バカとお酒とダイビング   作:群武

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群武「シンフォギアにハマり1日1期ペースで見ている群武です。1ヵ月ぶりの投稿になりましたが見てもらえると幸いです。ずっと行っているアンケートで常に先生方が1位になっているので本編に出せるように頑張ります。(いつ出すとは言ってない)」


28杯目

ー明久サイドー

照りつけるような太陽

雲ひとつない青空

心地良い浜風

穏やかな波音

これ程ダイビング日和な日はこちらに来て初めてかもしれない

そんな日のお昼すぎ

明久・伊織・耕平「「「お願いします!!」」」

僕達はそんな素晴らしい景色に目もくれず太陽の熱をたっぷりと吸収したアスファルトの上で土下座をしていた

千紗「嫌」

一糸まとわぬ姿で灼熱のアスファルトの上で土下座をしても断られるなんて!

なぜ、僕達が全裸で土下座をしているかと言うと古手川さんにミスコンに出てもらう為であった

やっぱり頼み事をする時は土下座だよね!

元々は僕達の完璧な作戦(古手川さんを酔わせる)があったのだが、この2人(伊織と耕平)が失敗をし続けて梓さんに看破されてしまいこうして単刀直入に頼んでいる

伊織「コイツらが全裸で土下寝するから頼む!」

なっ!伊織のやつ自分だけ助かろうとするなんて!卑怯な!

千紗「埋めればいいの?」

待って、その回答はおかしくない?

耕平「せめて「出る」「出ない」で返事を!!」

同じことを思った様で耕平もつっこむ

千紗「絶対嫌」

古手川さんの意思は固く出てくれそうにない

伊織「こんなに頼んでるのに何で出てくれないんだ!出たくない理由を教えてくれ!」

確かにここまで頼んでいるのに断るという事は何か理由があるのかもしれない

その理由さえクリア出来れば出場してくれる可能性もある

千紗「あんな恥ずかしい舞台に出るわけないじゃない」

古手川さんは少し恥ずかしそうに言う

確かに僕もミスコンに参加した事あるけど1人でステージに経つのって凄い緊張するんだよね

明久「僕もその気持ちすごく分かるよ」

千紗「でしょ?だから…」

明久「1人が恥ずかしいならミスコンには伊織も付けるから!」

耕平「グッドアイディアだぞ吉井!」

僕は交渉の条件に伊織を出す

千紗「…はぁ〜、そういう事じゃない」

古手川さんは何か裏切られたような顔をして頭を抱える

伊織「ふざけんな明久!それならテメーが出やがれ!友達を売るんじゃねー!」

明久「嫌だよ!先に売ったのは伊織じゃないか!」

それに僕は文月学園で大切なことを学んだんだ

明久「友達は売るためにある!」

伊織「ぶっ殺してやる!」

そんなやり取り(殴り合い)を見ていた梓さんが止めに入る

梓「ダメだよ3人とも。人に頼み事するのにそんなんじゃ」

明久・伊織・耕平「「「え?」」」

梓さんの声に反応して僕の拳が止まる。が、伊織の拳は止まらず僕の顎を撃ち抜く

伊織「あっ…」

明久「(ガク)……」ドサ

不意打ちに近い形で顎をやられた為全身の力が抜け倒れる

 

ー伊織サイドー

伊織「所でどうやって頼み事をしたらいいのでしょうか」

俺は下に転がっているゴミ(明久)を無視して話を再開する

梓「いや、その前に明久クンは大丈夫なの?」

梓さんは目の前で倒れている明久を心配している

伊織「この前雄二に聞いたんですが、明久は前世の無念を唱えてない限りは大丈夫らしいですよ」

梓「それって三途の川渡ってない?」

千紗「それは大丈夫じゃないでしょ」

耕平「なんでも高校生活の間に100回以上臨死体験してたらしい」

梓「それはもはや高校じゃなくて戦場なんじゃ?」

確かに梓さんの意見は最もだが今は関係ない

伊織「そんなことよりも頼み事のやり方を教えてください」

俺はそれた話の軌道修正をする

梓「大丈夫なら話を進めるけど。頼む理由をちゃんと言わないとね」

伊織・耕平「「……」」

俺達はその助言に対し黙ってしまう

梓「あれ…理由ないの?」

俺達の沈黙に少し焦る梓さん

伊織「いや、まあ、千紗が出たら優勝賞金ゲットできるじゃないですか」

耕平「そうすると俺らが男コンに出ないで済むんですよ」

俺と耕平は気まずそうに本音を言う

梓「……」ニマー

梓さんは楽しそうな表情を浮かべながらニヤニヤする

梓「そっかーなるほどね。どう?ちーちゃん」

千紗「絶対に嫌です」

やはり理由を言っても心変わりはなさそうだ

耕平「うぬぅ…」

伊織「予想してはいたが…」

千紗「じゃあ、最初から聞かないで」

これで俺達の男コンの出場は決まりだ

 

