これで手こずってたら後々もっとヤバくなりそう………。
視点がころころ変わって読みにくいかも知れません。
悪しからず……。
どうやら、現場と繋がったみたいです。現場の清血さ~ん。
はい!今私は実技試験が始まろうとしている会場に来ております!
見てください、今か今かと試験開始を待ちわびている受験生で埋め尽くされています!
緊張感がピリピリと伝わってきます!
戦でも始まるのではないかと錯覚しそうな雰囲気に包まれています!!
動きがあり次第また報告しますので一旦お返ししま~~す!!
さて、一人ニュースごっこで気持ちを落ち着かせたが、試験をやる会場がクソデケェつうかもうただの町やん。もうこれ人住めるやん。どんだけ金があるんだよ雄英……。
門の出入り口から見ても住んでもいいかな?レベルの町作るとかマジヤベー。
壊しても後で請求とかないよね………?
色々とツッコミたいが今は置いといて、しっかりと柔軟して武器を確認しよう。
うん、鉄パイプは歪み無し。バールに付けた滑り止めはしっかり効いてるな。よく喧嘩してる時武器がすっぽ抜けるからな~~。すっぽ抜けた時地味に焦るんだよアレ・・・。
さて、最後に俺の個性の準備だ。
俺の個性って前準備が必要なんだよ。すぐ発動してドーン!!ってのはいかないんだよ。
え?散々引っ張ってきてまだ引っ張る気か?
いやいや、流石に試験前に来て個性使わないとか自殺行為だわ(笑)。
後ろが何やらガヤガヤとうるさいが放って置こう。
まず、個性発動に使うのが何処にでもあるカッター(除菌済み)。カッターの刃を出し、左手のひらを軽く切る。
俺の行為に周りがざわつくが無視。
傷口からジワーっと血が滲み出て来る。それを手のひらである程度溜めてからそれを一気に飲む。口の中で鉄の味が広がっていく。
もう一度血を手のひらで溜め、今度はそれを両頬に塗る。
そして深く深呼吸をし、個性を発動すると体中に力が沸き上がる。個性を使う度に傷を付けなきゃならんし、口ン中が鉄臭くなるから嫌になるがこの力が沸き上がるこの感覚は好きだ。
ここまで来たらもう分かっただろ?
そう、俺の個性は―――――
「君は一体何をやっているんだッ!!」
急に怒鳴られ後ろを振り向くと、説明会でプレゼンマイクに質問した真面目委員長(仮)君だった。
「は?」
「『は?』でわない!君が今した行為で周りにいる受験者の集中を乱し、不快感を与えた!!それを理解しているのか!?」
あぁ・・・・、またこのパターンか………。
ホント嫌になる……。
「それに親から貰った大事な体を傷つける行為は人として恥ずべき行為だと理解しているのか!?即刻考え直したまえ!!!」
俺だって体を自分から傷つけたくない。だが、やらなければ戦えない。
他の方法があるならこっちが聞きたい。
「話を聞いているのか!?」
「・………聞いてるよ」
深く溜息をつき、真面目委員長(仮)を睨み付ける。
「つまり、お前は個性差別したいって事だろ?」
「な、何を言って―――」
「だってそうだろ?お前は不快と言い、そして恥ずべき行為と言った。それ差別だろ……?」
「ぼ、俺はそこまで・・・・」
言い切る前にクソ真面目委員長(仮)の胸倉を掴み、強引に引き寄せる。
「俺の目ェ見ろ。朱いだろ?これは個性使ってる証拠だ・・・。俺は血を飲まなきゃ使えねぇんだ。
「―――ッ!」
「それともお前が他の発動方法を考えてくれるのか?血を飲まなきゃ使えねぇ俺の個性を!!」
「それは……………」
視線を反らし黙る真面目委員長(仮)。
掴んだ胸倉を乱暴に突き放し、数歩下がった真面目委員長(仮)に鉄パイプを向ける。
「誰にでも気に掛けるってのは立派だが、その善意で人を傷つける事を学んだ方が良いぞ、真面目委員長さん?」
完全に沈黙する委員長とさっきまで騒いでた受験生もついでに沈黙していた。
全ての善意が正しいなんてありえない。善意で人を傷つける事もある。今ここにいる殆どの奴らは思ってもみないだろ。そんなのはアニメ・マンガ・ドラマの世界だけと思い、違う世界のモノと考えていただろうが、世界はそんなに優しくないぞ甘ちゃん共。
「ま、色々言いてぇが今は試―――」
『ハイ、スタート』
「……ん?」
今スタートって言った?スタートって言ったよねッ!?!?
