暗殺教室~もう一人のE組生徒~   作:蕾琉&昇華

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今回、紫音が編入してきた後に野球の時間をくっ付けてみました。
なので、時間軸を少しずらしています。ご了承ください。


2話

停学も明け、今日からE組での学校生活が始まるため、俺は今、旧校舎への道を歩いていた。

 

「うう、まだなのか」

旧校舎への道のりはなかなか距離があり、初めて通る俺にとってはかなりキツかった。

しばらく歩いていると本校舎とは違い、木でできた旧校舎が見えてきた。

俺は旧校舎の中に入ると、職員室へと向かった。

職員室につき、職員室の扉を開けるとそこには、

 

「初めまして。君が緋月君ですね。私がここ3年E組の担任殺せんせーです」

黄色い巨大なタコがいた。服からは無数の触手が出ていた。

 

「あ、ああ、よろしくお願いします」

さすがに驚いた。こんな生物今まで見たことがない。

 

「それでは教室へ行きましょう」

そう言って殺せんせーは教室に向かった。殺せんせーについていくと3-Eと書かれた教室についた。殺せんせーと共に教室に入ると皆の視線が教卓に集まる。

 

「おはようございます、皆さん。今日は編入生を紹介します。それでは緋月君どうぞ」

 

「あ、はい。緋月紫音です。これから1年間よろしくお願いします」

教室を見回すと、茅野と話したことはないが知っている顔が何人かいた。

 

「緋月君の席は奥田さんの後ろです」

 

言われた席に座ると授業が始まった。

実際殺せんせーの授業は分かりやすかった。とにかく殺せんせーは教えるのが上手い。本校舎の教師達とは比べ物にならないくらい。授業で退屈することは全くなかった。

休み時間になり、茅野が俺の席に来て、話し掛けてきた。

 

「この間はありがとう。紫音君。でも私を助けたせいでE組行きになっちゃったんでしょ。ごめんね」

 

「いや、別にいいよ。それに殺せんせー教えるの上手いし、今ではここに来てよかったと思ってるよ。あと名前でいいよ」

 

「本当に?よかった。これからもよろしくね紫音」

茅野が席に戻った後、水色の髪の男の子(?)が話し掛けてきた。

 

「緋月紫音君だっけ?僕は潮田渚。よろしく」

 

「お、おう。よろしく」

まさか自分から話し掛けてきてくれるなんて思ってなかった。

渚以外にもいろんな生徒が話し掛けてきてくれた。皆とても話しやすい人達ばかりだった。このクラスでなら楽しくやれそうな気がする、俺はそう思った。

 

そして翌日

国語の時間、杉野の元気がなかった。渚いわく殺せんせーの暗殺に失敗したらしい。そのわりには変だ。落ち込みすぎだと思う。

休み時間になり、

烏間さんが教室に入ってきた。

 

「どうだ、奴を殺す糸口はつかめそうか?」

 

「無理ですよ烏間さん」

 

「あいつ速すぎますって」

 

「弾もろくに当たりませんし」

 

「マッハ20で飛ぶ化け物なんて殺せるわけないッスよ」

確かに殺せんせーはあまりにも速すぎる。正直言うと速すぎて暗殺なんて不可能に近いくらいだ。

 

「確かにそうだ。だが考えてみろ、奴は君達の教師だけは欠かさない。これがどういうことか分かるか?」

つまり烏間さんは、俺達にはチャンスがあるということを言いたいのだろう。

考えてみればそうだ。殺せんせーが俺達の担任である限り必ず現れる場所、それがこの教室だ。つまりそれは、この教室は殺せんせーを殺せる唯一の場所だということだ。

ただ、俺には一つ分からないことがあった。それは、あの超生物がなぜE組の担任をやっているのか、それが分からなかった。

 

翌日

昼休み

 

「どこいくの?渚」

偶然渚を見かけたので話し掛けた。

 

「あ、紫音。実は殺せんせーに課題を提出しようと思って。あと、杉野と何か話してたから気になって」

なるほど。確かにそれは気になる。

結局俺も渚と一緒に殺せんせーの所へ行くことにした。

 

「殺せんせー何話てんだろう?」

 

「うーん、もしかしたら昨日の暗殺を根に持ってからんでるんじゃ...」

 

「あー、確かにありえるかも」

殺せんせーが何をしてるのか気になり、殺せんせーと杉野がいる方を見てみるとそこでは、

 