ー明久サイドー

伊織の部屋で目を覚ました僕は伊織を見つけるなり胸ぐらを掴んでいた

明久「よくもやってくれたなキサマ!」

伊織「まぁ落ち着け明久。あれは事故だ」

悪びれる様子もなく言う伊織に僕は食ってかかる

明久「事故で人の顎を撃ち抜けるわけないだろ!」

伊織「2割は事故だ」

明久「それはほとんど故意だよ!」

耕平「落ち着け吉井」

そんなやり取りを耕平が中断する

明久「あっ耕平、古手川さんは出場してくれそうだった?」

耕平と伊織から僕の意識が無くなっている間の出来事を説明してもらう

明久「やっぱりダメかー」

予想していた通り残念な結果に僕達は肩を落とす

雄二「起きたか明久」

明久「雄二も戻って来てたんだ」

先輩達の手伝いに行っていた雄二も合流する

雄二「ついさっきな。それでどんな断られ方をしたんだ?」

どうやら雄二は僕達の表情から結果はわかったらしい

取り敢えず僕はさっき伊織らから説明してもらった事を雄二に話す

雄二「そこまで頼んで無理なら仕方ないだろ。もう飯の準備も始まってるし男コンの英気でも養っとけ」

そう言って雄二は部屋から出ていってしまった

僕達も雄二について行くように部屋をあとにした

 

時田「なんだ、ダメだったのか」

僕達は雄二に説明した内容と同じ事を寿先輩と時田先輩に話した

伊織「取り付く島もないって感じで…」

耕平「これで俺らは男コン出場確定か…」

明久「古手川さんが出てくれたら優勝間違いなしだったのにね」

僕達は机に潰れながら言う

寿「まあ、仕方ないな」

先輩は他人事のように呟く

雄二「そういや先輩達が出るって選択肢はないんすか?」

明久「そうですよ、寿先輩ならいい所狙えるんじゃないですか?」

別に男コンに出場条件は決められてないので先輩達が出ても問題ないはず

時田「いや、これは新入生が出場するっていうPaBのルールだからな」

明久「ルールなら仕方がないですね。でも先輩たちの時は誰が出たんですか?」

寿「俺たちの代か?」

時田「ミスコンなら梓が出たな」

そう言いながら少し離れた所で談笑をしている梓さんを見る

伊織・耕平「「ふーん…」」

明久「ですよね」

雄二「妥当だな」

伊織「確かに美人ですもんね」

明久「スタイルも良くて愛想もいいですよね」

今日初めて会ったけど美人でスタイル良くて料理が出来るのだから完璧だよね

時田「予選落ちだったけどな」

明久「え!?」

優勝候補だと思っていただけに予選落ちという結果に驚きを隠せない

明久「何かあったんですか?」

時田「水着を忘れて下着で出て失格になったんだ」

その言葉を聞いて僕達4人は飲んでいたビールを吐き出してしまう

前言撤回、人として大切な感情が欠落しているらしい

なんで僕の周りには常識が欠落している人が多いのだろうか

それにしてもミスコンの審査に水着があるなんて!

明久「水着審査があるなら是非とも古手川さんに出場してもらわないと!」

以前古手川さんが水着を着てくれた時はムッツリーニの後始末でそれどころではなかったからね

時田「残念だがあれ以降ミスコンには水着審査がなくなってしまってな」

明久「そんな…」

僕は目の前の希望が消えてしまい肩を落とす

寿「過去に同じ事をした人がいてな」

確かに2度目となれば運営側も対応しなくてはならないか

伊織「へー、そうなんですか」

耕平「その人も羞恥心のない人だったんですね」

明久「そんな人が身内にいたら恥ずかしくて外を歩けないですよ」ハハハ

雄二「そうだな」ハハハ

僕達は過去の事故を笑って流す

寿「なんだ明久はこの事知らなかったのか?」

明久「???」

寿先輩が何を言いたいのか分からない

時田「確か最初に下着で出た人の名前は」

時田先輩から初代下着出場者の写真を見せてもらう

名前を言おうとした時田先輩の声は僕に届かない

なぜなら、僕は写真を見た瞬間お店から走り出していたからである

 