俺の聞き間違いじゃないよね読者君!?!?!?
『どうした!?実戦じゃカウントなんざねぇんだよ!!走れ!!走れ!!』
「それもそうだな!!ドチクショウが!!!!」
右足に力を籠め全力で地面を蹴る。
地面が軽く凹んだかも知れんが今は誰よりも早く前に出ないとポイントが無くなる!!
『賽は投げられてんぞ!!』
身体能力を底上げしてのスタートダッシュを決めたが、後ろ見ていないが後者との差はたかが数十mだろう。ほんの少し出し抜けただけか。
クソッ!真面目委員長が話掛けなければもっと差は開けた筈なのに!
ええい!たらればの話をしててもしょうがねぇ!!
今この状況状態で考えろ!!
おっと、真面目委員長のせいで個性の紹介がまだだったな。
俺の個性は『
大通りを進むと資料に乗っていた仮想敵が三体並んでいるのが見えて来た。装甲に1Pと書いてある。
「標的発見ッ!ブッ殺スッ!」
仮想敵が俺を発見し臨戦態勢に入りこっちに向かって来る。
1Pのタイプは接近型らしく、銃火器は無い。近づかれたら厄介だが、近づかなきゃいい話だし近づかれたら攻撃される前にすればいい話だ。
「バァァアアル!ブゥゥゥメランンンッッッ!!!!」
左手に持っているバールをブン投げる。
綺麗に回転するバールは向かって左側にいる1Pに命中し顔面が吹き飛んだ。
走るスピードを緩めずに接近し、そのまま真ん中にいる1Pを跳び蹴りで吹っ飛ばす。以外にも脆く1Pは吹き飛んだ衝撃でバラバラになってしまった。
残った一体はすぐ隣にいる俺を認識し攻撃使用とするが、奴の攻撃が入る前に鉄パイプを振り向きざまに薙ぎ払い上半身を殴り飛ばす。
殴り飛ばした1Pは下半身を残し、上半身はビルの中へと消えていった。
「脆いなコレ……」
これだけ脆いとサクサク倒されて仮想敵が無くなるな。
こりゃ誰よりも早く見つけ倒さなきゃPが稼げない、それにスタミナが重要になってくる試験だ。
ペース配分を考えないと後半ばててしまう訳だが………。
前方を見るとワラワラと仮想敵が出てきやがった。それに引き離したつもりだが後続達も来ているようだ。
ウダウダ考えてアレコレやるより自分の持てる力を全力出さないとダメだな……。
ま、ロボット相手に俺の外道作戦通用しないし。それにこういうパターンは至ってシンプルだ。
左手を見ると血が良い具合に垂れて来たので血をすすり、投擲したバールを回収し仮想敵の群れに突っ込む。
「いいか仮想敵共・・・・。俺は最初から最後までクライマックスだぜ!!」
全力で暴れるのみ!!
