問題児アカデミア   作:炎火水祖

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少し間が空いてしまった(´;ω;`)

K○Ⅲが面白くてやめられない(泣)


勝てばよかろうなのだ!!

 

廃工場のドでかいドアをぶっ壊しゆっくりと入ってくる人物は、学ランを着崩しており髪はボサボサで少し前髪が目に掛っていて鬱陶しいのか眉間に皺が寄っている。

 

「な、何で陰の副長が此処にいんだよ!?」

「俺が知るかよ!」

「壬生浪の狼と陰の副長が揃った・・・・。もう終わりだ・・・・・・」

「狼狽えんな!たかが一人増えただけだ!!」

 

思わぬ伏兵に狼狽え始める仲間に活を入れるが土倉自身も動揺の色を隠せてない。陰の副長の恐ろしさを知っていれば無理もない。

 

おっと、展開が進み過ぎて読者を置き去りにするところだった。すまんすまん。

ドアをぶち壊し逢魔中をビビらせながら入ってきたのは、壬生浪中学三年で不良達の間では【陰の副長】の異名で畏れられてる奴は月陰(つきかげ) 虚。

俺の頼れる悪友。

因みに【壬生浪の狼】ってのは俺の事。

何時から呼ばれ始めたのか分からないが不良達が勝手に呼び始めた。まぁ勝手に異名を付けたのは許せんがネーミングセンスは悪くないからこれで通してるし名乗ってたりもする(俺だけ)。

異名考えた奴は間違いなく新選組影響されてるよな。壬生浪の狼とかまんまだし。でもカッコイイから問題ないよね!!いやぁ考えた奴を見つけて飯でも奢ってやりたいよ!

 

「こんな雑魚に何手間取ってんだ。これ位楽勝だろ」

「いやいやいや、それ虚ちゃんだけな!普通の人は出来ないから!!」

「あ?そうなのか?」

「そうだよ!!俺を何だと思ってんの!?」

「人でなし」

「即答!?そしてひどい!!」

 

狼狽えてる奴等お構いなしにいつものように会話する。頼もしんだけどちょっと天然入ってんだよなぁコイツ・・・。

 

「千鳥!一人で来たんじゃなかったのか!!」

「んあ?」

 

やっべ、楽しく会話してたのに不意に呼ばれたから変な声を上げてしまった。

 

「ちゃんと一人で来たわ。ただ仲間に伝えるときに・・・・」

 

 

『いいかお前ら!絶対来るなよ!?絶ッッ対来るなよ!?絶対だかんな!!』

 

 

「って伝えただけだ( ・`ω・´)キリッ」

「フリじゃねえかそれ!!どこの芸人だよ!!!」

「いや~ウチのやつは全員ノリが良いからな~。照れるぜ」

「褒めてね――――っまさか!?」

 

流石に察しがいいな。伊達に番長張っているだけの事はある。だが気付くのが遅かったな。

土倉は俺の意図に気づきチームに指示飛ばそうとしたがそれと同時に廃工場の割れた窓から白煙を吹き出す何かがいくつも投げ込まれた。

たちまち廃工場内は白煙に包まれた。

 

「ゲホッ!何だ起こった!?」

「わがらゴッホゴッホ!!」

「なんの個性だ!?」

「個性じゃねえ!ただの発煙筒だゲッホゲッホ!!」

「煙いな・・・」

「煙いなじゃないよ虚ちゃゴホッゲッホ!!俺被害大よ!?」

「想定内だ」

「ウッソだろ!?」

 

俺の扱い酷くない!?これでも壬生浪中の頭よ!?!?