ー伊織サイドー

伊織「明久はどうしたんだ?」

耕平「さー」

俺らは明久の後ろ姿を見送ったあと改めて写真を見せてもらう

そこに映っているのは容姿端麗でスタイル抜群、下着姿なのに堂々とした姿勢のショートカットの女性が映っていた

伊織「美人なのに勿体ないな」

耕平「同意だな」

梓さんや奈々華さんとはまた違ったベクトルの美人なだけに勿体ない

雄二「そういうことか」

雄二は何か納得したような表情をしていた

伊織「どういうことだ雄二?」

雄二「あー、その人は吉井玲。明久のお姉さんだ」

俺は衝撃的事実に驚きながらも美人なお姉さんが居ることに明久の処刑を決定する

 

ー明久サイドー

咄嗟に店を飛び出してしまった僕は少しして羞恥による顔の火照りが取れたので店に戻る

ガチャ

明久「ただいま戻りました」

そう言って店の中に入ると

伊織「お待たせしました」

と決めポーズを決めながら全裸で立っている伊織が待ち構えていた

明久「あの変態は何かキメてるの?」

取り敢えず雄二の所へ戻り何があったのか聞いてみる

雄二「おう、戻ったか。あー、あれはな」

雄二の説明曰く、野球挙で梓さんと勝負するために他の先輩と勝負した結果があの格好らしい

明久「あれは全裸じゃないの?」

雄二「どうやら伊織の中ではヘアピンも服の1種らしい」

明久「バカがいる」

そんなやり取りをしているうちに伊織は梓さんに瞬殺されてしまった

でも野球挙という事は梓さんも脱ぐということ。あのグラマーな人を生まれた時の姿に変えることが出来るなら僕も勝負しない訳が無い

明久「梓さん!僕とも勝負して下さい!」

野球挙なら僕にも勝機があるはず

雄二「まて明久」

明久「どうしたの雄二?勝負の邪魔をするなら先に雄二から倒すよ?」

雄二「少し落ち着け、お前にこれを預けて置くから着ている物がなくなったら身につけるんだ」

そう言って雄二に小包を渡される

明久「わかったよ雄二」

僕はそれを受け取ると改めて梓さんに勝負を挑む

梓「うーん、いいんだけど野球挙じゃなくて早飲みにしない?もちろん負けたら脱ぐルールで」

意外な提案に僕は一瞬惚けてしまう

明久「へ?僕はいいですけど梓さんは大丈夫なんですか?」

PaBに入ってから1ヶ月

毎日お酒を飲んでかなり耐性が着いてるので常人と比べたらかなり強くなってるはず

梓「大丈夫だよー。私こう見えてお酒に強いんだ〜」

この勝負意外と勝てるんじゃないか?

僕は梓さんの服の下に隠された秘宝が見れるという期待に胸を膨らませて勝負に挑む

 

先輩一同「(明久、死んだな)」

 

先輩達がそんなこと考えているなんて気づかずに僕はTシャツ、ズボン、パンツ、靴下×2を脱ぎ捨てて5連敗

いや!梓さん強すぎじゃない!?しかもまだまだ元気だし

梓「残念だったね〜」

梓さんはお酒をおかわりしながら言う

明久「勝ったと思うにはまだ早いですよ。僕にはまだ秘密兵器がありますから」

梓「???」

僕はさっき雄二から渡された小包の中から取り出した物を身につける

明久「さあ!もう一勝負です!」

全裸に女性用リボンをつけて言う

明久「ちょっと待って雄二!」

梓「…っ!…っ!」バンバン

梓さんは腹を抱えながら地面を叩く

梓「トッキー、ブッキーこの子達最高っ!」

時田「気に入ったようで何よりだ」

寿「すげー逸材だろ」

明久「勝負です!」

 