突然のスタートで驚きはしたけど、普段からあの二人のそばにいたからこういう事は慣れている。
少し出遅れたけど先頭集団にはいる。
大丈夫まだ巻き返せる。
この一年間大切な二人から教わった事を思い出す。
清血は言ってた。
『いいか小大、どんな時でも落ち着いて周りを観察しろ?やべっ!って思っても案外大丈夫な事は多々ある。喧嘩にしろ戦闘にしろ一番ヤバい状況は考えずに戦う事だ。だから常に考えろ』
虚は言ってた。
『この世に勝てねぇ敵なんていない。自分より強い奴が出て来ても良く敵を見りゃ隙も見つかるし弱点も見つかる。それに唯の個性なら隙作れるだろ?自分の個性を信じろ』
今は先頭集団の中間辺りにいるがこのまま進めば今見える仮想敵の団体にぶつかる。だけど大半は前にいる人たちに取られPを取るのは難しい。
どうにかしようと周りを確認すると、脇道に資料で見た3P達が集まっていた。
すかさず私はその脇道に入る。
「標的発見ッ!ブッ殺スッ!」
そこには狭い道に3Pが4体いる。
私を見つけた3P達は攻撃態勢に入り、ロケットランチャーで私に狙いをつける。
怖い……。足が竦む……。
コイツに勝てるか分からない………。
でも戦わなきゃ進めない。ここで勝たなきゃあの二人との約束が守れない!!
「ん!!」
自分に喝を入れ、足を強く踏み出す。
相手の懐に入ればミサイルは打てない、それに3P達は密集していて仮に打ってきても同士討ちになる。それを狙えれば上出来だ。
手が届くまで接近し3Pの頭部と思われる部分に触れる。
私の個性は機械などの無機物のサイズを自由自在にできる。
意識を集中し、頭部のみを小さくするイメージして個性を発動する。
「小!」
触れた3Pは頭部部分だけ小さくなり本体の大きさは変えていないので、頭部と本体を繋ぐ接続部分が引きちぎられたようになり暫くすると3Pが動かなくなる。
「!!」
やっぱり頭が無くなれば動かなくなるみたいだ。
大体の弱点は頭だって虚が言ったけど本当だった。
攻撃を躱しつつ残りの三体も同じ方法で撃破し、移動を開始する。
良かった個性が調節出来て、この一年は無駄じゃ無かった。
心臓がまだバクバクしてる・・・・。一旦深呼吸して落ち着かせないと。自分の個性が通用したから舞い上がっているみたいだ。こんなのを清血に知られればからかわれてしまう。
両頬を叩き気を引き締め、新たに見つけた仮想敵に戦いを挑む。
試験開始から数分立ったが、敵が脆過ぎてつまらん。千鳥から借りた木刀も個性で纏わす事もせずに殴っても簡単にぶっ壊せる。なんなら素手でも壊せる。これがホントに雄英の試験か?いくら何でも弱すぎる。
これだと攻撃系の個性を持っている奴が有利になるな……。
ズウン………ズウン………
「地震か……?」
地面が揺れているが連続で揺れずに間隔が空いている。
怪獣にでも変身する奴でもいるのか?
一度怪獣と戦ってみたいが今は試験なんだよなぁ。これ終わった後に手合わせ出来ねぇか?
「逃げろォ――――!!!」
「こ、こんなの聞いてねえよ!!」
「早くどいてよッ!!逃げられないじゃない!!」
他の奴らが逃げる方向を見ると巨大な足があり視線を上げるとそこに入たのは資料に乗っていた0Pの仮想敵がいた。
なるほど逃げている奴らはコレにビビってた訳か…。
でもこいつ等一目散に逃げて勿体無ぇな。こんなにも戦いがいのある敵が目の前にいるのに!!
