きららファンタジア 魔法工学教師は八賢者 作:伝説の超三毛猫
…ローリエ・ベルベット 著 自伝『月、空、太陽』
第5章より抜粋
※2019/12/27:今後の展開の辻褄合わせのため、『イモルト・ドーロ』の取り壊し時期をズラしました。スミマセン!
第41話:一人目のクリエメイト
カジノの入り口の扉の一つを開いた時、広がった光景に、俺は肝を冷やした。
なんてったって……明らかに様子のおかしいクロモン達が、ぐったりしていたクリエメイト―――日向夏帆ちゃんを、囲んで襲いかかろうとしていた場面だったのだから。
すぐさまクロモン達を銃撃し、消滅させると、夏帆ちゃんに駆け寄りなけなしの魔力で回復魔法を使う。ドラクエで例えると、俺のMPでは満タンからでもホイミ数発、あるいはベホイミ二、三発程度しかできないから、回復が間に合って良かった。
「もう大丈夫だ、お嬢さんッ! 何故って? ……俺が来た!」
俺は、何処ぞのヒーローの胸と言葉を借りて、出来るだけの笑顔を作った。彼女が安心できるように。
―――いつか、俺も大切なものを守れるようになる為に。
夏帆ちゃんの容体が安定した後、近くの仮眠室に彼女を寝かせ、厨房で軽食を作っておく。両方に敵がいなくて良かった。
その後、俺は探索ができる
今回の「オーダー」、誰が召喚されたかは、一人目を保護した時点で明らかだ。
彼女は、
今はオーダーで召喚されたからか、兎の付け耳に赤と黒のバニースーツ風の鎧と、ちょっとアダルティな格好になっていた。麻冬さんとは比べ物にならないくらい発育がいいといっても、この子まだ高校生のはずなんだけど。
あと呼ばれた可能性があるキャラとしては、
「ドS属性」の
「妹属性」の
「お姉さん属性」の
「アイドル属性」の
キッチンスタッフの
苺香ちゃん、麻冬さん、美雨さん、ひでりくんは確定だろう。保険として秋月くんとディーノさんが呼ばれた可能性も考えておいた方が良い。
彼ら彼女らでは、ハッキリ言って赤目のクロモンなどの魔物たちに見つかって攻撃でもされたらひとたまりもない。あの魔物どもより先に、俺のG型魔道具やルーンドローンで、先に見つけて、守る必要がありそうだ。
「う、う……ん…………あ…」
お、夏帆ちゃんが目覚めたようだ。
「………知らない天井だ」
「ブフゥッ!!?」
「ふぇっ!!?」
最初の一言がまさかの異世界転生テンプレ!?
夏帆ちゃん、あなたさっき死にかけてましたよね? 何で起きた最初の一言目でそれかませるんだよ! お陰で吹き出したわ!
「あの、あなたは……?」
吹き出した俺に反応したのか、横になったままこちらを見て、驚きの表情をする夏帆ちゃん。
彼女は、ここに呼ばれて間もない。一つずつ、落ち着いて説明しなければ。
「俺の名はローリエ。気が付いたようで良かった。あなたは?」
「えっと………日向夏帆、です…」
「夏帆ちゃんですね。急なことになるが、今から話すことは全て真実だ。よく聞いてくれ」
俺は、夏帆ちゃんに話せるだけの事を話した。
ここが「エトワリア」という剣と魔法の世界である事。
夏帆ちゃんは、「オーダー」という魔法で元の世界から召喚されたこと。他のスティーレの店員も召喚された可能性が高いこと。
エトワリアには「聖典」というものがあり、そこには女神が異世界を観察したものが書かれていること。その中に、夏帆ちゃん達の世界の著述も含まれていること(このあたりは、実物の聖典を見てもらった)。
「……つまり私は今、ラノベとかでよくある異世界召喚を体験してるってこと!!?」
「あー………まぁ、その認識でいいか、うん」
かくいう俺も、異世界転生者の人生を現在進行形で送ってるしな。
「……なにか、質問はあるか?」
「ローリエさんって、魔法使えるの!?」
質問コーナーを設けると、やはりというか、その質問が飛んできた。俺、純粋な魔法苦手なんだけどな……
とはいえ、彼女の期待に答えるためだ。夏帆ちゃんのお腹に手をかざして―――
「……ホイミ」
前世の頃に知った回復魔法を唱えた。
魔力が減る独特の感覚を覚えると、手から緑色の温かな回復の光が出てきて、夏帆ちゃんのお腹に伝わり吸収された。
「わぁ……すごい…! ホイミが出た!!」
「ははは。まぁ、ざっとこんな感じかな」
その様子を見た夏帆ちゃんは、まるで子供のように喜んだ。そこまでいいリアクションをされると、こちらまで気持ちが良い。
「ドラクエ知ってるんですか!?」
ほぉ? 夏帆ちゃんよ。まさかその話を振るつもりか?
