ほんの少し会話が変わってるところもあります
「へぇ・・・これがダイビングの機材か・・・」
俺は店の裏側に行き先程はあまり意識して見ていなかった機材を改めて見ていた
「ほいほいちょっとどいてくれ」
店内で全裸だった金髪の男が台車を持ってきた
「・・・・・・」
「ん?なんだ?」
「いや きちんと服を着るんだなって思って」
「おかしな事を言うヤツだな 全裸で人前に出たら変態だろう?」
この人は先程自分のとった行動を覚えていないのだろうか?
「・・・・・・残念です 初対面の先輩でなかったらブッ飛ばしていたのですが」
俺は心底残念そうにそう言い先輩の手伝いをしようと思った
「その台車にタンクを乗せたらいいんですね?」
「手伝ってくれるのか?すまないな」
「いえ これくらい別に」
俺はそう言って機材を台車に乗せた
「今更だが自己紹介な」
そして金髪は自己紹介を始めた
「俺は寿 竜次郎 伊豆大機械工の2年だ」
もうすぐ三年だがと付け加えた
「あ 同じ学科なんですね」
「そうなのか?」
「はい」
「それで 名前は?」
「北原伊織です 機械工学科に入学する事になりました」
「そうか サークルに同じ学科の後輩がもう1人入るのは嬉しいもんだな」
「入るとは一言も言っていませんけどね」
「そんなもの 目を見ればスグにわかるさ」
「そうですか」チッ
俺は今までで1番嫌そうな顔をしながら舌打ちをした
「・・・・・・!」
「・・・・・・!!」
無理やり入部届けに拇印を押させられそうになったが何とか堪えた
それから少し歩き
「ダイビングに興味は?」
寿先輩が尋ねてきた
「興味はありますよ」
「おお そうなのか」
先輩は嬉しそうに反応した
「はい なんだか 大人の趣味って感じだし お洒落っぽいし」
「リア充ってヤツだな」
「でも やる気はありません」
俺はそう答えた
「? なんでだ?やってみたくはないのか?」
「いや やってみたいとは思わなくてもないですけど・・・」
俺は少し顔を赤らめて
「俺泳げませんから」
そう告げた
「ははは!お前さては国語が苦手だろ!」
「いっ」
先輩は笑いながら俺の背中を叩いた
「な なんですか急に?」
「いやいやだってなあ」
「"やりたい"か"やりたくない"かを聞いているのに"できる""できない"で返事をするなんて文法がおかしいだろ」
「いや!でも海に潜るのに泳げないなんで・・・」
「ほんなもんは後からどうにでもなる事じゃないか」
「どうにでもってそんな簡単に・・・・・・」
「最初から自分ができるものだけ選んでいたら何も始まらない 大事なのはお前が興味を抱いているかどうかだろ」
「・・・・・・」
この先輩はただの変態な訳では無いようだ
「店長の甥って事はよくこの店に来るのか?」
「来るというか 大学に通っている間はおじさんの家でお世話になる予定です」
「そうか それならそのうち一緒に潜る機会もあるだろ」
先輩は笑顔でそう言った
「・・・どうでしょうね」
この人は本気でそう思っているようだ
「おっと上がってきたみたいだな」
先輩がそう言い海の方を見た
「あ・・・!」
なんとそこに居たのは地獄を見る前に見たウエットスーツの美人な女性だ
「下見お疲れ様です どうでした?」
「うん あの透明度ならナイトダイブも大丈夫そう」
「じゃ 予定通りタンク置いてきます」
「ありがとう 宜しくね」
「ウス!」
先輩と女性が親しげに話しているのを俺は少し離れたところからみていた
「あ」
どうやら俺に気づいたみたいだ
「いらっしゃい 伊織君」
そう言って近づいてきた
「は はいっ!初めまして!」
「初めまして?」
女性は不思議そうな顔をした
「あはは 私の事忘れちゃった?」
「へ?」
「イトコの顔を忘れるなんて伊織君ってば冷たいなぁ」
ジャバジャバ
俺はイトコのお姉さんと一緒にウエットスーツを洗っている
「すみません 気が付かなくて」
「十年ぶりだもんね 気付かなくてもしょつがないよ」
「なんて言うか・・・奈々華さん綺麗になっていたから」
俺は照れながらそう言うと
「ふふっありがとう」
奈々華さんは嬉しそうに笑った
「でも千紗ちゃんに会ったらもっとびっくりしちゃうわよ」
