルジャンプにはサバゲーの達人(うみこさん)がいる。俺のマグナムでの威嚇射撃は効果抜群であることも確信していた事だ。そして、日本ではそう簡単に実銃は手に入らない。遠山さんへの心理的ショックは容易に想像できた。

 

 

「遠山さん、俺はこういうことはしたくなかったんだ」

 

 そして、自発的に静寂を破る。慎重に話しかけて落ち着かせなければ。

 

「この世界には魔物が当たり前のようにいると言ったはずだ。中には簡単に人間を殺せる奴もいるということも、そいつらが町に入ってこないとは限らないことも。」

 

 俺はマグナムを懐のホルスターにしまって続ける。

 

「俺達は基本的にイーグルジャンプの皆に危害は加えない。魔物や不審者からも守ると言った。でも、もしそれが聞けず、好き勝手に行動するというのならば……君らの安全のため、こういう手段を取らざるを得ない。

 信用はされない行いだと分かっている。だから信用しなくてもいい。でも………分かってほしい。」

 

 遠山さんは答えるかわりに、八神さんがいる奥の部屋に入っていった。きっと納得はしていないだろう。でも、シュガーの時にもゆのっち達を狙う盗賊たちもいたからな……あながち嘘ではない。

 

 

「驚きました、ローリエ」

 

「何がだ、セサミ」

 

「あなたは、もっと女性に優しいと思っていました」

 

「優先順位と合理性の話だよ。俺だって女性に銃は向けたくない。さっきも、関係ない方向に撃ったの見たろ。

 俺はただ、アルシーヴちゃんからの任務を守っただけだ」

 

 日本人は平和ボケと某法律のせいか、銃の脅しに弱いという点を突くのも合理的だしな。

 

「あんまり俺を見くびった言動をするとまたおっぱい揉むぞ」

 

「触ったら制裁ですからね!」

 

 

 もう知りません、とセサミはそっぽを向いてしまった。

 そこにアルシーヴちゃんがちょうどやってきて、ローリエお前またセサミにセクハラしたのかと問いただされた事は割愛したい。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 コテージに入った瞬間での出来事を整理するのに、幾分かの時間を要した。

 コウちゃんが捕まっていたこと。布地の少ない水着を着た青い髪の女の人に命令された黒い小動物が私を捕まえようとしたこと。コリアンダーさんとローリエさんが掌を返したように急に私を捕まえようとしだしたこと。そして……

 

 

『遠山さん、俺はこういうことはしたくなかったんだ』

 

 

 ローリエさんが威嚇射撃をしたこと。あれはきっと、うみこさんがコウちゃんにからかわれた時の仕返しで使うようなモデルガンじゃないだろう。

 どうしてあんなものを持っているのか、どうしてあんな事を言いながら威嚇射撃を放ったのか、といった疑問もあるが、それより私はこの檻の中、コウちゃんと二人きりでいて、どうなってしまうのか不安だった。

 

「あぁりん、いたんだぁ~」

 

「いたんだぁじゃないよ! 私達捕まっちゃったのよ!どうするのよ!」

 

「私だって焦ったよ。でも、この檻からどうしても出られなくってさ。あれこれ試しているうちになんかめんどくなって……」

 

 そんな不安があるはずなのに、コウちゃんはそんな不安を感じさせない様子でだらけていた。少し様子がおかしいが、この状況はまずい。コウちゃんがこういった状態にどうするかは知っている。

 

「ねぇりん、脱いで良い?」

 

「駄目に決まってるでしょ!! 今の状況分かってるの!?」

 

「いいじゃぁ~ん! 海が近いのか、ちょっと暑かったし、いいでしょ~! ね、りん?」

 

「もおぉっ、さっきと違って何で脱ごうとする時だけそんな元気なのっ!?」

 

 私の制止も聞かずに、ズボンを脱ぎ始めるコウちゃん。それをなんとかやめさせようとしているが、時間の問題だ。捕まっているというのに、こんな格好誰かに見られる訳には……

 

 

「………ええと、お取り込み中でしたか?」

 

「きゃああああっ!?

 い、いきなり入ってこないで!」

 

「おいセサミ、お前礼儀がなってなさ過ぎるぞ! 百合CPの部屋に入るときはまず……」

 

 

 扉から顔を出すローリエさんと、セサミと呼ばれた青髪の女性と目が合う。

 

「ノッ……ク………を………」

 

 つまり……この二人にコウちゃんのあられもない姿が見られているということで……

 

 

「で、で……」

 

「あぁ! みなまで言わずとも良い、遠山さん!」

 

 

 私の悲鳴を遮るように声を張って何かを語りだしたのはローリエさんだ。

 

 

「我々は妖怪『イナイ・イナイバー』!

 ある時は存在し、またある時は存在しない、稀有な幻のポケ〇ン!!」

 

「自分でポ〇モンって言っちゃったよ」

 

「その実君らでマイサン(My son)がフィーバーするイケナイ生き物さ。

 さて、疑いが晴れた所で続きを鑑賞するとしようか。

 ―――ポップコーンください」

 

 現在進行形で疑いが確実なものになっているローリエさんは、どこからかイスを取り出してそこに座り、手足を組んでそんなことを言っている。……まさかここに居座るつもりなの!?

 ……これを見ている私の目は据わっていることだろう。〇ケモンのくだりでツッコんだ隣のコウちゃんも目から光が消えていたから。

 

「コーラもつけて、携帯電話の電源はオフに、館内禁煙、上映中はお静かに、撮影禁止。

 どんなに足が長くても、前の席は蹴らなイダァ!!?

