続・二人の魔女   作:ADONIS+

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※12は、『とある魔術の禁書目録』の世界が舞台になっています。


■とある魔術の禁書目録
12.複写(禁書目録編)


 この世界に来た私は早々に学園都市からインデックスをさらった。それは監察軍の転送装置を用いた物であったために学園都市でもそう簡単に補足することはできないだろう。

 

 原作ヒロインの一人であるインデックスは完全記憶能力を有しており、それを活かして10万3000冊の魔道書を記憶しているイギリス清教の魔道書図書館という役割を担っている。

 

 つまりこの世界の魔術を習得したいのならいちいち魔道書を探して読んでいくよりもインデックスの記憶データを複写したほうが手っ取り早いのだ。

 

 勿論、イギリス清教もそのことは理解しており、外部から不正に情報を得ようとする者に対する防衛システムとしてインデックスに自動書記を組み込んでいる。その為、本来ならばインデックスから情報を引き出すのは至難の業である。

 

 しかし、原作一巻の7月28日に上条当麻がインデックスの首輪を完全に破壊したため自動書記が機能しなくなったのだ。つまり8月1日現在において私の障害になる物は存在しない。

 

 まあ、例え自動書記が起動していてもその気になれば勝てるだろうが、私の目的はインデックスの脳から10万3000冊の魔道書を得る事なのでインデックスを殺すわけにはいかない。

 

 インデックスを殺さずに無力化しつつデータを得るとなると制約が多すぎて私たちでもやりにくい。そんな面倒を掛ける必要などなく最低限の手間で最大の効果を得る方が効率的だ。

 

「何すんだよ」

 

 ベットに四肢を拘束されたインデックスが文句を言う。こういう時は「やめろ、ショッカー!! ぶっとばすぞー!!」と言って欲しい所であるが、インデックスにそんなノリを期待するだけ無駄だろう。

 

「別にそう喚かなくても情報を得られれば解放してあげるわよ」

 と、インデックスの頭部に専用の機器を付けながら言っておいた。

 

 さて、人間の記憶を操作する事自体はそう難しい技術ではない。例えば学園都市の学習装置(テスタメント)も人間に必要な知識を植え付けることができ、それ相応の機材を使えば人間の記憶を調べることはできるのだ。

 

 学園都市の技術で可能ならば監察軍の技術をもってすればインデックスの脳から10万3000冊の魔道書に関するデータを複写するなど動作もないことだ。

 

 問題なのはその魔道書の毒に常人が耐え切れないということであるが、この身は魔術に特化した魔女である。デモンベイン世界の狂気染みた魔術すら習得してのけた私たちにとって、この世界の魔術を収めることは簡単な事だ。

 

 該当する記憶データの複写が終わると私はインデックスを転送装置で元の場所に戻し、私たちは得たデータの解析に取り掛かった。

 

 なるほど確かに知識による毒はある。私たちでも一度に読もうとすると少々負担がかかるようだ。でも、それなら時間をかければいいだろう。

 

 その後、私たちは一か月ほどかけて10万3000冊の魔道書を解析した。とはいえ、実際に一通り魔術を使用しておかないといけないので、それらの作業に更に数ヶ月もかける羽目になってしまった。

 

 その間に、第三次世界大戦やグレムリンの活動などがあったが、私たちは必要以上にこの世界に関わるつもりはないので、魔術の習得が終わると、この世界からさっさと引き上げた。




解説

■転送装置
 監察軍で割と使われている代物。今回は巡洋艦に搭載されている機材を使用している。

■やめろ、ショッカー!! ぶっとばすぞー!!
『仮面ライダー』で主人公がショッカーに改造される際に言った名台詞。



あとがき

 今回は少女を拉致して記憶を複写するなど人道に反する問題行動を起こしていますが、最低限の干渉で済ませています。何気にエリーゼたちの干渉による被害を受けなかった運のいい世界でしょう(笑)。
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