・覚書
AD2019=H31=S94=R1
R1/6/17
ついに、ついにやった!文明の利器「紙」を手に入れた!
これでようやく日記らしい日記がつけられるようになる。ひとまずこれまでの記録の書き写し、あと資材と装備の帳ぼもつけないといけない。やることが・・・やることが多い!
今日はみんなで日記付け、それと個人情報の記録を行う。くれぐれもおく測で書かないようにと飛龍さんに言われる。おく測でない記憶なんてあるのだろうか? 昔のドラマで聞いた「人の記憶は強くて脆い」という言葉を思い出した。
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R1/6/20
装備、そして資材の帳ぼが完成する。これまで雑に放り込んでいただけだったのでとても時間が掛かってしまったが、これからは大分楽に管理できると思う。それにしても深海棲艦を刈るだけで資源が手に入るなんて、この世界はずいぶん楽だなぁと思う。
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R1/7/7
新しい服を仕立ててみる。仕立てたというより、風雲から奪ったという方が正確なのだけれど。なぜなら、服が脱げている状態で入■(←「にゅうきょ」漢字わからん)すると服が復活することが明らかになったから。紙が手に入ったことによって飛龍さんが実験を始めたので、いろいろ情報が集まりはじめている。服は装甲板としての役割もあるので、明日は実際に被弾が防げるかを確かめる予定だ。
それにしても消しゴムが欲しい・・・
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R1/8/9
コミケにいかない夏、何年ぶりだろう。風雲に水着modeの話をしたら、試してみようという話になって試してみたところ、本当に水着に着替えることができた。(開発したら現れたのである!)飛龍さんに自慢したところ、飛龍さんは出来なかったらしくヤシの葉で代用していた。やはりあのひと、どうかしている。
R1/8/10
飛龍さんとコミケの想い出話をしていたところ、おそろしい事が明らかになってしまった。コミケに関する記憶にズレがあったのだ。思い違いとは思えないので、仮説のひとつにあった浸食が実際に起きているということだと思う。飛龍さんは「昔書いたことは嘘をつかない。だから確信を持てないことは何も書くな」という。これは大切なことだと思う。たとえ記憶がなくなっても、ここに書かれた事実は動かない。
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R1/8/14
飛龍さんが記憶についての仮説を話す。飛龍さんの話によると、浸食は艦娘としての能力を使うと進むらしい。ただ記憶の話は主観の部分が大きいので、実際にどのくらい浸食が進むかは分からない、と。お互いに平成日本(風雲とは令和日本の話も)することで話題のズレを見つけることにした。今後は別のノートで話題についての管理も行うことになる。それぞれが見張り合うのは気分が悪いけれど・・・しかたない。
追伸・全員与党支持者でよかった・・・
R1/8/15
何もしない。何もしないことが、抵抗だ。
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R1/8/17
想像以上に浸食が早い。早くも話題のズレが発見されてしまう。今回の原因は「開発」。高角砲を呼び出した風雲が歴代総理の名前を忘れた。ノート5pの上から三番目に書いてある総理の名前を忘れるなんてありえない。これは、やばいかもしれない。
R1/8/18
出撃による浸食を確認するために、今日から風雲を一週間の出撃停止にする。仕事は増えるが、こればかりはしかたない。
R1/8/19
飛龍さんが私をかばう。最悪だ。飛龍さんが入きょすることになってしまった。やっぱり三隻じゃないとダメだったのだ。風雲は自分を責めないでと言ってくれたけれど、どうして責めずにいられるだろうか。
誰か助けて。
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R1/9/1
ここでの活動方針が「生活」から「脱出」に変わる。例え食べ物や安全な場所があったとしても、記憶がなくなってしまっては元も子もないからだ。飛龍さんは現代日本の知識が消えてなくなってしまう前に、現代日本の知識を精一杯活用しようという。エンジニアだった飛龍さんなら出来るだろうけれど・・・自分のことがいやになる。
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R1/9/12
飛龍さんがついに工しょうから出てくる。「何か」に頼らない艦載機の開発に成功したのだという。これなら、少なくとも出撃のたびに記憶がなくなるということはなさそうだ。今日は久々にみんなで楽しくご飯を食べることが出来た。よかった。
