きららファンタジア 魔法工学教師は八賢者 作:伝説の超三毛猫
さて、今回はフェンネル視点ときらら視点でお送りしますよ。
“大地の神兵? あぁ、ちょっとした知り合いよ。昔はお互いヤンチャしたものだわ。……うっかり試合が死合になるくらいにはね”
…とある元・勇者の証言
ナットの周囲には変わらず熱風が吹き荒れる。
正直、手詰まりと言っても過言ではありません。微々たる量とはいえど、この熱風がジワジワと体力を奪っている感覚を覚えるのです。これは、かなり厄介です。
ただでさえ凄まじい頑丈さと状況対応力、そして頭の回転を持っている『大地の神兵』です。そんな敵を相手に持久戦は、いくら私の得意分野でも分が悪いです。熱風と相性の悪い桜ねねなら猶更のこと。
さり気なく後方にいるきららにクリエメイトの交代を呼び掛けたいですが、ナットはなぜ桜ねねが現れたのかを知らない様子。召喚士がいると彼に情報は与えたくありません。
「来ねぇーならこっちから仕掛けるぞ―――」
ナットが再び地面に槍の先端をつけると、その場でこちらに振り回します。槍の刃が描いた軌道の形の斬撃が、矢のような攻撃が、こっちに飛んできますわ…!
「ダイヤモンド・ダスト!!」
それらの規模は、一面に広がった豪雨みたいではありませんか! ここまで一斉に攻撃を放てるナットは、もはや自身の仮の姿を完全に脱ぎ捨てましたね。
しかし…
「うわわわわわ!!? どっどどどどどうしよう!?」
「落ち着きなさい……私はアルシーヴ様の盾!!」
防げない程ではない!!
「クレセントフレア!」
紫色の流星群のような魔法が剣先から放たれ、ナットの斬撃の瀑布とぶつかった途端に大爆発を起こした。
「突っ込みます!!」
「えええええっ!!?」
爆発の煙が消えないうちに、桜ねねの手を引き、クレセントフレアで空いた斬撃の瀑布の穴を突っ込む。
少々無謀ですが、ナット相手に棒立ちはそれよりはるかに危険です。
「ハッキリ申し上げておきます、桜ねね。ナットは史上最強の傭兵ですわ。真っ向勝負していい類の人間ではありません」
「えええええっ!! 嘘ぉぉぉ!!!?」
大地の神兵。
それは、かつて傭兵ナットに付けられた通り名です。
曰く、勇者や己を含めた数人で百万の兵を蹴散らした実績があること。
曰く、その魔力は圧倒的な制圧力に長け、無双の剛力を誇ったこと。
曰く、彼が暴れる証に地震や地割れなどが挙げられたこと。
しかし、その偉大な称号も十年ほど前からは噂で聞かなくなり、今では教科書のキーワードに成り果ててしまったこと。
こうして挙げてみた訳ですが、つまり彼は生きる伝説のような相手ですわ。生半可な実力や策では歯が立たないことは明白。1秒1秒が勝敗を分ける敵を前に、技を相殺してそのままは「隙を突いてくれ」と言っているようなものです。
しかし、彼に私達の討伐依頼を受けさせるなど、どうやったのでしょう………? まぁ、良いです。
煙を斬り裂き、ナットがいたあたりを見れば……予想通り、誰もいません。もう既に場所を変えた証左ですわ。
「警戒を怠らないように―――」
「
「「!!?」」
いまだ晴れない土煙の死角から、ナットが現れた。二人の死角が重なるピッタリのところから、です。
……その手の長槍の穂先に、巨大な長方形の…まるで石切り場から切り出したブロックのような大岩を突き刺したまま。そうすることで、大きさも発想も桁違いな槌を一時的に作り出したのです。
しかも――恐るべきことに、そのブロック岩は、どういう原理か赤熱化していたのです。感じる魔力は土ですが、アレをまともに食らうのはまずい!!