 

 映画館の本編上映前に出てきそうな注意を口頭で暗唱するローリエさんを、セサミが後ろからイスごと蹴り飛ばす。なんというか、破廉恥な格好をしているが常識は持ち合わせているのかもしれない。

 

「何がやりたいんですか貴方は。ここは劇場じゃあないんですよ」

 

「セサミお前! せっかく『百合CPを覗いたのがバレちゃった時のフォロー』をしたというのに!!」

 

 

「あの、何もフォロー出来てなかったんですけど…」

 

「失礼……いえ、私は捕虜の貴方にそう言われる理由も無いのですが。

 それにしても、八神コウは、いつもそんな恰好を……?」

 

 自分だけ常識人ですよみたいな、そんな強調をしつつ、セサミにコウちゃんについてそう聞かれた。なんとか誤魔化さなくては。

 

「い、いつもじゃありません、たまにですっ! ほら、もう脱げかけちゃってるじゃない!」

 

 コウちゃんのズボンを直していると、更にこんな質問をしてくる。

 

「たまに……その、込み入ったことを聞きますが、下着の露出が趣味とか?」

 

「コウちゃんを変質者にしないで!!」

 

 とんでもない誤解を大声で打ち消す。

 でも、コウちゃん、会社で寝る時はいつもあんな恰好してるし……

 

「少しだけ………そうなのかも………。」

 

 声に出てしまった。しまったと思ったがもう遅い。

 

 

「……破廉恥な人なのですね。」

 

 

 セサミが何とも言えない表情でそんなことを口にした。

 コウちゃんにはもう少し女の子っぽくして欲しいけど……

 

 

 

「あなたみたいな格好の人が言わないで下さい!!」

「あんたみたいな格好の人には言われたくないかな~。」

「お前がソレを言うな、セサミ!!」

 

 

 三人のツッコミがコテージ内に響き渡る。

 賢者について、何も分からなくなってきた気がする。

 

 




キャラクター紹介&解説

ローリエ
 セサミやコリアンダーと共に、遠山りんを保護した百合豚。百合CPにおける彼自身の思想はかなり過激で、お膳立てするだけして、見れるだけ見る、といった業深く罪深い信条を持つ。ただ、「百合に男の入る余地はない」といった、百合の基本はおさえている(つもり)。また、同性愛にも寛容で、エトワリアで同性愛を認めるべきとも思っている。

アルシーヴ
 無自覚タラシ筆頭神官。フェンネルと図書館でぶつかっただけなのに、ローリエに百合CPを組まれ、余計なアドバイスを貰ってしまった。きららファンタジアが公式で恋愛ゲームを出す場合は、アルシーヴを操作し、七賢者を主に攻略していく形になるだろう。隠しキャラは勿論ランプで。

コリアンダー
 戦闘要員として出したつもりが、町中の人々がだらけ切っていたためにいい出番がもらえなかったオリキャラ枠。今回も女性が苦手という設定を深めただけになってしまったかもしれない。活躍はもう少し待ってほしいのじゃ。

セサミ
 原作第2章のボスたるアルシーヴの秘書兼八賢者。ローリエとはエロと制裁で軽口を叩きあう仲だが、ローリエ自身は満足していないようで、更なる親密度アップを図ったが、ガードは固い。全く関係ない話になるが、あぶない水着シリーズはやはり11以前の許されていた時代が好みなのだが、11の水着デザイン変更には許される許されないの他に、需要の問題もあるのではないだろうか。

八神コウ&遠山りん
 原作通り囚われの身となった公式百合CP。作者の得能先生も、コウとりんは意図的に百合として描いているという。原作では言及されていなかった、りんが囚われるまでを書いた。コテージに入ってからはローリエに振り回されたため、今回一番不憫なポジションなのは間違いない。


new game!
 得能氏が連載している、4コマ漫画。やる気溢れる新人・涼風青葉、無口だがネットでは饒舌な同僚・滝本ひふみ、ズボラでセクシャルな上司・八神コウ、お調子者な同僚・篠田はじめ、関西弁を話す庶民的同僚・飯島ゆんといったイーグルジャンプ社開発メンバーを中心に構成されるワーキングコメディ。「がんばるぞい!」といったフレーズや魅力的なキャラクターで社会現象を巻き起こした。



△▼△▼△▼
ローリエ「さて皆さん、百合の潮風、いかがだったかな?この後はだらけ切った住人達を叩き起こして、例の情報収集の時間だ!コリアンダーは帰ってていいよー!」
コリアンダー「ダメだ。お前とセサミを二人きりなんて、世界一安心できん」
ローリエ「だったら、手伝ってくんない? 情報収集はもちろん、きら…召喚士達の確認にコウりんの結婚式の準備、クリエケージの調整。仕事は山盛りなんだからな?」
コリアンダー「ああ、わかっ……待て、今なんて言った?」

次回『なにイロコンパス?』
ローリエ「見てくれよな~!」
コリアンダー「ま、待て!待てってば!」
▲▽▲▽▲▽

あとがき
平成最後、書ききった!!!!
前書きの台詞が陛下ボイスで再生された方はきっと私と同世代。
あと、星5シャロ千夜が当たらないのはバg……ゲフンゲフン、まだチャンスはあるからな!!

きららファンタジアに登場する作品群の中の、次の作品の中で、最も皆様が好きな作品は?

  • きんいろモザイク
  • ステラのまほう
  • ゆゆ式
  • うらら迷路帖
  • 夢喰いメリー

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