魔法少女あべ☆こべ   作:ただのアホ

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 六年後までキングクリムゾン


第三話

まどマギの世界に来てから六年の月日がたった、この六年間の間に様々な情報を得ることができた。

まず、俺に父親がいないということだ、正確に言えば存在はするが母さん(この数年で母さんと呼ぶようになった)と夫婦関係ではないということだ。 

この世界は男女比が1:9の為、夫婦になることの方が珍しく、ほとんどの子供が人工授精によって生まれて来る。

さらに男性のなかには学校などには通わず専属の家庭教師を雇い、家の中で勉強するものもそれなりにいるようだ。

学校に通う男性はほとんどが小中高一貫性の男子校に通うそうだ。

ちなみに俺は通うつもりはない。なぜなら男子校に通いそのまま禁断の扉をブチ破り、アッーー!と薔薇の花を咲かせる男性も少なくないからだ。わざわざ魔法少女の世界に来て、何が悲しくて男と薔薇の花を咲かせにゃならないんだ。

 

 

 

 

 

 

 

法律も異なっており、男性用車両や一夫多妻制、男性が生まれた家への国からの資金援助など他にも色々な法律があった。

この家も俺が生まれたことでこの資金援助を受けているが母さんはバリバリ働いている。俺が生まれた直後は育児休暇をもらい俺の世話をしていたが1歳になる頃には俺を幼稚園に預け仕事に戻っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

歴史のことなども調べてみた。起こってきたことに大きな違いはなかったが女尊男卑の風潮があったり(最近ではあまりないが)、英雄や歴史上の人物のほとんどが女性になっていた。この過程でわかったが男女の身体能力なども逆転しているようだ。

 

 

 

 

 

 

前世(めんどうなのでこう呼ぶことにした)のことも色々と考えたが何一つわからなかった、何故まどマギの世界に生まれたのか。前世の俺はどうなったのだろうか?死んでしまったのだろうか、それすらわからない。

両親は元気にしているのだろうか、放任主義な両親だったが、愛はしっかりと伝わってきた、俺には勿体ない、いい両親だったと思う。父は寡黙な人だったが、俺や母の誕生日やクリスマスなどの記念日には会社を休み、必ず一緒に祝ってくれる、俺にとっては尊敬できる父親だった。母はいつも優しく微笑みながら父や俺を支えてくれた。俺が悩んでいるときや困っているとき真っ先に気付いて、相談に乗ってくれた。優しい母だった。

友人たちはどうしているだろうか。バカやって一緒になって怒られたり、くだらないことで笑い合ったりした気のおけない奴らだ。

 

 

だが考えていてもしょうがない、今は目の前の現実をどうにかしなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鹿目家とは今も良好な関係を築けている、というかなんとお隣さんだったのだ。

主人公と家が隣で幼馴染みとか完全に原作に関わらせる気満々じゃないですかこの世界。

しかも母さんと絢子さん、中学からの付き合いらしい。今は、お互いライバル会社に勤めていて今月はコッチが勝ったとかなんとか言い合っているのをよく見る。

ていうか原作主人公の母親と親友とか、母さんェ…。

 

 

まどかとはこの六年間一緒に幼稚園へ通い仲を深めてきた。この事を考えると家がお隣さんだったことは好都合だったかもしれない。母さんグッジョブ。

あと幼稚園に通って改めて貞操観念が逆転しているとわかった。あれは5歳になった辺りだろうか、周りの女の子の俺を見る目がまるで獲物を見つけた飢えた獣のようだった。幼稚園児のしていい目じゃねーよアレ。

なんかまどかの俺を見る目も最近、時折怪しくなる気がするが、多分、きっと、絶対、気のせいだ、気のせいに決まっている。

 

 

 

 

――――――ピンポーーン

 

 

 

家のチャイムの音だ、情報を整理している間にまどかが迎えに来たのだろう。

 

 

「あら来たみたいね、行きましょう、かず。」

 

 

「うん」

 

 

かず、と呼ばれた俺は短く返事を返す。かずと呼ばれたが本名は高村かずやである。母さんの名前は高村圭子だ。

すでに準備はできている為あとは家を出るだけだ。

 

 

何故まどかが迎えにに来ているのか、それは何を隠そう今日から俺はピカピカの小学一年生なのだ。

 

玄関の扉を開けると、そこには俺と同じく新品のまだ何も入っていないピンク色のランドセルを背負ったまどかとスーツを着こなす絢子さんと知久さんがいた。

 

