きららファンタジア 魔法工学教師は八賢者   作:伝説の超三毛猫

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 今回は少し思うところもあり、2話連続投稿です。


“それは、あまりにも早い再会でした。クロモン達を次々と撃ち、消滅させる死神のごときその姿は、お星様を隠して弄ぶ真っ黒な雨雲を彷彿とさせました。”
 …ランプの日記帳(のちの聖典・きららファンタジア)より抜粋


第44話:金の亡者(イモルト・ドーロ)の呪い

 

 イモルト・ドーロ、最上階。

 ビブリオは、ローリエのG型魔道具にたかられ続けた結果、視覚的及び生理的ダメージの耐性を獲得しつつあった。

 

「ううっ……この、この!!」

 

 体に貼り付くG型魔道具を引っぺがし、木製の檻を見ると、やはり苺香はビブリオのことを汚物を見るような目で睨んでいた。……なお、実際のところビブリオとG型魔道具に怯えているだけである。

 

 

「お前の目つき……頭に来るからやめろって言ったよなぁ……?」

 

「ご、ごめんなさい……でも…これは生まれつきで……」

 

「ハッ!! 生まれた時からそんな怖い目か! よく両親に捨てられっぬわぁぁぁ!!?」

 

 ビブリオがそんな苺香を睨み返しながら罵倒しようとする度、G型魔道具達はそれを妨害する。それもその筈―――この魔道具の主は、誰よりもクリエメイトを愛する男。彼ら彼女らを貶める言動を、許すはずもない。

 しかし、ビブリオは諦めなかった。長年己の商会で金と権力を築き上げ、甘い汁を啜り、商売敵をことごとく潰し、従業員や奴隷の人生を食い物にしてきた過去と矜持が、彼の口を回したのだ。

 

 

「常日頃からそんな……っぺっ、恐ろしい顔してるんだ……っ、…友達、からもっ、仲間からも……ぬぅぅん! …家族ですら、お前を疎んでただろォなァ!!」

 

 体にまとわりつく虫を引き剥がし、口の中に入ってくる虫を吐き捨て、顔を蠢く虫を手で払いながら、何匹か虫を飲み込んでしまっても尚ビブリオは言葉を続ける。

 

「そんなこと………っ!!」

 

「あるにっ、決まってるん、だぁぁぁな!!! 口先だけではイイ事言ってる風、でも……距離を取られた事、なかったか!?」

 

「………!」

 

 

 ビブリオのその問いに苺香は目線を地面に下げた。答えることは出来なかった。………その経験があるからだ。幼い頃から目つきの鋭かった苺香は、小学生・中学生時代に目つきや天然で言葉足らずな部分が原因で距離を取られたり、怖がられたりした過去があった。

 彼女の反応から何かあると踏んだビブリオは、G型にたかられながらも口撃を続ける。

 

 

「ジャマだ虫共! このオラにたかるな!!

 ……思い当たる節はあるって顔だぁぁな……!」

 

「………っ!!」

 

「『顔には性格が出る』……お前のその顔! 随分周りを……ふん! 見下してるみたいだぁぁな!!」

 

「そんなっ……! そんな事、思って―――」

 

「思ってなくてもみんな思うんだぁぁな!! 『コイツいつも嫌な顔してるな』『この人僕・私を見下してるんじゃないか』ってぇぇな! お前は表情を治す努力が不足してるんだよ!! 自分中心に世界が回ってると思っているのか!!?」

 

 体に群がるG型を払いのけながら、苺香に反論をさせないように脂肪が回った顔を憤怒に歪ませ喋り続ける。口に入るG型等を吐き出し、再びうっかり飲み込んでしまっても、ビブリオは苺香を睨み返していた。

 

「そんなこと―――っ! 私はっ……店長さんや、スティーレの皆さんや…家族のみんなには、感謝しています!!」

 

「店長?」

 

 苺香が悲痛そうな声でようやく言い返した内容を、ビブリオは反芻する。正直、彼は驚いたのだ。こんな目つきの悪い少女を雇い入れる人間がいたことに。そして、それに感謝している事に。

 それを聞くと同時に、ビブリオの脂肪質な顔から怒りがすとんと落ちた。しかし、そんなきょとんとした顔をしたのも束の間、彼に下卑た笑みが宿り始める。

 

「驚いた……お前みたいな社会に適合しないカスを雇う………? とんだ物好きがいたとはぁぁぁな……オラには真似出来ないんだぁぁな……!」

 

「………?」

 

()()()()()()()()()()()()……!!」

 

 そんなビブリオに苺香は嫌な予感を抱いた。

 G型が何かを察したように再び激しくビブリオに群がる。ビブリオは、G型の相手をしながら苺香に話しかけた。

 

 

「お前を雇ったっていう『店長』……何を考えてこんな役立たずをっ、招き入れたん、だろぉぉなぁ〜〜!!