「―――ッ、ムーンキャリバー!!」
「ぐっ、うううっ、はあああああ!!!」
私も桜ねねも、咄嗟に高火力の斬撃を放つも……
「ドおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおらあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「「きゃああああああああああああ!!?」」
瞬間、この身を浮遊感が襲った。
いや、状況はわかる。二人がかりで、ナットの
ダメージが蓄積していく感触と宙を舞う感覚を感じながら、なんとか足を地面に向けて、着陸に備えながら考えます。
……強い。
どうして言ノ葉の樹の根本でぐうたらしていたのかが分からないくらいに強い。
私はまだ体力に余裕がありますが、この後召喚士を石化させて神殿に連れて行くようアルシーヴ様から言われております。いざという時の為に温存はしておきたいです。
だからといってナットが手加減して勝てるかと言ったら、否です。そもそも、手加減する余裕まではありませんわ。
……現に、桜ねねはもう既に息が上がっている状態です。『コール』で呼び出されたクリエメイトがどうなるのかは気になりますが、これ以上ナットと戦うのは危険でしょう。
「…桜ねね、一旦下りなさい」
「ええっ!? で、でも、フェンネルさんは……」
「もうボロボロではありませんか。それに、私はまだ平気ですわ。伊達に八賢者の座についていません」
「で、でも一人は……」
「いいから早く!」
私が声を少し荒げてようやく言うことを聞いてくれた桜ねねは、一目散にきららのいる後方へと走っていった。その間、何故かナットは動きませんでした。
「……随分余裕ですわね」
「苦手属性の反撃がメンドくさかっただけだよ。
……さ、そろそろ本番と行きますか!!」
暴風雨のような斬撃を放って、大岩を振り回してようやく準備運動終わりですか。つくづく嫌になりますね……!!
いつでも受けられるよう構えた瞬間、ソレは始まった。
「―――ふっ!」
「!! ―――しっ!!」
長槍の刃と柄が私に襲い来る。
レイピアと防御魔法でいくらいなしても、その度に変幻自在に攻撃パターンが変化する。中年らしく、力強さと技の冴えだけでなく、老獪さも槍の連撃から感じます。
槍の突き、柄、槍、また槍、柄。器用に暴れるという芸当をやってのけるナット。槍を弾いたところで私は、異変に気が付き―――
(……妙に軽い? 私ですらかろうじて気づく軽さを…………何故?)
―――嫌な予感がしました。
盾を持つ手を見てみると、そのまま私を狙ってきます。まさか、このまま盾で殴る気―――
「―――っ!!?」
「!!?」
突然、ナットが転がって距離を取りました。地面を良く見ると何か小さな穴がえぐれていました。ナットが見つめる方向に目を移せば、そこにいたのは―――
「……オッサン。そこまだ」
まさかの、ローリエでした。
服装も髪の毛も、目の色だっていつも通り。ですがその表情は分かりやすい程の怒りに染まっていた。
「…ローリエ、関あやめは?」
「峠は越えた。ゆのっちとシノが治療中だ。
……あそこまでしでかしたら、お前に言うことは一つだけだ」
ローリエは懐から変わった武器――あとで拳銃という、弾を高速で発射するモノとお聞きしました――を取り出す。両手に持ったそれらのうち一つをナットに向けます。
「―――ナット。お前を殺す」
「やってみろ」
瞬間、何かが爆発するかのような破裂音が鳴る。
盾と槍を構え鎧が擦れる金属音がする。
2つの音が同時になり、そのコンマ数秒の直後に金属同士が派手にぶつかったような高い金属音が響きました。
しかし―――ローリエはナット相手にはかなり不利です。あの重量と長いリーチは私以外にはどうにもなりません……!!
「ルナティックフレア!」
「!!」
レイピアの先が光った途端、ナットが大爆発しました。
悪いですが、これは戦いです。それに、相手は私達よりもはるか格上です。
「…モード・オリハルコン――」
―――無傷!? 今の爆発を至近距離で受けて……
「――イレイズ・カウンター!!」
「―――っ!!?」
今までの攻撃の何よりも冴え渡ったカウンターの一撃。
完全に隙を突かれた攻撃、でした。
「きゃあ!!?」
「……ッ、お前っ!!」
私は物理攻撃には滅法強いと自負しています。ですのでこの程度わけないのですわ。
……強がりではなくってよ…? それなのに、ローリエは憤怒の表情を一層険しくしてナットに魔道具らしきものを向けて攻撃しています。
……アレではナットに簡単に隙を突かれてしまいます…! 私と『コール』のクリエメイトでもまともに隙を突けなかったどころか、二人の死角をまんまと突いてきたのです。頭に血が上っていれば、足元を掬われるのは明白………!!
しかし、ナットはローリエの攻撃を大盾で防ぐだけで、何もしてきません。
こ、これは一体………!?