「ははッ!!雄英も面白い事するな!!まったく―――」
「「ブッ壊し甲斐があるぜッッ!!!!」」
「ん?」
「あ?」
声がかぶり隣を向くと、身長190㎝位あり額には角、黒ハツのざんばら髪の男がいた。
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
なんだコイツ・・・・。メンチ切りやがって……。
「んだテメェ・・・。アレは俺の獲物だ。テメェは引っ込んでろ」
「お前が引っ込め。先に見つけたのは俺だ」
「はぁ?俺が先にアイツの姿を捕らえた。だから俺のだ」
「いや俺だ。俺は振動で見つけた。つまり俺だ」
「悪かったなぁ…。俺は気配で見つけた」
「残念だったな。俺は起動音で見つけた」
「起動する前に見つけた」
「試験が始まる前に見つけた」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「テメェふざけてんのか?」
「ふざけてんのはお前だろ?」
「あ?」
「あ?」
「あ?」
「あ?」
※現在二人は気づいていないが、周りにいる受験者達は迫りくる0Pよりもメンチを切り合っているこの二人が恐ろしく見え、ある物は腰を抜かし、ある物は金縛りに掛ったように動けなくなっている。
「埒が明かねぇな・・・・・」
「そうだな・・・・・」
「「だったら!!」」
睨み合っていた両者はニヤリと口角を上げ勢いよく走りだし。
「「先にぶっ潰した方が勝ちだッッ!!!!」」
巨大な仮想敵に立ち向かって行ったのであった。
後日談であるがこの試験会場にいた受験者たちは皆同じようにこう語る。
『大きな鬼と黒い鎧を着た男がまるでおもちゃの取り合いをするかのように戦い。巨大なロボットが紙で出来ているんじゃないかと錯覚する程にボコボコにされ、破壊の限りを尽くされた』
この二人が後にヒーロー科に入り違う意味で注目される事になるとは、この場にいる人たちは夢にも思わなかった………。
同時刻
「早くあっちに!」
「わ、わかった…!」
辺りがパニックになっている中、私は他の人達を非難誘導している。
0Pは突然現れ、私たちがいる方向へ侵攻している。プレゼンマイクはお邪魔虫のギミックと言っていたが、これでは災害が歩いているみたいだ。
災害級を倒せるのはオールマイト並のヒーローじゃないと不可能だ。
0Pの一部を小さくすれば足止め位には出来るのか考えたが、危険すぎる。誰かと協力出来れば何とかなるかも知れないがこの状況では協力を求めるのは難しい。
なら一人でも多く0Pから避難させる事が今私に出来ること。
辺りを見渡し逃げ遅れがいないことを確認し私も逃げようと振り返ったら甚兵衛を着た男性がゆっくりとこちらに歩いて来ていた。
「――――!!」
この光景に私は言葉が出てこなかった。
他の受験生は一目散に逃げているのに、何故この人は向かって行っているのか?何故この人は切羽詰まった状態では無く、悠々と
色々な疑問が頭の中で回って動けなくなっている私を甚兵衛男は気に留める事無く素通りし、0Pに向かって行った。
咄嗟に甚兵衛男の腕を掴み進行を止めた。
突然腕を掴まれた甚兵衛男は特に驚きもせずこちらを向いた。
「何かようか?」
「ん!」
ダメだ・・・。色々とありすぎて言葉がまとまらない。
何時もの喋り方になっちゃう。これじゃ何も伝わらない。
「ん?」
「ん!!」
「………あ~なるほど」
「?」
「何を言っているか分からんけど、言いたい事は分かった」
奇跡的に通じた!!
なら早くここから避難するよう説得しないと―――
「だが問題ない。オレはそんな軟じゃないから」
そういうと甚兵衛男は掴んでいた私の手を解き0Pに向かって行った。
0Pは甚兵衛男に気づき、巨大な腕を振り下ろす。
危ない!!
甚兵衛男と距離が離れていて、私が駆けつける前に0Pの攻撃が入るだろう。彼が無残にも潰れるビジョンが頭をよぎった。
だが、それは杞憂に終わった。
0Pの腕が甚兵衛男に当たる前にその腕は
彼の手にはいつの間にか柄も鍔もない日本刀が握られていた。
アレで斬り落としたの?いくら何でも規格外過ぎる。
数秒遅れて自分の腕が斬られている事を認識した0Pは、残りの腕で再度攻撃をする。甚兵衛男は慌てる素振りもせず冷静に避け、避けた巨大な腕を足場に使い一気に0Pの頭上まで駆け上がる。
そして0Pの頭を踏み台にし、高く跳び刀を上段に構え振り下ろす。
すると今まで動いていた0Pはピタリと止まった。そして真ん中から切れ目が入りゆっくりと切れ目からズレていき、大きな音を立てて崩れた。
この会場にいる受験生が怯え逃げ惑う中、彼は恐れる事無く巨大な敵に立ち向かい、数秒の内に倒してしまった。
残骸から出て来た彼は「やっぱりコイツはじゃじゃ馬だな~。道路まで斬っちまった」と何事も無いように呟いてこちらに歩みより「な、問題なかったろ?」と笑いかけた。
生涯私はこの光景を忘れないだろう。
彼の行動全てがまるでヒーローだった………。
時は少し遡り……………
やぁみんな元気?本作主人公の清血千鳥だよ♪
度々場面視点が変わって悪いね☆
でも読者の諸君も他二人の活躍見たいでしょ?俺なりのサービスだよサービス!
