バカとお酒とダイビング   作:群武

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今回は原作とほとんど同じ内容になってます


12杯目

ー伊織サイドー

伊織「た、ただいま、戻りました」

俺は明久にやられてボロボロになっていた所を秀吉に助けてもらいなんとかグランブルーまで戻ってくることが出来た

秀吉「ただいま戻ったのじゃ」

寿・時田・店長「「「おう おかえり二人とも」」」

出迎えてくれたのは大学とサークルの先輩の寿先輩と時田先輩、それとここの店主の古手川登志夫さんだった

寿「伊織大丈夫か!?」

時田「そのケガどうしたんだ!?」

店長「一体何があったんだ?」

三人は心配そうに駆け寄ってきてくれた

・・・・・・裸エプロンで

伊織「おぶっ!?」

俺はその原子的な格好に体中の痛みを忘れて吐きそうになる

まさか人生初の裸エプロンをこんなマッチョな男三人で経験してしまうなんて

伊織「なんて格好してるんですか!?」

三人は互いを見合ってから笑いだした

寿「ああ この格好か」

時田「この後潜るからその準備をしていたもんでな」

店長「この下にはきちんと水着を着ているから安心しろ」

伊織「なんだそうだったんですか」

俺はそれを聞いてほっと一安心した

奈々華「お父さん ちょっと来て~」

店長「ん?」

店長は奈々華さんに呼ばれたので店の奥へと入っていった

伊織「ちゃんと水着を履いていたんですね」

寿「それよりも伊織そのケガはどうしたんだ?」

伊織「あ、このケガですか?」

俺はさっきまでやられていた事を説明するが

時田「ハッハッハ そんなすぐに拷問器具を手に入れれるわけないだろ?」

寿「そうだぞ 伊織 変な冗談はよせ」

時田「二日酔いで転んだってところだろ」

伊織「本当のことなんですが」

なかなか信じてもらえない

俺自身身に起きたことを理解出来ていないため少し自信が無いからこの反応は仕方がないのかもしれない

俺の説明を聞いていた秀吉は心当たりがあるみたいで苦笑いをしていた

ピロリン

そんな時秀吉の携帯にメールが入った

秀吉は携帯を見た途端みるみる顔が青くなってきた

伊織「秀吉大丈夫か!?」

秀吉「だ、大丈夫なのじゃ しかし急用が入ってしまっての ワシはここで失礼しようかの」

寿「そうなのか それは仕方がないな 気をつけて帰れよ」

時田「くれぐれも不審なやつにはついて行くなよ」

伊織「それを先輩が言いますか」

秀吉「それではお先に失礼するかの 伊織よ また明日なのじゃ」

秀吉は優しい笑顔でそう言って店から出ていった

伊織「・・・・・・」ポケー

俺が秀吉の笑顔に見蕩れていると

寿「伊織大丈夫か?」

寿先輩が顔を覗き込んできた

寿「人の顔を見るなり口を抑えて蹲るなんて酷いやつだな 本来は粗相としてお酒を飲ませたいところだがこれからやる事があるから勘弁してやろう」

寿先輩がそんなことを言っていると

奈々華「寿君と時田君もちょっといい?」

奥で作業をしていた奈々華さんが呼んでいる

寿・時田「「ん?」」

二人とも奈々華さんに呼ばれた方を向くと

伊織「おぶっ!?」

二人ともエプロンの下は全裸だった

伊織「嘘つきぃぃぃぃぃぃーっ!!」

この人達さっき水着着てるって言ってなかったか!?