「…どうした? 近づかないのか?」
「……地雷をたんまり仕掛けておいてよく言うぜ」
下を見てみれば、ひび割れた地面と列を組む蟻くらいしかいません。不自然なものは一切見当たりませんし、先ほどまでの激戦の最中に地雷を仕掛ける余裕があるとは思えません。
するとナットは舌打ちを一つしてから、片足を振り上げました。
「…メンドくせぇな。まとめて起爆させてやるか!!」
そして、そのまま地面に向かってかかと落とし。…すると。
「こ……この揺れはッ!?」
「なんなんですか、地震!!?」
「…いいえ、ナットさんが起こしてるものです。見てください、あそこ!!」
「え………これを、ナットが!?」
動揺するクリエメイトたち・召喚士・ランプとマッチ。
私自身も、大地震にでも遭ったかのような揺れを受け、一瞬体勢を崩しかけました。
「アレをナットが……!? な、なんてメチャクチャなやつなんだ!」
「きららさん…なんとかなりますか?」
「わからない……ねねさんももうギリギリみたいだったし…」
後ろの面々は地震と錯覚するかのような衝撃を放ったナットに驚いているようですが……私はそれ以外にも驚くことがありました。それは―――
「………蟻たちが飛んでいる…!?」
さっきまで地面を歩いていた
「…すげー地震だったな。バランス崩すところだったぜ」
蟻たちはローリエを守るように四方八方を飛び回っています。ナットはそれを見ているだけです。ただ、様子を伺っているかのように。ま、まさか……ただの羽蟻じゃあない!?
「そいつら一匹一匹がお前さんの魔道具かい……? さっきの飛び道具といい、末恐ろしい武器だな。
現役時代にそんなのがなくて良かったよ」
「今でも十分脅威的みたいだな」
お互いがそう言うと、今度はナットが長槍を振るいます。連続突きが魔力を纏って私達に飛んできます。まるで無数の砲台から、魔力のレーザーを放っているかのようです。
「ミスリル・ラッシュ!!」
対するローリエはというと……なんと、技を使うこともなく、その身ひとつで砲撃の数々の間を縫うようにかわしているではありませんか。暇さえあればジンジャーとカルダモンと私で散々揉んでやりましたが、その時の逃げ足並みの軽やかさです。
ローリエはその間にも攻撃の手を緩めていません。拳銃をナットに向けて発砲したり、魔道具の蟻をこっそりナットに近づけさせたり、大型の銃で発砲したりしていました。私もまた、クレセントフレアやルナティックフレアで加勢いたします。
しかし、ナットはそれでも悠々と戦い続けています。拳銃の見えない攻撃を防ぎ、蟻を近づけさせずに起爆させたり、己の身を私の爆発魔法から守ったり……と防御行動だけでなく、砲撃のような突きと波のような斬撃、そしてカウンター攻撃で緩急をつける。八賢者ふたりを前にしても尚、『大地の神兵』たる所以を見せつけてきます。
事態は一進一退、硬直状態です。…今のところは。
このまま戦いを続けても、体力の問題があります。ナットの体力をこれまでの言動から考えると……やはり、加齢のことがあっても、私たちよりあると想定して良いでしょう。このまま時間をかけても私達が苦しくなるだけ。
……しかし、決め手が欠けるのも事実。私自身の手札ではどうにもならないのもまた事実。
ローリエの武器ときららの『コール』。
これらでどうにかナットを倒せれば良いのですが……
◇◆◇◆◇
あやめさんの治療をするゆのさんと忍さんに力を注ぎながら、私はフェンネルさんとナットさん、そしてローリエさんの戦いを見ていた。
戻ってきたねねさん(今はもう帰りました)からナットさんがとんでもない力の持ち主である事を知り、また先程の地震を体験して、それが本当である事を確信しました。そもそも、普通の人は槍の突きがビームみたいな砲撃になったり大岩を軽々と持ち上げたり出来ません。『コール』したクリエメイトでも無理でしょう。
「おじさま、めっちゃ強かったんや……」
「そうだね。でも、あれだけの力がありながら、私達を襲おうとする理由が分からないよ」
「言われただろ、依頼されたって。理解出来ないかもしれないけど、傭兵ってそういうものだよ。
依頼を受けたら、たとえ親しい間柄でも依頼を優先する。ナットがさっき、あやめを刺したみたいにね」
「…マッチ。椎奈様を思いやって」
ナットさんが私達を狙う理由か……
あやめさんが刺されて、大量に血を見てしまった私は、大慌てで癒やしの力を持つクリエメイトを『コール』し、その後ナットさんを倒すためのクリエメイトを一人呼んだ。
でも、今冷静になってみると、何ともおかしい事に気がついた。
まず、ナットさんがどうしてあのタイミングであやめさんだけを刺したのかが分かりません。
ナットさんの実力なら、最初の一撃であやめさんだけでなく私達全員を吹き飛ばす事が出来たはずだ。それが一番「面倒」じゃないはずなのに。でもナットさんはそれをしなかった。
何より、あやめさんのパスから感じる感情に違和感を覚えたんです。
……「罪悪感」でした。恐怖でも混乱でもなく、罪悪感を強く感じたのです。特に、椎奈さんが泣き始めるとその罪悪感は強くなっていきました。
なぜあやめさんが罪悪感を覚えているのか?