ソシャゲにハマる夏帆ちゃん以上に熱く語れる自信があるぞ、俺には。
「………言っとくが超詳しいぞ?」
「大丈夫! 最近はスマホで出来るようになったんですから! 好きなナンバリング、聞いてもいいですか!?」
「
「分かります! スマホでやって超感動しました! 人生を生きてるって感じがしますよね!」
「あぁ。ビアンカはいい女になったしな」
「え、ローリエさん、ビアンカ派なんですか?」
「……ん、夏帆ちゃんは違うのか?」
「フローラ派、なんです……」
「………………………ほぅ」
………これは、思ったよりも長いトークになりそうだな。
◇◆◇◆◇
目が覚めたら、ランプが心配そうな顔でこっちを覗き込んでいた。そして、旅をやめようと言ってきた。
「アルシーヴに言われました。この旅で何も得られていないって。ローリエには、『きららさんの為に何が出来るか』って言われました。
―――わたしは、アルシーヴに言い返す事もあの問いに答える事も出来ませんでした。」
「ちょっと、ランプ―――」
「結局、わたしは無駄な事をしていただけなんですね―――」
「そんなことないっ!!!」
どんどん落ち込んでいくランプを見ていられなくて、私はランプの弱気を振り払うように話し始める。
「だって私は……ランプにたくさんのものを貰ったから。
コールの力だけじゃない。たくさんのクリエメイト達と出会えたし、友達にもなれた。オーダーで混乱した世界も、ほんのちょっとだけど助けられた。だから……そんな悲しい事、言わないで……!」
私は、これまでずっと、自分がなにもできない子だと思っていた。
平和で、なにも悪いことのない村で育って、みんなが何でもしてくれて……
でも、そんな当たり前のことも、色んな人が守ってくれてたって、この旅でわかった。
「私は、その平和を守ることができる。今はまだ、できるかもしれない―――だけど。
それでも、やろうって思ってる。そのためには、ランプと一緒じゃないとダメなの。あの時、言ってくれたよね。一緒なら頑張れるって。私も、ランプと一緒に頑張りたいの。
私は……私が出来ることをする。すべての力を出し切って。
だから、行こうよ――――世界を救いに。」
「…………………………ひ、ひっく。」
「ランプ?」
「うっ、ううっ、うわあああああああああああんっ!!」
「わあああああっ、ど、どうしたのランプっ!?」
私は、自分の出来ることをすると、そう言って、ランプに手を差し伸べた。……そのあと、ランプに思いっきり泣かれて、泣き止ませるのにものすごく苦労したけど。
そして………その後、私は、ランプから女神候補生のことを聞いた。
女神様の後継者になるために、神殿で学んでいる生徒。
聖典が好きだから、女神候補生になったこと。
そして―――
「先生がいたんだ。」
「はい。わたしは、女神候補生として、アルシーヴとローリエの元で学んでいたんです。」
ランプの先生が、今は敵となっているアルシーヴとローリエであること。
この事を今まで話さなかったのは、マッチが私を混乱させないようにと、口止めしていたからであること。今私に打ち明けたのは、ランプが一緒に立ち向かった私を見て「この人だけは裏切っちゃいけない」って思ったからであること。
そんな事情を話したランプは、私に対して申し訳なさそうにしていたけれど………それはつまり、私を信じてくれたってことだよね。
「大好きな仲間が大切だって思う人を一緒に助けるためなら、私はもっと頑張れるよ。」
「……きらら『らしい』ね。」
「きららさん、一緒にソラ様を救いましょう! アルシーヴを止めましょう!」
私がランプにそう言葉を送ると、マッチとランプの顔にも光が戻った。こうして、私たちは、旅を続ける決心を固めた―――その時。
「きららさん、今、クリエメイトは………パスは感じますか!?」
「待ってよ、ランプ。今はね―――」
――――――感じたのです。クリエメイトの、パスを。
「えっ………」
「な、何ですか? その意味深な『えっ』は?」
「まさか………感じる、のかい!?」
マッチの言うとおり、パスは、今いる場所から降りて少し歩く所から、感じたのだ。
「うん、感じるよ! ついて来て!!」
「そんな……ペースが早すぎる………!」
「やれやれ、こんな展開になるとはね……!