 お前は幸い、見た目()()はイイからな……! お前の体目的だったりして……!!」

 

「―――っ! 店長さんは……そんな人じゃありませんっ!」

 

 

 苺香をスティーレのホールスタッフとしてスカウトしたディーノは、彼女のドSな言動に鼻血を吹き出して興奮する点こそあるものの、基本紳士的に接するのだ。不器用で、時々職務質問されながらも、ディーノは苺香に優しくし続けた。………ただヘタレだっただけとも言うが。

 

 ともあれ、ディーノの人物像を知る苺香がビブリオの侮辱を黙って聞いていられるはずもなく、エトワリアに来て初めてビブリオに言い返した。

 

 

「店長さんは……目つきの悪い私を見てくれた……『必要です』って受け入れてくれた良い人です! 私だけじゃありません! 他のメンバーだって店長さんを尊敬して……!」

 

「そんなもの、()()()()()()()()()()に決まってるんだぁぁな。」

 

「えっ……」

 

「オラだって自分の商会を持ってるから分かるんだぁぁな。笑顔を貼り付けっ、良い人を演じ! 『()()()()()()()()』っつう恩義と『上司を()()()()()』ってぇ罪悪感で従業員(しもべ)を縛る!!」

 

()()()()()()()()……?」

 

「そう。従業員(しもべ)はオラの為に馬車馬のように働く。オラはカネを()()()()()。生活()()()()()。普通のことなんだぁぁぁぁな!!!」

 

 

 苺香はビブリオの言っていることが理解出来なかった。まるで自分が商会長という名の玉座に座る王様のごとく好き放題しているかのような言動に、苺香は言葉を失う。

 

 

「……店長さんとやらも、裏ではどんな顔してるか分かったモンじゃあないん、だぁぁぁぁな!!!」

 

「………」

 

「声も出ないか?図星か? 言われたことはなかったか? 『貴女みたいな人が必要です』ってぇぇな!」

 

「……」

 

「何度だって言ってやるんだぁぁな!! 雇用主(オラ)が上!商品(おまえ)が下だとな! しょせんお前のいう店長さんとやらも―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――いい加減にしてください

 

「ひっ………!!?」

 

 

 突如、ビブリオは殺気を感じた。情けない悲鳴が出かかり、体が硬直する。たかってくるG型を振り払うのすら中断する。

 

 殺気の元は檻の木枠の奥の少女だった。黙っていれば麗しい美少女で、ちょっと目つきが悪いだけだと思っていたのに。ビブリオは一抹の不安と恐怖すら覚えた。

 

 

 桜ノ宮苺香という少女は、ここ数年怒った事がない。彼女自身、目つきが悪く、相手にドSな印象を与えてしまう事を自覚していたからだ。また、苺香の本来の性格が優しく温厚であることも相まって、滅多に怒らないのだ。

 しかし、目の前のビブリオという男は、苺香の(ある意味)恩人であるディーノをここまで貶したのだ。流石の苺香も許せなかったということである。仏の顔も3度までという言葉もあるが、まさにそういう事だろう。

 

 では、緊張でドSな印象を相手に与えるほどの目つきの苺香が本気で怒った時、相手はそれをどう受け取るか?

 

 

さっきからブーブーブーブーと………あなたと店長さんを一緒にしないでくださいますか……甚だ不愉快です……!

 

 

 ―――その答えが、ビブリオが感じた殺気である。

 つまり、苺香は今、本気で怒っているという事である。彼女の本気の怒りに、ビブリオの丸太のような足がすくみ、脂汗がだらだら流れる。声が詰まり、体が震えた。

 

 ……しかし、今の苺香は囚われの身。両手は繋がれ、木枠の檻から出ることもできない。

 

 ビブリオがそれに気づいたのは、苺香の発言が数分間の沈黙をもたらした後だった。

 

 

(なんだ……、よく考えてみればこの小娘、手錠を破れてないじゃあないか………つまり、今のは……見かけが怖いだけのハッタリ、なんだぁぁな……!)