白煙が充満して視界が悪くなっているが、窓やドアの方から大勢の足音が流れ込んでくる。

 

「千鳥兄貴!助けに来ましたぜ!!」

「覚悟しろ逢魔ども―――ッッ!!!」

「俺たちのノリの良さを甘く見たな!!」

「アラララーーーイ!!!!」

「コンテニューしてでもお前らをクリアするぅぅうううッッ!!!!」

 

鬨の声を上げながら流れ込みたちまち工場内は乱戦状態になった。俺のグループはそんなに多くはない。だが発煙筒を投げ込み敵の視界を奪い尚且つ混乱を引き起こしそこからの奇襲。相手が30人だろうが混乱すれば陣形は乱れるし伝達も上手く行く筈がない。しかも囲い込むかのように攻めているから逃げ場なし、ミイラ取りがミイラになるとは正にこの事。

指示なしでここまでやるとは流石俺のチーム。よく無茶ぶりして振り回した甲斐があったぜ。

後半二人に関してはスルーしよう。うん、俺は何もツッコまないぞ。

 

「くそッまた卑怯な手ぇ使いやがって!!」

 

煙を吸わないよう口元を抑えながら土倉辺りを見回し俺を探す。

発煙筒が投げ込まれ逢魔の奴らがそこに視線を移した一瞬の内に物影に隠れたのだ。あまりにもの煙たさに虚に叫んでしまったが騒音が酷すぎてまだ気づかれてない。

このまま騒音と煙を利用し土倉の背後に近づく。

 

「どこ行きやがった千鳥ぃぃいいいッッ!!!!」

 

煙の中でもくっきりと見えるまで接近したがめっちゃオコやん。こっわ!!奇襲失敗したら確実にコロコロされる!!

 

奇襲には平常心と冷静な判断そしてタイミングが必要不可欠だ。早鐘を打つ心臓を落ち着かせるよう一呼吸し土倉を物陰から除く。

人差し指と中指を伸ばし忍者が印を結ぶかの様に結び、奇襲のタイミングを見計らう。

時間をかけ過ぎても煙が晴れ奇襲は出来なくなる。神経を研ぎ澄まし、息を殺す。

 

チームに活を入れながら俺を探す土倉が後ろを向いた。

時は来た!!

足音を立てないように姿勢を低くし接近する。

まだ気づいてない。

後、四歩・・・・・三歩・・・・・ 

徐々に近づく土倉のケツ!!

二歩・・・・一歩・・・

射程内!!

ケツめがけ印を結んだ両手を突き刺す!!!

 

「外道必殺・千年殺しィィイイイイイッッ!!!!!!」

「ほんぎゃぁああああああああ!!!」

 

第二関節まで深く刺さった土倉はケツを抑え涙と鼻水を流しながら飛んだ。

2~3m位飛んでへの字の格好で地面に沈む。ピクピクと痙攣してるから死んでない。まぁ死なないけど死ぬほど痛いけどな。

 

飛んで行った土倉のそばに寄り意識があるか確認したが涙目ながら睨み「て、てめぇ・・・・ふざけ…」と誰かに首を絞められながらひねり出したかのようにか細い声を出す。

結構深くそして勢い良くケツに刺したのに意識があるとは敵ながらあっぱれである。

 

「ちょうど終わったみたいだな」

「おう」

 

声の方を振り向けば虚がいた。ボロ雑巾にした逢魔の奴を引きずりながら・・・・・・。

俺は何も見なかった。そう何も見てない。

 

「取りあえず煙邪魔だから頼むわ」

「ハァ…面倒だな……」

 

悪態を付きながら工場の中心辺りに移動する。

すると足もとの影が生き物の様に動きはじめ虚の手に移動し刀の形に変形になった。虚は抜刀するかのように構え力を溜める。

構えを取る虚の周りのゴミで出来た影も生き物の様に動き虚に向かい影の刀に集まっていく。そして刀は初めの大きさより倍々になり最終的にモン○ンの大剣位のおおきさになった。

 

読者の皆さんも察しが付いただろう。虚の個性は『影操作』、自分の影および他の影を自由に操作することが可能で、武器にして使用できるのはその応用だ。ただし自分の影が出てないと操作出来ないぞ!!

昼間は強くて夜は懐中電灯がないと使えない個性だ・・・・・・って言いたい所だがヤツ本人の戦闘力がずば抜けて高いから洒落にならんのだよ(笑)

 

「フンッ!!」

 

影が溜り思い切り大剣を抜刀する。横薙ぎに振った時に出る風圧が離れている俺の所まで届く。更に抜刀した勢いを殺さずにそのまま一回転し廃工場内に充満していた煙を吹き飛ばした。

嘘みたいだろ?アイツ操作系の個性なんだぜ?

