ー明久サイドー
時田「お前ら"伊豆春祭"って知ってるか?」
伊織「はい?」
耕平「知りませんけど」
明久「何ですかそれは?」
雄二「もうそんな時期か」
僕達は初めて聞く単語に対してハテナを浮かべているが雄二の反応は違った
明久「雄二は知ってるの?」
雄二「パンフレットで見ただけだがな」
明久「そうなんだ」
雄二「お前は自分が行く大丈夫のパンフレットくらい見ろよ」
雄二はため息を吐きながら言う
雄二「パンフレットでも結構大きく取り上げられていたぞ」
時田「結構な規模でやってるからな」
明久「そうなんですか、それで伊豆春祭ってなんですか?」
寿「5月にやるウチの大学祭の事だ」
伊織「はぁ・・・」
耕平「それが何か?」
明久「今それ関係ありますか?」
さっきまで制服を使ってお金を稼ぐ方法を考えていたため話の繋がりが見えない
雄二「そういうことか」
雄二は何かに気づいたみたいだ
明久「どういうこと?」
僕は雄二に聞いてみる
雄二「伊豆春祭にはいくつかのイベントがあってな。その中に"サークル対抗ミスターコンテスト"ってのがあるんだよ」
明久「へー、大学祭ってそんなこともするんだ」
寿「そのイベントの殆どはサークル対抗でな、優勝サークルには賞金が出るんだよ」
明久・伊織・耕平「「「ふーん、そうですか」」」
僕達がそう答えると先輩達が改めて制服を渡してくる
明久・伊織・耕平「「「・・・・・・・・・・・・」」」
その行動に僕達は少し考える
明久・伊織・耕平「「「まさか、それに出ろと?」」」
寿・時田「「正解」」
先輩二人は親指を立てて応える
明久・伊織・耕平「「「嫌じゃあああっ!!!」」」
僕達3人は声を揃えて拒否をする
時田「我儘を言うな」
寿「これも立派なサークル活動だ」
伊織「裸で酒を飲んだり女装してミスターコンテストに出るのが活動だと!?」
耕平「ホントにここは何のサークルなんだ」
明久「そうですよ!まだ1回もダイビングしてないじゃないですか!」
僕達は抗議の声を上げるが先輩達には聞こえないフリをする
寿「ちなみにこのイベントは男子コンテストとも呼ばれていてな」
時田「俺達は"男コン"と略している」
伊織「最低だ」
耕平「最低の略称だ!!」
明久「?」
その略称を聞いて2人は何か言っているが僕は何が最低なのか理解出来なかった
明久「そう言えばさっきの古手川さんの反応、もしかして知ってた?」
伊織「ハッそうなのか千紗!?」
千紗「一応去年とかも見てたから」
古手川さんは関わりたくないといった表情で応える
耕平「俺は御免です。そんな服を着て笑い物になるなんて冗談じゃない」
耕平はいつの間にかアニメキャラがプリントされた抱き枕に制服を着させてそんな事を言う
伊織・千紗「「・・・・・・・・・・・・」」
伊織と古手川さんは無言で耕平のシャツを見る
僕達からすると女装するのもアニメキャラがプリントされたTシャツを来てるのも変わりない気がする
時田「なぁ耕平」
耕平「なんですか」
時田「お前は美形だ」
時田先輩は耕平の肩に手を置き真剣な表情で言う
耕平「な、何を・・・」
耕平は少し照れくさそうに聞き返す
時田「お前が出ればきっと勝てる」
寿「サークルの為にお前の魅力を貸してくれないか?」
耕平「そ、そう言われても」
時田「俺達にはお前の力が必要なんだ」
寿「無理を承知で頼む」
先輩達の懇願により耕平はコンテストに出場しそうだ
明久「なら僕は大丈夫ですね」
伊織「じゃあ俺は必要ないですよね?」
どうやら伊織も同じ考えのようだ
寿「なぜだ?」
明久「いや、だって」
伊織「耕平が出るんでしょ?」
時田「なぁ伊織と明久」
雄二「分かってねーな、二人とも」
伊織「何が言いたいんですか?」
明久「どういうこと雄二?」
時田・雄二「「お前らはネタ枠だ」」
時田先輩と雄二の発言に対して
伊織「ブチ殺しますよ」
伊織は本気の目で返す
明久「ブチ殺す」
伊織は行動に移さなかったが、僕は右ストレートを雄二の顎を目掛けて放つ
雄二「甘いわ」
僕の攻撃を読んでいたかのように雄二は軽く右方向に躱す
明久「狙いはこっちだ!」
僕は躱された右手を開き雄二の左肩を掴む、そして僕は右腕を引く
雄二「うお!」
予想外の行動に雄二はバランスを崩すが咄嗟に左足を出して転倒を避けようとする
ここで転けないのは流石の運動神経と言ったところだろう
明久「かかった!」
しかし転けないことは想定内!僕はその踏み出された左足を自分の右足の内側で刈り取る。柔道の出足払いの様な形になるが
明久「なに!?」
本来ならば刈り取っているはずの雄二の左足が地面に着いてしまう
雄二「危ねぇ!」
確かに足を刈り取ったはずなのに!