「「思ってたよりからまれてる!!」」

杉野がからまれていた。殺せんせーの触手に。

 

「何してんだ、殺せんせー!!生徒に危害を加えないって契約だっただろ!?」

俺が殺せんせーに問いただすと、殺せんせーは口を開いた。

 

「杉野君、昨日の投球フォーム、メジャーに行った有田投手のマネですね」

 

「...!!」

杉野の顔が驚いたような顔になった。どうやら図星だったらしい。

 

「でもね、触手は正直です」

 

「?」

触手が正直?どういうことだろうか。

 

「彼と比べて君は肩の筋肉の配列が悪い。ですから、マネをしても彼のような豪速球はなげれませんねぇ」

 

「なんで先生にそんな断言できるんですか?」

俺が殺せんせーに問いかけると、殺せんせーは一枚の新聞を俺たちに見せてきた。

 

「きのう本人に確かめて来ましたから」

そこに載っていたのは触手責めされている有田投手だった。

 

(((確かめたんならしょうがない!!)))

その状態でサインを頼んだらしく、サイン色紙にはふざけんな触手!!!と書いてあった。

 

(まあ、普通そうなるよな)

 

「...そっか、結局才能だよなぁ..「一方で」」

杉野が諦めかけていたその時、殺せんせーが口をはさんだ。

 

「肘や手首の柔らかさは君の方が素晴らしい。鍛えれば彼を大きく上回るでしょう」

驚いた。触手でいじくることで、そんなことが分かるなんて。

 

「いじくり比べた先生の触手に間違いはありません」

そして杉野に向かって、

 

「才能の種類は一つではありません。君には君の才能がある。君の才能に合った暗殺を探してみてください」

そう言って去っていった。

 

「殺せんせー」

殺せんせーがこちらを振り向くと、俺は殺せんせーに問いかけた。

 

「まさか...先生がニューヨークに行った理由って、杉野に助言(アドバイス)をあげるため?」

 

「もちろん、先生ですから」

 

「普通の先生はそこまでしてくれないぜ、どうしてそこまでするんですか?」

 

「......」

殺せんせーは少し考えた後、俺と渚に、

 

「紫音君、渚君、先生はね、ある人との約束をまもるために君達の先生になりました」

そして渚からノートを受け取り、ものすごいスピードで採点しながら話を続ける。

 

「私は地球を滅ぼす超生物です。ですが、その前に君達の先生でもあります。君達と真剣に向き合う事は、私にとって地球の終わりよりも重要なのです」

そう言って殺せんせーは渚にノートを返した。

 

「...殺せんせー」

返されたノートを見て、渚が口を開いた。

 

「前から思ってたせど、ノートの裏に変な問題書き足すのはやめてくんない?」

 

「にゅやッ、ボーナス感があっていいじゃないですか!」

 

「いや、殺せんせー、むしろペナルティだから。俺のノートにもそういうの書いてたよね?」

地球を破壊する超生物なのに、殺せんせーはこういうところが面白い。

 

「そんなわけで、君達も生徒と暗殺、両方を真剣に楽しんでください」

そう言うと、殺せんせーはボールペンをかみ砕き、

 

「ま...暗殺の方は無理だと思いますがねぇ」

そんなことを言ってきた。

 

 

 

バァン

 

「うわっ」

俺と渚は今、杉野とキャッチボールをしているのだが、杉野がとんでもない球を投げてきたのでビックリしていた。

 

「すげーな、杉野。なんなんだ今の球は?」

 

「へッへ~。あいつのアドバイス通り、肘と手首をフルに活かした変化球だぜ!!遅い速球(ストレート)もこいつと二択で速く見せれる」

あれから杉野は殺せんせーのアドバイス通り頑張ったみたいだ。その結果がさっきの球というわけか。

 

「ま、あいつにとっちゃアクビが出るよな球だろうな。でもさ、紫音、渚、俺続けるよ野球も暗殺も」

 

「ああ」

 

「うん」

俺達は暗殺者。ターゲットはマッハ20の超生物であり、俺達の担任でもある殺せんせー。

殺せんせーの暗殺教室はまだ始まったばかり。




どうも蕾琉&昇華の蕾琉です。
今回、編入してきたとこで暗殺仕掛ければ?と昇華に言われたのですが、私はあまり、カルマみたいな感じにはしたくなかったので野球の時間をくっ付けました。
これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。
それでは
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