きらら、無理はするなよ! さっき戦ったばっかりなんだから!」
ランプとマッチがついて来るのを確認してから、私は急いで坂道を勢いに任せて走り出した。
◇◇◇◇◇
パスの感じる場所に向かって足を進めると、そこには、見たこともない建物が立っていた。
金一色の外壁に窓がたくさんあり、昼なのに目が眩む程に光り輝いていて、そして見上げたら首が痛くなるほどに背の高い建物だった。
「これは………!?」
「こんな建物、前通った時にはなかったはずなのに………!?」
「『イモルト・ドーロ』………!!?
4年前に壊された建物がなぜ……!?」
ランプは初めて見た建物に、目を白黒させている。マッチは、どうやら何か知っているみたいだけど……
とにかく、今はこの建物内のどこかにいるクリエメイトを、いち早く見つけ出さないと!
「この中からクリエメイトのパスを感じるよ!」
「こ、この建物に入るんですか!?」
「ま、まぁ、ここは元々カジノだったしねぇ……」
ランプとマッチが、何故か入るのを躊躇っている。どうしたんだろう?
「ねぇ、二人ともどうしたの? 中に入らないの?」
「えっ!!? えーーっとですね……」
「…………きらら、ここがどんな建物か、知ってるかい?」
「………? いいえ、知りませんけど……」
そんなことを聞かれたので意図がよく分からず素直に答えると、マッチが物凄く複雑な顔をしながら、私にこう言った。
「カジノって言えば分かるかな?」
「かじの?」
「……………大人がお金を賭けて遊ぶ場所なんだよ。」
「………………そんな場所があるんだ…」
知らなかったな……そんな場所があるなんて。
また一つ、変わった知識を得た気がする。
確かに、そういう場所ならば、ランプとマッチが入るのを遠慮するのも分かるね。なんというか、私達が入っていいのか、迷ってしまう。
――――でも。
「パスは確かに感じるの! お願い、信じて!」
クリエメイトが危険に晒されているかもしれないと思うと、迷ってる暇はないことくらい、わかる。
その思いに任せてそう言うと。
「――もちろんです、きららさん。今さら、疑うわけありませんよ!」
「……そうだね。今は、子供がカジノにとか言ってる場合じゃあない。」
ランプもマッチも、そう返してくれた。
「よし、行こう!」
入口の扉を開けると、そこはピンクの壁と白いカーペットが目に入る空間だった。
お姫様のようなチェストやドレッサー、ベッドがあり、それ以上にフリフリのドレスを着た少女やカラフルな色の覆面をした人々の人形が目立つ。
そして、その真ん中で。
「「「「「くーーーー!!!!」」」」」
「くっ………マズい、囲まれた…………!!」
うさぎの耳のついた帽子が特徴的な、小さな茶髪のショートカットの少女が、興奮した様子の目の赤いクロモン達に囲まれてしまっていた。
「なっ……!!?」
