問題児アカデミア   作:炎火水祖

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平成が終わる前に投稿出来て良かった・・・・・。


オンドゥルルラギッタンディスカー!

「デカいな・・・・・」

「デケぇ・・・・」

「ん」

 

俺達は目の前にある建物を見上げ、各々呟いた。

視界を埋め尽くすは、日本最高ヒーロー育成機関国立雄英高等学校。ここにはヒーローを目指す学生達が切磋琢磨しているところだ。

テレビ・雑誌・ネット等で雄英を見てデケェとは思っていたが、やはり実物を見ると迫力が違うな。

ヒーロー科だけがこのデカい建物を使ってんのかと思われがちだか実は違う。雄英はヒーロー科が注目されがちだが、普通科・サポート科・経営科等があり他の科もまた他校よりもレベルが違う。ま、普通科の場合は俺達が受けようとするヒーロー科試験を落ちた奴らが殆んどらしい。噂によると成績及び体育祭等の活躍によっては編入があるとかないとか……。また逆もあるとかないとか・・・・・。

所詮噂は噂だし、俺には関係ないって言うか受かってもいないのに考えてもしょうがないんだなぁこれが!!

 

んじゃなぜそんな事考えてんだ?舐めプしてんのか?って、違うんだよ読者の諸君。

バリバリ緊張して現実逃避してるのだ(・`д・´)キリッ!!

おい今「え、お前が?」って考えたろ!俺だってな緊張するわ!!今朝だって寝坊して試験に間に合わない夢を見て飛び起きたんだぞ!!しかも朝四時に!!んでまた寝ようとしたけど眠れなくてずっと起きてんだよ!!

いいか?今の俺は最高にハイって奴だぁぁあああああっっ!!!!

UREEEYYYYYY(ウリリィィィィィィィィィ) !!!!!!!

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

よし、落ち着け俺。COOLになれ俺。『素数』を数えろ、『素数』を数えて落ちつくんだ・・・『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字・・・・・・俺に勇気を与えてくれる。

2・・・3・・・5・・・7・・・11・・・13・・・17・・・19・・・

 

「何時まで鑑賞しててもしょうがねえ。が、その前に千鳥その荷物なんだ?」

「んあ?」

 

雄英高校の圧巻の姿に黙っていたが、キング・オブ・マイペース虚が沈黙を破った。

 

「なんだと問われても試験に必要な物だが?」

 

何も可笑しな物は持ってきていない。朝から何十回も持ち物を確認したし。

通学バックに筆記用具、受験票に雄英受験の案内用紙、後は実技試験に使用する武器(サポートアイテム)。脳内で確認しても可笑しな所はない。

 

「何不思議な顔してんだ。そのクソデケェ袋から鉄パイプや金属バットが飛び出ている?」

「あ~~これね。実技試験で使うブツだ」

「ん」

「そんなに要るのかって?武器は持ち込み自由だし、個数は制限されてないからあるだけ持ってきた。それに備えあれば患いなしって言うだろ?」

 

それに実技試験はどういう内容かわからん。状況によって臨機応変に動かねばヒーローとしてやって行けないよね~。

 

「逆に虚ちゃんと小大は持ってこなさすぎじゃん」

「俺は素手でも問題ない」

「おはじき」

「虚ちゃんは通常運転だね。それより小大の方は渋いチョイスやな~。つか、おはじきなんて良く見つけたな」

「ん」

「ああ、あそこで買ったのか」

「え、どこ?」

「じいさんとこの駄菓子屋で買ったみたいだ」

「マジか」

「ん」

「でもおはじきじゃ、個性発動する前に踏まれて割れると発揮されなくない?」

「………ん」

「なんだ今の間は!?初めて聞いたぞ!!」

「そこまで考えて無かったらしい」

「ん」

「安心しろ小大、良い武器を授けてやろう」

「良い?」

「武器?」

「さぁ!!神のォォ……恵みを受け取りたまえぇぇえ!!」

「「・・・・・・・」」

 

二人に冷たい視線を向けられているが俺はめげないぞ☆

 