 

 脂肪たっぷりの顔が、再び醜く歪む。

 

 

(異世界から『オーダー』で連れてきてやったガキの分際で愛想良くしてれば許してやったものを……)

 

「ふぅーーん。そんなコトを言うんだぁぁな?」

 

「…………?」

 

「ちょぉーーーッと見た目が良いからってこのオラに歯向かうなんて…身の程を知るといいんだぁぁぁな!」

 

 

 ビブリオは、ゲヘゲヘと下心満載の笑顔で左手の指に一個ずつはめられた指輪を見る。そのうちの、中指にはめられた赤い宝石の指輪を、右手でいじった。

 ……商品価値が下がるかもしれないが、仕方がないと思いながら。

 

 

「―――――――――!」

 

 

 赤い宝石が妖しく光るのと、蜂の巣をつついたようにG型魔道具達が一斉にビブリオに群がったのは、ほぼ同時だった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 ―――時間がない。

 ビブリオと苺香ちゃんの会話をG型を通して垣間見た感想がそれだ。早く最上階へ向かい、苺香ちゃんを保護しなければ。

 

 そのためにも―――

 

 

 

 

 

「それじゃあ今度はぁ、この2曲いっちゃうよ! 続けて聞いてください! 『夏色Fighting!!』そして『ワク☆ドキSHOOTER』!!」

 

 「「「「「くーーーーーーーーーー!!!!!」」」」」

 

 

 

 ………あのステージ上で歌って踊ってるあの男の娘を何とかしなければ。放っておきたい気もするが、ライブが終わった瞬間クロモンの群れに襲われました、じゃあお話にならない。

 

 

「さぁーーーて………どうしようか?」

 

「え、私たちに振るんですか!?」

 

「スティーレのメンバーならひでりくんについて何かないかなーって思って。それに、アリサの意見も聞きたいしねー」

 

「何かと言われましても……何とかしてライブをやめさせないと、ひでりちゃんと話す事もできそうにないですねぇ」

 

「だな。そもそも、このクロモンとやらの観客まみれのこの状況で、どうやって神崎に連絡するんだ?」

 

「普通にステージに上がる! ……って訳にはいかないよね、きっと……」

 

 

 美雨さんと秋月くんの言うとおり、今のひでりくんに話しかけるのはどう足掻いても無理だ。距離もあるし、人も騒音もある(クロモンだけど)から生半可な話し声では届かない。かといって、夏帆ちゃんの思った通り、普通にステージに上がるのは迂闊すぎる気がする。

 

 

「アリサならどうする?」

 

「そうですね……ローリエさんのどろーんとやらで囮をしつつ、神崎ひでりを保護するのはどうでしょう」

 

「………それが一番現実的な手かな?」

 

 

 早速ルーンドローンを起動するか、と思った所で。

 観客席の別入口―――つまり、俺達が入ってきたのとは別の入口付近で爆発が起こった。ルーンドローンのモニターを切り替えると、そこにはクリエメイト達を『コール』して戦うきららちゃんと後ろに下がるランプとマッチ、ディーノさんに麻冬さんがいた。

 

 

「…………作戦変更。俺とアリサが囮役だ。ディーノさんと麻冬さんにも合流するぞ!」

 

 

 俺はそう伝えるとすぐに走り出した。きららちゃん達のところで、ランプがなにかしでかしたのだろうと確信した行動だった。

 

 

 

 

 きららちゃん達がクロモンの群れと戦う現場に辿り着いた俺は、行く手を遮る赤目のクロモンやド・クロモン、クロモンソルジャー達の眉間に、すれ違いざまに魔法弾を寸分違わず撃ち込んでいく。撃たれたクロモン達が光の粒子となって消えていく中、俺は後続のアリサやクリエメイトの安全を確認しつつ、きららちゃんの元へ辿り着いた。

 

 

「なっ、あなたは……!?」

 

「二度も説明する時間が惜しい。聞いてくれ」

 

 きららちゃんだけでなく、ランプやマッチ、ディーノさんや麻冬さんも目を見開いて驚く。俺がここに現れたからだろうな。

 

「アリサ! ドデカい魔法でクロモンだけを吹っ飛ばして時間稼いでくれ! 1分でいい!」

 

「ムズいこと言ってくれる……っはっ!!」

 