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R1/9/27
飛龍さんにも焦りの色が浮かんでいる。開発が上手くいかないのはこちらも同じ。むしろ艦載機どころか高角砲も出せるようになった飛龍さんはすごいと思う。そして今日、飛龍さんは「最初に艦娘になった自分だけがていとく(=プレイヤー)なのかもしれない」と言った。酒に酔っていたら、そう思いたい。たとえ自分の名前が思い出せなくたって、自分は自分だ。風雲も同じ思いだと思う。
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R1/10/5
飛龍さんはもう一週間、毎日お酒を飲んでいる。今日は酒を隠したところ、その場所を偵察機を出してまで探し出してきた。どうすればいいのか、分からない。
R1/10/6
そういえば、昔は飛龍さんが犯人だと思っていた。そんなことを思い出した。それとこっちは駆逐艦で、あっちは空母なのだということも思い知った。飛龍さん、強かったなぁ・・・でも、こんなに楽しく話せたのは久しぶりだと思う。そう思ってこの日記を読み返したら、似たようなことが一ヶ月前に書いてあった。
ストレスでどうかしているのだ。
R1/10/6
今日は出撃なし、開発もなし。水着modeも浸食に繋がるので何も着ないで海水浴をした。エロ同人誌でこういうのありそうなんて話もした。その先も、少しだけ。
でもそれにしても、敵が現れないのはおかしいだろう。
たぶん飛龍さんは、ナイショで艦載機を飛ばしている。
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R1/10/19
風雲がとんでもない提案をしてきた。私は頷いてしまった。このことは敢えて記録には残さない。忘れたなら巻雲、お前はもうおしまいだ。
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R1/11/18
今日は、3人のていとくで行う最後の食事。裏切り者はいないけれど、誰も悪くはないのだけれど。どうしてこんなことになるのだろう。とても悔しい。悲しい。みんなでいっしょに泣いて、泣き止まない飛龍さんを寝かしつけた。
明日から私たちは、飛龍さんの艦娘になる。
R1/11/19
1日目・快晴
出撃3回。敵12体撃破(うちヒト型0)被害ナシ(艦載機8機撃墜)
昨日の今日なのであたりまえなのだけれど、飛龍さんは昨日のことを覚えている。まだ別の日記だけじゃなく本来の日記も書きたいらしいので、代筆することにしてあげた。仕事は増えるけれど、これが自分の仕事だ。
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R1/12/23
35日目・晴れ
出撃0回。敵なし被害なし
そういえば、令和の天皇たん生日っていつなんだろう。浸食のために忘れてしまったのか、それとも初めからそんなものには興味がなかったのか。飛龍さんは今日が平成における天皇たん生日とは言わなかったけれど、食事はワンランク豪華になっていた。
大丈夫、飛龍さんはちゃんと覚えている。まだ飛龍さんの平成は消えていない。今はそれを信じることにする。
ただそれでも、令和のことは忘れているようだ。やはり艦娘として過ごした記憶は、喪われやすいということなのだろう。
そしてそのうち、ていとくであったことも忘れてしまう。令和を知るのは、もうすぐ自分だけになる。
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R1/12/31
43日目・快晴
出撃5回。敵23体撃破(うちヒト型7体)被害、風雲中破(艦載機68機撃墜)
今日はずいぶんと沢山の敵が現れた。年末のくせに空気の読めないヤツらだ。
久々に風雲と仕事以外の話をする。飛龍さんのことばかり話していて、自分のことは何も話していない。艦娘として艦の記憶に埋め尽くされた訳ではないが、自分のことは忘れてしまった・・・という感じだろうか。いずれにせよ、見ていられない。
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R2/1/12
55日目・快晴
出撃0回。撃破ナシ被害ナシ
タチの悪い冗談だと思いたい。瑞かく(←漢字忘れ、はずかしい)さんが目を覚ました。よりにもよって、このタイミングでだ。あと3ヶ月ほど早ければ、、、ただ考えて見ると、これも飛龍さんの言う「安全弁」になるかもしれない。なるといいのだけれど。とりあえず瑞かくさんが現れたおかげで、飛龍さんが自身をていとくであると認識していることは確認できた。それだけでも今日はよかったことにする。
いずれにせよ。私のやるべきことは変わらない。
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R3/2/28
もう限界だ。明日、瑞かくさんに全てを話すことにする。
次回更新はR3/3/1です。