「テテテ♪テッテテ~~~♪ボルト&ナット詰め合わせ袋~~~~!」

「ん?」

「説明しよう!この詰め合わせ袋は本来大量に投げてショットガンみたいな事をする予定だったが、小大の個性の相性を考えるとこれが一番いいと判断した武器である!!」

「ん」

「エグい事考えてるって?いや~照れるぜ」

「褒めてないだろ」

「ついでだ。虚ちゃんにも恵んでやろう」

「何がある?」

「えっと………金属バットに釘バットでしょ~、鉄パイプに~スコップ、バールにハンマー♪杭と釘数本、そして修学旅行で洞爺湖って彫ってもらった木刀だ!」

「摸造刀はねえのか?」

「先月お前が叩き折っただろうが!」

「そうだったか?」

 

 

 

【この時、小大唯は思った。何故虚はこの物騒な物を嬉々として取り出す人物にツッコミを入れず、普通に会話しているのだろうと。数秒考えたが、清血千鳥と月陰虚は自分たちの常識では収まらない人たちである事を思い出し考えるのを止めたのであった。】

 

 

 

「この中じゃ木刀が無難か」

「OK木刀ね。大事に使え。俺のお気に入りの一つだから」

「………………………善処する」

「おいテメェその間は何だ?」

 

洞爺湖を虚に貸すのはか~な~り不安だが壊したら壊したで何か奢らせればいい話だ。

しかし通行人の邪魔にならないように隅っこで二人に武器の提供してたが、やはり何人かはチラチラとこちらを見ているな。何見てんじゃゴラァ、見せもんじゃねえぞ!てかお前ら荷物少なくね?武器持って来ていいよって書いてあるんだから遠慮なく持ってこないと。

俺の荷物を見てドン引きしているがこれ位の意気込みで行かないと受かんだろ天下の雄英に。逆に軽装備のお前らにこっちがドン引きだぜ。

 

「さて各々最適な武器を装備したことだし行きますか」

「ああ」

「ん」

 

取り出した武器を荷物にまとめ、最初の難所筆記試験に向かう俺達だが思わぬ客人にその出ばなをくじかれた。

 

「君たち少しいいかな?」

「はい?」

 

声のした方に視線を向けると、灰色のカクカクした人がいた。

確か俺の記憶が正しければこの人はコンクリだったかセメントを操る個性のプロヒーローセメントスだ。

へぇ~雄英の教師はプロヒーローがやるのか。すげぇな雄英。

でもなんで声かけたんだ?時間はまだ余裕あるし、騒いでもいないから注意される事ないはずだし?

 

「えっと…何か用でしょうか?もしかして時間が早まったんスか?」

「いや、試験の時間は予定通りだよ。それよりも君の持ってきた荷物が気になったもので検査してもいいかな?」

「おいおい虚ちゃん。んめぇ棒以外に怪しいものでも持ってきたのか?しょうがねぇ奴だな!HAHAHAHA!!」

「100%テメェだ」

「ん」

「そう彼じゃなくて君」

「なん……だと………ッッ!?!?」

 

三者三様俺だと言うが、俺は武器を持って来ていいと書かれていたから敵を絶対に倒せるものをチョイスしただけなのに!!

因みにチョイス武器はなんだ、だって?

刃物は銃刀法違反になるから自嘲したけど、鈍器系がメインかな?後はロケット花火に煙球に爆竹、嫌がらせ用のカラーボールに転ばす用のビー玉、そうそうホームセンターで買った鎖と鉈もあるな!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ちょっと待て、冷静に荷物の中を思い出したが何でこんなに持って来た俺!?!?

鉈とかバリバリ刃物やん!何に使うの!?まだひぐらしは鳴かないよ!?

おかしい前日はここまで入れて無かったのに………。

ハッ!!今朝の変なテンションで再確認してた時に、「こんなんじゃたりねぇな!」って思ったから家にある物片っ端から入れたんだったぁああ――――――――っっ!!!!

 

や、やべぇ、こんなん見せらんねぇええ!!絶ッッッッッ対に目付けられる!!

試験を受ける前から問題起こしたら受かるどうこうのもんだいじゃねぇえ!!!!下手すりゃ一発退場だ!!

考えろ考えろ考えろ考えろ!!この状況を打破する策を考えるんだッッ!!!!