もしかしたら、ナットさんの最初の攻撃。あの時に何か秘密があるのかもしれません。確か、あやめさんを刺したナイフはナットさんがそのまま持っていったから………
あやめさんの容態を確認しながらゆのさんだけを帰し、代わりに他の方を『コール』します。
「き、きららさん…? どなたを喚ぶつもりで―――」
『コール』に応じてくれたのは、茶髪をサイドテールに結んだナイトの方でした。珠輝さん達と比べて年上な印象です。彼女が現れた瞬間、忍さんが反応しました。
「久世橋先生!!?」
「はっ!!?く、久世橋先生ですか!? でも、どうして今………」
「……久世橋先生。忍さん達を見ていただいても宜しいですか?」
「良いですが、貴方はどうするつもりなのですか?」
私はこれから、少し無茶をするつもりでしたが、久世橋先生に引き止められるようにそう訊かれました。……仕方ありません。こうなったら素直に言うしかないですね。
「私はこれから、フェンネルさんとローリエさんの助太刀に行きます」
「「「!!!?」」」
「む…無茶です! あんな凄まじい力を隠してたナットと戦うつもりですか!?」
「……正気かい、きらら?
ナットの強さは、ここからでも感じ取れるくらいに異常だ。正面から戦っていい相手じゃあない」
「二人とも、安心して。
ちょっと確かめたいことがあるだけだから」
そう言うと、まっすぐ3人の戦っている場所へ急行します。
こっちに気づいたナットさんが、魔力の刃を放ってくる。
私は、自身に強化をかける。かける種類は………速度強化だ。
ナットさんのとんでもない攻撃力は後ろからも十分すぎるほどに確認できた。いくらジンジャーさんを見習って編み出した攻撃力強化だとしても、一発当たれば終わり、という点は変わらない…と思う。
カルダモンさんのスピードを思い出しながら、飛んでくる斬撃の隙間を速く、でも正確に通り抜ける。そして―――蹴りを一発!
「……ちっ!」
「はっ!」
スピード特化の一撃はナットさんの盾の守りを抜いて腕に当たりましたが、そもそも攻撃力に魔力をかけていないので、さほどダメージは与えられていないみたいだ。
「…なんだ嬢ちゃん? 子供が大人の争いに首を突っ込むと死ぬぞ。…引っ込んでな」
「……ナットさんに聞きたいことができました。引っ込むわけにはいきません!」
「あっそ。じゃあ後悔すんなよ?」
ナットさんは軽くそう言うと地震のような足踏みをする。そして、ねねさんを追い詰めた熱風が再び巻き起こり、肌を焼き付けた。
「きららちゃん!? 何でここに!」
「ナットさんの持っているナイフに……あやめさんが刺された刃物に何かがあるからです!」
「何か、とは?」
「分かりません。でも、ナットさんからそれを奪えば分かります!」
ローリエさんとフェンネルにはこう説明する。だけど、二人とも難しい顔をした。
「……マジ? 倒せるかどうかの問題なのにそんなこと言う?」
「…ですわね。こちらにそのような余裕があるとでも?」
「もしかしたら、ナットさんとこれ以上戦わずに済むかもしれません!」
フェンネルさんが不思議そうな顔をする。
ローリエさんが一瞬、小さく笑みを浮かべる。
そして、ローリエさんが武器を―――私と戦った時に使った武器と同じものをナットさんに向けます。
「きららちゃん―――」
…え? ローリエさん!? どうして、そんなことをするんですか―――
「半日前に聞きたかったな」
「ちょ、ちょっと待っ―――!!」
私の制止も空しく、小さな爆発音が響いた―――
キンッ
「ゴギャン!!!!?」
「「!!!?」」
そして…男性の悲鳴がしました。ですが……ローリエさんの声でも、ナットさんの声でもありません。
ならいったい誰の……と思ったところで、近くの茂みから一人の男性が倒れながら出てきたんです!