んで、時は巻き戻った訳だが今俺の状況はと言うと…………
今目の前に0Pが登場した所かな?
もうね……ハイ……簡単に説明すると
デカァァァァアアアアアアアアイッッッ!!!!!!
説明不要ッ!!!!
何がドッスンだバーローー!!これじゃ巨人じゃねぇか!!!!!誰か立体起動装置持ってない!?!?ここに駆逐対象があるよ!!!
周りの奴らもビビって動けなくなってるね~。このままじゃ潰される事間違いなし!!
ま、こんな巨大
勝てない戦はサッサと退散するに限るので……。
パァンッ!!!!
思いっきり手を叩きビビっている奴らの注目を集める。
「サッサと逃げるぞお前ら!こんな状況オールマイト案件だ!!」
俺に注目した奴らは目をパチクリさせただけでまだ動かない。こいつ等鈍くない?
「ほら駆け足!!早く逃げないとお陀仏だ!!!」
もう一度手を叩き促す。
正気に戻った奴らは一人また一人と動き出し、そして一斉に動き始めた。
「うわぁあああ!!!」
「に、逃げろぉ――――!!!」
「P少ないのにチクショウ!!」
「ヤダヨォ~~ミステナイデヨォ~~~」
まぁ動き出したのはいいのだが、パニックになってどうするよヒーロー志望共。ヒーロー目指すなら落ち着いて行動しろや。
怪我した奴も放っておいて逃げるなんてお前らヒーロー向いてねぇわ……。
「ド阿呆共ッ!闇雲に逃げんな!!路地裏に入ったら仮想敵にカチ合って逃げられねぇぞ!!逃げるなら敵がいねぇ大通りからにげろ!!おいマスク付けてるガタイの良いアンタ!!」
「お、俺か?」
「そうお前だ!!その沢山ある腕(?)とガタイを生かして怪我した奴を担いで避難しろ!んでついでにこの指示も逃げてる阿呆共に言って協力させろ!!」
「――ッ!?」
「返事はどうした!?」
「ああ、了解した!!」
こりゃ誰かが指示しないと怪我だけじゃ済まんぞ。
でも幸いな事に冷静な奴は居るにはいるが、限りなく少ないだろう。あまり期待しない方がよさそうだな……。
「オイオイオイ馬鹿かお前ッ!!Pなんて放ってサッサと逃げろ!!!」
「ででもポ、ポイントが……」
「でももヘチマもあるかボケェ!!Pよりも命じゃ!!」
ギリギリまでPを稼ぐ馬鹿を避難させ。
「こ、腰が……ぬぬけぇ……」
「腰が抜けた位で泣くな!!それでも金○付いてんのか!?早く逃げねぇと死ぬ前に俺がテメェの○玉踏み潰すぞ!!」
「はいいいぃぃぃ!!!!」
腰が抜けた奴を半場脅して強制的に誘導したり。
「自分だけ逃げんな!!怪我してる奴を担いで逃げろ!!」
「誰がそんなこと―――」
「今なら合法で異性の体触れるんだ!!この状況なら誰も文句は言わん!!!」
「!?!?」
下心に付け込んで協力させたり等々etc.etc.…………ってやること多いんじゃボケェェェ!!!
なんで一々指示しないとやらんのじゃ!!まだ中学生だからしょうがない?甘えんな!!ヒーローになりたいんだろ?だったら早い内から覚悟完了しとけ!!
「うぐ………」
誘導してると道の真ん中で腹を押さえ蹲る金髪君がいた。
「大丈夫かパツキン!?」
「お、お腹が……痛くて………」
「歩けるか?」
「無理☆」
何かやたらキラキラしてるなこのパツキン。顔真っ青だけど……。
連れて行きたいのは山々だが、まだ後方に逃げてない奴らが多すぎる。避難を協力させているが殆どの輩は渋々って感じだ。
お!誰かいないか見渡してたら丁度良い所に真面目委員長が居るではないか!
