世界を滅ぼす、滅ぼす。
なぜ滅ぼすか、なぜその世界が滅ぼされるべき世界なのかは知らないが、それでも自分は行く世界行く世界、連続で滅ぼし続ける。
ある時は、罠を敷き詰めたダンジョンをもって。
ある時は、屈強な力自慢のモンスターを敷き詰めたダンジョンを持って。
ありとあらゆる、嫌らしい戦法をもって世界を守らんとする勇士を我がダンジョンへと向かい入れ、そして殺し続ける。
邪神の力故、一度や二度の死亡は死亡に含まれず、死は世界を滅ぼすことをあきらめる理由にはならない。
さらに、自分自身も幾たびかの死亡を乗り越えて、自分の新しい体の使い方がようやくつかめてきた。
単体攻撃の【闇の矢】のみならず、全体攻撃+デバフの【死の叫び】。
さらに全員に不死の祝福を授け、勇士たちには死体爆発の呪術を与える【生と死】まで!
そう、今の自分はかつての無力で弱いころの魔王とは違う。
今の自分はすでにいくつもの世界を滅ぼし、死と生をつかさどる恐るべき魔王レベッカ!!
さぁ、精鋭ボス勇士などなんのその!
このようやく使いこなした魔王の力と選りすぐりのモンスターで返り討ちにしてやるわ!!!
「よし!ダンジョン入り口についたぞ!!それじゃァさっそく始めるぞ!!【メダパニ】!!」
「それじゃぁ私も【コンフュ】!!」
「じゃぁこっちは、超音波で!」「私はあやしいひかりで!」
「プリンパ!!」「てんしのキッス」「パニックボイス」「挑発」
「まどわせのこな」「ブレインダムド~」
「よし!これだけやれば、魔王含めてモンスター全員まともに動けないでしょ!!
それでは突撃――!!!」
ちょ!おま、ダンジョン外から全員混乱させて来るのはさすがに卑怯でくぁwせdrftg!!
宣誓堂々と正面から勝負しくぁw背drftgyフジ子lp;@:【】
ちょ、味方全員同士討ちして、私も手元が……あ、気が付いたらいつの間にか部屋の中が勇士まみれで……ぬわああぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!!
「……というわけで、混乱ハメされて殺されたんですけどこの場合どうやって解決したらいいですか?」
「とりあえず、その世界に行く前に【不思議な存在】のスキルを習得しておくことを進めておくわ。
もしくは地力を上げて、耐えきりなさい」
「どちらもないときは?」
「大人しく死ね」
「……ですよね~」
それでも死ぬときは死ぬ。
さて、そんなこんなで今日も勇士に混乱爆死させられた魔王レベッカです。
なお、今回の死因は集団混乱レ●プであるが、襲ってくる勇士は基本全員女であるため別に犯されたりはしない。
純粋な魔法による爆殺だ、残念だったな!
「というかあなた、そんなに序盤に事故を多発するなら施設開放やら新モンスター開放よりも初期レベルアップとか魔物レベルアップを取りなさいよ。
そもそも拷問に行くことすら稀なんだから、拷問パックとか無駄な本を読むのやめなさい。
そういうことをやってるから、序盤の地力が足りないのよ」
「は~~い……」
そうやって自分に注意している彼女もまた魔王であることは言わずもがな。
そんな彼女は吸血鬼な魔王エリザベート。
遠距離吸血や噛みつきができるアーカードの旦那もびっくりな吸血鬼ガチ勢、超ゲキツヨ魔王パイセンである。
伝説10クリアとかうっそだろおい。
「ま、何はともあれ結局は経験よ経験。
私みたいに効率よく世界を世界を滅ぼしたいのならよりたくさんの魔石をためて、より多くの力を手に入れなさい」
「うへ~~い……」
途中まででばっつり
続きが見たい人がいたら続けるかもしれぬ