 アリサがステージを巻き込まないように風の魔法でクロモン軍団を吹き飛ばし、できた時間できららちゃん達に説明する。と言っても、短く、分かりやすく伝えなければ。

 

 

「今回のオーダー…俺達神殿は関わってない!」

 

「「「!!!!?」」」

 

 そう断言して、続ける。

 

「現在、日向夏帆・秋月紅葉・天野美雨を保護している! 神殿側は神崎ひでりと桜ノ宮苺香を可及的速やかに救出し、元の世界へ帰す考えだ!」

 

 知った名前が出てきて、表情が和らぐディーノさんと麻冬さん。遅れて俺とアリサが保護したクリエメイト達もやってくる。

 

「店長!」

「麻冬さん!」

「秋月サン!」

「夏帆に美雨も……無事で何よりだわ。」

「えぇ、お陰様で……」

 

 スティーレの店員達は、それぞれ再開を喜び合っている。きららちゃんも、これまでの賢者との対峙を思い出して「まったく違う」と思っているのか、判断に困っている。マッチは何だか考えているようだけど。

 それで、一番の懸念だけど………

 

 

「きららさん。私は―――ローリエを信用できません」

 

 

 ―――やっぱりか。

 異議を唱えてくるのならば、ランプがやってくるだろうとは思っていた。ランプが神殿を出ていったあの日に、あんまりな仕打ちをしたのだ。更に、きららちゃんを叩きのめした前科もある。トントン拍子に行くとは思ってなかった。

 

「ちょっと、ローリエさん。あの子になにしたのよ……?」

 

「悪いな夏帆ちゃん。流石にいまそれを説明してる時間がない」

 

 とはいえ、心証的にはマズい状況だ。揉めれば揉めるほど、苺香ちゃんが危ない。

 

 

「今回のオーダー、誰がやったのかは調べがついている。」

 

「―――ビブリオ、だろ? このカジノ『イモルト・ドーロ』のオーナーだった悪辣商人の」

 

「!!」

 

 情報のカードを切った時、俺の話に割って入ってきたのは、意外にも空飛ぶ猫的マスコットのマッチであった。突然喋り始めた保護者に、ランプもマッチを見やる。

 

「そもそも…今回のオーダー、今までとはやり方が変だった事に違和感は持ってたんだ。今まではクリエメイトに危害を加えようとしなかった魔物たちが今回はクリエメイトの命を狙おうとしていた。

 アルシーヴが見境なくなったのかとも思ったが……オーダーをしでかした人物が違うとなれば納得がいく」

 

「マッチ……何を言ってるの!? 納得いく訳ないじゃない! ローリエが私達を騙そうとしてるのかもしれないでしょ!?」

 

「もしローリエが本当に敵ならドローンがディーノか麻冬を攻撃していたはずだ。でも、ドローンはむしろきららと共闘するかのように魔物を狙撃していた。しかも、さっきの赤目の魔物たちをローリエが躊躇なく撃ち倒していたことやクリエメイト3人をディーノや麻冬と会わせたことに説明がつかない」

 

「ローリエが私達の味方だと思わせる罠かもしれないじゃない!」

 

「ならもっと最初のタイミングでローリエ本人が現れてきてもおかしくはない。それに―――」

 

「もういい! マッチの分からず屋!!」

 

 

 ランプがまくし立てるように疑惑を立てるのを、マッチが冷静に分析していたが、どうもランプには自分の心を否定されてるように感じたようだ。マッチのことを怒鳴りつけると、そのままひでりくんのいるステージの方へ走り去ってしまった。

 

 

「ちょっ……ランプ! 一人は危ないって!」

 

「ランプサン!」

 

「待ちなさいランプ!」

 

 それを追いかけるように、マッチとディーノさんと麻冬さんも行ってしまった。

 ……ランプの気持ちは分からなくもないが、クロモンが攻めてきているこの状況で非戦闘員の単独行動はマズい。

 

「きららちゃん! 夏帆ちゃん達を連れてランプを追いかけろ! あとひでりくんを頼む!!!」

 

「えっ!!? ろ、ローリエさん、どうして……」

 

「いいから! きららちゃんの大切な『仲間』なんだろ?」

 

 

 きららちゃんだけでなく、夏帆ちゃんや秋月くん、美雨さんもなにか言いたげではあったものの、きららちゃんはランプが心配だからか、残り3人はひでりくんと合流すべきだと思ったからか了承はしてくれた。