雄二「くらえや!」
僕は左側からきていた雄二の右フックを横腹にモロに食らう
明久「ぐは!」
体が少しくの字に曲がってしまう
体勢が崩れてしまった僕は立て直そうと距離を取ろうとするが
雄二「させるか」
雄二も踏み込んできて距離が取れない
ならば!
明久「フッ!」
牽制の為に右ストレートを放つ
その瞬間雄二は獰猛な笑みを浮かべる
明久「(これはヤバイ!)」
直感的にこの攻撃が悪手だったことに気づく
直ぐに手を引こうとするがスピードの出てしまった拳は止まらない
雄二は僕の右手首を両手で掴む。雄二の握力はかなり強く僕は片手で振りほどくことは出来ない
僕の手を捕まえた雄二は体を回転させ僕の方に背を向ける
明久「へ?」
その瞬間、雄二は僕を担ぐような体勢から思いっきり投げた
大相撲の一本背負いの様な形である
僕は咄嗟のことで受身を取る事が出来ずに背中から落ちる
ぼふ!
明久「うっ!」
僕は強い衝撃を覚悟したが、実際は思ったよりも衝撃は弱かった
弱いと言っても一瞬体が動かないほどの衝撃ではあったのだが
雄二「俺に勝つには100年早い。それと抱き枕に感謝するんだな」
明久「へ?」
雄二が何を言いたいのか分からなかった
とりあえず僕は体を何とか起こした
明久「そういうことか」
体を起こし僕が投げられた所を改めて見ると抱き枕が下敷きになっているのが見えた
明久「もしかして狙って投げたの?」
雄二からの解答はなかった
僕の痺れが取れるまで少し雑談をしていると
時田「んじゃ、そいつを着てみてくれ」
いきなりそんな事を言い出した
明久「制服は着ないですよ!?」
伊織「絶対着ないぞ!」
寿「?何を言ってるんだ」
時田「制服じゃなくてスーツの方だ」
明久・伊織「「へ?」」
寿「今日は実際に装備をつけて海に出てみるぞ」
なんと!先輩達がダイビングサークルのような事を言い出した
伊織「ちゃんとここってダイビングサークルだったんですね」
寿「何を言ってるんだ」
時田「ダイビングサークルに決まってるだろ」
ダイビングの事なんて全くしてなかったんだから疑われても仕方ないと思う
〜着替え中〜
時田「サイズはどうだ?」
耕平「ちょっと苦しい程度ですね」
確かに普通の服とは違いぴっちりしてるため少し苦しい
時田「隙間が出来てなければOKだ」
寿「じゃあ行くぞ」
明久・雄二・耕平「「「うーす」」」
明久「(少し心配だな)」
緊張しながら海に向かって歩き出した
ー伊織サイドー
明久達と先輩らは海に行ってしまったが俺はまだ店の中にいた
伊織「・・・・・・ふー・・・」
俺は緊張をほぐすために深呼吸をする
伊織「海か・・・」
千紗「伊織」
なかなか緊張がほぐれずにいる俺に千紗が声をかける
伊織「?」
千紗「あんだけ頑張ったんだから大丈夫」
俺はその言葉を聞いて少し楽になる
千紗は言うだけ言うと手元の雑誌に目を落とした
伊織「千紗は行かないのか?」
千紗「店番」
伊織「そっか、じゃ行ってくる」
俺はそう言って歩きだそうとすると
千紗「あのさ伊織」
伊織「うん?」
千紗「大学生活が始まる時ワクワクした?」
伊織「へ?」
千紗「どう?」
伊織「ん〜〜〜そう言えばし・・・」
俺は約1か月前、この店のドアを初めて開ける時を思い返す
その後の先輩達の野球挙もついでに思い出す
伊織「・・・てたなぁ・・・・・・」
千紗「・・・・・・」
俺は少しテンションを下げながら言う
千紗「それならきっと、楽しめると思う」
伊織「?」
俺は千紗が何を伝えたかったのか分からないまま海に向かうことにした
群武「初投稿から2ヶ月経ったな」
明久「何とか続けてこれたね」
群武「読んでくれてる人に満足して貰えてるか微妙な所だけどな」
明久「コメントが少ないもんね」
伊織「評価も少ないからな」
群武「それは言わないでくれ。てか逆に酷評なんてされてみろ、心が折れるぞ」
明久「良い作品を作ればいいだけじゃないか」
群武「(こいつ簡単に言いやがる)」
伊織「明久、お前は国語で表彰されたことあるか?」
明久「もちろん(ない)!」
伊織「だろ?こいつが良い作品作るなんて明久が表彰されるのと同じレベルで無理なんだよ」
群武・明久「「おい!」」
群武「流石作曲経験がある奴は言うことが違うな」
伊織「な!それは言うな!」
明久「2人はほっといて、これからも『バカとお酒とダイビング』をよろしくお願いします」
本作に出して欲しいキャラ※やってみたかったのでやってみます
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久保くん
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玉野さん
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根本くん
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清水さん
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鉄人又は高橋先生かババ長