ささ、今回も他校を覗いてみようじゃないか。
お次はここ、風越女子高校である。この高校の麻雀部は非常に有名であり、部員もとても多い。
それもそのはず、全国大会の常連であり、長野で麻雀するならここ!…だったのだが、最近は魔物に蹂躙されている。
まあ、龍門渕とかいうヤバいのに加え、曲者揃いの鶴賀と、魑魅魍魎の住まう清澄が現れたのだ。しゃーない。この四校全部全国クラスであろう。
とと、話を戻そう、さてさて活発な部活の一角、この前のインハイの面子が揃っているではないか。どうやら休憩中なのだろう。
「あ、あの、華菜?すまほの修理はいつ頃終わりそうなの?」
「あと数日かかるって前も言ったし!」
「まさか、キャプテンがこんなにもスマホに依存するなんて」
「思いもよりませんでしたね」
「恋ってすごいなぁ…」
この金髪の少女は皆さんお馴染みの福路美穂子、スマホを壊してしまったので後輩に泣きついたようである。
それに刺々しく返答するのは池田華菜、本来彼女から美穂子にこんな対応をすることはないのだが、最近のポンコツ具合に嫌気がさしているのか。
このやや太ましい少女は深堀純代、皆のお母さん的存在である。最近は密かにダイエットしている、効果はまあまあなようだ。
この少女は文堂星夏、いつも両目を閉じている…訳ではない、糸目なだけだ。大人しいように見えるが、うちに秘めたるものはかなり熱い。
銀髪眼鏡は吉留未春、そこにいるネコ…池田華菜と仲が良く、なんかおもち持ちを憎んでいる?少女である。
どうやら、彼女らのキャプテンが恋をしていることは周知の事実のようである。このことは久保コーチも黙認している…まあ、福路美穂子はそろそろ引退の時期なので多少は見逃している。
これでどうやって彼女がスマホを使えるようになったのか察しがついただろうか、この心優しき後輩達が教えてくれたのだ。
恋する彼女のために、まずは連絡手段をと思い、どうにかしてスマホを扱わせ、何台かのスマホが生贄になり、ようやく使えるようになったのだ。
ちなみに、彼女に連絡先の紙を持たせたのは池田である。ナイス判断だ!よくやった!!そのお陰で大きく前進できたぞ!
「や、やっぱそうなのね…」
「まったく…暫く返信しないぐらいでヘソを曲げるような奴じゃないですから、安心しましょうよ」
「話を聞く限りとてもいい人みたいですしね」
「偶然、何回も出会うなんてロマンティックですよねぇ…」
(キャプテンならすぐにでも落とせそう)
一見したら完璧のようにも思えるキャプテンであったが、裏では後輩におんぶにだっこ。まあ、今まではおんぶにだっこしていた側だったから多少はね。
この後輩たち、なかなかに頼もしく、相談したら皆であーだこーだ言い合って、どのように動くべきか、どういうのが好きそうかを推測して計画を立ててくれる。
もちろん、恋愛経験があるわけではないが、良識ある人間ばかりなので変な方向には行ったりしない。そこはご安心を。
「で、でも…」
「キャプテン、今度の旅行までには間に合いますから、大丈夫ですよ」
「そういえば、もうそろそろだよね?」
「温泉とかあるみたいよ、料理も美味しいんだとか」
「食べ過ぎて後悔しないでくださいよ」「うぐっ」
和気藹々としている少女たち、辛い夏を乗り越えて、より一層団結したようだ。どこぞの清澄とは違う。
ささ、どうやら休憩も終わりのようである、タイマーが音を鳴らして知らせてくると、目つきを変えて各々卓に入り始める。
もうすぐ秋の大会もある、一年したらまたインハイがやって来る。あの清澄と龍門渕を越えねばならぬのだ、気を抜ける瞬間など一度もない。
次は絶対に勝つ!そんな決意を胸に秘め、少女は今日も今日とて牌を打つ。
これよ!これこれ!本来あるべき強豪麻雀部の姿はこんな感じよ!
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さ、お次は元祖ヤバい奴らの龍門渕を覗いてみようか。
龍門渕高校は私立の高校であり、制服はあるが自分の好きなようにカスタマイズできる。
清澄が出る前までは、長野トップのヤバい奴らだった。そんなイカれたメンバーを紹介するぜ!
