続・二人の魔女   作:ADONIS+

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25.ダークエルフ

 炎龍を倒して暫くがすぎた。私たちは一応炎龍を解析してみたが、やはり大してえるものはなかった。まあ、これがゴジラとかだったら興味深いデータがとれたかもしれませんが、この世界の炎龍程度ではそれも仕方ないでしょう。

 

 さて、魔法で思い出したが、この世界にはエルフやダークエルフなどが使う精霊魔法があった。ちょうど原作のシュワルツの森に住むダークエルフ部族は私が炎龍を始末したから健在の筈なので彼らと交渉して精霊魔法のデータを取っておきましょう。

 

 そうおもいシュワルツの森にいった私たちですが、遠方でダークエルフたちが二匹の新生龍に襲われている場面に出くわしてしまいました。

 

「……新生龍を忘れていたわ」

 

 私は思わず溜息をはいた。いきなり想定外のことで予定を変更しなければいけないのは面倒であるが、この状況で襲われているダークエルフたちを見殺しにもできない。

 

 そこで、アイテムボックスからトールギスを出して乗ることにした。まさかトールギスをまた使うことになるとは思わなかった。私的にはただの一発ネタに過ぎない代物なんですよね。

 

 トールギスを機動させるとスーパーバーニアの機動力を用いてあっという間に二体の新生龍に接近してドーバーガンでその胴体を撃ち抜いた。

 

 そう言うとあっけないかもしれませんが、本当に相手が弱いので瞬殺になってしまうんですよ。炎龍でもあの有様ですから新生龍ならこんなものでしょう。

 

 そんな私にはとるに足らない雑魚でしかありませんが、ダークエルフたちにとってはそうではなかった。古代龍に劣るとはいえ人間や亜人では到底勝てない強さを誇る新生龍をあっと言う間に仕留めたことでダークエルフたちはトールギスに驚愕していた。

 

 予定とは違うのでこの場でダークエルフたちに接触するか判断に迷ったが、一応助けてやった形になるのでむしろ予定よりもいいかもしれないと思い、コクピットから降りることにした。

 

 ダークエルフたちはいきなり現れて二体の新生龍を仕留めた鉄の巨人から人間の少女が出てきたことに驚愕していたが、トールギスを私が作り上げた人形でダークエルフが新生龍に襲われていたから助けたという具合に簡単に事情を説明してあげると納得して、私に感謝してくれた。

 

 まあ、命の恩人だから感謝するのは当然だよね。そんな感じだったので報酬(金銭)を代価に精霊魔法を研究の手伝いを頼むと快く了解してくれた。最初は報酬はいらないといわれてしまったが、さすがに部下でもない他人をタダ働きさせてしまうのはよくないので、ちゃんと報酬は払いましたよ。

 

 そもそも金に困っていないから、私はどこの世界でも金払いはいいんです。まあ、その資金調達方法は反則的な代物ですが。

 

 こうして、ダークエルフたちの協力で精霊魔法を研究して習得することができた。これにはダークエルフたちも驚いていた。どうやら人間は精霊魔法が不得手らしく習得できないと思われていたらしい。

 

 これで、この世界でやるべきことは大体終わったから引き上げるとしましょう。未だこの大陸では帝国と日本がやりあっているが、そんな事はどうでもいい。

 

 そういえば、この世界では炎龍襲撃の際に私が倒してしまったから国会では正体不明のモビルスーツ(トールギス)が現れて炎龍を倒したという話になっているかもしれませんね。

 

 いや、ファンタジー世界にMSなんて世界観ぶち壊しだし技術レベルが違い過ぎるから伊丹達が報告しても信じられないでしょう。となると、もみ消されて自衛隊が自力で炎龍を追い払ったという話になっているかもしれない。勿論、私はどっちにしても利益にならないから日本と関わるつもりはないのでどうでもいいです。




あとがき

 エリーゼが日本にトールギスを持ち込んで、あちらでひと騒動起こすという構想もありましたが、彼女の性格上そんな何も利点がないのに面倒事になることをするわけがないので、廃案になりました。監察軍の特性上余計な技術流出を避けるという点から不自然な行動ですし。
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