正に天の助け!日頃の行いが良い証拠だな!!
「おい真面目委員長!!こっちだッ!!」
「え?」
「えっじゃねぇ!!こっちだよ!!後ろ向け後ろ!!!!」
「む!君はさっきの――」
「だあああ!さっきの事はどうでもいい!!このパツキン君を頼む!!」
「メ、メル……シィ…☆」
「あ……ああ、任せてくれ!」
「んじゃ俺行くから!」
「ま、待ってくれ!」
「ナンじゃい!?」
「君は避難しないのか?」
「は?ヒーローが先に逃げたらダメだろ」
「ッ!!」
「それじゃ頼んだぜ真面目委員長!」
そう言い残し0Pに向かう。
やっぱり近くに来れば来るほど迫力が半端ないな~(白目)
もうマジヤベー……。ビル壊して土煙上がってるし、どこの怪獣映画だよ(笑)
現実逃避しながら土煙の近くを見ると、緑色のモジャ君が立ち尽くしていた。って海岸で会ったモジャ君ではないか!同じ会場に入るなんて奇跡だな!!こんな状況でなければ会話に花を咲かしていた所だ。
あの様子だとビビって動けなくなっているのか。あの巨体見たらしょうがないか。
・・・・・・・ん?よく見たら0Pを見ていない?視線の先は0Pの足元??
モジャ君の視線をたどり、その先を見ると女の子が瓦礫に足が挟まり動けなくなっていた。
かなりまずい!!
0Pはすぐ近くまで来ている。自力で瓦礫をどかしても挫いている可能性があり逃げきれない!
今俺が居る所から離れているが、血を飲んでさらに身体強化すればギリギリ二人を担いで逃げ切れる!!
「間に合えよ!!」
カッターを取り出す暇はないので、
突風に煽られ倒れそうになるが何とか踏ん張り前を向くとそこにいた筈のモジャ君が居なくなっていた。
一体どうゆう事だってばよ!?さっきまであそこにいたよね!?まさかジャンプしたとか・・・・?
いやいやいやないないない。ジャンプで突風起こすとかオールマイトかよ!一様上見てみるけど流石にいないだろっていたわ・・・・・。
0Pの顔面まで跳んでたわ・・・・・・・・・・。
モジャ君は0Pの顔面に近づき、腕を大きく振りかぶり。
「
渾身の一撃で0Pをぶっ壊した。
「・・・・・・・・!!」
空いた口が塞がらなかった・・・・。
こんなすげぇ個性を持っている奴がいるなんて・・・・・・・・・。
「すごい……」
女の子の声を聞いてハッとする。
「呆けている場合じゃねえ!!」
急いで駆け寄り瓦礫で埋まっている足を掘り起こす。
「大丈夫か?」
「あ、ありがとうござい――痛ッ!」
「足か?」
「うん……。痛くて立てへん」
「無理すんな。ほら肩かせ」
「イヤイヤイヤ!!私重いからお構いなく・・・・・・・・え?」
「おい、どうし―――」
彼女は上を見たまま固まっていた。気になり俺も振り向くとモジャ君が真っ逆さまに落下していた。
あの高さで落ちたら確実に死ぬ!!
超絶パワー使えるのに云々とか考えるよりも見るからにヤバい状況だ!!
すかさず母指球に噛みつき血を摂取する。
だが間に合った所で着地した衝撃で更にダメージを受けるんじゃないか?もしもキャッチし損ねたら?
一瞬の不安と恐怖に体が動かなくなった。
クソッ!!動けよ俺の体ッ!!!ヒーローになるんだろ!?!?だったら止まんなよッッ!!
「ウチを!!」
「ッ!?」
「あの子のとこまで連れてって!!」
「背中に乗れ!!」
短いやりとりをして彼女を素早く背負い、力の限り跳んだ。
射った矢の如く速く跳び、距離が徐々に縮まり彼女の手がモジャ君を捕らえた!!
