6.聖衣(聖闘士編)
『ドラゴンボール』の世界から引き上げた私たちは『聖闘士星矢』の世界に来ていた。この世界は聖衣(クロス)や女神アテナなど興味深い存在が多い。
聖衣は生命を有する金属な上に、小宇宙(コスモ)を増幅させるという性質だけでなく、そもそも素材そのものが神秘金属である神鍛鋼(オリハルコン)、ガマニオン、銀星砂(スターダストサンド)の合金である為、その解析は得るものが大きい。
女神アテナに関しては魂、精神、肉体あらゆる面で普通の人間とどう違うのか調べてみたいのだ。
その為、この世界にきてすぐに射手座(サジタリウス)の黄金聖衣(ゴールドクロス)と女神アテナを確保しておいた。といっても、城戸光政よりも先に死にかけたアイオロスに接触しただけだけどね。
アイオロスから説明を受けてアテナを託されたが、原作知識からその話をとうに知っていた私はばれないようにあえて知らないふりをしておいた。
アイオロスは瀕死だったが、私が回復魔法をかければ助けることは可能だったが、私の予定上彼には死んでもらって方がいいのであえて見殺しにしておいた。
まず黄金聖衣の解析はすぐに終わった。古代人の作り上げたとはいえ所詮はチート能力を持たない普通の人間が作りあげた代物に過ぎないので、材料さえあれば複製品を作るのは簡単だった。
その材料にしても神鍛鋼(オリハルコン)、ガマニオン、銀星砂(スターダストサンド)は解析できたことから錬金で簡単に作れるようになった。
ちなみに私たちはこれらの他にも流白銀(ミスリル)、日緋色金(ヒヒイロカネ)、青鍛鋼(ブルーメタル)などの神秘金属を精製できる。
何故かというと、金剛鉄(アダマンタイト)と流白銀は(ミスリル)ファイナルファンタジーⅤの世界で、日緋色金(ヒヒイロカネ)はデモンベインの世界で、青鍛鋼(ブルーメタル)はドラゴンクエストⅢの世界で、それぞれ解析済みだからだ。
余談だが、これらの神秘金属を強度順に並べると、
神鍛鋼(オリハルコン)>金剛鉄(アダマンタイト)>日緋色金(ヒヒイロカネ)>青鍛鋼(ブルーメタル)>流白銀(ミスリル)となる。
アテナに関しては遺伝子だけでなく、魂の設計図である霊基構造もちゃんと隅々まで調べておいた。やはり見た目は人間そっくりであるが、遺伝子だけでなく霊基構造も人間とは全く違っていた。
解析自体は終わったのでその気になればアテナと同じような神々を作り上げることも可能であるが、今のところそれは必要ないだろう。
そんなアテナは私の娘として育てることにした。10歳になった辺りから定期的に献血をさせてアテナの血液を確保しておいた。アテナの霊血はかなり使える代物なので確保しておいて損はありません。
ここで霊血を確保といっても別に手首を切ったりせずに普通に献血をやっている。というか聖闘士星矢では手首をやたら切るが、別にそこまでせずとも多少の道具を使えば献血の要領で血液を確保できるだろうと思うのは私だけだろうか?
そんなこんなで原作の時期に突入したが、私は城戸光政とちがって地上の愛と正義など興味がないので基本的に無視しています。といってもアテナは私がモルモット兼養女として確保しているから原作よりも状況が悪化していますけど。
せめてもの情けに解析を終えた射手座の黄金聖衣を聖域に転送しておいたから、原作とちがって射手座の黄金聖闘士がすでにいます。
そのまま時間が過ぎて、何故かポセイドンが動くことなくハーデスとの聖戦に突入してしまうが、当然ながら聖域は冥王軍に勝つことはできずに敗北してしまう。
その際に、ハーデスとの聖戦に突入したにも関わらず姿をみせないアテナに揉め事になり、サガが教皇に成り代わっていた事が発覚したりもしてぐたぐたの酷い有様だった。
ここまでくると聖域の者たちがかわいそうになってくるが、はっきり言って、この時代の聖域はダメダメなので同情の余地はないでしょう。そもそも先代のサーシャの時代まではしっかりしていたのに、この時代では初っ端からサガに乗っ取られるわ、Ωになるとマルスに乗っ取られている。
まあ、敵に乗っ取られたりする方が物語としては盛り上がるのだろうが、組織として考えるとボロボロでしょう。
重要なのはこれら一連の戦いで聖衣や冥衣などの解析できたことだ。おかげで随分と研究が弾んだ。
勢いあまって、黄金聖衣、白銀聖衣、青銅聖衣を計88個全部作り上げたほどです。まあ、原作と違って黄金聖衣が13個あったり、本来なら番外的な扱いの星座も白銀聖衣や青銅聖衣に組み込んだりといろいろやりました。
勿論、これらの聖衣はすべて女性用にデザインされています。私がむさくるしい男用の聖衣などわざわざ作るわけがないでしょう? いずれは見目麗しい美少女たちによる聖闘士軍団を私の親衛隊として編成してみたいものです。
最も、黄金聖衣だけは結構手間取った。作るだけなら簡単なのだが、その色合いは原作の黄金ではなく金色に近いものでこの世界の射手座の黄金聖衣の輝きには到底及ばなかった。
その理由は作られてから間もないからだ。その黄金聖衣は神話の時代に作られて長い年月をかけて黄道十二宮にあたる太陽の力が蓄積された代物なので、つくられたばかりの黄金聖衣がオリジナルの劣るのは当たり前です。
しかし、ここで諦めるつもりはない。太陽の力が蓄積されていないなら蓄積させればいいと判断して必要以上に力を籠めさせておいた。
具体的には新たに用意した宇宙のタマゴを使って太陽の周りをダイソン球で覆ってしまう事だ。
このダイソン球とは恒星を卵の殻のように覆ってしまう仮説上の人工構造物だ。通常太陽の発する光と熱の殆どが宇宙空間で消えてしまい、地球などの惑星にはほんの一部しか利用されていない。
しかし、このダイソン球ならば桁違いの光と熱を得ることができ、それを13個の黄金聖衣が吸収するように調整すればいい。
こうして、宇宙のタマゴで10億年ほど莫大な太陽の力を吸収した黄金聖衣は事前にアテナの霊血を吸収させていたこともあり、やたら強力な黄金神聖衣になれるようになった。
また、他にもトリッパー仲間のレイナから聖衣を参考に小宇宙ではなく聖光気を増幅させる鎧を制作してほしいと頼まれていたので、これも黄金聖衣とおなじくアテナの霊血と太陽の力を蓄積させて強力な聖光気の増幅器を作り上げレイナに渡しておいた。
そんなわけで、この『聖闘士聖矢』の世界では得るものが大きかったですが、そろそろ次の世界に行くことにしましょう。