「そうなんですか?」
「姉の私が言うのもなんだけど千紗ちゃんったらとびっきり可愛くなったんだから」
「へえ・・・それはちょっと会うのが楽しみなような緊張するような」
「それで伊織君は時田君たちのサークルに入るの?」
「いえ その予定はありません」
「そうなの?ダイビングは嫌い?せっかく他にも新入生入ったのに」
「多分・・・嫌いじゃないと思います」
俺以外に新入生が入っていることに驚きだ
「じゃあ なんで入らないの?」
「せっかく 男子校を卒業したので距離を取りたいんですよ」
「距離を取るって何から?」
「決まってるじゃないですか」
俺はそう言いながらドアを開けた
ガチャ
「いいぞ寿!負けんな!」
「「「「おおおおおおお」」」」
「「「「ワーッワーッワーッ」」」」
「こういう男子校のノリってやつからですよ!」
「お 戻ってきたな後輩」
「片付けお疲れさん」
時田と呼ばれる角刈りの男がご立派様をぶら下げながら近寄ってきた
「とりあえず服を着て下さい」
「じゃあ私は伝票整理してるから伊織君の事よろしくね」
そう言って奈々華さんは仕事へ戻ってしまった
「あああああ」
「「うーす」」
俺は時田先輩に抱えられていった
「さあ今日はお前の歓迎会だ」
「いやー2日連続で新入生確保できるなんて最高だな!」
「本当だな!これでサークルも安泰だな!」
と先輩達が盛り上がっている
「そういえばその新入生って言うのはどこにいるんですか?」
「あー今は罰ゲームでお酒の買い出しに行っているんだ」
「まー戻ってくるまで乾杯でもしようぜ」
「思いっきり飲んでくれ」
そう言われて飲み物を見ると全てアルコールではないか
「待って下さい」
まずは訂正しないと
「俺はサークルに入る気ないですしそもそも未」
「それ以上言うな 後輩」
「へ?」
「俺はお前の年齢を聞いていない お前も自分の年齢を言っていない」
この人は何を言っているんだ?
「それで 皆が幸せになれる わかるな?」
「わかりませんよ!いいですか?俺はまだm」
「言わせるものか!」
がごおっ
ゴボォッ
いきなり時田先輩が俺に向かってビール瓶を投げてきた
そのビール瓶は見事に俺の口の中に入ってしまった
「ゲホゲホ 何するんですか!思いっきり飲んじゃいましたよ!?」
「いいか後輩 いや 伊織」
「なんですかっ」
「聞いているとお前は食わず嫌いが多いように思える アレは俺には合わない アレは俺の領分じゃない」
「べ 別にそんな事・・・」
思っていない
「あるだろう?やった事がないのに文句を言っているんだから」
「それは良くないな後輩 やった事もないのに全裸で公道を走るのは良くないなどと――」
「それはこっちが正しくないですか!?」
俺が間違っているのか!?
「とりあえずコレを飲んで野球挙から始めてみるべきだろう」
「そうだな何事も経験だ」
「必要のない経験を押し付けられてますよね!?」
未成年の飲酒と野球挙は絶対にいらない経験だ!
「バカを言うな 世の中に無駄な経験なんてものは存在しない」
「騙されたと思ってやってみようぜ・・・な?」
「断固拒否します!」
俺はキッパリと断る
「そこをなんとか」
「減るもんじゃなし」
「いいえ やりません!」
俺は絶対に流されないことを心に決め断言する
「俺は先輩がたみたいなノリには絶対に染まりませんから!」
続きます
本作に出して欲しいキャラ※やってみたかったのでやってみます
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久保くん
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玉野さん
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根本くん
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清水さん
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鉄人又は高橋先生かババ長