「衣、そろそろ機嫌を直してくれませんか?」
「いいじゃねえか、次もチャンスあるって」
「そうだよ、そんないつまでもうじうじしてても意味ないよ」
「…そう思う」
「むー…!うるさいうるさい!あとちょっとだったんだぞ!」
「衣様、流石にあのままやったとしても、いい結果にはなりません」
まずはこの金髪ロングのアンテナ生やした少女、龍門渕透華である。彼女はこの高校の理事長の孫であり、好き勝手している。性格は典型的なお嬢様。だが、努力家であり、目立ちたがり屋の変人というもうメチャクチャ。とはいえ、今は何やらおとなしめ、アンテナも元気なさそうに垂れている。
次にこのおと…乙女!井上純である。長身でボーイッシュ、男勝りでカッコイイ。でも、女性であることは譲れない。宝塚の男役でもやらせたらピッタリだ。そんな彼女は衣をなんとか元気づけようと軽い口調で言葉を投げかける、龍門渕のお父さんみたいな立ち位置である。
そしてこれ、国広一。やや小っちゃくてロリロリしい、衣ほどではないが。常識人っぽい性格をしているがそうではない。私服がヤバい、露出面積90%、水着よりヤバい。今は普通の格好をしている。あの私服が衣に変な影響を与えなければいいが…あと、ずっと手錠してる。これもかなりヤバい。しかもマジックが得意だとか、犯罪臭がヤバい。
この黒髪ロングの眼鏡娘は沢村智紀、パソコンとかでデータを集めて色々している。元引きこもりだとか…違ったっけ?まあ、かなり大人しい。口数は少なく、今のこの会話でも、少しボソッと口をはさむだけである。ただまあ、仲が悪いとかではない。彼女の一番居心地の良いスタイルがこれなのだ。
で、皆さんご存知の天江衣、この前の須賀京太郎強襲事件の主犯である。月が満ちるにつれてオカルトが強まるのを利用して、あんなことをしやがった。しかもこいつ、あんま反省してない。誰かまともな性教育を受けさせてやってくれ…早くしろー!間に合わなくなっても知らんぞー!
それを咎めているのは萩原さん、通称ハギヨシ、執事である。最近の悩みは、どうやって衣様に教育を施そうか、ということらしい。
「無理矢理成した夫婦というものは、往々にして上手くいかないものです、ここはしっかりと京太郎君にアピールしていきましょう」
「でも…衣はこんな風貌だし…」
「大丈夫だよ、ボクがファッション教えてあげるから、そしたら嫌でも意識するようになるよ」
「須賀京太郎がロリコンである確率は30%…」
「案外あるな、もういっそ誘拐しねぇか?」
「無理矢理では意味がありません、我が龍門渕の名に懸けて、全力で須賀京太郎を落としてみせますわー!!」
なんだこいつらは!?全力でバックアップするのは風越と同じではあるが、完全に方向がやべえぞ!?
国広一、お前のファッションを純粋無垢…ではないけど、何も知らぬ少女に教え込むな。痴女を増やすな。
沢村智紀よ、そのデータのソースは一体何なんだ…?結構高くないか?そんな素振りあったっけなぁ…?
井上純、頼むから物騒な提案はやめてくれ、心臓に悪い。本気でやりかねんし、やったら二度と脱出できそうにない。
そして龍門渕透華よ、かわいい従姉の幸せを望むのはいいが、やり過ぎないようお願いします、いやほんとメチャクチャになっちゃう。
そんな彼女ら、こんな彼女ら、清澄とは別方向にぶっ飛んでやがる。風越と鶴賀がかわいく見える。
(京太郎君、無力な私を許してください…流石に全部は止めきれません…)
ハギヨシさんがこの有様、完璧執事と呼ばれているがまだまだ19歳、ホントに何でも出来るわけではない。
「…で、旅行の話は?」
「そうでしたわ!今度の旅行はですね…」
「京太郎とも一緒に行きたかったが…」
「もう予定埋まってるみたいだし、仕方ないよ」
「そうだそうだ、旅行の時ぐらいは気分転換にパァッと遊ぼうぜ!」
さてさて、長野の各校はこんな感じである。どこもかしこも大変というかなんというか…
どれもこれも須賀京太郎とかいうのが悪いのだが…いや、彼はそんなに悪くないが…罪な男である。
とりあえず、これから連休に入る。清澄参謀竹井久のせいで否が応でも一時休戦せざるを得ない。
まあ、どこの高校も旅行に行くみたいだから、清澄が旅行に行こうが行かまいが関係なかったかもしれない。
連休はもうすぐである。
風越の安定感と龍門渕のヤバさよ、なにこれ?
いつもお気に入り登録等ありがとうございます!
感想も書いてくれてありがとうございます!とても喜んでます!
なんか龍門渕がヤバそう、風越は天使。
まあ、こっからは清澄のターンだから大丈夫でしょう!