須賀京太郎は彼女が欲しい   作:ファンの人

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34 会議

ここは清澄高校麻雀部、旧校舎のてっぺんにあり、全国のてっぺんでもある。

今日は平日の昼休み、普段なら人気はないものの、今日ばかしは特殊なのであろう、そこには五人の少女たちが。

その少女たち、椅子を丸めて何やら真剣そうにしているではないか。

インハイが終わったといえども国麻があったり、秋の大会が備えていたりとまだまだ気は抜けない状況、彼女たちはそれに向けたミーティングをするのであろうか?

ささ、その一人、青いスカーフを首に下げ、凛とした様子でホワイトボードの前に佇んでいるのは竹井久、この部の部長である。

かなり真剣な話なのであろう、いつものような飄々とした様子は影を潜め、そこには一人の出来る女性が居るのみ。

さてさて、何を話すのだろうか?おっ、どうやらそろそろ会議が始まるようだ。

 

「では、これより」

 

四人の少女の視線が交差する。

 

「須賀君の対策会議を始めるわ!!」

「「「「おー!!」」」」

 

何をしているんだこいつらは

 

 

諸君、どうしてこうなったのか、よく分からないと思うがとりあえず聞いてみようではないか。

とはいえ、須賀京太郎の対策会議とは何に対する対策なのだろうか?お互いに恋敵だったはずではないか?

なんともまあ不思議なことよ、まさかの一致団結ハーレムルートかとも思ったが

 

「鶴賀のステルス娘に」

「風越のキャプテンも惚れとるし」

「衣さんは…その…襲ってましたし…」

「このままだと、京ちゃんが危ないよ!」

 

宮永咲、お前が言うな。

何となく察しがついただろうか、そう、他校の恋敵への対策会議なのである。

たしかに、内輪で勝手に邪魔し合ってるうちに、なんか勝手に仲良くなられたら困るのである。

ならば、対外への対策は一致団結して、清澄だけでバトルロワイアルできるようにするのがベスト!そういう発想である。

理にかなっているちゃあ、理にかなっている。特に他校の彼女たちは相当手強い。

 

東横桃子、胸がデカい。しかも子犬のように懐いているし、何よりもステルス能力が危険すぎる。

福路美穂子、胸がデカい。お淑やかで家庭的、芯は強く、母性的である。京太郎の好みにドストライク。

天江衣、合法ロリ、京太郎の好みからは外れているものの、かわいい。とはいえ、異能を利用したら…ヤバい。

 

ホワイトボードに書かれていく要点をまとめるとこんな感じである。

上二人はそのまんま、おもちはデカいし、彼が好みそうな性格をしている。

下の幼女は本来ならば論外であるが…この前の一件によって超要注意人物とランクアップした。

まさかあのチビッ子が襲うなんて…満月の夜には気を付けろよ京太郎。

 

「現在、美穂子は須賀君と連絡を取り合っているみたいね」

「東横さんの動向は全くもって分かりませんね…」

「連絡先すら分かっていないみたいだから、接触させなければ大丈夫そうだじぇ!」

「衣ちゃんは、ハギヨシさんと通して連絡しているみたい」

「普通に考えたら、あの保護者どもが何とか抑えてくれそうじゃが…嫌な予感がするけぇ」

 

どうやら、直接的に連絡を取れているのは福路美穂子ただ一人、どうやって抑えようか。

因みに彼女たちは知らないが、福路美穂子はスマホを壊してしまい現在修理中である。池田の慌てようが目に見える見える…

あと優希よ、彼女の体質を分かっていてそれを言っているのか…?やろうと思えば、あのステルス娘は彼の家に勝手に入れるぞ。

染谷まこの勘は当たっているのかどうであろうか、ただまあ一言付け加えるなら、愛する我が子に好きな人が出来たら、どのように行動しそうかを考えたらよい。

 

「まあ、現状はこんな感じで・す・が!」

「ですが?」

「なんか策があるんか?」

 

さてさて、今のところ現状の情報を集めたばかりで何も対策はしていなかったが、どうやら部長は策を考えてきたようだ。

彼女はホワイトボードを無駄に勢い良く叩いた後、カバンから何やら書類を取り出して、座っている皆に配り始める。

そこには『須賀京太郎強化計画!』と書かれているではないか、見た目は非常にシンプルで企画書のようである。

 

「これはなんでしょうか…?」

「あれ、これって…」

「むむ!合宿するのか!」

「シルバーウィークの予定を空けとけと言われておったが、このことじゃったか…」

 

そう、今年はなんとシルバーウィーク!九月にも連休はあるのだ!嬉しいね。

彼女は須賀京太郎強化計画という名目で、合宿を計画していたのである。

これは確かに名案だ、彼のモチベーションも上げることが出来るし、他校の刺客からは物理的に離れることが出来るし、なにより

 

「他校との合同合宿ではないみたいですね」

「それだと須賀君がやっぱネックになるから、今回は私達だけね」

「つまりあれか、実質部内旅行じゃな」

「温泉もあるし…!?こ、混浴も…?」

「つまり京太郎とイチャイチャすればいいんだな!」

 

そう、彼女らが京太郎と接することが出来るのである。二泊三日、他校の生徒はいない、必然的に一緒に居る時間はとても長くなる。

これには全会一致で賛成のようだ、メリットしかない、メイトリックスはいない。

皆も相当楽しみなのであろう、もう既に各々妄想を始めている。思春期だから仕方な…

おいそこの宮永咲、混浴でナニしようと考えているんだ、全然待つ気ないだろ。

とはいえ、どうしてこんな急な話になったのだろうか、もう少し早く教えてくれても

 

「とはいえ急な話じゃのぅ…」

「ごめんなさいね、宿がなかなか取れなくて、昨日ようやく取れたものだから…」

「ああ、そういうことだったんですか」

 

あ、なるほど、宿が取れなかったのか。確かに麻雀がしっかり出来る良さげの宿を大型連休に取るだなんて苦労したのだろう。

彼女は必死に探して、逐一電話をかけて、キャンセル待ちとかもしてみて、ようやく取れたのであろう。

彼女は縁の下でもしっかり働いているのである、そんな部長に感謝してあげてなさいよ部員達よ。

ささ、スケジュールの内容を精査して、自由時間が多めなのには皆で目をつむり、練習内容にも異議はなし。

 

「あ、そうそう、流石に貸し切りじゃないから、他の団体も使ってるところで麻雀することになるわ」

「ゆーき、騒いじゃダメですからね」

「安心しろ!」

「咲も迷子になって他の団体に迷惑かけんようにの」

「だ、大丈夫です!…たぶん」

 

そんなこんなで話は粗方決まり、部活の時間に彼に伝えるのみとなった。

あ、ご安心を、ちゃんと彼にも予定を空けとくように厳しく言ってある。なんか用事があって京太郎だけ行けないとかいうパターンではない!

彼の驚く顔が楽しみだと思い、ほくそ笑む竹井久。

 

(須賀君の寝ているところに突撃して…なんてね!きゃー!)

(須賀君といっぱいお話をしたいですね…同じ部屋で夜通し話すとかもアリですね)

(久が変なこと考えてないといいが…どうやって出し抜こうかのぅ)

(京太郎と混浴とかもありだじぇ)

(京ちゃんに頑張ってアピールするよ!)

 

部内の思惑がこんな感じになっているというか、欲望にしかまみれてないけど大丈夫か?

一応言っておくが、名目は京太郎の強化合宿なんだからな?ちゃんと麻雀を教えてやるんだぞ?

 

次に続く




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今回は平和な話、ようやく清澄のターン...?
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