「タッチ!」
彼女が叫ぶとモジャ君の体はふわりと浮き上がり始めた。
それを見届けた彼女はか細い声でタッチと言い俺の背中に手を触れた。すると俺の体もふわりと浮き始めた。
ゆっくりゆっくりと俺とモジャ君は地面に近づき、階段一段分までの高さまでになり、それを確認した彼女は「解・・・除・・・・・」と呟き両手の指の腹を合わせる。
すると重力に従うようにストンと落ちた。この彼女の個性は触った対象を軽くするものらしい。
今は個性の考察よりモジャ君の安否だ。
彼女を背負いながらモジャ君に近寄ると片腕を使いながら這って動こうとしていた。
「おい今は動――」
「せめて・・・!1ポイントでも・・・・!!」
『終~~了~~~~!!!!』
だが、彼の悲痛な叫びは終了の合図と共に悲しく響いた。
終了の合図は彼にとって死の宣告ようなに聞こえたのだろう。たちまち顔面蒼白になりそのまま気を失った。
彼の口ぶりからすると碌にPを稼げていないのだろう・・・・。
だけどお前はPよりも女の子を助ける事を優先し、巨悪に立ち向かった姿はここにいる誰よりもヒーローだったぜ。
「ア・・・アカン・・・・・」
「え、どうした!?どっか痛めたのか!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・吐く」
「ハク?・・・・・・・・吐くぅ!?何を吐くの!?え!ちょちょちょちょまてぇ!!背中で吐くなよ!?!?いや吐かないで下さい!!どうにか堪えて下さい!!お願いしますッッ!!何でもしますからぁ!!!便所につれ――――」
「オヴェェェェエエエエ!!!!」
「いやぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!!」
ここにまた一つ、違う意味で悲痛の叫びが会場に響き渡ったのであった・・・・・・・・・・・・。
リカバリーガール、この名を知らない者はいない程の有名なヒーローだ。彼女は数少ない治療系個性を持っており全国の病院を飛び回る人だ。
そんな彼女のもう一つ名があり、雄英の屋台骨と呼ばれている。雄英の看護教論を務め日々無茶をして怪我をする生徒の面倒を見ている。
今彼女は毎年行われている実技試験会場に赴き試験で怪我をした受験生の治療に当たっている。
初めに来た会場で怪我人がいないか歩いていると、上半身裸の子がこちらに背を向けて立っていた。
不思議に思い近くに寄っていくと彼の傍には、両足を抱え蹲っている少女と両足と右腕が折れてうつ伏せに倒れている少年がいた。
「雄英の方ですか……?」
背を向けたまま語りだす上半身裸の子。
「そうさね。怪我をしているのはこの子達かい?」
「はい、彼女は足を痛めているらしく歩けません。あと個性の反動らしく気分が悪いそうです。倒れている彼は両足と右腕がグチャグチャ?になっていてどうすればいいか分からなかったのでそのままにしています」
「報告ありがとね。アンタもその両手怪我してんだろ?診てあげるからこっちに来な」
「いえ、俺よりも彼らを治療して上げて下さい」
「・・・・・・はいよ。パパッと終わらすから待ってな」
「・・・・・・・・。つかぬ事を聞いても良いですか?」
「あたしに答えられるならね」
「心の傷は治せますか・・・・?」
「あたしゃ体の傷専門さね。心の傷は専門外だよ」
「そう・・・・・ですか・・・・・・・・・」
「ハァ・・・・・。何があったか聞きはしないけど元気お出し。ペッツ食べるかい?」
「ありがとうございます。でも今はお気持ちだけ受け取ります」
彼はそういうと空を見上げ静かに涙を流した・・・・・。
え~まずオリキャラを二人追加しました。
追加した理由はA組・B組の誰かを不在にしたくなかったからです。
全員いてこそのA組B組と思い、どうするか考えた結果オリキャラ二人を作りました。
後、原作最新刊だと心操君が2年から編入するって事なんでまた一人追加予定です。
ここまで読んで頂きありがとうございます。