ー梓サイドー

梓「あー面白かった」

特に今年の新入生2人。ちーちゃんと奈々華のいとこの伊織クン、玲の弟の明久クン

自分の欲望に忠実で尚且つおバカな所が愛おしいとすら感じる

奈々華「良い子たちでしょ?」

梓「うん」

今日会っただけでも良い子だということが伝わってくる

千紗「あれのどこが良い子なんだか…」

確かにちーちゃんはバカ騒ぎするタイプじゃないから苦手かもしれないね

梓「私は気に入ったけどね」

酔いつぶれた子達を見ながらお酒を飲む

そこでお昼の出来事を思い出す

梓「ねぇちーちゃん」

千紗「はい」

梓「ミスコンくらい出てあげれば?」

千紗「嫌です」

多分あの子らは自分の気持ちに素直なのだろう

下手な嘘は付けないタイプなので発言に信用が持てる

そこで思い出すのがお昼の2人の発言とさっきチラッと聞こえた明久クンの発言『いや、まあ、千紗が出たら優勝賞金ゲットできるじゃないですか 』『 そうすると俺らが男コンに出ないで済むんですよ』『古手川さんが出てくれたら優勝間違いなしだったのにね 』である

梓「女冥利に尽きると思うけどねぇ」

千紗「どこがですか」

梓「んーだってほら」

ちーちゃんは気づいてなさそうなので教えてあげるとしようかな

梓「あの子たち、ちーちゃんの優勝信じて疑ってなかったでしょ?それってちーちゃんが1番可愛いと思ってるからじゃない」

千紗「……」

どうやらお昼の発言でも思い出したのかな?

少し頬を染めて目を伏せる

梓「そもそも、お客さんなわけだし賞金はこの店の売上になるんだから」

正攻法で攻略出来ないならダイビングを絡めてみる

梓「それにインストラクターやるなら人前に出るのは日常茶飯事だよ」

奈々華「それはそうねぇ」

ほろ酔い状態の奈々華も応える

千紗「…別に」ボソ

梓「ん?」

千紗「何が何でも絶対に嫌ってわけじゃないですけど」ボソ

そこまで言ってからちーちゃんは珍しく缶ビールを一気に飲み干す

千紗「ただ、私にだけ恥ずかしい思いをさせようっていう考え方が気に入らないんです」

私はちーちゃんの主張が予想外だったので少し反応が遅れてしまう

梓「ぷっあははは」

千紗「なんですか」

梓「そりゃそうよね。確かに男らしくないわ」

千紗「……」

確かに明久クンの案で伊織クンを出すっていうのもアリだけどそれだとね〜

梓「それならこうしようよ」

千紗「?」

私はちーちゃんにとっておきの案を授ける

 

ー明久サイドー

僕達は翌日ミーティングのために伊織の部屋に集まっていた

時田「伊織と耕平そして明久のおかげで無事千紗ちゃんがミスコンに出る事になった」

明久・伊織・耕平「「「えっ!!?」」」

昨日まではずっと断り続けていたのにいつの間に心変わりを!?

明久「これで出場免除!」

伊織「マジですか!?」

耕平「一晩で心変わり!?」

僕達は泣きながら抱き合って喜びを分かち合う

寿「ひいては3人に俺たちから渡す物がある」

さぁ受け取ってくれと1つずつ渡される

伊織「説得のご褒美か?」

耕平「何かのダイビング用品だったり――」

明久「僕はそれより栄養がほしいな」

袋の中からでてきたのは

伊織…女性用制服

耕平…男性用制服

僕…メイド服

明久・伊織・耕平「「「なんでだっ!?」」」

僕らは袋の中から出てきた物に驚く

時田「千紗ちゃんからミスコン参加にあたって条件を出されてな」

寿「それが伊織と耕平の男コン参加と明久はその格好で売り子をする事だそうだ」

伊織「それじゃあ!俺たちは何の為にアイツを!!?」

耕平「無駄な行動じゃねえか!!」

明久「なぜメイド服!?」

なぜ2人は学生服で僕だけメイド服なの!?

時田「あー、それはこの前の写真を千紗ちゃんに見せたら実際に見てみたいって言われたからな」

寿「千紗ちゃんきっての頼みだからな」

明久「そ、そんな」

僕は絶望に打ちのめされて膝をつく

雄二「これで客寄せはバッチリだな」

僕の耳には雄二の呟きは届かなかった




明久「そういえば最近ムッツリーニと秀吉見てないね」
雄二「あーあの二人か。秀吉は何も聞いてないがムッツリーニは出家した」
明久「出家!?」
雄二「なんでもこのままでは海に入れないからと体質改善のために悟りを開きに行ったぞ」
明久「そんな簡単に体質改善も悟りは開けないと思うけど」
雄二「まーどんな結果が出るかわからんが帰ってくるまで待ってやるか」
明久「そうだね」

本作に出して欲しいキャラ※やってみたかったのでやってみます

  • 久保くん
  • 玉野さん
  • 根本くん
  • 清水さん
  • 鉄人又は高橋先生かババ長
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