「ローリエ!」
「分かってるよ!!」
その男の人が現れた途端、さっきまで戦ってたはずのローリエさんとナットさんが連携しだしました。
「駄目押しだ、オラオラオラ」
「ほぅ…コイツ『ジュド・モナス』って名前なのか……だが慈悲はない」
ローリエさんは、既にぐったりしている男の人に向かって武器を向け、バンバンと撃ち始めて……ちょっと!その人意識ないですよ!!
ナットさんは、男の人を持ち上げて両手を首に巻き付け、締め落とそうと……って、もう意識落ちてますから! それ以上やったら死んじゃいます!!
「……ナーイス、オッサン」
「ローリエこそ、いい腕してんな。お陰で手間が省けた」
しかも―――完全にその人の意識が無い事を確認した途端、ローリエさんとナットさんがいい笑顔でハイタッチをして………こ、これは、どういうことなんですか…………????
「ちょ…ちょっと待ちなさい!!
これはどういう事ですか!!? まるで意味が分かりません!!
ローリエ!ナット! 貴方達は組んでいたのですか!!! ちゃんと説明しなさい!!」
フェンネルの混乱した声で二人とも動きを止めた。
良かった…誰だか分からないけど、いきなり攻撃なんてダメだからね。でも、彼は一体何者なんでしょうか………??
「……あぁ、そうだな。ちゃんと説明しなくっちゃあな………ローリエ頼む。オッサン、メンドくせぇわ」
「丸投げかよ……」
ナットさんから説明を押し付けられたローリエさんは、頭を掻きつつ「簡単に説明するぞ」と口を開く。
「今叩き出してボコったこの男は、オッサンが
「「!!!?」」
「更に裏がいるだろうが……ひとまず、オッサンが言ノ葉の樹にいたのは、
監視役……その存在が、ナットさんの立場をより面倒くさくしていることを私が知ったのは、この時だった。
キャラクター紹介&解説
ローリエ&ナット
『監視の男』を再起不能にするため、決別して戦うフリをしていた主人公八賢者&マダオ。実は、監視についてのフラグは今までにいくつかあった。ソレを次回で一気に回収する予定。
フェンネル&きらら
ナット相手にそれなりに戦えていた八賢者&あやめの感情の違和感に気づいてナットの元へ向かった原作主人公。その結果、ナットに監視がついていた事をローリエの口から知ることになる。
久世橋朱里
聖典『きんいろモザイク』に登場する、忍たちの先生の一人。教科は家庭科。生徒のために働く良い教師なのだが、表情の固さと若干の口下手、自他ともに厳しい性格が災いして伝わりにくい。
拙作ではナイトとして登場。しかし今回はきららの代わりに他のクリエメイトを見ていてほしいと頼まれただけだった。
ジュド・モナス
ローリエが仕留めた『監視の男』。ドリアーテの部下でありナットの仕事ぶりを報告するよう命令されていたが……ローリエの跳弾によってほぼ一言も喋らずに
ナットの技
基本的に鉱物の名前を使用している。ダイヤモンド、アダマンタイト、オリハルコン、ヒヒイロカネなど硬度が高いものや伝承の中にしか存在しない鉱物を優先的に採用している。『大地の神兵』に恥じない強力な技をイメージした。
△▼△▼△▼
フェンネル「まったく、肝を冷やしましたよ!敵と内通しているのかと思いましたわ!」
ローリエ「あー…その部分についてはマジで悪かった。詫びといっちゃあ何だが、俺とオッサンが裏で何をしてたのか、包み隠さず全部話すさ」
フェンネル「当然ですわ。…そういえば、ナットが刺した関あやめは無事なんでしょうね?」
ローリエ「あぁ、そのことなんだが―――」
次回『三人の舞台裏』
ローリエ「……次回もお楽しみに!」
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きららファンタジアに登場する作品群の中の、次の作品の中で、最も皆様が好きな作品は?(決戦投票編)
-
がっこうぐらし!
-
きんいろモザイク
-
夢喰いメリー
-
ゆるキャン△
-
まちカドまぞく