 

「後で色々聞くからね!!」

 

 夏帆ちゃんの声を背に受け、俺は一人クロモン軍団と戦っていたアリサの隣につく。

 

 

「遅いですローリエさん! 3分たってますよ!」

 

「でも何だかんだ持ちこたえてるあたりスゴいよ、アリサちゃん」

 

「…………良かったんですか? ランプって子…」

 

「今は仕方がない。ああいう年頃の子は、『何を言ってるか』より『誰が言ってるか』で判断しちまいがちだ」

 

「……不安なんですけど」

 

「ならイイ事を教えてやろう。

 ―――ランプは俺と同じくらいかそれ以上に、クリエメイトを愛している」

 

 

 悔しいが、俺が真実を話して説得したところで無駄だろう。むしろ逆効果まである。だからこそ、おれはきららちゃんにクリエメイトをまるごと任せたのだから。

 俺は『ドラグーン』を取り出すと、弾を込める。そして、近寄ってくるクロモンの隊列に向かって引き金を引いた。

 轟音と共に、弾丸は大小さまざまなクロモン達を十数匹単位で一気に貫くと、そいつらを光の粒子に変えた。それを確認すると、戦闘用のルーンドローンを展開。

 

 俺は堂々と宣言した。

 

 

「さぁ――――――ショータイムだ!!!」

 

「もう私が始めてますけどね」

 

 

 いいんだよアリサ、こういうのは雰囲気が大事なんだから。

 




キャラクター紹介&解説

桜ノ宮苺香
 本来は菩薩のように優しい性格ではあるが、ビブリオのあまりにディーノを貶める発言にちょいとブチ切れた「ブレンド・S」の主人公。笑顔や緊張フェイスがことごとく怖くなってしまう苺香が怒ると相手に「殺ス」というイメージを与えてしまうのを元ネタに少し怒らせてみた次第。

ビブリオ
 苺香やディーノを散々ディスってくれたデブ野郎。彼はとんでもない守銭奴であり、金さえあれば何でも許されると思っている。ただしデカめな商会長であることもあり、ただの守銭奴ではなく、従業員を有無を言わさぬブラック環境で働かせる「稼げる守銭奴」である。そのブラック社長気質を持っているのか、人の自尊心を削ったり不信感を植え付けるのが得意。
 ……と、色々書いたものの、誰かからのヘイトを買う覚悟で今回の彼の言動を書いた。今回の話で彼の人物像を分かって頂ければ何より。

ローリエ&アリサ
 きらら達と再会した八賢者&助手コンビ。神崎ひでりを救出するべく、きらら達が動きやすくするために囮役をみずから引き受けた。

ランプ
 かつての自分の先生に不信感を抱く女神候補生。その根底には『ソラ様のことを相談したのに、信じてくれなかった!』というのがある。もっとも、決定的瞬間を「夢」としてローリエに相談しだしたのがランプである以上、「夢として相談したのは君の方じゃあないか」と反論できるが、ローリエはそんな事はしない。全てを知っているが故に。

マッチ
 今回の「オーダー」に違和感を持ち始めているマスコット。4章でのあの戦いも今回の行動も知っていて、かつ冷静に分析できるのはマッチのみ。つまり、「あの言葉」も聞いているわけで……



ド・クロモン
 クロモンの変異種。羽が生えてる大柄のクロモンで、羽ばたいたり妖視線を放ったりしてかなしばりを狙ってくる、地味に嫌な敵である。

クロモンソルジャー
 クロモンの変異種。兜と剣を装備した戦士のような出で立ちのクロモンで、「黒紋剣」や「特急剣」などの剣技で襲いかかってくる。



△▼△▼△▼
夏帆「ランプちゃんは、ローリエさんが信用できないと走り去ってしまった。彼もまた、私達をきららちゃんに預けてクロモン軍団に突貫してっちゃうし……ランプちゃん、一体ローリエさんと何があったの……?」

ひでり「そして! 次回は満を持してスーパーアイドルのこのボクも登場するよ!!」

次回『今日も異世界の真ん中で』
夏帆・ひでり「「せーの、次回もお楽しみに!」」
▲▽▲▽▲▽

次のうち、もっとも皆さんが好きな人は?

  • 大宮勇
  • 佐倉恵
  • 二条臣
  • 飯野水葉
  • タイキックさん(♀)

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