伊織「やっぱり裸じゃないですか!!」

寿「お?」

時田「おお 気付かなかった」

伊織「気付かないほど全裸に馴染んでいるなんて・・・」

奈々華「今日のお客さんなんだけど――あっ」

そう言って奥の部屋から奈々華さんが出てきた

奈々華「おかえりなs 伊織君!大丈夫なの!?」

本当に心配そうに声をかけてくれる

伊織「所々痛いですが大丈夫です」

伊織「(それにしてもこんなに心配してくれるなんてやっぱり奈々華さんは天使だ、シスコンだけど)」

俺は心底心配してくれた奈々華さんに対してとても嬉しく思った。がその直後奈々華さんの格好を見て落ち込んだ

伊織「ああ・・・奈々華さんだけは普通なんですね・・・」

奈々華さんは先輩達とは違い普通に服を着てスカートを履いていた

奈々華「?」

奈々華さんは俺が何を言っているのか分からないといった顔をしている

店長「んで お客さんがどうかした?」

奈々華「急病の人が出たみたいで来週に延期して欲しいって」

店長「なんだ そりゃ残念だな」

時田「って事は今日のダイビングは中止か」

店長と時田先輩は残念そうに言う

寿・時田「「仕方ない たまには服でも着るか」」

伊織「普通は常に着ているもんですけどね」

先輩達は仕方がないといった表情で服を着だした

店長「それにしても腹が減ったな」

奈々華「そうだね そろそろお昼ご飯食べよっか」

そう言うと奈々華さんは直ぐに昼食を用意してくれた

奈々華「はい それじゃあ」

伊織・千紗・寿・時田・店長・奈々華「「「「「「いただきます!」」」」」」

昼食は焼きそばでその上に目玉焼きが乗っているシンプルなメニューだ

伊織「先輩方ってよくここで昼飯を食ってるんですか?」

時田「そうだな 手伝いに来ている事が多いからな」

寿「雑用とかアシスタントとかでな」

それでよく店にいるのか

店長「折角来て貰ったのに中止でスマン」

寿「急病じゃ仕方ないですよ」

時田「さーて夜の飲み会まで空いちまったな」

寿「ああ そうだな」

寿・時田「「伊織夜までどうする?」」

二人は俺の方を振り向く

伊織「なぜ そこで俺に振るんですか」

時田「? じゃあ現地集合したいって事か?」

伊織「今日は飲み会に参加しないって言ってるんです!!そもそも今日飲み会があるってのが初耳だよ!!」

すると時田先輩がとても険しい顔をして

時田「飲み会に参加しないなんてお前は一体何のサークルに入ったつもりなんだ!!」

伊織「え!?ダイビングじゃないの!?」

ここダイビングサークルだよな!?

奈々華「・・・伊織君」

伊織「はい?」ビクッ

いつもと違う奈々華さんからの声に少し驚く

奈々華「今日も夜遊びなんて許しませんからね」

あれ?これもしかして怒ってる?

伊織「あの・・・奈々華さん・・・・・・?」

奈々華「伊織君ウチに来て三日目だけど知ってる?」

伊織「えっと・・・何をでしょうか?」

奈々華「自分の部屋がどこにあるのかを」

伊織「ハッ!」

俺はこっちに来てからの生活を思い返す

伊織「・・・・・・俺こっちに来てからろくな寝方してねえ」

1日目は講堂前

2日目は大学内で寝ている

寿「?授業にきちんと出ていれば睡眠は充分なはずだろう」

この人はなんて事を言うんだ!?

伊織「学費を出してくれている親御さんに謝れ!!」

一体学費にいくらかかっていると思っているんだ!

伊織「言われてみれば俺自分の部屋にまだ一歩も入ってなかったです・・・」

奈々華「でしょう?大学生になってはしゃぐ気持ちもわかるけど来てから三日連続で夜遊びなんてダメよ 今日は家でちゃんと寝て貰うからね」

奈々華さんは勘違いをしている

伊織「俺自ら望んで夜遊びをしていたわけじゃないんどすが・・・」

しかしこの言い分は使えそうだな

伊織「奈々華さんの言う通りです 今日はおとなしくココにいる事にします」

俺は振り返り先輩達に言った

伊織「という事で今晩は不参加です いいですよね?」

時田「まあ 仕方ない」

寿「伊織は不参加か」

伊織「・・・」ニヤリ

店長「お客さんが来ないから用意した道具をしまっておいて貰えるか?」

寿「ああ そうですね」

時田「わかりました」

伊織「いやーホントすみませんね 今日の飲み会は参加出来なくて」ニヤリ

俺は今世紀最大に勝ち誇った顔で言うと

時田「なにいいさ そういう事なら仕方ない」

寿「今日の飲み会は青海女子大学との交流会だしな 伊織が来れなくても雄二や明久、耕平とかもいるし人数は足りるだろ」

え?

伊織「・・・・・・女子大・・・だと?」




誤字脱字ありましたら報告してもらえると嬉しいです

本作に出して欲しいキャラ※やってみたかったのでやってみます

  • 久保くん
  • 玉野さん
  • 根本くん
  • 清水さん
  • 鉄人又は高橋先生かババ長

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