「あれは……麻冬様!!」
ランプが様付けしたことから、囲まれている少女がクリエメイトであると察知して、すぐさま私の一番の魔法を使う。
「『コール』っ!!!」
それが、目の前のクリエメイトを救うと信じて。
◇◇◇◇◇
「助かったわ。どなたか知らないけれど、ありがとう」
赤い目のクロモンを大方片付けた後、少女の安否を確認すると、少女は礼儀正しくそうお礼を言った。
まだ小さいのにしっかりしているなぁ。
「きみ、ケガはない? 大丈夫?」
「……………」
目線を合わせてそう尋ねると、どうしてか、表情が複雑なものになる。
「ま、まさか、どこかケガを!?」
「ち、違うわよ。ただ……その………」
「きららさん! ダメですよ、麻冬様を子供扱いなさったら!!」
少女の様子が変なことに、嫌な可能性を予想するが、ランプが突然、大声で私と麻冬様、と呼んだ少女の間に割り込んできた。
「麻冬様は、こう見ると子供みたいですが、実は成人になっていて、わたしやきららさんよりも年上なんですよ! 見た目は子供みたいですが
「『子供みたい』って連呼しないでくれる?」
さらっととんでもない事と失礼な事を言ったランプを、麻冬さんがチョップでぶっ叩く。ゴスッと、人間から鳴っていいのか分からない音がした気がする。
頭を抱え痛そうにしているランプを「というかどうして私のことを知っているのかしら」と一瞥しながら……
「とりあえず、改めまして。
私達にそう自己紹介をした。
その佇まいは、確かに言われてみれば、大人のように見える………と、思うことにしよう。私も流石に、ランプのように痛い一撃は貰いたくない。
各々の情報交換が終わり、麻冬さんにエトワリアのこと、「オーダー」のこと、聖典のこと、そして私達のことを話すと、なるほどと納得してくれた。
「それなら、空飛ぶこのマッチちゃんやさっきのクロモン? だっけかにも納得ね。」
「え? 僕かい?」
「しゃべる猫なんて私達の世界にはいないわよ。まぁ、私は『魔法少女フリル』に出てきそうな使い魔みたいで好きだけどね。」
「そ、そうかな……? ははは……」
「あー! マッチが褒められて照れてる!」
「か、からかうなよ。」
麻冬さんは、マッチのしゃべる点と、空を飛ぶ点と、小ささが、なんだか気に入ったみたいだけど。「魔法少女」? というのはよく分からない。
それよりも、私には気になる点があった。
「私はさっきのクロモンがなんかおかしいと思いました。何というか、ただ目が赤いだけじゃあない気がするんです。」
「……確かに、さっきのクロモン達は、明らかに麻冬に攻撃していた。それも、当たったらただじゃすまないレベルの攻撃でだ。」
「私も、きらら達が着くまではあいつらの攻撃を部屋のものを使って凌いでいたけど……もう少し遅かったら危なかった、ってことね。」
「そんな……っ!!