素の力で大剣を振り回して煙飛ばしたんだよ。もういい意味で人間やめてるよ。

 

突然の突風に煽られ両チームも戦闘を辞めこちらに注目している。

俺は拳を上げ全員に届く様に声を上げる。

 

「テメェらの大将は討ち取った!!仇を取りたい奴は来い!!」

 

回りを見るが土倉のチームで立っているのは少数で皆ボロボロ。軽く睨み付けるがビビる者も入れば諦めている者もおり誰も仇を取るやつは出てこない。

有利に思われていた戦況からの奇襲、混乱の最中いつの間にか戦況は不利になり大将は既に負けていた。この状況がまだ一回目ならば仇を取るべく襲って来るのだが残念ながらこのパターンは何回もある。

俺達は数え切れない程衝突し戦い、何度か危うい状況にも追い込まれたが勝利を掴むのは俺ら壬生浪だ。

何度挑んでも勝てない、何度出し抜こうとしても出し抜かれる、何度戦おうが結局負ける。

今回の戦いで思い知らされ心が折れたのだろう。

 

「誰も来ないんだな?んじゃ、この喧嘩壬生浪の勝ちだ!!」

 

勝利宣言を告げると勝鬨を上げ各々撤収を始める。

これで暫くは挑んで来ないだろう。来ないなら来ないで寂しくなるな・・・・・・って俺はツンデレか!!

でもまぁ今年は控えて欲しい。雄英に向けて勉強とか鍛錬とかしないといけないから。

倍率300ってヤバくね?数字がデカすぎてもう笑えて来るよ(笑)

そんな阿保過ぎる倍率に挑むのだから普段ふざけている俺も死ぬ気で取り組まなきゃならん。

 

「な…なんで個性使わね……えんだ・・・・・・」

 

痛みに堪えながら土倉が言ってきた。

 

「何でって、お前俺の個性知ってるだろ?おいそれと使えるモンじゃなねぇし使うと痛いから使わんだけだ」

 

土倉の意図が分からず普通に答えるが、俺の答えを聞いた土倉は自嘲するかの様に笑う。

 

「つまり俺に本気出すまでもねえってことか」

「どういう意味だ?」

「そのまんまの意味だ」

 

何を言いたいか分かっていない俺を後目に土倉は言葉を零してく。

 

「お前が個性使ってる所なんて数える位しかねぇ。つまり俺らの事を個性使うまでもない雑魚って意味だろ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ハッ…だんまりかよ。まぁ雑魚と思われるのは慣れてる。なんせ手から粘土を出すだけのクソ個性だかんな」

 

手から粘土を作り出しボトボトと零し乾いた笑いをし、地面に落ちた粘土を見つめる。

 

「お前は強個性で羨ましいよ」

 

なるほど、ようやく土倉の言いたい事が理解したし今考えている事も。

今まで強個性とか弱個性とかを考えながら喧嘩していたのか。

一般的理論だと個性が強いか弱いかで周りの目が変わってくる。

個性や周りの影響で浮くことなんてこのご時世だと珍しい話ではない。そんなご時世で浮いた奴らが反発したり道から外れたりする。

その気持ちがわかるから集まる。その気持ちがわかるから助け合う。

ここにいる殆どがそうだろう。

 

だがそれは一般的理論であり俺の考えではない。

そんな風に俺を見ていたのかと思うとムカつく。

 

弱々しく俯いている土倉の元にズカズカと近づく。

後ろで俺を呼び止めているがそれ所でない。このイライラを今ぶつけないと気がすまん。

 

近くまでより俯いている土倉の胸倉を無理矢理掴み立たせる。

 

「テメェのモヒカンは飾りかコノヤロー!!!」

 

突然の事態に工場にいる殆どの奴が驚きこちらを向くが無視しそのまま続ける。

 

「何ナヨナヨしてんだ?そのモヒカンの様にシャキッとしやがれ!!」

「お、お前何い――――」

「うっさいはボケ!!今俺は腹立ってんだ!テメェが何言ったって無視して喋るからな!!」

 

未だに状況が掴めていないのか目をパチクリしている。何にも言ってこないのでそのまま続ける。

 