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・ナニモアヤシイモノハアリマセンヨ?」(そっと荷物を後ろに隠す)

「いや、幼稚園児みたいな隠し方してもダメだから」

 

デスヨネ~~~~~(笑)

 

「俺は悪くないッ!持って来ていいって書いてあったから持って来ただけだ!!実技試験は何をやるか分からんからあるだけ用意したのに!!悪いのは細かく書いていない雄英側の責任だ!!」

「無茶苦茶だな」

「ん」

「うっさいわ!!」

「き、君の言っている事は一理ある。君の様に大量のアイテムを持ち込んだ受験生は前例がない。だからそのアイテムが安全かつ試験に問題ないかを検討させて欲しいんだ」

「出たよ出たよ!!大人が良く使う『前例がない』!!ヒーローならこれ位予測してよ!俺みたいにバカのする事位っ!!」

「バカの行動だから予想つかないんだろ?」

「ん」

「おいおい、それを言ってやるなよ唯」

「何言ったの小大さん!?」

 

どうにかしてこの場を逃れないと試験が危うい!!

いつもなら屁理屈こねてさっさとトンズラするのに、逃げたら試験を受けられない(当たり前の事なのだが、パニックって冷戦な判断が出来ていません)。

 

こうなったら虚と小大にも援護してもらうしかない!!

 

「俺らは関係ねえから先行くぞ」

「ん」

「お前らなんか絶交だッッ!!オロロ~~~~~~ン!!!!」

「君も試験遅れたくないよね?素直に応じてくれれば早く終わるよ」

「ウゾダドンドコドーン!!営業スマイルなんぞに騙されんぞ!!ああああああああああああ!!弁護士を呼べぇぇ――――――――――ッッッ!!!!」

 

俺の悲痛な叫びは寒空に響き渡り消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後筆記試験開始10分前で解放されて復習もままならない状態でやることになったが、あのやりとりで緊張が解れたらしく良い調子で問題を解けたので良しとしよう。

まぁ大半の武器は没収された訳だが、まだこちらには鉄パイプとバールが残っている。こいつ等さえ有れば俺は無双出来るんだよ!!

最高のパーリーになりそうだぜ!!ヒャッハァ――――――――!!!!!

 

さて、筆記が終わったら次は今回最大の山場実技試験だ。

今俺達は実技試験の説明会場に集められているわけなのだが、もう会場内の緊張がビンビンに張っていて全然落ち着けない。まぁしかたないか、これから最大の山場をやるんだから落ち着いていられないか。

だが、こんな場所でもいつも通りってのもどうかと思う人物がいるんだけどね。

 

「もぐもぐもぐ・・・・・・」

「お前ここでんめぁ棒食うなよ………」

「ん」

「しょうがねぇだろ。頭使ったんだから」

 

などとんめぇ棒をムシャムシャ食べている虚ちゃんはホント大物だよ。

理由はどうあれ、ここで周りを気にせずんめぇ棒食べるとかマジ尊敬しますわ~~(笑)

 

「もぐもぐタイムの虚ちゃんはほっといて、前もって配られた紙見る限りポイント制のロボ撃破っぽいな」

「ん」

「あ~~・・・・強さはどうだろうな~~~。脆かったら試験にならんし、強すぎても俺らに危険があるからそこは説明聞かんと何とも言えん」

 

ポイント制なのは推測通り合っていると思うが、ただもしこの内容ならば(ヴィラン)を倒してヒーローになれるようなものだ。果たしてこの行為がヒーローと呼べるのであろうか?

 

「もぐも――始まるみてぇだ」

 

思考を止めると、前のステージに独特な髪型の金髪でグラサンを掛けたイカしたアンちゃんが出て来た。

その人物は…………

 

『今日は俺のライヴにようこそー!!! エヴィバディセイヘイ!!!』

 

ボイスヒーロープレゼンマイクだ。

ライブの登場が如く、ハイテンションで場を盛り上げるプレゼンマイクだが緊張の糸が張りつめているこの会場で返しがある筈もない。

ここで返すのは余程の変わり者であるが、ここには一癖も二癖もある人間がいる。だからここで俺が大きな声で返しても問題ない!!

 

 

「ヨウコソォォ―――――――ッッ!!!!!」

 

 

「「「「「………………………」」」」」

 

 

どうやら一癖も二癖もある人間は俺しかいないようだ・・・・・。

虚さんと小大さん、その冷たい目を向けんでくだせぇ。

 

『サンキュー!!受験番号4693のリスナー!!! 他のリスナーも彼のように盛り上がって行こうぜ!!そんじゃ実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!! アーユーレディ!?』

 

 

「YEAHHHHHHHHHHHッッッッ!!!」

 

 

「「「「「………………………………………」」」」」

 

 

また俺だけかよ―――――――ッッ!?!?!?