それじゃ、今頃、他のクリエメイト達は……
きららさんっ!」
私の違和感を、マッチと麻冬さんが、冷静に思い返している。
ランプが顔を真っ青にして私に縋りついてくる。それを見て、麻冬さん以外のクリエメイトのパスを探る。
もし、命の危機が迫っているなら、パスの反応に違いが出るし、すぐに助けに向かわなければならない。
パスを探ると、皆―――いちおう無事そうだ。
「大丈夫。麻冬さん含めて、7人……全員、今のところは無事だよ。」
「苺香たちも来ているのね………」
「一刻も早く、助け出しましょう!!」
「そうだね。今回ばっかりは、クリエメイトの命の問題もある。急がなくっちゃね。」
これまでの賢者達は、クリエメイトを捕らえることはしても、命を狙うことはなかった。でも、今度の敵はクリエメイトを殺そうとさえしている。
今回は、いつも以上に気を引き締めないといけないのかもしれない。
いつも以上に深刻な事態を自覚しながら、新たに麻冬さんを仲間に、女の子のメルヘンチックな部屋を進んでいった。
◇◆◇◆◇
私、呪術師アリサは、ローリエの助っ人になるべく、筆頭神官さまから仕事を与えられました。
仕事内容は、筆頭神官さまが知っている、急造された巨大な建物―――『イモルト・ドーロ』とその元経営者・ビブリオの情報を、ローリエに伝えること。
カジノに入り、イメージ通りのエントランスを抜けると、踏んでいいのか躊躇うくらいにふかふかなカーペットを踏みしめ、ルーレット台やトランプ台のついたテーブルや、毛皮をふんだんに使った椅子の間を歩いていく。
その先の、小さな扉から、話し声が聞こえてきます。
小さな扉を開ける。私の目に飛び込んできたのは。
「いやいやいやいや夏帆ちゃんよ、ビアンカが主人公を何年待ったと思ってるのよ。男としてはさ、待ち続けた幼馴染の気持ちを汲んで答えてあげるべきでしょーよ」
何かを力説する緑髪で金とオレンジのオッドアイの男、ローリエさんと。
「ローリエさんこそどうして頑なにビアンカを勧めるのよ。清楚で、献身的でいい人じゃない、フローラ。あとイオナズン使えるし、実家から仕送り貰えるし」
そんなローリエさんに反論する、バニーガールを彷彿とさせる鎧姿の、金髪ツインテールの長身の女性でした。
「イオナズンは娘やヘルバトラーも使えんだろうが。そんな理由や仕送り目当てで嫁に選ばれたらフローラ泣くぞ? 大体一目惚れから色々すっ飛ばして結婚なんておかしいでしょ」
「一目惚れしたから炎のリングと水のリングを取りに行ったんでしょ? その途中でたまたま出会った幼馴染に惚れたから結婚しますーって、ルドマンさんに失礼だと思うんだけど」
「ビアンカは幼い時に主人公と冒険したでしょ。その時にもう布石は打ってあるの。フローラに至ってはオープニングでちょろっと出会っただけでしょうが。それで一目惚れからのラブロマンスなんてベタじゃないかな」
「どっちかっていうと、異性の幼馴染とラブロマンスの方がベタだと思うんだけどなぁ………実際はそんな幼馴染いないし、一目惚れの方が今どき現実的だと思うよ、私」
「そうなの? でも、存在しないからこそ、ゲームならではのファンタジーを楽しみたいと思わないか? そもそも、フローラにはアンディといういい男が―――」
「何こんな時に訳分からない話で盛り上がってるんですか二人とも!! 誰ですかビアンカとフローラって!! 幼馴染とか一目惚れとかどうでもいいですよ!!!」
私が一喝すると、ローリエも金髪の女性も、談義をやめてこっちを向く。
「あら? アリサ? 何でこんな所に?」
「ローリエさん、知り合い?」
「あぁ。だが一体………?」
不思議そうな顔をするローリエに、私は言ってやる。
兄さんの仇であるオレンジ髪の女。そいつを、絶対に討ってやるんですから。
「ローリエさん、この度、助っ人を仰せつかった、アリサです。筆頭神官さまから情報を預かって来ました。」
「アリサが………助っ人……!?」
ローリエさんは、今まで見たことがないほどに目を見開いた。
キャラクター紹介&解説
ローリエ
紙一重で夏帆を救出した八賢者。現在、他のクリエメイトをG型とルーンドローンで捜索中。ちなみに、ドラクエ5ではビアンカ派。
日向夏帆
前回ローリエに救出された、スティーレのホールスタッフにして、ゲーマー女子高生。いちおう、スマホでドラクエもプレイ済みで、拙作における夏帆ちゃんは、ドラクエ5ではフローラ派。
きらら&ランプ&マッチ
アルシーヴとローリエの襲撃から立ち直った直後に、オーダーで出来たと思われる建築物に突入した原作主人公組。ローリエとは違う入口から入り、メルヘンチックな部屋の中で赤目のクロモンに襲われていた麻冬を救出する。そして、クリエメイトの数は7人……一体誰が召喚されたんだ???