 

「おはよう!かず君、圭子さん」

 

「おう、おはようまどか」

 

「おはよう、まどかちゃん」

 

 

元気よく挨拶してくるまどかに挨拶を返す俺と母さん。

その後絢子さんと知久さんに挨拶をすませ、そのまま小学校へと向かった。

 

 

 

 

 

「かず君、私たち同じ教室になれるかな?」

 

「なれるだろ、多分」

 

「うん!そうだよね!ウェヒヒヒヒヒ」

 

 

学校へ行く道中まどかが少し不安そうに聞いてきた。

家が隣になるような世界だ、学校の教室ぐらい同じにしてくれるだろう。そう思い俺は根拠もなく答えた。

まどかはそれで満足したようで、不安そうな顔は消えすぐに笑顔に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

小学校につき、立て看板のところで写真を撮ることになった。俺や知久さんがいるからだろうか?周りからの視線が熱い。しかし母さん、絢子さん、まどかはどこか自慢げだった。

それにしてもやけに高そうな三脚つきのカメラで撮っていた。

聞いてみると今日の為にわざわざ一番良いものを親三人で買いに行ったとか。つくづく親バカだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから校門をくぐり学校の中へと入った、今はまどかと共に指定された一組の教室に向かっている。お察しの通り、まどかとは同じ教室だった。まどかはぴょんぴょんと飛び跳ねながら喜んでいた。かわいい。

親達はすでに入学式を行う体育館へ行っている。俺たちのことをカメラを用意しながら待っているだろう

 

 

 

 

指定された教室につき中へ入るとほとんどの生徒がすでに着席しており、クラス中の視線がコチラに向いた。

 

 

 

「え、男の子?!」

 

 

 

「うわ、カッコイイ////////」

 

 

 

「男だ!ヒャッハー!」

 

 

 

「イケメンktkr!」

 

 

 

「美少年hshs」

 

 

 

「かず君prpr」

 

 

 

おいコラちょっと待て最後の奴。なんか隣から聞こえた気がするんだが?気のせいだろう?気のせいだと言っておくれ。それにほら、隣を見てもいつものかわいいまどかしかいないぞ、まどかがあんな事を言うはずがない、

ない…よな……?。

 

 

 

 

「どうしたのかず君?教室に入ろ?」

 

「ア、ウン」

 

 

 

ま、まぁ気を取り直して教室へ入った。ランドセルを指定されているロッカーの中にしまい、これまた指定されている席へ座った。最初はあいうえお順なのでまどかとは別々の場所だ。どうやら俺たちが最後だったようで俺たちが座りすべての席が埋まった。

教室を見渡すと各々周りの子と話をしている。男子は俺の他に三人いたが三人とも女子に話しかけるなオーラを放っていた。

 

 

俺も隣の子と自己紹介でもして暇を潰そうと思ったとき、ちょうど先生が入ってきて入場の仕方などを軽く説明され、体育館へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

な、長かった。話などは右から左へ聞き流していたが、いかんせん長い、座っているだけでも疲れが溜まってくる。それを普通の小学一年生が耐えれるはずもなく、周りの子たちはコソコソとお喋りをしていた。何?じゃあお前もすればいいって?それがこっちから話しかけると顔を真っ赤にして、あ…!とか、え…!とかしか言わなくなるんだ。忘れていたよ、アイツら獣みたいに男に飢えてるくせして童貞の100倍ウブなめんどくさい奴らだった。

というわけで俺はただ時が過ぎ去るのを待つしかなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

入学式を終えて教室へ戻った、今は教科書や学習用具の配布など諸々の事を終えて、先生の話を聞いている所だ。なんでも今から記念撮影をしに行くとかでもう一度体育館に行くらしい。正直、前世の入学式の事など覚えていないので記念撮影のことなど覚えていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

記念撮影をし終えてまた教室へ戻ってきた。今日はこれで解散らしい、貰った教科書や学習用具を家で名前を書く為にランドセルの中に入れ、まどかと一緒に親達と合流して家へ帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

家についた俺はドッと疲れを感じた、まぁランドセルが重かったせいだが。母さんが持とうとしてくれたのだが、まどかが自分で持っている手前俺が持ってもらうわけにはいかなかった。だってなんかカッコ悪いじゃん。

 

 

明日から授業が始まるのか、心配だな〜主に人間関係が。

 

 

 

 

 

 

 

 

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