「俺は今までお前らが弱個性だかとか強個性とかそんなくだらない事で見たりしてねえんだよ!!クソ一般人と一緒にすんじゃねえ!!普通にタイマンやりゃぁ百パー負けっから頭使ってんじゃボケェッ!!」

「は?」

「俺だってもっと良個性が良かったって思った事はある。だがな無い物ねだりしたってしょうがないだろ!?だったら今あるモン使って勝つしかない。だから人でなしとか卑怯者と言われようが策立てて勝ちに来てんだよ!!」

「・・・・・・」

「それに少しだがお前の事すげぇって思ってる」

「…俺が?」

 

俺の言葉に未だに信じられない顔をする。

 

「良く考えてみろ。どんな汚い手使ってもお前だけは何度も俺に喧嘩を吹っかけて来た。他の奴なんて一回だけだ。何度も喧嘩吹っかけるお前のガッツはすげえよ」

 

掴んでいた手を放し「ま、最初はウザかったけどな(笑)」と付け足した。

ついカッとなって色々言ったが冷静になってみると恥ずかしい事言っているな。ここで軽くふざけないと俺のキャラじゃない。

 

「敵を褒めて活いれるって何考えてんだ?」

「さぁ俺も分からん。言いたいから言った」

「何だよそれ。自分の利にならない事やるってヒーロー気取りかよ」

「ヒーロー気取ったつもりじゃないが、ヒーローにはなるつもりだ」

「はぁっ!?」

 

何度驚いてんだよお前・・・・・・。

 

「ヒーローって馬鹿か!?」

「馬鹿馬鹿うっさいよ」

「いや馬鹿だろ!?腫物扱いされてる俺達がヒーローなんて―――」

「誰がそんな事決めた?」

「ッ!!」

「ベストジーニストか?エンデヴァーか?それとオールマイトが決めつけたか?」

 

俺は真っ直ぐに土倉を見る。

 

「腫物扱いされてる奴がヒーローになれない何て誰も言ってない。クソ一般人が決めつけているだけだ」

「お前が屁理屈言っても世間が――」

「だからその世間に思い知らせんだよ。こんな俺でもヒーローになれるってよ」

「・・・・・・・・・・・・何でヒーローになりてえんだ?」

「憧れっつうのもあるが散々馬鹿にしてきた奴らの嫌がらせ。そんな理由でヒーローになる」

 

ニヤリと笑って背を向ける。こっからは正面向いて言えんからな。

 

「まぁなんだ…。お前が折れずに何度も喧嘩吹っかけて来るのを見ると、俺も負けられねぇなって。そのガッツは尊敬してる」

 

数秒の沈黙の後。

 

「ほんと訳わかんねぇよ・・・・・・・」

 

先程の土倉と違い、声は何時もの土倉の声であった。

 

俺もどうかしてると思う。態々敵に塩を送るみたいな事をして何がしたいのか分からん。だけどあのまま帰っていたら後悔してたと思う。

言いたい事はいった。また喧嘩を吹っかけて来たらそれに答えるだけだ。

 

出口に向かおうとすると遠くからパトカーの音がする。あれだけ派手に煙を出せば通報されるか。

早くズらからなければサツとヒーローのお世話になる。それだけは御免だ!!

 

「おい!!」

 

さっさとズらかろうとしたが土倉に呼ばれ振り向く。

 

「必ずヒーローになれよ」

 

まさかの激励に驚いた。言いたい事いってちょっとだけ褒めただけなのに!!今になって恥ずかしくなってきた!!慣れないことするんじゃなかったなもう!!

 

驚いたせいか恥ずかしのか上手く言葉が出てこない。

時間もないし、言葉は不要だ。

 

振り向きざまにサムズアップで返しそのまま走り去る。

言われるまでもない。俺はヒーローになる。どんな事を言われようが絶対になる!!

 

 

 

 

この物語は清血(せいけつ)千鳥がヒーローになるまでの物語である。

 

 

 

え、なんかジョ○ョっぽい?しょうがないでしょ作者がジョ○ー君好きなんだから

 

 




今度はなるべく早く投稿できるようにします!
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