9.カストゥール王国(フォーセリア編)
フォーセリアは『ソード・ワールドRPG』『ロードス島戦記』『魔法戦士リウイ』『クリスタニア』などの舞台となっている世界だ。今回は原作の600年前のアレクラスト大陸に訪れていた。今回は古代魔法王国カストゥールで古代語魔法を習得するのが目的だ。
古代魔法王国カストゥール自体は4000年とも5000年とも言われる過去にぐらい前に成立しているものの幾度となく王朝の興亡を繰り返すことになっている。そして、現在原作から1300年程前にアレクラスト大陸の中央山地に興った王国がカストゥール王国最後の王朝となる。
そんな世界におりたった私は勢力拡大中のカストゥール王国にいた。というよりも、この大陸で人間の国家はカストゥール王国しかないので、それ以外選択の余地がないわけである。
そのカストゥール王国でやったことはチートで言語を学習しながら貴金属類を売却して知識の収集にあたった。古代語魔法に関する書物も普通に売っていたので比較的簡単に習得できた。
通常ならば古代語魔法の習得はかなりの手間であるが、そこは天才である私たちが凡人が習得に十年かかることでも一月もあれば可能である。その為、僅か一年で古代語魔法の十の系統すべてを習得できた。
これらの魔法をいろいろ試しているとカストゥール王国の魔術師たちに私たちの能力が話題になるようになった。というのも種の衰退が他種族だけでなく人間にとっても深刻な問題となっていたからだ。
カストゥール王国では400年前には80%の人間が魔法を使う才能があったが、200年ほど前から減少傾向になっていた。更に今から100年後のカストゥール王国末期には2%程度の人間だけが魔法を使える貴族で、残りの98%は魔法を使う才能がない市民か蛮族であった。更に魔術師としての質の高い者も年々減少しているという問題もある。
これらの踏まえてみればこの時代の魔術師たちにとって私たち異常なまでに高い能力を有しているように見えたのだろう。まあ、単にこの世界の人間たちが衰退しているだけで、3000年程前のカストゥール王国であればここまで注目されなかっただろう。
更に時代が下れば魔力の塔ができてカストゥール王国の魔術師たちも強大な力をふるうようになるのだが、それはまだできていないから飛びぬけた能力を持つ魔術師が目立ってしまうのは仕方ない。
特に不味かったのが、カストゥール王国とサイクロプスの王国との戦争で悪目立ちした事だろう。サイクロプスの王国は巨人族の中でも最大の強敵で、過去にカストゥール王国を滅亡に追い込んだ事もある程だった。その彼らは当時カストゥール王国と激しい抗争を繰り広げていたのだ。
そこに強力な魔術師の流れ者である私たちが出てきたわけで、あれよあれよとばかりに徴兵されることになった。あまりのことにムカついて竜破斬(ドラグ・スレイブ)やメドローアをぶっぱなしまくってサイクロプス相手に無双してしまった私たちは悪くないだろう。
その結果、あまりに目立ちすぎてカストゥール王国から貴族にならないかと勧めらえたが、下手に貴族になると義務に縛られてしまうリスクがあるので、それは断っていた。私たちにとってこの世界は知識や技術の習得先でしかなく、この世界に殉ずるつもりなどさらさらないのだ。
さて、そんなこんなで魔法の習得がある程度進むと、今度はこの世界の種族の調査に取り掛かった。この世界にはゴブリンなどの妖魔だけでなくエルフなどがいるファンタジー世界なのでそう言った種族を調べるのは知的好奇心を刺激するものです。
といっても、それらの種族を霊的遺伝子的に調べてもこれといって新しい発見はなかった。まあ、私たちにとって新しい発見というのは中々ないのは仕方ないでしょう。
解説
■竜破斬(ドラグ・スレイブ)
『スレイヤーズ』に登場する赤眼の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥの力を借りて放つ呪文。「爆発を起こして巻き込む技」ではなく「対象を爆発させる技」であり、爆発は単なる二次災害に過ぎない。従って、本人が巻き添えを喰らうことは無い。
■メドローア
『ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~』に登場した呪文。メラ系とヒャド系を極めた先に至る究極の破壊呪文。+と-のエネルギーの衝突から『無』のエネルギーを生み、それを弓矢のように飛ばす。