お前らノリ悪すぎだろ!?プゼンマイクも盛り上がれって言ってだろ!!

 

俺の悲痛な心の叫びは無慈悲に終わり、プレゼンマイクの実技試験の説明は着々と進んでいく。

実技試験の概要はサクッと説明すると

演習場には三種の仮想敵(かそうヴィラン)が多数配置されており、各機体の『攻略難易度』に応じてポイントが割り振られ、これら仮想敵を撃破もしくは行動不能にすることで、ポイントを稼ぐ。無論、他人への妨害行為などのアンチヒーローな行為は厳禁。

 

「質問よろしいでしょうか!」

 

遠目からでも分かる程、真面目そうな奴がビシッと挙手をした。

てかすげぇ声量だな。俺らのいる席から離れているのに一言一句まで聞き取れたよ。もしかして真面目委員長なのかな?

 

「プリントには四種類の仮想敵が記載されております!プレゼントマイクのお言葉が正しければ仮想敵は三種類の筈!誤載であるなら日本最高峰の雄英において恥ずべき痴態!我々受験者は模範となるヒーローのご指導を求めてこの場にいるのです!」

 

それを今から説明するんでない?

 

「後ッ!後ろの君と端に居る君!!君達は物見遊山でこの受験に赴いているのか!あのような大声を上げる者とボソボソと呟く者、貴様らのような者は即刻雄英から立ち去るべきだ!!」

 

おっと、矛先がこっちに来やがった。プレゼンマイクがコールアンドレスポンスを求めて来たからそれに答えただけなのに、まるで俺が悪者じゃあないか。

いや、もっと場を弁えてやれって?残念なことに俺の辞書に場を弁えるって言葉はないんだよ読者君(ドヤァ)

 

『オーケーオーケー、受験番号7111くん。素敵なお便りをサンキューな。四種類目のそいつは0ポイント。ぶっちゃけただのお邪魔虫。マリオでいうドッスンだな。各会場で一体。大暴れしているギミックだ』

「有り難うございます!失礼致しました!」

 

キッチリ90度に礼を言う真面目委員長君(仮)。礼儀正しいやっちゃなぁ~。

ああいう優等生とは相性悪いんだよ。所詮不良と優等生は水と油、相いれない存在なのだよ。

はいここテストに出るからな~~~。

 

『俺からは以上だ。最後はリスナー達に我が校、校訓をプレゼントしよう!かの英雄、ナポレオンボナパルトは言った。【真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者】だと!Plus Ultra(プルス ウルトラ)!それではリスナーの諸君。善き受難を』

 

そう締めくくりプレゼンマイクのライブは終了した。

それにしても、ナポレオンもカッコイイ事言うんだな~。そりゃソシャゲで☆5弓兵にもなる訳だ~~。

 

「さて、こっからは別々の会場だ。俺だけ受かっても恨むなよ?」

「ハッ、寝言は寝て言え。落ちるのはお前だけだ」

「うっわヒデェ……」

「わ、私…」

「「ん?」」

「私頑張る。二人に教えて貰った事全部出す。これからも三人と一緒に居たい。だから………」

 

 

 

 

 

「三人で雄英合格しよ」

 

 

 

 

 

「………しゃあない。普段喋んない小大が勇気出して言ったんだ。サクッと三人合格しますか!」

「俺達なら出来る・・・・・。全力で行くぞ唯」

「ん!」

 

 

 

 

各々鼓舞し合い、覚悟を奮い立たせる。

そして俺達はそれぞれ指定された会場へ足を踏み出した。

 

 

 

ここからが、俺の・・・・・・・・・・・俺達の最初の闘いだ。

 

 

 

 




セメントスの喋り方これでいいか不安だが、まぁ何とかなった感がある。
あと、普段喋らないキャラがここぞって喋る展開って凄く良いですよね!!
自分の好きな展開が書けるって二次創作の良い所ですね!!


最後に皆さんはヒロステ見に行きましたか?
自分は初めて2.5次元見に行ったんですが、推しが目の前にいるってかなり興奮します!!役者さんの役作りもとても素晴らしくて感動しました!!
次回作もやって欲しいですねヒロステ!


感想&誤字報告ありがとうございます。
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