星川麻冬
きらら達に救出され、彼女達から事情を聞いた合法ロリ20歳。スティーレの妹属性ホールスタッフなだけあり、きららは初見では子供としか思わなかった。解説をしながら的確に地雷を踏むランプへの対応を目の当たりにし、大人として接する事を心に決めたそう。
アリサ
ローリエの助っ人として転移してきたら、とんでもないドラクエ談義に巻き込まれた呪術師の少女。アルシーヴからの初仕事である情報伝達を行うつもりが、出鼻をくじかれてしまった。
クリエメイト・ディーノ
元ネタは、2019年にきららファンタジア運営が行ったエイプリルフール企画から。この時はディーノを含めて夢路、山路、タカヒロというきらら男子が参戦するのか!? というネタだった。原作では参戦ならずで不発に終わったようだが……
魔法少女フリル
麻冬が神聖視している、ニチアサのキッズアニメ。「ブレンド・S」内のアニメで放送されており、フィギュア化もされている。フリルのCVは、ロリボイスに定評のある小倉さん。なお、一度だけ闇堕ちした回があり、ちゃっかり苺香のドS調教にも使われていた。キッズアニメなのに。
イモルト・ドーロとオーダー
『イモルト・ドーロ』とは、現在、ローリエときらら達が突入している、巨大カジノの名前。オーナーはビブリオなるものが務めていたが、4年前に取り壊されたようだ。今回、急造されたのは、オーダーの影響である。
夏帆がいた空間は、本格的なカジノを彷彿とさせるインテリアやゲームテーブルが並び、麻冬がいた空間には、女児チックな家具と、魔法少女や戦隊ものなどの日曜朝アニメ&ドラマのフィギュアが現れた。
ビアンカ・フローラ論争
ドラゴンクエスト5をプレイした人物なら誰もが避けては通れない、結婚と言う名の人生の選択。金髪で勝ち気な幼馴染・ビアンカか淑やかで物腰の柔らかいお嬢様・フローラのどちらと結婚するか、プレイヤー内で常に割れている。なお、DS版以降では、フローラの姉である第三の女・デボラが加わるが、未だに初期の嫁候補である二人の派閥が根強く残っている。
ブレンド・S
中○幸氏によって連載されている4コマ漫画作品。桜ノ宮苺香と個性的なオタク仲間と共に属性喫茶・スティーレで働くワーキング・ラブコメディ。苺香のドS表情や他の登場人物たちの個性、オタクあるある等が魅力的に描かれている。
△▼△▼△▼
ローリエ「俺は夏帆ちゃんを、きららちゃん達は麻冬さんを保護した。しかし、残るクリエメイトは少なくとも3人!アリサから話を聞いた俺たちも、保護のために動き出す!
その時、偵察機達が映し出したのは………ま、まさかのあの二人、だと……!!?」
次回『ぼなぺてぃーとD』
夏帆「次回もお楽しみに!」
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あとがき
とうとう、年末ムードになりましたね…
アプリでは、まさかの年末生放送からのクリエメイトによる定番コーナー。こちらの創作のインスピレーションを十分に掻き立てられるものでした。いつもありがとう、きららファンタジア。
ろーりえ「シュガーとジンジャーの笑いのトラップは温すぎる……! ここは、前世の年末テレビでガキ使を見てきた俺が真の恐怖を見せてやる……! まずは、参加者一人ひとりの黒歴史を抉って……」
しゅがー「おにーちゃん、かわいそうだよ!」
ろーりえ「りーさんやるんちゃんを強制アウトにする笑い袋やジンジャーのビンタも取り入れて……」
じんじゃー「それは流石にイジメだろ!?」
ろーりえ「最後に『Alice Thai Kick』のメッセージ付き録画を……」
あるしーぶ「そこまでだ、ローリエ!!」
タイキックさん「出番ないんですか?」
四人「「「「!!!?」」」」
次のうち、もっとも皆さんが好きな人は?
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大宮勇
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佐倉恵
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二条臣
-
飯野水葉
-
タイキックさん(♀)